「……なんであんたみたいな強い人がわざわざあたしなんかに捕まったわけ?」  
セシルは部屋の惨状を驚いたように眺めている。  
 ここは帝国内のとある建物の一室。陸軍情報部・三課の実動小隊長であり拝命十三貴族の令嬢  
でもある、ごんぞアリス少尉を監禁している部屋だ。  
人質の看視に男二人を残し食料の買出しに出かけたセシルだったが、戻ってみれば男供はだらしなく  
床に伸びていて、椅子に後ろ手にくくりつけられていたはずのごんぞアリスは格闘に少し着崩れた  
軍服を調え、澄ました顔でセシルの帰りを待っていた。  
「大人しい人質でなくて申し訳ない、セシル殿。しかし手篭めにされるのに黙ってなすがままでは  
いられなかったのだ」  
「だって縛ってたのに! どうやってほどいたの?」  
「縄抜けぐらいは心得ている。私は武人だ」  
男たちは相変わらず床に伸びていて目を覚まさす気配もない。セシルは横たわる体を眺め、  
ややあって少しばかり得意げな顔つきの貴族の娘に視線を戻した。  
「あたしがナイフ突きつけた時だって、振り払うぐらい簡単だったんじゃないのかい?」  
「そうだな。だが単独犯ではなかろうと思ったし、主犯でもないと思ったので、裏に何があるか  
知りたかったのだ。それに、あのとき捕まってやらぬとそなたが困ったであろう?」  
「ふん。ずいぶん舐められたもんだね」  
悔しそうにうつむいたセシルにごんぞアリスは微笑むと、再び椅子に腰を下ろした。  
「手篭めにされなければ大人しい人質でいるつもりだ。さぁ、縛りなおすがよい」  
「に、逃げるつもりじゃなかったのかい?!」  
「だから、捕まってやらぬとそなたが困るであろうと言っている」  
「なんだよ……困ってるあたしの姿でも勝手に想像……そうかいお得意の、イメージってやつか」  
吐き捨てるように言って横を向いた女の表情に気づかないのか、ごんぞアリスはニッコリ微笑んだ。  
自分は正しいことをしている、善意は伝わって当然と言った感じである。  
「そうだ。イメージだ。困っているそなたをイメージするとこのまま逃げてはいけないような気がしてな。  
……さあなんなりと縛るがよい」  
セシルはごんぞアリスの自信満々な物言いには何も答えず、暗い顔つきのまま椅子に近づき、背もたれに  
回った革手袋を嵌めた手首を黙々と縛り始めた。  
血が通わなくならない程度にきっちり縛った後、唇をゆがめ、何を思ったのかもう一本縄を手に取り、  
上着を脱いだ白いシャツだけの上半身も背もたれにくくりつけ始める。  
「今度はそんなに簡単には縄抜けさせぬ、ということかな?」  
ごんぞアリスは涼しげに笑っている。しかしセシルはもう悔しそうな顔は見せず、微笑を浮かべながら  
荒縄を彼女の体に回し始めた。  
豊かな胸を強調するかのように上下に二本。きっちり縛り終えると、挟まれるように縄の食い込んだ  
乳房はシャツのボタンをはじき飛ばさんばかりに前方へ突き出した。  
 挑戦的に突き出た乳房を眺めるセシルの歪んだ笑みに、アリスは何やら胸騒ぎを感じたが、相手は  
同性ではないか、と相変わらず大人しい。  
「簡単に縄抜けされたら困るからね」  
セシルは部屋の隅から新たに縄を取ってくると、今度はごんぞアリスの膝を椅子の脚にくくりつけ始めた。  
それもなぜか椅子の角をまたぐように脚の外側に固定したので、自然と彼女の膝は大きく広げられた形になる。  
「これでは下半身を動かせぬ……ずいぶんと念を入れたものだな」  
「いい恰好だよ、少尉さん」  
セシルは椅子の娘を見下ろした。軍人であり貴族でもある女。  
いかにも高貴の出らしい透き通るように白い肌と明るい金髪。戦争で疲弊しきった民衆を二重に  
搾取している……。  
「そんな恰好でも縄抜けできる?」  
「武人の家に生まれたものを甘くみるではないぞ」  
貴族の女は自信ありげに平然と答えた。今すぐ抜けてみろ、といえば楽々とこなしそうにみえる。  
 セシルは前かがみになると金色の短い髪に縁取られた白い顔を覗き込んだ。  
「それは困った。あんたに逃げられたら、きっとあたしが代わりにあいつらに手篭めにされるだろうねぇ」  
「仲間ではないのか?」  
ごんぞアリスが驚いたように眉をひそめる。  
「仲間のはずなんだけどね。男ってのはそういうもんなのさ」  
 
ネンネで甘チャンな貴族の娘らしい反応だよ、とセシルは腹の底でせせら笑う。軍にいれば男の  
ことなどよくわかりそうなものなのに、どうせ家柄の威光でチヤホヤされてんだろう。だいたい  
捕まらなければあたしが困るとか、騎士にでもなったつもりかい、舐めやがって!  
 なんてイライラさせるムカつく女だろう……セシルは体を起こし再びごんぞアリスを見下ろす。  
縄に挟まれ突き出した豊な胸。ほっそりした腰。大きく開脚したすらりと伸びた脚。すべて搾取の  
結果だ。  
「あんたが逃げたら、あたし困るんだよ……」  
再び体をかがめ鼻のくっつくような距離で青い瞳を覗き込み、ささやいてみる。だが貴族の娘は  
わけがわからないのかキョトンとしているだけだった。  
 カマトト……というよりは、愚かなんだねぇあんたは。とんだおバカさん。  
「絶対、逃げたりしたら嫌だよ。あんたが逃げたらあたしが手篭めにされるんだ。手篭めにされるって  
どんなことかあんた知ってる?」  
「と、突然何を……知ってるってその……だ、男女が愛しあうようなことをするのだろう」  
ごんぞアリスは顔を赤らめ口ごもり、恥かしそうに視線を逸らしたが、セシルは執拗に耳元に口を寄せた。  
「愛しあうって? 服を引き裂かれて、濡れてもいないアソコに無理やりアレをぶちこまれるんだよ……  
硬くて熱くて大きなアレを。貴族の愛しあうってのはそんなのかい?」  
「し、知らぬ、セシル殿。そ、そんな話はやめてくれ」  
金髪の娘は焦ったように横を向いた。  
「鼻を摘まれて口をあけさせられて……無理やり太いのをしゃぶらされるんだ。唾液でベトベト  
だったらアソコが濡れて無くてもずっぽり入っちゃうんだよ、悲しいけど。そうなったら体も怪我  
したくないだろ? だんだん本気汁が出てきてさ……乳首もクリもどんどん固くなってきちゃって  
……クリってわかるよね、クリトリス。ちっちゃいけどとっても気持ちいいとこ。あんたも毎晩  
お触りしてるんだろ……」  
「や、やめんか! そ、そんな話、聞きたくない!」  
頬を真っ赤に染め、ごんぞアリスは目を閉じている。耳を塞ぐ代わりだろうかとセシルは愉快になった。  
「あら聞きたくないなんて……あんたが逃げたら、あたしがどんな目にあうかちゃんと聞いてくれよ。  
あいつら二人いるからねぇ、あたし、お尻の穴もやられちゃうかもしれない。アソコの中で太いアレが  
ズルズルグチュグチュ動いているのに別の大きなのでお尻の穴をぐいぐいって広げられて……アソコと  
お尻と、膣の中と直腸の中を太くて熱いので同時にかき回されるんだよ。ねぇ、お腹の中どうなると  
思う? そうしながら四本の手で、乳首やクリをいじりまわされる……指でこすられたり舌でべろべろ  
舐められたりちゅうちゅう吸われたりするんだ……ねぇ少尉さん、どんな感じだろうね? 少尉さん  
だったらどうなる? アソコとお尻の穴と乳首とクリを二本のアレと四本の手で同時に……」  
「き、聞きたくない、やめんか……やめろぉ!!」  
ずっと顔を背けていたごんぞアリスが正面を向いて叫んだ。セシルはすかさずその口を唇で塞ぐ。  
 締め切った部屋の中を、舌が口の中を動き回る湿った音だけが響いた。セシルは倒れている男たちを  
チラと眺め、今大事なところだからあんたたちはまだ大人しく寝ているんだよ、と念じながら、舌に  
意識を集中させる。  
 ツルリとした小さな歯の裏側をこすりながら、貴族の娘の驚きで見開いた青い瞳がだんだんうつろに  
なっていくのを彼女は面白そうに眺めた。あたしの話に興奮してたんだろ、だからあんなに嫌がって  
いたんだ。もう下着も濡れ濡れなんじゃないのかい、いやらしいお姫さま!  
 ごんぞアリスがすっかり大人しくなり目を閉じたのを見計らい、セシルは突き出した乳房に手を  
伸ばした。カップの薄い下着らしく、乳首が固くなっているのがわかる。  
そこを中心に、円を描くように服の上から撫で回す。抵抗が無いのでそのまま指を滑らせ、シャツの  
ボタンを外した。乳房の下を押さえている縄からウェストへ続いたボタンもいくつか外し前立てを  
左右に開くと、キャミソールとブラに包まれた胸が露出する。  
 口づけは続けたまま、下着の隙間から手を滑り込ませる。すっかり固くなった右の乳首を指で押さえる  
ようにこすると、貴族の娘は面白いように息を荒げた。  
 もう、少々手荒にやっても大丈夫だね……セシルは左手で乳首を刺激したまま右手で上着のポケットを探り  
飛び出しナイフを取り出し、パチンと刃を出してみた。しかし、キスと乳首の愛撫に夢中なのか、  
ごんぞアリスは目を閉じたままだ。  
 
 そうっと唇を離してみたが相手はうっとりと目を閉じたまま顔を火照らせているだけなので、セシルは  
キャミソールの細いストラップの下にナイフを咬ませ切り落とす。  
両方そうした後でシャツの隙間からキャミソールの本体を下向きに引っ張ると、レースに縁取られた  
シルクのブラが現れた。  
 キャミといいブラといい仕事着にシルクの下着なんて、貴族の令嬢ってやつは娼婦と同類だね。  
……平民の娘は歪んだ笑みを浮かべたまま、胸の谷間へナイフの背を押し付け、滑るようにブラの下へ  
もぐらせる。  
 二つのふくらみを繋げるベルトがぷちんと音を立てて切れる。同時に、真っ白な胸がはじけるように  
ボタンの外れたシャツの中から飛び出した。  
 冷たい刃物の感触に、頬を真っ赤に染めた娘の煙った眼差しが一瞬だけ動いたが、セシルの唇が右の  
乳首を捕らえると、じきにかわいい声が上がり始める。  
 本当に綺麗な肌だねぇ……セシルは羨望を感じながら、かわいい尖った乳首を舌先でコロコロと嘗め回した。  
それに小柄な体に似合わず大きな胸。男だったら夢中になって乳房ばかりもみしだいていることだろう。  
同性のあたしだってそうしたくなるもの……まぁ、女のどこが感じるかよく知ってるから無駄なことは  
しないけど。  
 乳首がだんだん塩辛くなってきた。体温が上がり肌がじっとりと汗をかいてきている。  
 セシルは愛撫に邪魔なナイフを縄目のかかっていない椅子の背もたれに突き立てると、器用に  
カーキ色のズボンのベルトを外し始めた。  
ファスナーを下ろし、現れたシルクの白い小さな下着の股間に指を這わせる。  
下着はウェストのあたりしか見えないが、ズボンに隠れた下のほうはすでに熱を帯びているようだ。  
 滑らかな布地に指を滑らせていくと、じきにぽちっと突き出た部分に出くわした。  
指の腹で押さえ、布の上からグリグリとまわす。  
やがて突起の中心が固く尖ってきた。ごんぞアリスは腰をよじらせ、声は鼻にかかったように変った。  
「あ……セシル……殿……あン……そのようなところ……やめ……」  
抵抗もしない馴れた様子にやっぱり毎晩遊んでるんじゃないか、と親指と中指で肉芽を挟むように  
押さえつける。  
固く尖ってきたところを露出させ、布の上から爪で掻くような動作を繰り返した。  
ピクピク震える体の反応を楽しみながら下の窪みのほうへ指先を押し込むように宛がうと、シルクの  
下着はすでにお漏らしでもしたみたいにぐっしょり濡れていた。  
 布地越しでも周囲の唇のようなヒダがヒクついているのがわかる。物欲しげに飲み込もうとする  
谷間からおもむろに手を離し、下着の間から指を入れふんわりした柔毛に触れる。  
さらに奥に手を伸ばし、熱い谷間に押し込まれるようにべっとり張り付いたシルク地を引き  
剥がしながら、突き出たコリコリの肉芽を指先で直接、強くこすり上げた。  
「ぁあ!……いい……ン……」  
「ごめんね……もっと奥のほうまで気持ちよくしてあげたいけど、ズボンが邪魔でこれ以上指が  
届かないよ」  
「ズボンが……邪魔……」  
うわ言のようなささやき。ごんぞアリスは女同士の行為にすっかり夢中のようだ。  
「そう……下ろしてあげたいけど、脚を広げてるし膝のロープが邪魔でさ。でもロープを解いたりしたら、  
あんた逃げ出すだろう?」  
そういいながら指先で肉芽を剥くように弄り、乳首をこする。貴族の娘の声はさらに高くなり、額には  
汗が浮び始めた。  
「そんな……あぁ……ン、ンもっと……もっとぉ! セ、セシル殿……に……逃げぬ、から」  
「ウソじゃないよね?」  
「ほ、本当に逃げぬから……頼む」  
 
泣き出しそうな訴えにセシルは満足げに唇をゆがめ、背もたれに突き立てたナイフを再び手に取った。  
まず右膝のロープを切り、ごんぞアリスが大人しくしているのを確認してからもう片方も切り落とす。  
上半身の縛めはもちろんそのままだ。  
「はい、お尻を浮かして」  
引き締まった小振りな尻は素直に従う。  
セシルはナイフを畳みポケットに仕舞うと、ごんぞアリスのカーキ色のズボンを下着ごと素早く  
引き摩り下ろした。ついでにブーツも脱がしてしまう。  
もちろん、作業をしながら唇や空いた手で乳首を刺激するのは怠らない。万が一ということがある。  
 慎重にことを運んだせいか、すっかり下半身があらわになってしまっても、貴族の娘はくくられて  
いた時と同じ姿勢で大きく脚を広げたまま、濡れそぼりピンクの色を濃くしはじめた股間を晒していた。  
「あ? セシル殿?」  
再び膝を元通りロープで固定されているのに気がついたのか、いぶかしげに尋ねるのを無視して、  
セシルは尖った肉芽に舌を這わす。舌先で突付き、甘噛みするとごんぞアリスはもう何も聞こうとはせず、  
ただよがり声を上げ続けるだけになった。  
「感じやすいんだね、お漏らししたみたいにビショビショだよ……さっきはいい子に大人しくして  
くれたから。はいご褒美」  
透明な汁が木製の椅子の座面にまで滴っている。蜜にまみれ、左右にぱっくりと開き始めた亀裂の中心に、  
セシルは中指を埋めた。  
「ひぁ! ぁぁ……ぅう」  
「凄く熱くてとろとろ……。いつもは何本の指で遊んでるの?」  
やけに生真面目な雰囲気だからてっきり処女だと思ったけど……なんだか他人に弄られるのに馴れてる  
みたいだとセシルは湿った肉の中で中指を回すように動かした。  
貴族の娘は痛がりもせず、膣壁が吸い込むようにピクピクとうごめく。  
「わからぬ……だって姉上が」  
「あ、姉上?」  
「そうだ、いつも姉上たちが……平民も姉妹でこのようなことをするのであろう? 姉上たちは  
そういっていたが」  
セシルは面食らったが、ここで動揺させるとマズイと思い、話を合わせる。  
「も、もちろんするさ、あたしも兄さんといつも触りっこしてたよ……。でもさ、あんた一人でも  
指遊びするだろ?」  
「…………」  
ごんぞアリスは恥かしそうに押し黙る。  
「あのハンサムな婚約者さんとか思い出しながらしてるんだよね」  
あんたのことは調べ上げたからね、何もかも知ってるんだよとセシルは指の数を二本に増やしてみたが  
貴族の娘は特に痛がりもせず反応は変らない。  
少なくとも姉さんたちが人差し指と中指を使ったのは確かだと彼女はほくそえんだ。  
「あ、あの方のことなど思い出したこともない……親の決めた婚約だ」  
「おやおや、じゃ……あのイケメンの准尉さん? あれ、違うの。それじゃ黒髪の眼鏡の子?   
え、それも違う……まさかあの……」  
困ったように金色の眉が寄る。まったくわかりやすい女だとセシルはおかしくて笑い出したくなった。  
「あの、デッカイぬぼーっとしたヤツ? ウソ、あんなのがタイプなの!! ……ウフフお姫さま、  
見かけによらずスキモノなんだ」  
 
「好きもの? な、なぜ伍長だと」  
「ああいう骨太のがっちりした体型で鼻の形があんなふうな男は、たいがい大きいもんだからさ……アレが」  
「……。わっ、わわ私はそのようなこと……ひぅ!」  
もう一本増やし三本に組んだ指で、狭い膣をえぐる。ひょっとして悲鳴を上げるかも、と思ったが  
少し窮屈だったものの濡れそぼった肉壺はぬるりと受け入れた。  
「セ、セシル殿! 駄目……」  
「この程度で取り乱してどうするの、あんたの伍長さんのはもっとおっきいよ……壊れちゃうぐらい  
太くて、奥をトントンノックするほど長いの」  
「そ、そんなはしたないことを口にするでない……あぁ……あン……あふぅん」  
ごんぞアリスの雰囲気が、明らかに今までとは違ってきた。なんだか体が積極的になったように感じる。  
「あんた、今イメージしてるんだろ……あのデカイのにハメられて……突き上げられてアンアン  
よがっている自分を」  
「ち、違うそんなこと……ひゃぅ……ぁふっ…き…気持ち……いい……」  
「ウソついたって体は正直、ほらアソコがぐいぐい吸い込んでく……さぁどんどんイメージして、  
あんたの伍長さんのが中に入ってくとこ……こんな風に、グッグッって突き上げてくれるかな、  
それともこうやってギチュギチュッて……伍長さんの腰の動きに合わせて自分の腰も振ってごらんよ、  
もっと気持ちよくなるから……そう上手、絡みついてくる……あらあらそんなに突き上げて、お汁が  
いっぱい垂れて椅子からこぼれちゃったよ……もっと欲しいの? 欲張りお姫さま。指、四本に増やしてあげる」  
小指も添えて。狭い肉はしっかり受け入れた。こいつは絶対姉さんたちとディルドーで遊んでると  
セシルは呆れる。  
「あぁぁ! いっぱいぃ……あン……ご…………ちょ……」  
高貴なものを汚しているような自分の行為に没頭してしまい、足音がこっそり近づいてくるのに  
セシルは気づかなかった。  
 ふいに頭上に影が射す。  
「お嬢さんがた指マンもいいけどよぉ。そろそろ生チンポくわえ込みたかないかなぁ?」  
セシルもごんぞアリスもぎょっとして声のほうへ振り向いた。  
 誘拐犯の男の一人が……ズボンの前をテントのように突っ張らせ欲情にギラついた目つきで、  
指を四本くわえ込んでいるむき出しの濡れそぼった亀裂を見つめていた。  
 

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