教会のシスターまでもが銃を持つロアナプラの荒廃ぶりは、少尉の正義感を動かすには十分であったが、
所詮はお気楽3課。なにができるわけでもなく、今はアフガン帰りのかつての兵どもに囲まれてどうにもならない
状況だった。
伍長に銃を向けるロシアンマフィア、ホテル=モスクワの大幹部バラライカの邪悪な笑みを浮かべるその顔面は、
半壊したイエローフラッグを包み込んだ炎に照らされて不気味さをより際立たせていた。
するとバラライカは銃を向けながらも手を伸ばし伍長の体に触れる。
「ほぉ、貴様。いい身体をしているな」