俺ハンス 戦争終わって皆幸せになった。  
俺も908の皆とずっと一緒だから幸せ。  
今日は前から約束してた女の子紹介してもらう。  
昨日は仲間達からいろんな事教えてもらった。  
ちゃんと本番で使えるのかな… 待ち合わせは帝国軍前にしようとしたら、おもいっきり  
仲間にはたかれたから喫茶店になった。  
俺こんな場所一度も入ったことがなくて、飲みもしないコーヒーを頼んでしまった。  
そうやって三時間前からそわそわしながら待っていると時間丁度にやってきた。  
やってきたのは俺が思い描いていた通りの女の子でとても可愛くて言葉が出てこなかった。  
彼女は「こんにちは」と笑いかけて向かいに座る。  
俺も慌てて挨拶をしようとしたら、パニクっちゃって近くにあったコーヒー飲んでむせて  
しまった。  
これじゃあダメだと思ってたら彼女は笑ってくれてた。  
俺も恥ずかしくなって照れ笑いをした。  
彼女はとても優しい人で俺が考えていた通りの人だった。  
話す話題も皆から教えてもらっていたのに緊張して頭の中からすっかり消えてしまった。  
しょうがないから908の皆について俺は話した。  
彼女はつまらなそうな素振りをまったく見せず、一人一人仲間のことを話す度に感想を言ってくれたりしてくれる。  
全員言い終わると彼女は「とてもいい仲間に恵まれたのね」と言ってくれた。  
俺は本当にその通りだと思って幸せな気持ちでいっぱいになった。  
 
その後俺達はいろんな店を回った。  
洋服屋とかは俺には場違いな場所に感じる。  
でもこれからはこういう場所にも慣れたい。  
だってもう戦争が終わって普通の暮らしをするんだから…  
 
夜になって夕食を食べる時間なった。  
俺は皆が勧めてくれた料理屋に行った。  
道に迷ってしまってたくさん歩かせてしまったけど彼女は文句一つ言わずに付いてきてくれた。  
やっと店に着いて中に入ると、カップルが集まる大人の雰囲気が漂う場所だった。  
聞いていた話と違っていた俺は慌てて店を飛び出し名前を確認する。…合っている。  
俺は、皆が仕組んだちょっとしたお節介なんだと感じた。  
店を変えようとも思ったけど他に行くあてがないし、彼女も疲れてるだろうと思い気合いを入れて再度中に入った。  
運ばれてくる料理に四苦八苦しながらも彼女との会話も弾んだ。  
店内の明かりである蝋燭の炎を見ていると火は使い方でこんなにも好きな人を綺麗に見せてくれる。  
なんてらしくないことを考えてしまう。  
でもそうやってに使う方が絶対にいいな。そんな風にも考える。  
そう本当は…  
 
今二人は宿屋の一室にいる。 こんな状況になるなんて思ってもみなかった俺は部屋の真ん中で突っ立っている。  
きっと皆も帰りが遅い俺のことをなんか言っているんだろうなぁ…。  
そんな中彼女はゆっくりと服を脱ぎ始めた。  
展開が急すぎないか?とか思う俺はロマンチスト?  
 
彼女の上半身がはあらわになる。  
恥ずかしながら俺はそれに目が話せず「ごくり」と喉を鳴らす。  
彼女はその格好でベッド入っていく。  
月明かりに照らされる身体からは昼間の優しい感じとは違い妖艶な雰囲気を出している。  
俺は自分の感情を我慢できずに覆いかぶさった。  
最初に何をするのかも一応聞いてはいたが作業的にするのはなんだか嫌に感じたので自分がしたいようにすることにした。  
まずは口付け。ここに至るまでになんで一回もしなかったんだろうな。自分でもよくわからない。  
積極的に舌をからめていく。彼女の息が荒くなっていくのがわかる。  
一旦口を離し、目線を下にやる。  
初めてみる豊満な膨らみに恐る恐るさわる。  
柔らかい…それがとても気持ちいい。  
思わず俺はかぶりつく。先端をチロチロと舐めたり優しく噛んだりと精一杯の知識で彼女を悦こばそうとする。  
その甲斐あってか彼女の声が絶え間無く聞こえてくる。  
俺は次の行為をせかすように、彼女の下半身の衣服を剥ぎ取る。  
そこは熟れすぎた果実のようだった。愛撫の必要なんかない。  
それを見た俺は我慢できず服を乱雑に脱ぎ彼女にまたがる。  
彼女は上気した顔で俺を見つめて笑っている。  
それを合図だと思った俺は迷わず腰を沈めた。  
 
初めての中は今までの快感を嘘にするような感じだった。  
腰を引く度に意識を搾り取られそうになり、突く度に全身に稲妻が走る。  
一秒でも長くこの感覚に浸っていたい。 しかし身体は絶頂を求め動きを激しくしていく。  
神経が焼き切れてしまうのではないかと思う程の久しく感じなかった身体の熱さ。  
彼女から聞こえる喘ぎ声が麻薬のように俺の脳をとろけさせる。  
「俺…もう…限界…っ!」  
彼女の声が聞こえない。見えた口の動きで勝手に判断する。  
「オ願イ 来テ」  
腰を大きく動かし、本能のままに突いてゆく。  
最後の一突きで俺は達した。 溜まっていた全てを膣に注ぎ込む。  
射精が止まらない。全部無くなってしまう。  
そう感じる程に強烈なものだった。  
 
やっと射精が終わり、自分のモノを引き抜く。  
栓が取れたようにあふれ出てくる俺の精液。  
落ち着くとやっぱり気恥ずかしい思いでまともに彼女の顔が見れない。  
すると、彼女が俺に抱きついて来た。  
思考が真っ白に消えていく。  
俺は温もりだけを感じていた。  
これからはずっと続く戦争のない世界。  
もう戦争は終わったんだ…俺…オレ…シアワセ…  
 
「撃ち方やめい」激痛と共に体が傾いていく。  
アレ…なんで俺こんなところに…?  
ガソリンと焦げたにおいが鼻につく。  
ああ…そうか908の皆は死んだんだ…そして俺も…  
保護液がこぼれ下水の水に横たわる。  
手を突き出してる男がいる。とても悲しい顔をしている巨きな男。  
もう動かないのに、水の中なのに自分が泣いたと感じる。  
これでもう人を焼かなくてもいいんだ…  
呪われた防護服の中でゆっくりと目を閉じる。  
 
俺もう寒くない…皆と会える…暖かい…アッタカイ…  
                                         ―終―  
 
 
 

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