シェゾは闇の魔導師。
といっても、そんなの聞いただけじゃなんなのか普通よく分からないし、
それに闇の魔導師だからってそれが職業として成り立つわけでもない。
だから彼は普段は考古学者とトレジャーハンターの中間のような仕事を生業としている。
古代遺跡の発掘品は高く売れたりもするからいい仕事かもしれない。
たまにそれらに関する研究論文も書いたりして、彼の名は学会には直接あまり出ないけど、
取り引きしているいろんな機関を通じてけっこう世に評価されてるらしい。
で。彼はそんな仕事なもんだから、割と好きに休めるかわりに、何日も仕事が続く時もある。
目まぐるしく不規則ってわけでもないけど、予定が突然変わることも、たまにあったりする。
シェゾは今日、何日もかかる予定だった仕事が数日早く終わったので、
前もってアルルに帰ると言っていた日よりも早く、彼女の家を訪れた。
彼女も思ってたよりも早く彼が帰ってきてくれたことを喜んで迎えてくれた。
それで、夜、カーバンクルを寝かし付けて、二人は数日ぶりの甘い口付けを交わした……。
そしたら。
「あ……ごめん。ボク今日ピル飲んでない……」
と、アルルが呟いたのだった。
アルルはいつも避妊薬を飲んで避妊している。
この薬は別に毎日継続して飲む必要があるってわけでもなくて、
飲んだ日はその日一時的に魔法で体に避妊作用が働くだけの薬だ。
副作用とか体への負担がないかわりに、飲んでから効果が始まるまでけっこうかかるらしい。
今せっかく気分が盛り上がってるけど、今飲んでさあ即えっち、とはいかないのである。
「ごめん!だってキミいきなり帰ってくるんだもん!」
「あ……いや、別に飲んでないなら、コンドーム使う、から、構わないぜ……」
「え……あ、うん……」
「なんだよ」
「いや、うん……。でも、使わなくちゃだめ、かな……?」
「はあ?」
「何言ってんだ。ちゃんと使わなくちゃだめだ」
「うん…でもさ、学校の友だちは、そんな慎重にならなくても、けっこう大丈夫だって」
「…………その友だちに言っとけ。避妊しないでセックスすんなって。
てゆうかお前おかしいぞ。普通逆だろ。女のほうが避妊したがらないってなんだ」
「え…だって……。生のほうが、気持ちいいし……」
「そ、そうか。…って、それは俺だってそうだけど!使わなくちゃだめだって」
「でも、ね。ボク…赤ちゃんできてもいい……」
パジャマ姿でぽっと頬を染めて、伏し目で思い切った発言をするアルル。
あまりのかわいさにシェゾはグラッときてしまうが、ここで流されてもいけない。
「……そんなのは卒業してからだ!」
「ほんと……?」
「ああ」
将来、この少女と結婚して、孕ませて、自分が父親になる……。
未来のことなんて誰にも分からないけど、確かに一応しっかり考えとかないと。
って。今は今の自分と彼女のことをしっかり考えないといけない!
「子どもは子どもを産むための準備が全て整ったときにな……。だから今は避妊するんだ」
「うん……」
「それに、さ……。コンドームを使うのだって、そう悪くないんだぜ」
「そう、なの?」
「ああ。いろいろ楽しい使い方を教えてやるよ」
シェゾはアルルをキスしながら押し倒す。
彼女を横たわらせると、ノーブラのパジャマの上から胸をそっと揉む。
「んふ……ん」
そのままパジャマのボタンをひとつひとつ外していく。
前が開いたら、彼女の喉から胸の中心、おなかへと指を滑らせた。
そしてパジャマズボンに指をかけると、パンツごとずり下ろす。
「……」
アルルは無言で腰を少し浮かせて、脱がされるのに協力した。
肌を桜色に上気させて、一糸纏わぬアルルが目の前で横たわる。
シェゾは自分の服も全部素早く脱ぎ去って、膝立ちになった。
そして彼女の上半身を起こさせて、自分の勃起したペニスを彼女の顔の真正面に突き出す。
「あ…っ」
アルルの顔がさらに真っ赤になる。
彼女はごく…と息を呑んで、渇いた自分の唇を一瞬舐めた。
「あ……えと……お口で、するの?」
「フェラチオしたいのか?」
「そ、そんなことないよう!」
「それはあとですぐさせてやるけどな」
「だ、だから!違うもん…!」
シェゾはアルルの抗議を無視して、命令する。
「それよりまず、今日はお前がコンドームをつけてくれよ」
「え………ボクが?」
「ああ」
コンドームのケースから1つ取り出して、彼女に手渡す。
「ほら」
「…………」
アルルは、ぎこちなく正方形の袋を破ってコンドームを手に取る。
「じゃ、じゃあ……こうかな」
彼女はもう片方の手でペニスをそっと握って、先端にあてる。
「ぴったりくっつくようにして、くるくる下ろしていってくれ」
「うん……」
アルルがゆっくりゆっくりペニスの先端から根元までかぶせていく。
彼女の不慣れで新鮮な手付きに、もどかしい快感が微かに走った。
「こ、これでいいの……?」
シェゾの大きなペニスにピンク色のゴムがかぶさって光沢を放つ。
「よし、よくできたな」
シェゾはアルルを誉めてあげる。なのにそのコンドームをぱちんと一気に外してしまった。
「え!なんで外すの!?」
アルルはせっかくかぶせたのに、いきなり外されて不満げに驚く。
「なんかだめだったの?」
「いや、ちゃんとできてたぞ」
「じゃあなんで。せっかくつけたのに〜」
「次のレッスンだ。これはまた別に使い方があるからな」
シェゾは未使用のまま外して伸びたコンドームを置いて、新しいものをまた取る。
「今度は、手を使わずにつけてくれ」
「え…………、そんなの、どうやるの」
「最初にこれを口の中に入れといて、唇と舌だけでつけるんだ」
「ええっ、そ、んなの、できないよう……」
「できるって。お前フェラチオもうまくて、舌も器用だろ。ほら」
シェゾは袋を破って、半ば無理矢理コンドームをアルルの口の中に入れる。
「んんぅ!…………シェゾの、いじわる……」
「いじわるされるの、きらいか……?」
シェゾは知ってる。
アルルはけっこうセックスには積極的で、好奇心も旺盛だし、
傷つけたりしなければ、いじわるされたり命令されるのがほんとは好きなことを。
現に今アルルはコンドームを口の中に押し込まれても吐き出さずにずっと含んでいる。
「ほら」
シェゾは、命令するのが当然みたいにわざと強めの態度で、彼女の口にペニスを近づけた。
「…………」
するとアルルはやっぱり、シェゾの命令にちゃんと従った。
アルルはそっと口を開けて、シェゾのペニスの先端を少し含む。
「裏表間違えないようにな……」
彼女は口の中のコンドームを舌でそれにぴたりとあてがう。
そしてそのまま唇で、口の中にペニスを沈めていきながら、少しずつかぶせていった。
でも、初めてのことだからあんまりスムーズにはいかないみたいだ。
「んっ、ん〜……んむぅ」
唇をすぼめて、ペニスの先端を密着してくわえて、コンドームを下ろしていく。
むぐっ……みちゅ、ぴちゅ……
もたつきながらも、亀頭部分のくぼみまでかぶせることができた。
「んはぁ……」
アルルは一旦口を離す。
彼女の小さな口ではシェゾの大きなペニスを根元までくわえ込むことはできない。
「こ、これから、どうやれば、いいのかな…?」
アルルは口元のよだれを手で拭いながらシェゾに尋ねた。
「次は根元を手でしっかり握って、舌を這わせて下ろしていけ」
「はい……」
かいがいしく指示に従って、その通りにするアルル。
「ん〜、んっ」
舌に力を込めて少しずつ肉茎にコンドームを下ろしていった。
アルルは熱心に作業して要領をよく覚えていく。
シェゾもフェラチオと同じ快感と、彼女に新しい舌技を仕込んでいく充実感を感じた。
アルルのことは、優しくしたいし、いじめたいし、いつも両方の欲求が湧いてくる。
「で、できたよう」
ちょっと舌を疲れさせた様子で、アルルがコンドームをかぶせるのを完了させた。
コンドームをつけたシェゾのペニスはゴムの外側も内側もアルルの唾液にまみれている。
「なんか、口の中がゴムの味……」
「ちゃんとできたじゃないか。えらいぞ、アルル」
「あ、うん……」
誉められてちょっと嬉しそうにするアルル。
「じゃあ次は、このままでフェラチオしてくれよ」
「え……でも、シェゾそんなの気持ち、いいの?」
「もちろん。かわいいお前にしてもらえて、気持ちよくない筈ないだろ……」
優しげに囁いてあげたら、アルルはまたちゃんと言うことを聞いた。
彼女は小さくて可憐な口を精一杯開いて、再びシェゾのペニスを口に頬張った。
日頃からシェゾに調教されているからアルルはフェラチオが得意だ。
ゴム越しでもペニスのよく感じる部分を的確に唇と舌で愛撫した。
ちゅぱ、ちゅぱ、ぷちゅ…ちゅる……
情熱的なゴムフェラを続ける。
「んくっ、んぐ、む……ふっく……」
もちろん生のフェラチオほどではないものの、強い快感を堪能した。
でも今日はこのまま射精するつもりはなかった。
「よし、もういいぞ……」
「んふ、う……」
口を離させると、アルルの唇とペニスの間に唾液の糸が伸びて、切れる。
「今度は俺が気持ちよくさせてやるから、な」
「あ…っ」
ぽーっとした様子のアルルをまた横たわらせて、上に覆い被さる。
シェゾはアルルの全身を、顔から少しずつ、つんつんとペニスでつついていった。
全てが小柄なアルルの体で唯一サイズが大きめの乳房をとくに念入りににいじる。
シェゾは腰をいやらしくくねらせて、ペニスの先端を乳房に押し付けた。
「あっ、あぁ……、シェゾ、なんか…ヘンタイだ、よう……」
勃起した乳首を乳房の中にめり込ませたり、ちょっとパイズリさせたりした。
「あっ、ふあ、あん……」
コンドームの中で先走りの液体が漏れた。
しばらくアルルの乳房を楽しんだら、いよいよもっと下を目指す。
ぴったり閉じていた足を開かせる。
薄い恥毛は彼女自身の愛液で濡れて張り付いてて、その奥もてらてら輝いている。
シェゾはそこもペニスであちこちを無造作につついた。
「んあぁ、あっ、あっ」
クリトリスがある部分や、膣口にぐりぐり押し付けて入口をほぐす。
「あっ!あぁん!シェゾ!もう。お願い…」
「ん…」
「お、おねがい……も、もう、いれて……」
シェゾはアルルの健気なおねだりにすぐ応えてあげることにした。
「今日は、うしろから、な……」
「あぁん!」
シェゾはアルルの体を強引に回転させてうつ伏せにさせた。
そして両足の間に腰を割り入れて、お互いの性器をこすり合わせる。
「いくぞ……」
にゅ、ぐ……
「あ、あ、あっ……」
大きなペニスがアルルの膣内をいっぱいに押し広げて侵入する。
そして彼女はシェゾを全部根元まで受け入れた。
「アルル……」
「ああぁ!やぁっ、シェゾ、シェゾォ……!」
ぐちゅ、ぐちゅ……
緩やかに運動を始める。
彼のペニスをいじって密かに興奮して、シェゾにいじわるされながら愛撫されて、
アルルはすでに準備万端になっていたから、すぐ甘い鳴き声をあげ始めた。
「んっ、んあ!んあぁん!」
なのにシェゾは運動をぴたっと止めてしまう。
「やぁ……シェゾ……」
アルルは腰をひねって切なそうな視線を送る。
シェゾはそれを無視して、さっきアルルに最初につけさせた伸びたコンドームを取る。
そしてそれを自分の指にかぶせて、それで二人が繋がっている部分を触った。
「あっ!」
コンドームをつけているから、ふたりの体液は混じり合ってなくて、
今溢れている液体はアルルの愛液だけだけど、たくさん溢れ出ている。
シェゾはそれをコンドームをかぶせた指にたっぷりとすくい取る。
「な、なに……どう、するの……?」
「……こうするの、さ」
シェゾはその指でアルルのお尻の穴をぐりぐりいじり始めた。
「ひゃあ!」
アルルはさらにトーンの高い悲鳴をあげた。
「シェ……ゾ!そこ……は、あ……!!」
お尻の穴に愛液を塗りたくって指をずぶずぶと埋めていく。
指はけっこうスムーズに根元まで入った。
シェゾはアルルのお尻の穴もよくいじめてるけど、今日はかなり強めにいじる。
指を往復させて、コンドームの中の指を2本にして、さらにねじ込む。
「ひゃあ!ひゃあん!」
アルルはうつ伏せでベッドのシーツをぎゅっと掴んでのたうつ。
でも、彼女は、痛みを感じて甲高い悲鳴をあげているのではないことは、よく分かった。
「もう、後ろでも、だいぶん感じてくるようになっただろう……?」
「ひ……あっ、シェ……ゾ、はずかし、い、やぁ……!」
でも間違いなくアルルはお尻の穴でもよく感じるようになってきている。
肛門と膣の筋肉が連動してぎゅっと激しく締まってくる。
いつもより丹念にお尻の中を2本の指で攻めまくった。
「ひぃ……ん」
アルルが全身をひくひく痙攣させる。
…………そろそろ思い切りいかせてやろう。
シェゾはお尻を攻めてた指を抜いて、両手で腰をしっかり掴む。
そして激しくペニスを往復させた。
「やあぁん!ああーッ!あっ!」
お尻にはまだコンドームだけが差し込まれたままになっていて、
動くたびに肛門から出ているそれがぷらぷらと揺れた。
シェゾはそのまま膣壁をいろんな角度で擦ったり、一番奥の子宮口を思い切り突きまくった。
「ほらっ、いくぞ……ッ!」
「あああああぁーッ!!!」
アルルはめちゃくちゃに攻められて、最後に叫んでいった。
「……ッ!」
シェゾも激しい射精を迎えた。
コンドームの中に熱い精液が溜まっていく。
「は……あ……」
アルルはがくがく震えて、くったりと崩れた。
シェゾはペニスといっしょにお尻のコンドームも引き抜く。
ぷちゅ…と彼女の濃い愛液がこぼれた。
シェゾは自分のペニスのコンドームも外す。
それを持ったまま、うつ伏せで休むアルルの体をこちらに向かせて、顔を上げさせる。
「シェ、ゾ……」
涙をぽろぽろこぼして意識が半ば朦朧となってる彼女にまた命令する。
「口開けて、舌伸ばして……」
シェゾはコンドームに溜まった精液を、彼女の口にとろり…と落としていった。
「あ……んっ……」
アルルは荒い息をしながら、少しずつ落とされる彼の精液を舌で受ける。
その大量の粘液を全部受け止めると、ごくんとゆっくり飲み下した。
シェゾはまだ「飲め」とは命令してないのに、アルルは日頃の躾けの良さを発揮した。
「いい子だな、アルル……」
「シェゾ……」
シェゾはアルルをゆっくり休ませてあげる。
「どうだった…?」
「は、はずかしかった、けど……す、ごかった、よ…」
彼女を優しく抱いてあげてるうちに、シェゾもまた復活してきた。
「あ、しまったな」
「……なにが?」
「ピル、飲んでないって気付いたときに飲んでおけば良かった」
「え……」
「まあいいか。今夜はこれ1ダース使い切るつもりでいこうか…」
「えっ、えっ。そんなのボク、おかしくなっちゃうよう……」
その夜シェゾはさすがにコンドームを1ダース使い切ることはなかったが、
アルルが最後おかしくなっちゃうくらいには、彼女を犯し続けたという。
おわり。