「…でね、私もうダメだと思ってたんだけど…」
「へー」
「そこでシャオ君が私を助けてくれて…!」
「あーそう。ところでその話、もう3回も聞かされてるんだけど?」
「えっ?そうだった!?」
「そーよ。つまんないノロケはそろそろ勘弁して貰えない?耳にタコがいくら出来たって追い付かないわよ」
「やだっ、フーちゃんってばぁ!ノロケなんかじゃないよ!?」
「…これがノロケじゃなかったら、何がノロケだって言うのよ…」
「…と、こんな話をフーに愚痴られたんだけどな?」
「それはもううんざりしきった顔をしてましたよねぇ、フレデリカさん」
「フラグ立てようとするのはいいけどな、オレ達の迷惑も考えろよなー」
「…何で僕がそこまで言われなきゃならないんだ!!」
「そうだろうと思ったんで、ボクがちゃんとフォローしておきましたから安心して下さい!」
「…またロクでもないことを言ったんじゃないだろうな」
「とんでもない!ちゃんと真実をマリーさんに教えてあげただけですよ!」
「おっ、何だ何だ?もったいぶらないで教えろよヴァン」
「『マリーさんを都合良く助けたのは、単にマリーさんを常時ストーカーしてたからですよ!』って説明しておきました!」
「おおー、分かりやすいなぁ」
「任せて下さい!…そうそう、マリーさんがちょっと引き攣った顔をしてましたよ」
「…ヴァン、貴様アアアアアアアアッ!!!」
「そんなに怒らなくてもいいじゃないですか、ボクはただ事実を述べただけなんですから」
「そうだぞシャオ、何の問題もないじゃねーかよ」
「問題以外に何もないだろう!!!」