「んん!…っ、…は…」
「痛かったら言えよ?まあ、その心配はなさそうだけど」
「あっ、ん、くぅ…!」
「…すげ。もうびしょ濡れだ」
「ゃ…だあ…」
太ももに触れるカイルの掌の熱さに息を詰める。
強張る身体に構わず、カイルの指が更に奥を探る。
下着越しに触れられた秘部は潤んでおり、カイルの指の動きに合わせて湿った音を立てていた。
「イク寸前だったにしても、濡れ過ぎじゃないか?パンツもぐちゃぐちゃで、酷いことになってるぞ」
「や…、もう、言わないで…よぉ…」
カイルの指がショーツの上から花弁を撫でると、それだけでちゅくちゅくという音が響く。
フレデリカは乱れた吐息を零しながら、時折身体を震わせていた。
「はぁ…あ…、ん…」
「…痛くねぇ?」
「ぁ…、だい…じょうぶ…」
「そっか」
フレデリカの反応を見ながら、弱いところを探っていく。
弧を描くように陰唇をなぞり、時折秘肉へと指先を埋める。
愛液に塗れた秘部は、布越しだというのにぐちゅりと音を立てていた。
「ん…ッ!!」
そしてカイルの指が、陰核を撫で上げた。
既に充血してぷっくりと膨らんでいたそこを布越しに刺激され、フレデリカは身体を跳ねさせる。
「ひぁ、あ…!」
「ん?どした?」
平然とした口調でフレデリカに声を掛けるカイル。
しかしそんな態度とは裏腹に、フレデリカを責め立てる指の動きは止まなかった。
「ん…っ、や、あぁんッ!!」
「…おいおい。いくら何でも反応良過ぎねぇか?」
「だっ…て…!こんな…、あッ!」
「自分でするよりずっとイイのか?」
「……!!」
フレデリカの肩が、一際大きく跳ねる。
しばらく荒い呼吸を繰り返していたが、やがて小さくこくりと頷いていた。
「そっか。…でも、この程度でそんな事言われてもなぁ」
「な…、どういう意味よ…!?」
「んー、だってさ。こんなの準備運動みたいなモンだぜ?」
「だから、何…?」
「声、出し過ぎなんだよ」
「むぐ…!?」
言うが早いか、乳房を責めていたはずのカイルの左手で口を塞がれていた。
そのまま抱き寄せられ、わざとらしく耳元で囁かれる。
「あんまり大声出してると、隣のマリーに聞こえるぞ?」
「!!!」
「…フーが、オレとこんなことしてるなんて知ったら、マリーはどう思うんだろうな?」
「うぐ…、んん!」
「いっそ、知らせてみるか?」
「むーー!!!」
ぶんぶんと、激しく首を振って拒絶の意を示すフレデリカ。
予想通りの反応に苦笑しつつも、カイルはフレデリカの首筋に口づけていた。
そのまま、布越しに触れさせていた指先をショーツの中へと潜り込ませる。
茂みを掻き分け、指が直接秘部に触れた途端、フレデリカは再び身体を跳ねさせていた。
「ぐ…、むぅ、んん…ッ!!!」
フレデリカの抵抗など、さしたるものではないと言うように、指先を更に奥へと潜らせていくカイル。
先程よりもはっきりと、淫猥な水音が響き始めていた。
−くちゅ、じゅぷっ…
「うお、すげぇ。中がどろどろだ」
「んー!!ぐ、うっ、んん…!!」
布越しでも充分快感を与えられていた所に、直接指が触れる。
カイルの指に、自分の愛液が絡んでいやらしい音を立てる。
自分で慰めるのとは違う、自分の意思から外れた指の動き。
自分とは異なる体温を伴うカイルの指先に、フレデリカは戸惑っていた。
「中より、こっちの方がいいか?」
「…んっ!?むー!ふぐ…!!」
秘肉に埋められていた指先が、不意に引き抜かれて這うようにして陰核へと触れる。
愛液に塗れた指がそこへ触れただけで、フレデリカは身体を激しく震わせていた。
カイルは、そんなフレデリカに構わず指の腹で陰核を押し潰すようにして責め立てる。
秘部はカイルの指の動きに合わせてぐちゅり、と音を立てていた。
「ふっ、うぁ、んうぅ…!!」
「…おいおい、大丈夫かよ?」
愉悦を含んだカイルの声は、既にフレデリカの耳には届いていなかった。
カイルの身体に背を預け、指の動きに合わせてびくびくと身体を跳ねさせる。
その度にフレデリカの髪からふわりと漂うシャンプーの香りが、カイルの情欲をも煽っていた。
「は…、うぁ…、あ…!」
「ん?どうした?」
「ふ…ぅ、んん、…あぁ!!」
どうしたもこうしたもない。
そう叫びたくとも、カイルの手に塞がれた口は嬌声以外の声を発することさえ許されてはいない。
快感に支配されゆく中で、不意に視線を下方へと落とす。
引き下げられて、腰から下だけを申し訳程度に覆っているネグリジェ。
太ももまでたくし上げられたその奥では、ショーツの中でカイルの指先が蠢いていた。
「んッ…、くぁ、あ……!!」
「こら、勝手に足閉じんなよ」
「むー!」
羞恥から、反射的に足を閉じた。
しかしすぐに阻まれ、器用に割って入ったカイルの足に無理矢理足を広げさせられる。
フレデリカが抵抗するより早く、カイルの指が秘肉へと触れていた。
「…閉じるな、って言ったろ?」
「んぐ、むぅ…っ!?」
「言うこと聞かねぇんなら、お仕置きだからな」
そしてカイルの指がつぷり、という音を立ててフレデリカの「中」へと沈んでいった。
ずぶずぶと、カイルの指がフレデリカの奥へ奥へと進む。
充分過ぎる程の愛液が溢れるそこは、カイルの指をもすんなりと受け入れていた。
まだ不慣れなのか、カイルの指をきつく締め付けてくるフレデリカの秘唇。
指を根元まで押し込んだ所で、予想外の反応が返ってきた。
「んー…、ん!むぐっ、んううぅッ!!!」
抵抗ではなく、苦痛から漏れる声。
カイルは、思わず手を止めていた。
指を引き抜き、フレデリカの口元を塞いでいた左手も離す。
するとフレデリカは荒い息を吐き、身体をカイルに預けて激しい呼吸を繰り返していた。
「…はぁ…、はぁ…っ」
「大丈夫か?」
「…な訳、ない…でしょ…!」
喘ぎながらも、悪態をつくフレデリカ。
乱れたままの呼吸に肩を上下させながら、ぐったりとした様子を見せていた。
「…なぁ、フー」
「何、よ…」
「お前さ、もしかして」
「処女、だったり…するか?」
「!!」
カイルの一言に、フレデリカの身体はぴくりと反応していた。
「…ん、図星か?」
「………」
「なぁ」
「……ッ!」
「答えろよ」
カイルの指が、煽るようにフレデリカの内股を撫でる。
突然の刺激に、敏感になってしまった身体は過剰に反応していた。
乱れた呼吸に混じって、艶を帯びた吐息が漏れる。
僅かの間を置いて、フレデリカは小さな声を発していた。
「…そう、よ」
「ふーん、やっぱりな」
「…何よ、何か文句ある?」
恥ずかしさを誤魔化すかのように、過剰に苛立った様子を見せるフレデリカ。
それが手に取るように分かり、カイルは気取られないように苦笑していた。
「ねぇよ」
「嘘。何か言いたそう」
「…んー。処女の割には、随分やらしいことしてんだな、とは思ったけど」
「う、ううう、うるさいわよっ!!!」
「あーほらほら、暴れんなって」
カイルの膝の上で、じたばたと暴れ出すフレデリカ。
それを抑えようと、フレデリカの身体をしっかりと抱き寄せるカイル。
するとフレデリカの動きが、ぴたりと止まっていた。
「…ねぇ」
「ん?」
「何か」
「ああ」
「…当たってるんだけど」
「今頃気付いたのか?」
ぐい、と身体を引き寄せられる。
フレデリカのお尻の辺りに、屹立したカイル自身が当たっていた。
熱を帯び、時折びくりと脈打つ自身の感触にフレデリカは落ち着きを失くす。
カイルがわざと自身を押し当ててみせると、フレデリカは更に落ち着かない様子を見せていた。
「こんなことしてて、普通でいられる訳ないだろ?」
「でも…、やだ…っ!」
「…最初に約束したろ。本番はしねぇよ」
「あ…!」
「…だから、続き、…しようぜ」
「ん…ッ!!」
カイルの指が、再びフレデリカの秘部へと伸びる。
じゅぷ、という音を立て、フレデリカの秘唇は再びカイルの指を受け入れていた。
「ひぁ…!」
「今度は、大丈夫だろ?」
「あ…っあ、はぁ…っ」
「…見てみろよ。オレの指、奥までくわえてるぜ」
「………!!」
いつの間にか、ネグリジェとショーツは全て脱がされていた。
カイルの膝の上で、脚を開いて声を上げるフレデリカ。
視線を落とせばカイルの言葉通り、カイルの人差し指がフレデリカの秘唇に突き立てられていた。
思わず顔を背けると、カイルの指が更に奥を掻き回すようにして動く。
指の動きに合わせて、ぐちゅぐちゅと水音が響いていた。
「んぅ…、や、だぁ…!」
「…なぁ。自分で指挿れたり、しねぇのか?」
「あ…、んっ、する…け…ど…」
「にしては、反応し過ぎじゃないか?」
「…だって…!アタシの、指、じゃ、そんなとこ…、届かない…!!」
「あ、そういうことか」
「それに、カイルの…、おっきい、から…ぁ…!」
「…そういう台詞は、違うモノ挿れた時に言って欲しいけどなぁ」
「あ、あぁあ…っ!!」
カイルの指先が、内壁を引っ掻くような動きを見せる。
身体を内側から嬲られるかのような未知の感覚に、フレデリカの背筋を冷たい快感が駆け抜けていた。