「あ〜〜〜〜〜〜!」  
 
ラグナスの部屋から大きな声が聞こえる。  
彼が一番恐れていたことが起きてしまったってことだ。  
 
「ラグナスさん!あれほどガムの紙ちらかさないでっていったのに!  
 貴方がガム好きなのはわかりますけどちらかすのはやめて下さい!」  
 
彼女はキキーモラ。掃除が苦手なラグナスの雇ったメイドだ。  
だが彼がだらしないだけに別の方の世話もやいている。  
 
「あー・・・・俺の部屋こなくていいっていったのに。」  
「どうせこんなことだろうと思ってましたから。」  
「で・・・でもそれは俺のクセで・・・」  
「今度ちらかしたら買い物とかは貴方でやってもらいますよ!」  
「げぇっ・・・・わかったよ・・・」  
 
彼がため息をついて部屋を後にしようとドアに手をかけようとしたその時─  
 
 
ドタッ・・・・  
 
 
この音で彼は危うくドアの下のすきまで指を挟みそうになった。  
それはともか彼が驚き後を振り向くと─  
 
「キ・・・キキ!キキーモラ!ど・・・・どうした!?」  
 
彼女はあおむけに倒れ、赤い顔をして苦しそうになっていた。  
さっきまでは元気に叫んでた彼女が。  
 
「胸・・・・・が・・・・・苦し・・・・い・・・・の・・・」  
 
とぎれとぎれにいった言葉。  
ラグナスは病気であることを確信し、手持ちの携帯で親友のウィッチに  
電話をかけた。  
 
 
「あら、ラグナス。どうしたんですの?」  
「キキが・・・病気なんだ!」  
「それで?風邪ぐらいなら貴方も看病くらいはできるでしょう?」  
 
ウィッチは病気とかの治療に詳しいだけあって冷静だ。  
しかし彼は興奮して叫んだ。  
 
「と・に・か・く・き・て・く・れ!」  
 
仕方なくラグナスの家にきたウィッチはとりあえず彼女を  
ソファーに寝かし、バッグから見た事もない道具を出して、それを使い  
しばらく彼女を診ていたが、不意にクスクスわらって  
ラグナスの方を向いた。  
 
「あ〜ら、とうとう貴方も大人になる時が来たようですわよ?」  
「な・・・・どういうことだよ?」  
「まぁま、ここはあの子がいるからちょっとこっち!」  
「ぐわっ!髪ひっぱるな!あいて、いて、やめろぉぉぉ!」  
 
ウィッチがラグナス(の髪)をひっぱり近くにあったもう一つの彼の部屋に入ると  
ニヤニヤ笑いで話しはじめた。  
 
「あの子の病気は新種の風邪ですわね。私の方ではヤナカーゼ五号とよんでますけど」  
「何だよそのネーミング・・・」  
 
ビンタをラグナスにくらわして彼女は続けた。  
 
「直すのは簡単ですわ。遅れなければだけど。」  
 
そういうと彼女はバッグからケースをとりだし、そのケースを開けた。  
中にはピンクの錠剤が五粒ほど入っていた。  
 
「これを持っててよかったですわね・・・  
 いいこと?この薬を一粒くわえて・・・」  
「くわえて?俺が?」  
 
ラグナスの顔が少し引きつった。  
 
 
「唾液をからませてあの子に"口移しで"のませるんですのよ!」  
 
 
「ぬわんだってぇぇぇ!!!?  
 ・・・・よ、よだれをその薬にかければいいんじゃないのか!?」  
 
ラグナスが大声を張り上げる。  
が、ウィッチはラグナスにまたビンタをくらわせて続けた。  
 
「おだまりなさい。この薬、ぬくもりがないと意味がないんですの。  
 口の中で暖めなければ効果がなくなってしまいますわ」  
「なんかハメられてるような・・・・」  
 
三度目のビンタをくらってラグナスはしぶしぶキキーモラの寝ている自室へ向かった。  
 
「キキ!」  
「ラ・・・・グナス・・・?」  
 
ドアを開け、ラグナスが少し大きめの声をあげてキキーモラを見つめた。  
 
「ちょっと・・・・その・・・・話が・・・」  
 
しかしラグナスの説明の下手なことといったら、キキーモラが理解するまで  
十五分もかかった。  
 
(これ終わったらこのことを弱みとしてセールスマンにしようとおもったのに・・・  
 これじゃせいぜい雑用どまりですわね・・・ああ使えないったらありゃしない。)  
 
ドアの影でこっそり事の成り行きをみていたウィッチがためいきをつきながら考えた。  
 
ラグナスは、その口移しを自分がすることにかなり緊張と興奮を覚えていたが、  
キキーモラはそのことを恥じることもなく  
 
「それ・・・・やったら・・・・なおる・・・・んでしょ・・・  
 おねがい・・・・ラグ・・ナス・・・」  
 
彼女が必死に言葉を発するのを見るのに耐えられなくなったラグナスは  
錠剤を口に入れ、いきなり彼女にキスをした。  
 
「ん・・・・んぅっ・・・」  
キキーモラが突然のことに驚き声を漏らす。  
ラグナスはさっき口に入れた薬をキキーモラに  
渡そうとして舌を使って歯のあたりにひっついた  
薬を取ろうとしたが・・・  
 
(と、とれない・・・・・)  
 
思った以上に粘着力があってうまくとれない。  
舌がたまに狙いをそれてキキーモラの舌に絡まることもあった。  
その内キキーモラもそのことを悟って舌で一生懸命薬をとろうとした。  
 
(ウィッチだ・・・アイツ狙ったな・・・)  
 
五分くらい薬と格闘してやっと薬はキキーモラの喉に収まった。  
 
 
「やりましたわね〜ラグナスさん。」  
「お前・・・あの薬になんか仕掛けただろ・・・」  
「彼女は一時間寝れば回復しますわ。それよりこっちこっち。」  
「人の話を聞けっ・・・ってまた髪ひっぱんなぁ!あいた!いで、いででででででで!!」  
またもやウィッチにひっぱられて(髪を)ラグナスは  
さっきの部屋につれられた。  
 
「・・・で、なんだよ。」  
「さっきのキスで彼女の中で貴方のポイントは上がったと思いますわ。」  
「・・・う・・・・」  
見られていたということを悟ってラグナスは赤面した。  
「それで、貴方今日あたりあの子に告白するんでしょう?」  
「な・・・何故それを!?」  
「あら本当でしたの」  
「しまったぁ!」  
 
ウィッチの知っているような口ぶりに騙され、ついラグナスは本音を言ってしまった。  
ラグナスの落ち込み顔を無視してウィッチはバッグから宝石を取りだした。  
 
「ん・・・なんだそりゃ」  
「昨日貴方の探索につきあった時、帰路で見つけましたの。  
 二つあったから一つは貰いましたわ」  
そして宝石を差し出し、ウィッチは続けた。  
「これ、結婚指輪にピッタリのサイズですわよ。  
 あとはこれにくっつけて・・・・はい、あとはこれを  
 あの子に渡すだけですわね」  
そこまで言うと、ウィッチは夕焼け色に輝く宝石がついた指輪をラグナスに渡す。  
「・・・・・おう」  
 
一時間たち、ラグナスはいつもの衣装を脱ぎ普段着になった。  
「あら、貴方も少しは恥ってもんを知ってるそうですわね」  
「鎧で告白するヤツがどこにいる・・・」  
「はいはい。・・・成功を祈ってますわよ」  
「・・・ありがと・・・・」  
 
ラグナスはそのまま彼女の寝ている部屋に歩いていった。  
 
「さーてどんなことをするか拝見しますか」  
 
ウィッチもこっそりラグナスの後をつけていった。  
 
ギィ・・・・・  
 
「ラグナス・・・さん?  
 ・・・・あ、ありがとうございます、お陰で風邪、治りました!」  
「あ・・・どういたしまして・・・  
 ・・・あの、キキ・・・ちょっと話があるんだけど・・・」  
「え?」  
 
「今日で君との契約を解除する」  
 
「え・・・・・・?」  
 
契約の解除。それは雇われた者の仕事を失わせるということだ。  
 
「そんな、ラグナスさん・・・」  
「これでもう俺は君の雇い主じゃない、ただの男・・・・君と平等な存在だ。  
 だから・・・これ・・・・」  
ラグナスはポケットから指輪を差し出した。  
 
「その・・・け・・・けっ・・・・結婚・・・してくれない・・かな?」  
「ラグ・・・ナスさん・・・・?」  
「その、俺君が好きだから。愛してるから・・・」  
 
「・・・・はい!」  
 
そしてラグナスがソファーに座った瞬間、キキーモラが  
ラグナスに抱きついた。  
「私・・・私・・・ラグナスさんが・・・私だけの人でいて欲しい・・・・」  
突然の言葉にラグナスは少し驚いたが、すぐに抱き返して言った。  
「うん・・・君だけの俺でいるよ・・・ずっと。」  
 
(あー熱い熱い。・・・お、そろそろアレが始まるかもしれないですわね〜)  
 
そしてラグナスはキキーモラにキスをした。  
薬を口移しした時とちょっと違う。  
自分の意志で舌を絡ませる。  
「んっ・・・・・っく・・・・ん・・・・」  
二人の唾液が絡まり続ける。  
そして数秒続いたディープキスが終わった。  
キキーモラは思いっきり赤面したが、ラグナスが何がしたいのかが分かった。  
 
テーブルに少しよってから上着を全て脱いで下着だけになった。  
 
「ん・・・恥ずかしい・・・」  
「すごい綺麗だ・・・キキ・・・」  
 
そしてラグナスはキキーモラを抱き寄せると空色のブラを脱がし始めた。  
 
そしてラグナスが軽く胸を揉みだす。  
「あっ・・・やぁん・・・ん・・・」  
そして既に勃起している乳首を吸う。  
「はぁ・・・あんっ・・あん・・・」  
片方の胸を揉み、もう片方の乳首を吸う。  
そして手が吸っていた方に移り口は揉んでいた方に移る。  
暫く続けてからラグナスは手と口を放し、そのまま足の間を見る。  
「キキのココ、びしょびしょだ」  
「やだぁ・・・見ないで・・・」  
「ううん、恥ずかしがることないよ。」  
そしてそのままパンティを脱がし、舌で舐める。  
「んはぁっ・・・ぁぁ・・・あんっ・・・!」  
ホントは声を抑えようとしてるのに、気持ちよくて少し大きい声が漏れる。  
ちゅる・・ちゅ・・・ちゅく・・・  
膣口からは愛液があふれだしていく。  
少し長く舐めつづけ、愛液はどんどんあふれだす。  
その内、ラグナスは舌を放し、今度はジーパンとランクスを脱ぎさる。  
彼の男性器を見て、キキーモラは少し怖くなったがラグナスのだからと  
安心していた。  
 
「これ舐めて・・・」  
彼女はそう言われることもわかっていたかのように  
言い終わるか終わらないかの瞬間で勃起しているペニスを舐め始めた。  
亀頭を中心に舐め回し、少し手でしごいていた。  
「ん・・・キキ、巧い・・・」  
当然彼女はフェラチオ初心者だが彼を感じさせるにはその技術で十分なようだ。  
「あ・・もうイくよ、キキ!」  
彼はキキーモラの口の中で勢いよく射精した。  
彼女は精液を完全に飲み込めず、唇のあたりから糸を引いて液がたれる。  
彼はペニスを口から放し、再びクリトリスに目をやってからTシャツを脱ぎながら言った。  
「キキ・・・もういくからね・・・」  
「うん・・ラグナスさん・・・いいよ・・・はやくきて・・・」  
「さんづけしないでよ・・平等だもん。」  
「え・・・あ、うん。ラ、ラグナス・・・きて・・・」  
ラグナスはさっきより少し大きく勃起しているペニスをキキーモラの膣口に擦り付ける。  
「ぁぁんっ・・んぁっ・・ゃぁ・・んっ」  
少し挿れることに緊張しているのか、ラグナスは長い間擦り付けていた。  
「んぅ・・・じれったいよ・・・」  
「あ、ゴメン・・・今度はホントにいくからね」  
今度はちゃんと膣口にペニスをゆっくり挿れいく。  
「はぁ・・・あっ・・ひゃんっ・・・」  
ゆっくり・・ゆっくりと。  
そして奥までペニスがいきついた。  
「愛してるよ、キキ」  
「わたしも・・・愛してるよ・・ラグ・・ナス・・・・」  
そしてゆっくりと腰を動かし始める。  
「あぁんっ、あんっ・・・ふぁぁ・・んっ」  
 
だんだんと腰の動きが激しくなってくる。  
それに合わせ、キキーモラも腰を動かす。  
「ぁぁっ、あんっ、ひゃ・・・あんっ・・やぁ・・」  
そして激しい腰の動きにキキーモラはもの凄く気持ちよくなり、  
もういきそうになった。  
「あっ・・・うぁ・・もう・・いきそうなのっ・・・ラグナスッ・・・!」  
「うん・・・俺もいっしょにいくから・・・遠慮しないで・・・」  
いきそうになってから数秒でもうキキーモラは絶頂に達していた。  
「・・・っ・・あっ!もうっ、いっ・・ちゃうッ!あああっ!!」  
びくん!びゅくん!どくん!  
キキーモラがいった時とほぼ同時にラグナスはキキーモラの膣奥で射精した。  
大量の精子がキキーモラの子宮に注ぎ込まれる。  
「ん・・・・はぁ・・・・・・」  
動きがやっと止まり、キキーモラは安心した。  
そして今度は普通のキスを交わし、しばらくじっとしていた。  
そしてまたラグナスは腰を動かし始めた。  
「んぁっ!?ラグ・・ナスっ・・・ぁぁっ・・・」  
 
最初のセックスとあわせて二人は二回セックスをし、繋がったまま二人とも寝た。  
 
 
─翌日。  
 
「ふぁぁ〜あ・・・ん〜?」  
昨日までセックスをしていたとは思えない程長いあくびをして、  
キキーモラは自分の衣装に気づいた。  
─服を着ている。  
昨日は繋がったまま寝たはずだ・・・  
・・・結構世話好きなのかなぁ・・・  
 
トントン。  
 
「やっと起きたんだ?もう十二時だぞ。君にしては遅いね。」  
「だってぇ・・・昨日遅くまでやってたし・・・」  
 
そしてラグナスはすぐに近くの紙切れに気づいた。  
「ん・・こりゃなん・・・あ゛っ!」  
 
「昨日の、とくと拝見しましたわ。  
 素晴らしいですわね。88点。  
 あ、そうそう、彼女はあと一回は中出ししないと  
 子供うめませんわね。薬の副作用ですわ。」  
 
(─アイツ・・・・・謀ったな・・・)  
 
 
彼は見られてたという事実に恥ずかしがり、この手紙は彼女にみせないようにした。  
 
 

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