今日の俺を少尉のお姉さんが見ていたらまちがいなく蹴り飛ばされるであろう。  
そんな風に思えるほど今日一日のパトロールと称したデートは充実したものでした。  
あのサラダの時には参りましたが…少尉鈍感すぎます…。  
 
そういえばあれってオレルド准尉が出した課題の「キスをする」に当てはまるのでは…?  
提案してくれたのは准尉だし、そこまで配慮した上でのことだったのかなぁ?  
 
そんなことを考えて空を見上げながら歩いていると、下の方から声が聞こえてくる。  
「おい、伍長聞いているのか」  
「はい!少尉!なんでしょうか?」  
慌てて返事をして目線を下げると若干怒り気味の上司の顔が見えた。  
「もう時間が遅いので帰ろうとさっき言ったではないか!」  
「そう…でしたね!それじゃあ三課に帰りましょう!」  
ふん、という態度でそのまま歩を進める少尉  
参ったな…また怒らせてしまったみたいだ。  
これじゃあオレルドさんとの約束が守れないじゃないか…  
でもそれなら守れないほうが…  
 
と前から本日三度目になる人物が  
「これはこれは少尉にデカブツ奇遇ですなぁ〜」  
そこにいたのはやはりオレルド准尉でした。違うところは私服姿になっていることぐらい。  
このタイミングは計っていたのでは…?  
「オレルド!もう仕事は終わったのか?」  
少尉の言葉からはサボったのではという意味で聞いたように思えました。  
「何言ってるんですか、ちゃんと終わらせてきましたよ少尉達はこれからお帰りで?」  
「あぁそうだが」  
「ならもう他の三課の連中は帰ってしまったので、鍵は事務室でもらってくださいな」  
「わかった…だが今日は皆帰りが早いのだな。何かあったのか?」  
「い〜え?別に何もありませんでしたが?」  
そういって俺に目配せをする。  
まさか…これって…?  
「それでは!それとロッカーは閉まっているので服は机の上に置いておきましたからー」  
「すまないなオレルドー!明日は遅刻するなよー!…とそれでは伍長帰ろうか」  
「はい…」  
准尉のおかげでさっきまでの険悪ムードがなくなったようだ。  
情けない…最後まで准尉に頼りっぱなしだな俺…でもだからこそそれに応えないといけない  
俺は気を引き締めて少尉の後をついていった  
断られるだろうけど…でも自分から行動を起こさないと…!  
 
俺たちは陸軍についた。  
事務室から鍵を借り、三課に向かう  
確かに三課には人の気配が無く暗闇になっていた。  
俺は明かりを点けるとドアを閉めた。  
少尉は自分の机から服を取ると俺の方に向かってくる。  
チャンスは今しかないんだ…!  
「伍長も服をとってかえろ――」  
「少尉話があります」  
少尉の言葉を遮って俺は言った。  
俺の態度が伝わったのか少尉の顔がまじめになる  
「なんだ伍長」  
ごくり、と唾を飲み込んでから俺は話し始めた。  
「俺…今日一日楽しかったです…仕事だってわかっていたけれど少尉と二人で街を歩いたこととかが」  
「そうか…」  
俺は独り言のように呟いていた。  
自分の気持ちがまとまらなくて上手く言葉に出せない。  
「三課に入ってから…少尉の背中をずっと見てました。自分より小さいのに頼ってしまう不思議な背中を」  
「それは嬉しいな…」  
「今の俺は少尉がなくては無かったんだと思います…情けないですよね…俺」  
「…」  
声が涙声になっていく。  
おかしいな…こんなこと言うはずじゃなかったのに…気持ちが溢れ出してくるみたいだ…  
まともに少尉の顔が見れないや…  
「それで俺気づいたんです…絶対に無理ってわかっているのに…俺なんかがなっちゃいけないってわかっているのに」  
「…何をだ伍長」  
少尉はずっと俯いている  
怖い…言葉を続けるのがこんなに怖いなんて…戦車に立ち向かうよりも怖いなんて…  
それでも言わないといけない気がするんだ…  
「俺…少尉のこと好きです…」  
「…」  
沈黙が痛い  
改めて思い知らされた。  
そうだ、少尉はこんなこと望んじゃいないんだ…  
俺…何も変わっていないじゃないか…  
自分のことだけ考えて…相手の都合なんて二の次で…  
自分がほとほと嫌になってくる。  
するとその沈黙を破って少尉が話しかけてきた。  
「伍長、お前に二、三質問したいことがある」  
急に話し出した少尉に俺は戸惑ったが袖で涙を拭き背筋を伸ばして返事をする。  
「…なんでしょうか」  
「お前のその気持ちは誰かによって作られたものか?」  
目をつぶって自分の記憶を引きずり出してみる。  
そういえば今日一日は准尉の命令で動いていたことだった。  
でもそんなことは途中から忘れていたな…。  
「いいえ…俺自身の気持ちです」  
「…お前が好きなのはパンプキンシザーズの少尉か?」  
いつも戦陣を切って俺の道しるべになってくれる少尉  
でもそれは好意とは違う 憧れを抱くというのだろうか  
「いいえ…俺はアリス・レイ・マルヴィンその人が好きです」  
「屈んで私に顔を見せてくれ」  
おずおずと膝たちになって少尉と同じぐらいの高さになるように調節する。  
そこには真剣なまなざしの少尉がいた。  
俺は言われたとおり少尉の方を向く。  
目が赤く充血しているのではないかと思ったが相手は気にしていないようだ  
しばらく俺の目を見ていた少尉はふっと笑い出した。  
 
「全く…お前の目を見ると嘘を一つも言っていないことがわかるから困る」  
「…はぁ」  
どうして笑い出したのかわからない  
俺…おかしなこといったかな…?  
「私には婚約者がいるというのにこんなに切実に語られてどうしろというのだ」  
「え…ああ!その…すいません…」  
そうだった…少尉には婚約者がいるんだったっけ…  
どんな人なんだろう…やっぱりかっこよくて少尉と釣り合う男なんだろうな…  
「だがお前の気持ちはしっかりと届いたぞ」  
そういうと少尉はおもむろに  
 
俺にキスをした  
 
最初何をされたかわからなかったが口に当たる感触でみるみる自分が赤くなっていくのがわかる。  
俺はすぐさま離れようとしたが少尉が抱きつくように俺に手を回しているため乱暴ができず、ただ固まっているだけだった  
そうしていると少尉がの舌が俺の方に入ってくきた。  
俺は自然と自分のを絡ませる  
キスなんてろくにしたことがなかった俺にはとても官能的だった。  
 
その間息をしていなかった俺は少尉が離れると息を勢いよく吸い込んだ  
と同時に今起きたことに対して疑問をぶつけた。  
「いきなり何をするんですか少尉!」  
「なにって…キスだが?」  
そういうことを聞いているんじゃなくて…!  
「どうしてしたかを聞いているんです!なんで俺なんかに!」  
「自分を必要以上に卑下する必要はないぞ。それに」  
少尉が俺に歩み寄ってくる  
「お前も乗り気じゃないか」  
そういって俺を押し倒すようにして再度口付けをする。  
不意打ちであったために俺は抵抗する暇なく倒されてしまう。  
『また舌がくる』そう思って身構えていると、一向に来る気配がないまま硬直している。  
少尉を見てみるとこっちを見ているだけで何もしてこない。  
俺はおそるおそる少尉の反応をうかがいながら舌の先を少尉の口に入れてみる。  
何もしてこない  
更に少し舌を進入させてみる。少尉の舌が当たったのを感じた。  
だけど何もしてこない  
歯痒くなった俺は一気に舌を突っ込んで少尉の舌と絡ませた。  
すると少尉がニヤっと笑ったかと思うとさっきよりも激しい舌使いで俺を翻弄してくる。  
俺…少尉にはめられたんだ…  
そう思ったときには既に遅かったようだ。  
こうなってしまっては後戻りはできない  
俺は少尉の体を包み込むようにして抱きしめた。  
一瞬少尉の体が離れそうになったがすぐに力を抜いてくれた。  
「少尉…本当におれなんかで――」  
「伍長次言ったら処罰ものだぞ」  
そういって優しく俺の髪の毛を撫でてくれる。  
俺…多分一生少尉には逆らえないんだな…でも  
 
「わかりました少尉…ただ…」  
「なんだ?」  
少尉は優しく笑いながら俺を見る。  
その笑顔に全てを任せたくなるがそれじゃあだめなんだ。  
「俺がリードしますから」  
好きという形を表すための精一杯の行動  
実際リードすることなんて初めてだからできないかもしれない。  
それでもこの気持ちを少尉にわかってほしいから。  
少尉は予想外だったらしくきょとんとした顔になったが、気持ちを汲み取ってくれたらしい  
「わかった。お前にすべてを捧げよう」  
その言葉でまた涙が出そうになったが、なんとかこらえて一度体を起こした。  
自分がリードするといったのだから下にいてはおかしいだろう。  
そう思い少尉を一旦持ち上げ床に降ろし体位が逆になるようにした。  
その間少尉は体の力を抜いて俺に体を預けてくれた。  
俺は少尉の言葉の本気さを理解した。  
「それじゃあ…いきますよ少尉?」  
「ああ…いいぞ」  
俺は脱がせるためにおそるおそる軍服に手をかける。  
手が震えてしまってなかなか思うようにいかない。  
不安になって少尉の顔を見てみると無言で励ましてくれているように見えた  
それがわかると不思議と手の震えは止まってくれた。  
上半身をはだけさせると純白の肌に目が眩みそうになる。  
俺はおそるおそる乳房を触ってみた  
ビクンと小尉の体が跳ねたのがわかった。  
俺は慌てて手を引っ込めようとしたが小尉の手が伸びて離れさせないようにする。  
それに素直に従うことにした。  
俺は滑らせるようにして小尉の乳房を触ってみた。  
無骨な手から来る感触がくすぐったいらしく身をよじらせている。  
そうしていると段々乳首が固くなってくるのがわかり、感じてくれていることに少し安心した。  
小尉を見てみると上気した顔で必死に声を抑えていた。  
そんな小尉を見てあらわれもない声を聞いてみたいと思う俺は変態なのだろうか。  
我慢できなくなった俺は下半身も脱がそうとする。  
さっきまでの遠慮してた俺はどこにいったんだろうか。  
自分でそう思うほど雑な扱い方。  
一秒でも早く全てみたくて服を脱がす。  
一秒でも早く声が聞きたくて手を動かす。  
その間小尉はずっと俺の方を見ていた気がした。  
その視線が俺へ辛辣な言葉で訴えているように思えた。  
小尉ごめんなさい、俺ってこんな汚いやつなんです。  
心の中で何度も謝る。  
でも今だけは…  
そうして俺は小尉の服を全て剥ぎ取った。  
生まれたばかりと変わらないその姿を見て急に頭が冷え、顔が熱くなっていくのがわかる。  
俺はとっさに手で顔を隠す動作をする。  
指の隙間から観察していると厭らしいところばかり見てしまう自分がいてさらに顔が赤くなってしまう。  
俺ってむっつりスケベなんだな…  
そんなことを考えてはぁっとため息をついているとその原因がしゃべりだす。  
「このまま放置されるのは少し恥ずかしいのだが…お前の趣味か?」  
わ…忘れてた!  
「す、すみません小尉!その…さっきは乱暴にしてすいませんでした…」  
「別に気にするなそれだけお前が私に夢中になってくれたということなんだろ」  
ええそれはもう  
その声で目覚めると気合いを入れ直し、もうびびらないと心で誓い再度手を伸ばす。  
 
俺は性器に指をいれてみた。  
そこはすごく濡れていて動かすたびにクチュクチュと卑猥な音をかもしだす。  
「…っあ!伍長…っ!」  
小尉の艶めかしい声が俺の頭を刺激する。  
よかったこんな不器用な愛撫でも感じてくれているんだ…。  
俺はそろそろ自分の理性の限界を感じていた。  
「小尉…俺もう我慢できないのですが」  
こんな時まで了解をとろうとする俺。うん、律儀  
「うむ…お前の気持ち受け止めてやろう…!」  
その言葉に推されて慌てて服を脱ぎはじめる。  
小尉だけ裸で俺だけ服着てるなんておかしいよなぁ…。  
今更ながら後悔をする。  
手早く脱ぐと残りはパンツだけになった。  
見てわかるほど盛り上がってる先端近くは先走り汁でしみができていた。  
さっさと脱げばいいものを小尉を意識してしまって脱ぐことをはばかってしまう。  
でも小尉はずっと裸を見せてくれていたんだ…それを考えれば俺なんて…!この馬鹿野郎…!  
意を決してグイッとパンツを降ろす。  
なんだか少尉に見せ付ける感じになってしまったのに気づくのはしばらく後のことだったのだが  
俺のソレは今までにないほどの我慢汁を出していやらしく光っていた。  
その大きさに大体の人が驚くだろう。  
しかし小尉は違っていた。  
「それが伍長のか…私を見て興奮してくれたのだな…」  
嬉しそうに言う小尉を見て意識を失いそうになる。  
それを必死に堪えて俺はいそいそと小尉の下半身に移動する。  
さっきので充分ほぐれているはずだと予想した。  
俺は小尉の足を持ちすぐに先端をあてがった。  
その刺激だけでもイきそうになったがそれをこらえて少しずつ前進していく。  
「いっ…!伍長…!」  
悲痛の声が聞こえると俺は動きを止めた。  
あせらないでじっくりとする余裕なんて本当はなかったけど少ない理性を総動員させてストップをかける。  
「すまない伍長…」  
「いいんです小尉…」  
声をかけて励ましてみる。  
こんなに弱弱しい少尉を見るのは初めてかもしれないな…  
すこし間を置いてまた前進していく。  
「っ…!」  
痛みに耐える小尉を見てまた止める。  
「伍長…止めるな続けろ…」  
「ですが小尉!」  
「構わん続けろ…」  
一番苦しい小尉がそう言っているんだ。ここで拒否をするのは少尉を傷つけることになってしまう。  
今度は俺が少尉の気持ちを汲み取る番だ…!  
「それじゃあ…行きますよ」  
「ああ…信じてるぞ伍長」  
俺は前進を再開した。  
痛みに耐える小尉を見ながらも強引に進める。  
時間をかけたらもっと痛みは続いてしまう。  
そう自分に言い聞かせて、少尉の中にいれていく。  
そうしていると真ん中の部分を過ぎた辺りから楽に進めるようになり、ついに根元まで入ることができた。  
「小尉…全部入りましたよ…」  
小尉を見ると涙の筋がいくつも通っていた。  
「そうか…やったのだな私達」  
「はい…痛みがなくなるまでこうしていますね。」  
俺はそういうと繋がったまま小尉に覆いかぶさり口付けをした。  
お互いを感じ取るように貪るようにキスをする。  
もう遠慮なんかいらない。  
その思いでキスをする。  
 
「ごちょっ…!もういいぞ…!」  
その言葉を聞いた俺はその体制のままゆっくりと腰を動かした。  
そろそろ本能が勝ってくる頃だ。  
「ひぃああん!伍長!」  
さっきとは違う歓喜の声。俺が聞きたかった小尉の声。  
「あっ…!伍長!伍長!」  
腰の動きを早めると小尉の声もうわずってくる。  
「もっと…!もっとだ…!」  
小尉の中は絡みつくように俺を離さないようにしている。  
その刺激に俺もあっさりと我慢の限界がきてしまう。  
「小尉…俺もう限界です…!」  
そういって腰を離そうとすると小尉の足が俺を挟むようにして逃がさない。  
「小尉…!早く離してください…!でないと俺…!」  
「伍長…!来い…伍長!」  
止めようと思っても止まらない腰の動き、求められる本能。  
「もうどうなっても知りませんよ…?」  
「ひっ…あぁん!もっと!」  
覚悟を決めた俺は迷いなく絶頂に向かって動きを早めていく。  
頭の中が白くなっていってるのがわかる。  
「小尉…もう…俺…っ!!」  
「伍長…!伍長…!あぁぁん!」  
ビクビクと脈を打ちながら中に注ぎ込んでいく。  
その間小尉も体をふるわせて快感に浸っているようだ。  
俺は自分のソレを引き抜くと自分の出したものに混じって赤い物がでてくるのがわかった。  
血だよな…これって…でもなんで…  
それがわかると直ぐに小尉の方を見る。  
「小尉…初めてならどうして言わなかったんですか!!」  
だから少尉は俺のを見ても驚かなかったんだ…  
見ると少尉は寝たまま返事をしていた。  
「どうしてって…言わなくてはいけなかったのか?」  
「当たり前です!」  
泣きそうな声で言っているのに小尉にはいまいち必死さが伝わってこないらしい。  
「中に出しちゃったし…どうするんですか小尉!」  
「お前が責任をとってくれるのだろう?安心ではないか。」  
そんなに信頼されたって困ります。  
「それに俺なんかが初めてで――」  
そこまで言ってハッと口を塞ぐが遅かった。  
少尉は勝ち誇った顔でこちらを見ている。  
「今伍長は『俺なんかが』と言ったな?」  
あれ…なんだろうこの気持ちいいほどの立場の逆転具合は  
少尉がこっちに近づいてきます。ああ、服を着てください。  
「い、言いましたっけ?そんなこと?」  
最後の悪あがきにしらばっくれてみる。  
「確か私は今度言ったら処罰モノと言ったはずだが?」  
…もう逃げられないですよね。  
「はい…言いました…」  
「それでは適切な措置をとろうではないか…そうだな…」  
わざとらしく思案顔をしている。  
「責任を取るついでに今度は私の家で…な!ちなみに今からだが」  
「いぃ!!…えぇ!!」  
言葉の意味とその迅速さのダブルパンチに俺は意識を失いかけた。  
実際に気絶できたらどんなによかったことか…  
「ほらいくぞ伍長!」  
「待ってください少尉〜!」  
少尉は手っ取り早く服を着ると颯爽と三課を飛び出していく。  
俺も今脱いだ服を改めて着て少尉の後を走って追いかける。  
明日生きて三課に帰れることを望みながら…  
あれ…何か忘れているような気がするな…  
 
          *  
 
「諸君おはよう!」  
「おはようございま〜す…」  
今日は少尉と二人そろって三課に出勤だ。  
昨日少尉の家に泊まったのだから自然にそうなる。  
昨日のことで精神的にも肉体的にもやつれてしまった。  
あの後、止まらなくなった俺たちは獣のように…っと思い出したら悪寒が…  
処罰怖いショバツコワイ…  
と、ここで三課の皆の反応が無いことに気づいた。  
どうしたのだろうか?  
辺りを見渡すと少尉と俺のほかにはハンクス大尉しかいなかった。  
新聞を見ていたハンクス大尉は俺たちを見るとキセルをふかしながらニヤリと笑った。  
嫌な予感が…  
「お若いの、盛んなのはいいことだが『立つ鳥跡を濁さず』ってぇ言葉知っているかい?」  
ハンクス大尉の指差す場所には昨日情事を物語る白い痕跡がそのまま残っていました  
 
                                終  
 
 

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