「・・・・で?貴方がここに来た理由は?」  
 
ウィッチ薬局。15歳の魔女・ウィッチが経営している薬局だ。  
もっとも15歳で店を経営していいのかっていうと話が長くなるのでおいといて。  
 
「だから・・・その・・・スゥェルィリィが・・・」  
「聞こえませんわ・・・もっとハッキリ言って頂かないと。」  
「だから、え・・・セ、セ、セ、セリリが・・・好きでその・・・」  
「ふーん、だから人になりたいというわけですの。  
 でも貴方も魚でしょう?セリリちゃんは人魚だけどそう  
 かわらないんじゃな・・・ああナルホド!」  
「え?」  
「セ(ピ──)がやりたいんですのね?」  
「茶、たhとあえおdgふぉふぉえうおsつぃ、違う!」  
「図星ですわね・・・・」  
 
カウンターの前にいるのは魚人(?)のすけとうだら。  
彼女が好きで(ピ─)クス(ワラ)がしたくてやってきたというわけだ。  
 
「ハイ、人薬。人粒千円ですわ。」  
「高すぎじゃねぇか?」  
 
ばきっ  
 
「千円ですわ。」  
「ハイ・・・・・・・・」  
「毎度あり〜♪」  
タンコブを一つ作って彼は店を出ていった。  
 
 
「・・多分あの娘も来ますわね・・・」  
ウィッチは模造紙とペンを取りだし、広告を作り始めた。  
 
たらが帰って数分。  
うろこさかなびとの娘がウィッチの店の前にふと視線をあてた。  
 
「─恋のお悩み相談受付中!  
 
   R21の内容でもOKですわ。  
               店主 ウィッチ」  
 
何を隠そう(?)、この娘はセリリ。  
すけとうだらに片思いの人魚だが  
二人とも事実を知らないためにすれちがいだ。  
今日こそ、今日こそと思いつつ勇気がなく告白のできないため  
アルルやドラコあたりに相談しようとしていたところだが・・・  
 
 
(─ここなら・・・・)  
 
セリリは思い切って店に入ってみた。  
 
(予想通りですわね・・・)  
ニヤリと笑みを浮かべて入ってきたセリリを向かえた。  
 
「いらっしゃい〜♪  
 ご用件はなんですの?」  
「あのっ・・・ここって・・・その・・・  
 えっ・・・(ぃゃっ)××××な  
 悩みでも受け付けるんです・・・よね?  
「ええ!××××な悩みも歓迎中ですわ。」  
「実は私・・・すけとうだらさんが好きで・・・・  
 その・・・子供・・・・」  
「大体わかりましたわ。(ピ───)するためには  
 体外受○じゃ嫌ってことですわね。  
 だから私の薬をお買い求めってことでしょう?」  
「はっ・・・はい・・・・」  
「ハイこれ!人薬ですわ。一粒10円、100粒で1000円ですわ」  
 
さっきとは完全に違う値段。  
それはともかく彼女は金を払い人薬を買った。  
 
 
(今回も観戦するとしましょう・・・)  
 
 
すけとうだらはさっきから二時間も迷っていた。  
ビンに効力が書かれていないのが不安なのだ。  
「ええい!畜生!たくさん飲んじまえ!」  
迷った末、彼は一気に24粒も飲んでしまった。  
 
もわもわもわもわもわ・・・・  
「アッ!?なんだ!?なんだっ!?」  
 
一方すけとうだらの近く(と、いっても彼からは見えないのだが)で  
セリリも迷っていたが一気に40粒も飲んでしまった。  
もわもわもわもわもわ・・・・  
「あ・・・きゃあっ・・!?」  
 
「ビックリしt・・・こ、こりわっ!」  
言動がおかしくなる程たらは同様した。  
少年漫画の様な全方向トンガリヘアー。  
身体は完全に男で、アレには既に毛がはえていた。(包茎ではなかったw)  
「うおおおお!人間じゃねーか!」  
そして用意していた服をまとい、グラサンをかけた。  
赤い髪が魚時代の名残を残しているが後はどこからどうみても18歳ぐらいの青年だ。  
早速彼はかけだした。  
 
「きゃぁ・・・あっ?・・・こ、これ!」  
セリリも自分の変化に驚いていた。  
胸のウロコ(?)が完全にブラになっていて、耳のヒレはなくなっている。  
魚だった下半身は人間の女性だ。アレにはたら同様、青い毛が生えている。  
彼女はたらとは違い服は用意していなかったがウィッチに一通り貰ったので大丈夫だった。  
どうみてもこれまた18歳ぐらいの娘である。  
そして彼女はおどおどと歩き始めた。  
 
ドカッ!  
 
走っていたたらはセリリに思いっきりぶつかった。  
すみませんと二人ともとっさに謝ったが改めて御互いの顔をみて  
かなりの動揺をみせた。  
 
「・・・セ・・・セリリか・・・?」  
「あ・・・・もしかして・・・すけとうだらさん・・・?」  
 
だが、やっと告白の機会なのに二人共もじもじするばかり。  
見るに見かねたウィッチが二人に軽い魔法をかけた。  
 
「あ・・あのっ!すけとうだらさん・・・  
 その・・私貴方の踊りのファンでした・・・  
 でもだんだんと凄く好きになっていて・・  
 近くだと知って告白しようと思ったんです・・・  
 それでまえ・・・アルルさんがシェゾさんと何か  
 ヤってるのみてしまって・・・・それが愛ってことだって  
 私思いました・・・  
 だから・・・だから・・・」  
「セ・・・・・セリリ・・・・  
 ・・・・わかった。俺だって大好きだよ、セリリ」  
そしてたらは彼女を抱きかかえ、自分の家の  
地下まで運んだ。  
 
「ここなら誰も知らない」  
ゆっくりセリリをソファーに置いていった。  
セリリは少し緊張していたが思い切っていってみた。  
「あのっ!・・・私、すけとうだらさんと、その・・・  
 いっしょに・・・一緒に・・・なりたい・・・!」  
軽くうなずいて彼は返した。  
「セリリ、俺だけのセリリになってくれ・・・・・」  
彼なりに考えた凄く恥ずかしいプロポーズ。  
多分アルルが聞いたら「すっごいらしくないよ〜」というだろう。  
ドラコが聞いたら「そういやあんた全裸なのよね、このドスケベ」というだろう。  
シェゾが聞いたら「よし!お前がヘンタイNo.1だ!」と誇らしげにいうだろう。  
そんなことはどうでもいい。  
セリリの頬を涙がつたっていた。  
とっさにたらは彼女の唇と自分の唇と重ねた。  
 
 

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