「や……やったか?」←本当にやってた
「カイルさん、怪我してるとこ治しますよ」
「おぉサンキュ、とりあえず入ってきたヤツらは全員倒したみたいだな」
「おい、転送の準備はできている、早くしろ」
「……」
「フレデリカさんどうしたんですか?浮かない顔して」
(ババ様の位置からここまではかなり距離があるのにマリーはすごく慌てていた…、そして一番初めに気付くであろうシャオが一度も合流していない…)
(いる…!! 敵がもう一人…ッ!!)
「……マリー!!」
「えっ」
「あ」
「なんだフーのやつ、凄い剣幕で走っていったぞ」
「マリーさんは最初にババ様と一緒に避難したはずなんですけどねぇ」
フレデリカはすでに疲弊した体をむち打ち、マリーの部屋の前まで来ていた。何時も通りならばシャオはこの辺にいただろう
マリーの部屋の前に着いてすぐにフレデリカは血の匂いを感じとり、敵の存在を確信。
何の手がかりも無いためとりあえず血の匂いの濃い方へ走ることにした。
とぷん
「…ッ!? こいつ…壁から…?」
「き、君も可愛い、ね」
「はぁ?アンタ何言ってんの?」
「お、俺はヴィーゴ、芸術家。ま、前の子もいい、けど君も、いいな」
「前の…?」
「あ、あぁ、マリーって言う子。み、見失ってしまったが、君、知らない?」
「……」
「あ、あんなに壊したいと思った子は、は、初めてだ。き、きっと今までに無い作品が、できる」
「……た…」
「ん?」
「アンタだけは絶対殺す!!!!」
ゴッ
「!!!!」
とぷん
「また壁の中に…ッ!!」
(…壁ごと吹き飛ばす?そんなことしたらアタシ自身も…)
ガッ
「えっ?」
ふいに地面から伸びた手がフレデリカの細い両足首を強く掴む
「くっ、この…」
「潜航師・傀儡」
さらに天井から伸びた手が両手首を掴み、フレデリカの四肢を伸ばすように固定する
「こんなもの…焼き尽くし「し、白か。美しい、な」
「え、っきゃあ!!」
音もなく下から顔を出したヴィーゴがそのまま上を見上げると見えるのは当然無防備に広げられた脚の間。
フレデリカが必死に抵抗するもライズのこもった腕力は思いの外力強く、ビクともしない
(集中…集中しなきゃ…)
フレデリカは羞恥心に耐えつつパイロキネシスの制御を試みる、しかし同時に自分の足首を掴んでいる手に違和感を感じた
ぬぷっ
「ッ!!! アッ…ッ、ッ!!」
ヴィーゴの指が足首に沈み、アキレス腱を直接撫でた
想像を絶する痛みに身体を反らし意識を手放しそうになり練りかけのパイロキネシスは解除されてしまう
その隙を見計らってヴィーゴ本体が背後に姿を表し、フレデリカの胸に手を伸ばした
「き、君ももう少し造型が良ければ、完成す、するのに」
「なっ…何を…ッ!!?」
ヴィーゴは無い胸を乱暴に揉み始めたがフレデリカが身体を震わせたのはそのためではない、ヴィーゴの指が再びアキレス腱を這ったからである
ただし今回は"普通"に。
しかし先ほどの激痛で感覚が過敏になっているフレデリカは、足首を撫でられただけで震え、呼吸が早くなっていった
問題はそれと同時に性的な行為を受けていることである
「あっ、ん、あぁ…っ」
フレデリカはまだそういった経験が無く、もちろん胸を揉まれただけで息を荒らげるほどの痴女ではない
身体の末端から伝わる感覚に恐怖し体が震えているだけであるが、しかし
(うそっ…アタシ、感じて…)
わからないからこその誤解である
ただ誤解と言うのは早計かもしれない。実際彼女の下半身は小刻みに震え、熱を持ってきていた
下半身に意識が集中しかけていた、その時
「アッ!!アァァァアッッッアあっッ!!!!」
ヴィーゴの指が手首の腱をほんの一瞬だけ直接撫でる
痛みというより体が焼ききれるような感触にフレデリカは天井を仰ぎ、全身を大きく痙攣させた
人間というものは限界を超える刺激が与えられると正気を保つために感覚を遮断しようとするものであり、同時に筋肉は弛緩してしまう
要するに、フレデリカは失禁していた
「っあ、はぁ…ぅ…」
「く、崩れた、造型が。元の方が美しかった、のに」
「…えっ、ぁ…やだ、あ」
後ろから抱きすくめるような形のヴィーゴ本体の手が下に移動しショーツの上から恥部をなぞる
口では拒絶しているが身体はようやく得られた刺激に、むしろ先の刺激よりも弱すぎる刺激にもどかしささえ感じていた
水分で柔らかくなった下着は容易に形を変えることができ、いつの間にかずらされた隙間から指が侵入し恥裂を刺激した
「あっ、ん…んぅ、やぁ…」
この異常な状況の中でももはやフレデリカの頭の中は性的な感覚しか受けつけていない
恥部を濡らしていた液体は次第に粘性のあるものと置き換わり、まだ微妙に未熟な部分に侵入しようとする指を拒もうとはしなかった
ヴィーゴの細長い指をやんわりと締め上げながらやがてある壁に到達した
悦楽に頭がポーっとしつつあったフレデリカはこれから起こるであろうことを理解して急に覚醒した
「やだッ!!やだやだやめて!!っお願い!!」
ぬちっ
確かに膜は貫通した感触、しかし膜が破れた感触はない
つまり
「あぁッ!!ん、なに、やぁっ!!」
ヴィーゴの指は処女膜を破らずに透過し、その奥の膣壁を擦っていた
未だに到達を許したことの無い部分を激しくつつかれているにも関わらずフレデリカの身心は確実に絶頂へと向かっていた
この時、下腹部にもう片方の腕の指が添えられたことにフレデリカは気付かない
その指の存在に気付いたのは既に手首付近まで体内に沈みこんだ後だった
その指が胎内の襞の感触を確認した後、ヴィーゴの腕は前後に振動を開始した
「アッ!!んッあ、あぁっ!!やぁァァァッッッッッっ!!!!!」
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「石像として生きるのも悪くないかな、と思ってる」
一方その頃、ちょうどシャオの腰のあたりの床面が微妙に隆起していたが気付く者はいなかった