(きょ・・・今日こそはやってやるッ・・・!)  
 
そう固い決意を抱いてきたのに、いざ伍長のモノを前にすると、どうしようもなく不安と恐怖がわいてくる。  
肌を重ねるのは初めてではない。しかし、本当の意味で二人は未だに結ばれてはいなかった。  
 
初めてコトに及んだときは、伍長のモノが恐ろしくて少尉は泣いてしまった。  
 
そんな少尉を伍長はおどおどしながらもなだめ、少尉も落ち着いたが繋がることは出来なかった。  
その代わり、お互いの性器をこすりあい・・・俗に言う素股に近い行為を行なって果てた。  
 
2回目の時、少尉はリベンジを果たすべく猛勉強をしてきた。  
そして、何とか結合を果たそうとしたのだが、あまりの痛さにまたもや断念してしまった。  
 
伍長はまた優しく彼女を慰めた。自分のモノは特殊過ぎる、少尉が「出来なかった」としても仕方が無い、と。  
 
しかし・・・その「出来なかった」という台詞が彼女のプライドをいたく刺激した。  
 
繋がることこそ出来なかったものの、猛勉強で得た技術を少尉は伍長にたっぷりと施した。  
濃厚なキス、甘噛み、乳首なめ、そして・・・フェラチオ。  
そのフェラも、竿を刺激するだけでなく、尿道責めや玉もみ、玉舐めも駆使した壮絶なものだった。  
まるで少女のようにあえぐ伍長を何度も絶頂に導き、迸る精液をすべて飲み・・・伍長を失神させたことで、彼女のプライドは保たれた。  
 
しかし・・・やはり伍長のモノを自分自身で受け入れねば、真に結ばれたとはいえない。  
それに、彼女自身も伍長を受け入れたいと願っていた。  
 
本当は闘えないくせに、とても優しいやつなのに、いつも誰かを、そして自分を護るために、傷つきながらも何度でも立ち上がる「彼」を・・・少尉は心から愛していた。  
 
(そうだ・・・こいつはいつも私のために傷ついても闘ってくれた。ならば、今度は私が傷ついても痛くても、「闘う」番じゃないか!  
それに愛する男一人受け入れられずにどうして他人を救えようか!そう・・・!これも戦災復興!パンプキン・シザーズの栄えある任務なのだッッ!)  
 
こうして伍長への愛と戦災復興への義務感が混ざり合って凄まじくハイになった少尉は、自分の中の不安や恐怖をきれいに駆逐した。  
 
不安げな伍長の上にまたがり、伍長自身を自分自身に当てる。  
 
一回目は恐怖に屈した。二回目は痛みに屈した。しかし、マルヴィン家の次期当主が3回も屈するわけにはいかない・・・!  
 
伍長を見下ろす。彼は少尉を気遣うように、しかし、結合への確かな期待をこめて見上げていた。  
 
そんな伍長の様子を見て、少尉の胸には暖かい気持ちが広がっていった。  
そっと伍長の頬をなでながら囁く。  
 
「全く・・・こんなにでかい図体をしているくせに可愛いやつめ。これからたっぷり愛してやるから・・・覚悟しろよ?」  
 
その言葉を聞いて、伍長も覚悟を決めた。彼女を気遣う気持ちはあるが、それ以上に彼女の気持ちを、自分を愛したいという気持ちを大切にしようと覚悟を決めたのだ。  
伍長はその、傷だらけだがとても優しい顔に、不器用な笑顔を浮かべて・・・真っ赤になりながら答えた。  
 
「はい・・・。しょ、少尉こそ・・・か、覚悟して下さいね?俺の・・・その、あ、愛だって・・・その、すごい・・・んですか、ら・・・。」  
 
少尉はそれを聞いて、くすり、と笑った。  
 
「ばか」  
 
そして・・・一気に腰を落とした。  
 
凶悪なモノが自分の中を貫通していく。形容し難いほど凄まじい痛み。何度も気を失いそうになる。  
しかし、少尉は耐えた。ここで気を失えば、間違いなく行為は中断されるだろう。そうなったら、二度と伍長と繋がることは出来ない・・・そう思ったから。  
 
やがて伍長の進軍は止まる。自分の中の一番奥に届いたのを確認して、少尉は荒い息をひとつ吐く。  
痛みは相変わらず凄まじい。巨大なモノを受け入れているため、圧迫感もかなりのものだ。体の状態はとてもひどい。  
 
だが何故だろう。体の状態とは裏腹に、少尉の心は満たされていた。  
伍長自身の脈動を感じるたびに・・・嬉しい気持ちがわいてくる。嬉しさのあまり、涙が流れた。  
 
ふと伍長の様子を伺うと、とても心配そうに見上げていた。  
 
「少尉・・・大丈夫・・・なわけ無いですよね・・・!す、すぐに抜きますから・・・!」  
 
「ん・・・いや、いいんだ・・。このままで大丈夫・・・。」  
 
「だ、だって少尉・・・泣いて・・・」  
 
「うん?ああこれか・・・。ふふ・・・。伍長はやはりまだまだだな・・・。女はな?嬉しいときにも泣けるものなんだぞ?」  
もっともこれは、姉二人やウェブナー中尉からの受け売りだったりするのだが。  
 
「さて・・・ではそろそろ動くとしようか。」  
 
「しょ、少尉・・・無理は・・・。」  
 
「バカ者!言ったろう?たっぷり愛してやるから覚悟しとけって。お前も似たようなことをさっき言ったくせに・・・。もう裏切るのか?」  
 
「い、いえそんなことは・・・ふあぁぁっ!!」  
 
いきなり伍長が嬌声をあげる。少尉が動き始めたからだ。  
 
伍長の厚い胸板に手をつき、ゆっくりと、しかししっかりと動く少尉。  
最初は痛さのために短いストロークでゆっくりと動くしかなかった少尉だが、段々と体が馴染むにつれ、その動きは激しさを増していく。  
 
ストロークは長短を織り交ぜたものになり、腰の動きも上下だけでなく、前後左右、さらには伍長のモノをすりつぶすかのような回転も加えていく。  
さらにはモノを引き抜く際には膣に力を入れてすりあげる。伍長はもう、シーツをつかんでただあえぐことしか出来ない。  
 
(それにしても・・・伍長のアレにこんなに早く馴染んでしまうなんて・・・。私はとんでもなく淫乱な女だったのかな・・・。)  
激しく行為を続けながらも、少尉の頭の冷静な部分がそんなことを考える。  
しかし、その考えは自分の下であえぐ伍長を見て霧消した。  
 
(いや違うな・・・。こいつだから・・・こいつのモノだから・・・こんなに馴染んでるんだきっと・・・。)  
 
少尉は自身も快感の嵐に巻き込まれつつも伍長に問いかける。  
 
「んっ・・・どうだ伍長・・・。私はとても・・・あんっ!・・・気持ち良いだろう?」  
 
「あはぁっ!少尉ー!少尉の・・・最高です!少尉のが俺のをキュッキュッって・・・!」  
 
「ふふ全く・・お前は本当に可愛い・・・はんっ!いいか忘れるな?お前を受け入れられるのは私だけ・・・。だから・・・私から離れるな・・・。私を・・・一人に・・・しないでっ・・・!」  
 
「?しょ、少尉・・・?」  
 
それは少尉の心の奥の本音。すっと「貴族」たるべくふるまってきた彼女の中の、少女としての本音であった。  
普段ならば決して表にでることなどないが、官能によって心のタガがゆるんでしまったがために出てきてしまった本音。  
 
それを口走ってしまったことに気づいた少尉は、行為を止めて凍りついた。唇がわななきはじめる。  
 
「わ、わたしは・・・何を口走って・・・私はなんて事をーっ!?」  
 
少尉はその台詞を最後まで言えなかった。何故なら、伍長に抱きすくめられたからだ。  
 
「ご、伍長・・・?」  
 
「大丈夫ですよ少尉・・・。俺はずっと貴女の傍にいます。俺の取り柄なんて、このでかい図体や・・・人を殺すことくらいしか無いですけど・・・。  
でも、その全てでもって貴女を護り・・・そばにいますから・・・。」  
 
伍長はその傷だらけだが温かく大きな手で少尉を優しくなでる。その感触に少尉は、とても安心し、幸せな気持ちを抱いた。  
 
「そ、それでその・・・少尉・・・。じ、実はその・・・。俺そろそろ限界なんですが・・・。」  
 
男前な台詞を言ったかと思えば次にはコレか。だが少尉はそんな伍長を愛しく感じた。  
 
「まったくしょうがないな!いいぞ?たっぷりと私の中に注ぐが良い!」  
 
「うえぇっ!?い、いや少尉・・・流石にそれはまずいんじゃ・・・。」  
 
「心配するな!自分の体のことは良く分かってる!今日は大丈夫な日のはずだ!」  
 
「はずってそんな・・・。「うるさい!もう限界のくせに何を言う!そら!しぼりとってやるぞ!!」  
 
そういうと、少尉は渾身のラストスパートを掛け始めた。  
今までの動きは何だったんだと思わせるくらいの激しすぎる動き。  
 
「さあ!伍長!思いっきり出せ!私をお前のモノにしてみせろぉっ!」  
 
「あぁっ!少尉!少尉!俺もうイキますっ・・・ぅあっあぁーっ!!」  
 
そうして伍長は己の欲望を少尉の中に解き放つ。  
巨大な伍長自身から、驚くほどの熱と量を持った精子が少尉の中を蹂躙する。  
 
「はあぁっ・・・!す、すごい・・・!こんなに・・・!あああっ・・・!!」  
 
少尉は身を震わせ、伍長の射精を受けるたびに絶頂を迎えている。  
やがてそれも収まると、少尉はぐったりと伍長の上にもたれかかった。  
二人はつながったまま眠ってしまった。手をしっかりと握り締めて。お互いを離すまいとするかのように。  
 
ちなみに数ヵ月後、少尉の妊娠が発覚し、震えながらマルヴィン家に行く伍長とそれに幸せそうに付き添う少尉、  
そして思ったほどのお咎めをしなかった父親や豊満なおっぱいとは対照的に怒り狂う生意気なおっぱいにヒドイ目にあわされる伍長ということもあるが、  
それはまた別のお話。  
 

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