「あーもー、ムカつくーっ!!」  
フレデリカの叫び声が轟いて部屋の壁に反射して響いた  
 
カイルがどうどう、と制するのだが彼女の怒りは留まるところを知らない  
「フレデリカ、もう子供じゃないんだから静かにしろ」  
すこし凄みの効いた声でこの部屋の主--シャオが言う  
というのも今は夜の11:00。  
こんな時間に部屋を訪れている時点でどうにかしているのだが隣接している住人である…  
「アゲハはもう寝てるかもしれないだろ?」  
というのがシャオの見解である  
しかしこの見解は結果としてセクシーローズの逆鱗に触れてしまう  
「アゲハぁ…?」  
彼女の目がさらに細くなる  
 
今日(ほぼ毎回だが)の座談会の議題は「なんであんなポッと出にマリーを取られなきゃなんないのよ」である(無論発案者はフレデリカ)  
シャオもどちらかというと同じ意見なのだがキャラ設定上強くは出れない  
そして……  
「あー、最近アゲハ全然遊んでくれないもんなぁー」  
……空気の読めないカイルが一人  
 
「今そういう話じゃないでしょ!? 何?あんたホモなの?」  
「違うわっ!!」  
「私のマリーだけでなくカイルにまで手をかけるなんて……アゲハは火炙りの刑ね」  
「話を聞けよおぉぉ!!!!」  
 
結局のところカイルも一緒になって10年の歳月が経ったのを忘れてしまうくらいの語彙力で言い争っている  
「何よ!! バカのくせに!!」  
「うるさい!! お前の方がよっぽどバカだろ!!」  
……こうなると何を言っても無駄なことをシャオはよく知っている  
まぁ30分も経てば疲れて静かになるだろうと思い部屋に備え付けてある冷蔵庫から麦茶を取り出し---  
「っ!!??」  
ガタンッ  
 
冷蔵庫の前に立っていたはずが横っ飛びでベッドの上に滑り込むように吹き飛ばされた  
「シャオ、ちょっと良いものが見えたわよ」  
フレデリカだってマリーまでとはいかないがテレキネシスは使えるので無抵抗な自分の体重くらいのものなら余裕で持ち上げることができる  
カイルと言い争っていたはずだが何かに興味が向くと他のものに関心が無くなってしまう性格は未だに変わっていないらしい  
「おいフレデリカ、それは駄目だ」  
さすがにライズを込めたシャオの体までは拘束できないらしく、シャオがフレデリカを止めにかかる  
「--カイルっ!!」  
「あいさー」  
それを見たカイルがマテリアル・ハイを繰り出す…が  
「甘い!!」  
--ガシャア!!  
 
「心読にAPとは……この男…」  
 
それにしてもこのチルドレン、ノリノリである  
 
……シャオは気絶していた。  
というのも何度かカイルの攻撃をいなし、少し落ち着いたころにパイロクイーンが襲いかかったのだ  
まさか部屋の中で炎は出さないだろうという潜在意識がシャオの反応を一瞬遅らせ、なんとか打ち消すも反動で吹き飛び壁に体を打ち付け気絶していた  
 
「う…うぅ…」  
目が覚めてシャオはまず自分の頭の上に氷嚢が置かれていることに驚いた  
「うふふ…、やっと起きたのぉ…?」  
「あははははー」  
 
突然話は変わるが「根」にもお酒と呼ばれるものはある  
素人が作ったものなので味はあまり良くはないが米粕や果実の皮などからでも作れるため大切な栄養源となるからだ  
まぁ大半は助けられた人間たちのワガママなのであるが  
そしてシャオは成人しているがお酒はあまり好きではない  
それでも付き合い程度には飲めるし、寝付きが悪い夜のために冷蔵庫にある程度は常備してある  
なんで急にこんな話をするのかって?  
 
「……お前ら未成年だろうが」  
「うるさいわね、いいでしょ少しくらい」  
「二瓶も空けておいてどこが少しだ…」  
「あははははー」  
「そしてカイルはなんで裸なんだよ? 勢いか? 酔った勢いってやつか?」  
「どうでもいいでしょそんなこと」  
 
「大体な、お婆様に怒られるのは俺なんだぞ」  
「知ったこっちゃないわ」  
「おやすみー」  
「そして全裸で俺のベッドに寝ようとするなカイル!!」  
「ZZzz…」  
結局何度起こしてもカイルは起きませんでした。  
シャオは明日シーツを洗濯しようと思いました。  
 
「…ところでなんでフレデリカは平気なんだ」  
とりあえず冷蔵庫から麦茶を出してフレデリカの横に置く  
「失礼ね、酒に飲まれるような女じゃないわ」  
「あと座るときは足を閉じろ、見えてるぞ」  
「見なきゃいいでしょ」  
「お前なぁ…」  
「……それとも」  
座ったままズリズリと体を動かして近づいてくるフレデリカ  
「…興奮しちゃった?」  
ふと気付くと自分の胸元に頬を寄せて上目遣いの可憐な少女  
胸元ははだけ、短いスカートからは真っ白な太ももが…  
「するわけないだろ」  
「…釣れないわねぇ」  
「当たり前だ」  
「そんなんだからマリーに告白できないのよ!!」  
「…急になんの話だ」  
「大体同じ屋根の下(地下だけど)暮らしてるんだからさっさと襲っちゃえばいいのよ、マリーは押しに弱いから」  
フレデリカの安易な考えにシャオは深くため息をつく  
 
「ほんっとシャオはヘタレよねぇ」  
「なっ…!!」  
「だってこんなに可愛い女の子が二人もいるのに未だに童貞なんて…」  
「お前…酔ってるだろ」  
「…あっ」  
「……なんだ」  
フレデリカは体をシャオにくっつけたまま視線を下に下ろす  
「もしかして……インポなの?」  
「ッッなわけあるか!!」  
「このアタシに言い寄られて勃たないなんて正常な男じゃないわー」  
「(マリーならともかく)なんでお前なんかに…」  
効果音で表すなら『ピキッ』あたりが適切であろう  
シャオは確かにフレデリカの動きが静止し、瞳が深く沈んでいくのを見た  
「いい度胸してるじゃないシャオのくせに…」  
小さくそう呟くと素早く右手をシャオの股間に伸ばして強く握った  
「ッッツ!!」  
予想外の刺激に思わずフレデリカの体を全力で突き飛ばす  
尻もちをついた時に覗かせたフレデリカの桃色の下着を見た時、先刻とは違う感情がムクムクと湧いてくるのを感じた  
「急に…何をするんだッ!!」  
「あら、嫌だった?」  
「嫌に決まってるだろ!!」  
「ふーん…」  
フレデリカの視線がシャオの目から外れ、  
「…インポではないみたいね」  
そこには服を盛り上げるほど自己主張しているシャオの自身があった  
 
「…ッ!!!!」  
思わず両手で自分の下半身を隠すシャオ  
「興奮しちゃったんだぁ…?」  
猫なで声で再び身を寄せてくる  
「ねぇ…」  
吹きかかる息が耳にあたるのを感じるほど接近したフレデリカの白く細い指が再び下に降りて行った  
「…アタシが楽にしてあげようか?」  
 
 
「…くっ…!!…」  
後ろから抱きつくような姿勢で手を伸ばしてズボンから取り出した陰茎を刷り上げる  
その度にシャオからは切なげな声が漏れた  
「かわいいわよ、シャオ…」  
「…や、…めろ…」  
「そうは言っても体は抵抗できてないみたいね」  
断片的に力は込められるが刺激を加える度にその力は抜けていった  
程無くしてシャオの自身が呼吸をするようにビクンッと小さく脈打ち始めた  
「…ぅ…フレ、デリカ…」  
「まだイっちゃダメよ」  
一度絡めていた体を解き、シャオの前に顔がくるように体をひねって陰部を口に含む  
左手の指先で陰嚢をやんわりと刺激しながら先端を口の中でチロチロと舐めた  
また、シャオを手玉に取っているという今の状況にフレデリカ自身も興奮を覚えていた  
空いている右手を自分の秘部へと伸ばす  
じゅん、と触った部分が水気を含むのを感じた  
 
「…っ…う…」  
「ん、んっ、…んっ、」  
左手で髪を耳にかけ、吸い付くように顔を上下に振って強く刺激する  
いつの間にか右手は下着をずらして直接秘貝を擦り付けている  
そこはだらしなく口をあけ、刺激を求めて粘性に富んだ涎を垂らす  
「…くっ…あぁ…」  
一度大きく腰が浮いたかと思うと膨れ上がった亀頭から白濁した液体が発射され、フレデリカの口内を満たした  
「…っはぁ…」  
「ん、…苦ぁい…」  
喉越しの悪いそれをティッシュに吐き出すと脱力しているシャオに手をかざす  
と、シャオの体が地面に張り付くように押し付けられた  
「力が入らないの? なら好きにさせてもらうわよ…?」  
シャオの腰の上に馬乗りになりしっかりと濡れそぼった秘部を指で広げ、未だに上を向いている陰茎に押しあてる  
まだ誰の介入も受けたことのないソコはみちみちと音をたててシャオの分身を飲み込んでいった  
「あ…ぁ、すご…」  
自分の指とは比べ物にならない質量と熱にフレデリカ体を震わす  
一度最奥まで突っ込むと一息置いてからゆっくりと律動を開始した  
「…んっ、ぁ…ん…」  
ジュプジュプと淫らな音を立てながら自分の上で乱れる少女  
連続した刺激に徐々にシャオの意識は覚醒してきた  
両の手で白く柔らかい太ももをしっかりと掴むんで引き寄せると同時に腰に力を込めて一気に打ち付けた  
「…ッ!!…あっ、ゃ…」  
膣奥に擦り付ける度に内壁からじわじわと溢れだした愛液は接合部に溜まって互いの肉が音をたてると共に細かく散り、床に染みの後を作っていく  
「…やっ、ん…イっちゃ…ぅあぁぁ!!!」  
小さく切なげな声が漏れたかと思うと彼女の体が大きく反り返りながら達した  
「はぁ、ぁ…すご…」  
脱力したフレデリカの膣内にあった逸物は未だ衰えることなく聳え立っている  
 
シャオはまだ若い…が、1回達したくらいで満足するほどシャオの自身は未熟ではない  
むしろ勝手に自分の上で達し、満足げな表情を浮かべている彼女をもっと乱したいという感情すら浮かんでくるほどだ  
だがこのまま床で再び事を運ぶのは自分にも彼女にも負担がかかることはよくわかる  
シャオは辺りを見渡した……ベッドは未だにカイルが寝て…  
「…カイル」  
…反応は無いがカイルの下半身のシーツが盛り上がっていることからシャオは確信めいたものを持っていた  
「…起きてるんだろ?」  
「……ぅ…」  
そのことを確認するとシャオはフレデリカの両膝に腕を差し込んで持ち上げた  
 
「ち、ちょっと…!!」  
フレデリカの静止も聞かずにシャオはカイルが寝ているベッドの上に彼女の肢体を投げ出した  
「カイル」  
「……」  
「もう酔いも覚めただろう?」  
「……あぁ」  
 
シャオの言葉の真意を読み取ったカイルは自分の上に覆い被さっているフレデリカの後頭部に手を回し無理矢理自分の方に顔を向かせると躊躇することなく乱暴に唇に舌を這わせていく  
と同時にシャオは手を彼女の陰部へと伸ばし、わざと音が立つように愛撫を開始した  
ぐちゅ、ぬちゅ、  
「ん、む…やぁ、ん…」  
唇がずれる度に彼女の口からは淫らな声が漏れ、先ほどの行為によって十分に興奮したソコから次々と愛液が流れだしカイルの自身を濡らしていった  
 
実はカイルはフレデリカの恥部が水音をたてる頃、つまり15分ほど前に既に目を覚ましていた  
度々布団から顔を覗かせて幼なじみたちのその行為に目を奪われていた  
そんなカイルが興奮していないはずはない  
 
「なぁ……先、いいか?」  
シャオは無言でうなずくとカイルは息が上がっている彼女の背面に体を移し、腰を強く掴んで持ち上げる  
性器を入口に合わせると一気に腰を引き寄せて乱暴に奥まで突っ込んだ  
 
「…ッ…あッ!! ん、」  
パンッパンッと小気味良い音とそれに合わせて甲高い声が部屋に響く  
未だ成熟しきっていない彼女のソコは侵入してきたそれを絡めとるように締め上げ奥へと誘う  
全身から悦楽を享受しているフレデリカの妖艶な表情に導かれるようにシャオは自分の性器を取り出し彼女の口内へと突き立てた  
律動に合わせて前後する彼女の舌は膨張しきったそれをじっとりと舐め上げてゆく  
興奮に比例してピストンの間隔も狭まってくる  
 
「くっ…イク…っ」  
「ぅ…俺も……」  
「ぁん、む、ぅ…んんンーッ!!」  
 
フレデリカの体がビクンっと大きく跳ねたかと思うと一度細かく震え、各々の穴から性器を引き抜くと収まりきらなかった精子が溢れだしてベッドを汚した  
結局その日は三人ともそのまま力尽きたように寝た  
 
 
--次の日--  
シャオが目を覚ました時、フレデリカは既にベッドにはいなかった  
とりあえずカイルも起こし身なりを整えたあとリビングへと向かう  
そこには既にフレデリカの姿があった  
 
「あんた達…絶対許さないんだから…」  
思わず二人とも身を固くしてしまう  
これからどんな仕打ちが待っているのかと思うと背筋が凍りつく  
 
 
「だから…また付き合いなさいよね…(//)」  
 
 

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