血の臭い。肉の焼ける臭い。  
同胞の悲鳴。そして……  
 
toten sie! toten sie! toten sie! toten sie!  
 
「っぅああああああああああ!!!」  
暗闇の中、目を覚ました伍長は取り乱したようにあたりを見回した。  
机の上の荷物を力任せに引き落とし、目当ての物を探す。  
「…ランタン…!!」  
ブルー・スチールのランタンを手にしカチャリと蒼炎を灯す。  
ランタンの明りの所為ではない蒼白の顔、汗が滴る頬、充血をした瞳が浮かび上がる。  
この灯を見ることで自分の中の僅かな理性も忘れ去り、何も考えずに居られる。  
逃げる様に伍長はランタンを見つめ、己の心を守ってきたのだ。  
 
「伍長…?凄い音がしたが何かあったか?」  
一筋の光を部屋に差し込め少尉が顔を覗かせた。  
部屋の置くには大きな体が小さく蹲っている。腕の隙間から蒼い灯が漏れていた。  
伍長の荒い吐息だけがゆっくりとしたリズムで聞こえている。  
「どうしたというのだ?体調でも優れぬのか?」  
部屋へ足を踏み入れようとした瞬間いつもと明らかに違うと感じた。  
首筋にあの感覚が走る。頭の中に近づくなと警戒音が鳴り響く。  
「…少…尉…っ…はぁ…はぁ…」  
伍長の苦しそうな声に思わず警告を無視し駆け寄った。  
「大丈夫か?おい!伍長、私が解るか?」  
相変わらず肩でゆっくりと呼吸をしている。  
蒼い灯に照らされた伍長の頬を掌で撫で、汗を軽く拭ってやる。  
「今すぐに救護班を呼んでくる、お前は此処でじっとしていろ!」  
立ち上がろうとした瞬間物凄い力で少尉は腕を引っ張られる。  
ドサッという音と共にあまり柔らかくは無い軍の仮眠用ベッドに叩きつけられた。  
シーツはじっとりと湿り、伍長の匂いがしていた。  
「…っ!何をする…んぐっ」  
「…黙レ…」  
少尉の口にドアノッカーを突っ込む。金具が歯に当たりカチカチと音がする。  
「騒グナ…」  
 
暗闇の中、蒼炎の明りだけが揺らめき二人の影を映し出していた。  
少尉は口に大きな銃を突き立てられ飲み込めない唾液がしとしとと軍服の襟を汚していた。  
「ッ…ふ…」  
少尉の上に馬乗りになる伍長の瞳は普段の優しげな鳶色の瞳とは比べ物にならない程冷酷に光っていた。  
伍長は少尉の口内を掻き混ぜるようにゆっくりと銃を回し、その柔らかな感触と屈辱の表情を味わう。  
「…服ヲ脱ゲ」  
信じられない要求に目を見開く。軽蔑の意を込めて伍長を睨み付けた。  
伍長は乱暴に少尉のブロンドの髪を掴み更に奥深くへと銃を突き入れた。  
「うっ…ゲホッ…エッ…」  
嗚咽の苦しさに涙を滲ませ、最早垂れ流すように唾液は口端から漏れる。  
震える指先で少尉は自らの軍服を脱ぎ始めた。プチンプチンとボタンを外す音が響く。  
パサリと衣服が床に落ちる度、大事な何かが消えてゆく感覚を少尉は覚えた。  
薄い絹の下着を残しベッドに横たわる少尉。細い腕では隠し切れない豊かな胸を抱き締めている。  
銃で奥歯をコツコツと叩かれる。まるでドアをノックしている様だと少尉は思った。  
そして少尉はドアを開くかの如く下着までも床に落としていった。  
白く肌理の細かな頬に一筋の涙が流れてゆく。  
 
伍長の腕はただただ荒々しく少尉の皮膚を突き抜けんとばかりに強引に扱った。  
たわわに揺れる乳房を掴み、赤く尖った先端に強く歯を立てた。  
汗でしっとりとした少尉の肌は掌に吸い付くようで伍長の興奮を掻き立てる。  
「ひぐっ…っぅ!」  
相変わらず銃は口内を犯し、上手く息が出来ない。  
伍長の指先が強引に少尉の足を開かせる、すかさず間に大きな体を割り込ませ閉じさせない様にした。  
大きく開かれた足の付け根には薄いピンクの筋が通っている。  
ブロンドの産毛に覆われたそこは白く濁った雫を静かに流していた。  
「うぅっ…ひゃ…ひゃめて…!ふっ…ああ!」  
涙を流し哀願する少尉を気にも留めず伍長はその産毛を掻き分けゆっくりと指先を挿入した。  
膣内は暖かくゆっくりと伍長の指を締め付ける。強引に掻き回し内壁を引っかくと少尉が苦しげに頭を横に振った。  
指を更にもう一本増やし奥深くまで挿入した。少尉のくぐもった声が響く。  
太い伍長の指は内壁を擦り入り口に愛液を刷り込むように動いた。  
その指先は少尉の鮮血が愛液と絡み合って淫逸に濡れていた。  
伍長は自分のベルトに手を掛け、先刻からきつくなっていたズボンの前を開ける。  
ブルン、とでも鳴るかのように勢い良く突き出した其れは赤黒く、グロテスクだ。  
先端から垂れる透明の液体はドクンドクンと脈打ち浮き出した血管をつたってゆく。  
はじめて男性の其れを目にした少尉は驚きを隠せない。  
そして、初めてでも解る、異様なその大きさに恐怖さえも感じた。  
『こ、こんな…駄目だ、壊れてしまう…!』  
逃れようと身体を捩った時、不意に銃から口内が開放された。銀糸を引いて抜き取られた銃は黒鉄が唾液で光っている。  
「ゲホッ…ゴホッ…っはぁ…はぁ…」  
少尉は酸素を求め激しく咳き込みながらも荒く息をついた。  
「…伍ちょ…っ」  
その時腰を強く引き寄せられ身体を引き裂かれるような激しい痛みに襲われた。  
秘部に伍長の其れが無理矢理ねじ込まれてゆく。  
「あああああああああああっ!!!」  
 
うつ伏せになった腰を掴まれ後ろから一気に貫かれた少尉の秘部は酷く裂け、新たな鮮血が流れている。  
「あああっ…ん…っは…っは…!!」  
失神をしそうな程の衝撃に成す術も無く、その華奢な身体は折れそうにガクガクと揺さぶられた。  
獣のように小さな少尉の身体に覆い被さり激しくピストンさせる。  
接合部からは鮮血と共にグチュ、グチュと淫乱な音がしている。  
突き入れるたびに揺れる豊かな胸を、後ろから強く握るとさらに膣の締りがよくなった。  
「っっっ!!!!あ…あ…っ!!」  
伍長はその快感に目を細め、恍惚とした表情を浮かべた。  
「モット…モットダ…」  
更なる快楽を求め激しく腰を振る伍長、少尉は最早意識は無く涙と唾液でぐちゃぐちゃの顔をシーツに擦り付けていた。  
「ッ…ハァ…ハァ…ウゥ…ッッ!!!」  
伍長は一層奥深くへ挿入させ身体をビクンビクンと痙攣させ少尉の膣内へ吐精する。  
ズルリと多少の収縮をした其れを引き抜き、事切れたように少尉の隣に倒れこんだ。  
 
 
翌朝。部屋に差し込む光に伍長は目を覚ます。  
いつもどおりの朝。大きく伸びをして上体を起すと異変に気が付いた。  
『何も着ていない…それになんだ…身体がだるいし腰が痛い。』  
痛む腰を抑えつつベッドを降りようと身体を横に向けた瞬間飛び込んだのは予想もしなかった現実だった。  
「っぅわわわわわわわわわわわわわわわわわっ!!!!!」  
紛れも無い、上官である女性が、全裸で、同じベッドに、寝ているのだ。  
「しょしょしょしょしょしょ…少尉!!!」  
自分のみに何が起こったのか解らずパニックになっている伍長。  
取り敢えずパンツだけでも履こうとベッドを降りた時足元に転がるブルー・スチールのランタンが目に入った。  
灯は落ちている。それを見つめ全てを思い出したのだ。  
「ッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!」  
自己嫌悪と逃れようの無い事実に思わず部屋の壁に頭を打ち付けた。  
『俺は…俺は…!!!何てことを!!』  
額に血が滲んで来たとき後ろのベッドがギシリと鳴った。  
耐え難い視線と殺気が背後に迫っている。  
 
伍長は歯を食いしばり戦車の前に立ったかのような気持ちでゆっくりと振り返るのだった。  
その後暫くランタン禁止令が出たとか出ないとか。  
 
 
(糸冬)  
 

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