雲が深い初冬だった。  
日付は覚えてない、興味が無いから。  
ただ、前日の雨で地面がぬかるんでいたことは覚えている。  
 
私は孤児院を抜け出した。  
 
親に見放された子供たちの掃き溜めでの生活はひどいものだった。  
まして私はその中でも一際裕福な出身だったので迫害なんて生易しいものではなかった  
詳しいことは覚えていない、思い出したくもない  
ただ私は無我夢中で山間の院から麓の街まで駆け降りた  
 
街は明るく活気に満ちていた  
皆とても華やかで希望が顔から見てとれた  
そんな街を見ているだけで心が踊っていた私だったが現実は甘くはなかった  
暗くなり人のいなくなった通りは物言えぬ恐ろしさがあった  
私は家の光が見える路地裏で夜を明かした  
 
空腹で目が覚めた  
孤児院でのゴミのような食事がどんなに有意義なものかを噛み締めながら食べ物の匂いがする方へ吸い込まれるように歩いていった  
そこには市場があり、色とりどりの食べ物が敷き詰められていた  
盗みを働こうかと考えたが自分のようなみすぼらしいたたずまいの人間は警戒されているらしく、そんな勇気も無かった  
夕方になり、空気が再び冷え込んできた  
感覚もほとんど無くなり、死を覚悟した私はある考えに至った  
--牢獄の中の方が孤児院より暖かいのではないか  
空腹も限界を迎えていた私は目の前の果実を一つわざと見えるように掴み、ゆっくり歩き出した  
果実を一口食むと口の中に甘い果汁が広がった  
その時  
「待ちな、お嬢ちゃん」  
肩に骨ばった手が置かれた  
 
手首を強く握られ、私は店の裏手にある家屋に連れ込まれた  
「盗みは犯罪だ。警察に通報するからな」  
私は頷いた。元々そのつもりだったのだから  
「だがおじさんも悪魔じゃないし誰にでも過ちというものがある」  
私は驚いた。盗みを働いたのだから当然警察に捕まるものと思っていた  
「…服を脱ぎなさい」  
とんでもない、私は警察に捕まるために盗みを働いたんだ。早く警察に通報して欲しい、と捲し上げた  
 
「お嬢ちゃん、警察がどんなに恐ろしい所か知らないね?」  
おじさんは諭すような口調で語り始めた  
今思えば全く持って馬鹿馬鹿しい話だったが世間知らずだった私はすっかりその話を信じてしまい、どうか警察にだけは行きたくないと思うようになってしまった  
 
「…服を脱ぎなさい」  
私は言われた通りにボロ切れのような服を脱ぎ、下着だけの姿となった  
途端におじさんの息が荒くなり、顔を胸の先端に近づけて指で弄り始めた  
素直に気持ち悪かった、全部燃やしてしまおうかと思った  
ここにきてようやく私は自分の体の異変に気付いた  
……炎が出ない  
いつも少し力めば踊るように出ていた炎が、熱が、全く出なくなっていた  
そういえば以前も体調が優れない時に同じようなことがあった  
気付けばおじさんは胸に舌を這わせながら臀部をしきりに撫で回していた  
全く発達していない胸に顔を埋めたままおじさんが見上げてくる光景はおぞましいとしか言いようがなく、私は現実から目を背けるように視線を逸らした  
その行為に何を勘違いしたのかおじさんはさらに息を荒らげて一気に下着を剥ぎ取った  
羞恥はあった、でも感情が伴わなかった。  
 
「流石に濡れちゃいないな、まぁ舐めれば同じことか」  
何を言ってるのか理解に苦しんでいる間におじさんは股間に顔を近づけていった  
--ぴちゃ  
私にとってただの排泄器官であったそこをしきりに舐め回すおじさんは酷く低俗なものに思えた  
しばらくこの行為が続いた後、私は座るように促された  
そして閉じた膝を抉じ開けられた時、何をされるのか本能的に感じ取った  
私はそこで思考を絶ちきった  
肉が破れる音がした  
 
 
 
 
「……ちゃん…フーちゃん」  
 
目が覚めた  
嫌な汗が服にまとわりつき部屋が異常に暑く感じた  
 
「フーちゃーん、朝ご飯冷めちゃうよー」  
「……ん、マリー…?」  
「今日のおかずは自信作だからヴァン君が狙って、っきゃぁ!!」  
「マリー、マリィ…」  
「どうしたの?怖い夢見たの?」  
腫れた目を見せないためと、肯定の意を示すためにその胸にしがみつく  
「もぅ…今日のフーちゃんは甘えんぼだなぁ…」  
少しお姉さんぶりながらマリーは背中に手をまわしてくれた  
温もりが全身に広がった  
 
〜数分後〜  
 
「…なぁ、なんでマリーまで帰って来ないんだ?」  
「……さぁ」  
「興味無いのかよシャオ」  
「興味無いんですかシャオさん」  
「なんだよお前ら…」  
「なにしてるんだろうな」  
「ナニしてるんでしょうね」  
「ナニしてたフレデリカにマリーがナニする訳か」  
「ナニだけじゃ済まないかもですね」  
ガタッ  
「ちょっと俺マリー迎えに行ってくる」  
タッタッタッ…  
 
「……青春だな」  
「……大幅に歪んでますけどね」  
 
(勢いで来ちゃったもののそんな超展開同人誌だけだよな…)  
しかしノックはしない  
 
「マリー、どうしたんだYOー」←裏返った  
「あ、シャオくん」  
静止。  
 
今の状況:二人が抱き合っている  
マリーの格好:エプロン  
フレデリカの格好:はだけたネグリジェ  
オプション:布団  
 
「も……ももげんきょう…」  
「シャオ君、鼻血でてる」  
 
 
「失礼しましたあぁぁぁぁあ!!!!」  
前屈みで高速移動できるようにムーンウォーク練習しておいて本当に良かった  
 

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