キキーモラがインキュバスに声をかけられたのは、その日が初めてではなかった。  
「hi!ハニー、僕と一緒にお茶しないかい?」  
(またこの人だ・・)  
キキーモラはさっき掃除を終えたばかりだった。彼女は綺麗好きで、その性格はしばしば周りから潔癖と思われる程だった。  
インキュバスが女の子なら誰でも声をかけることは、キキーモラも知っていた。もちろん、誘いに乗る人はいなかったのだが。  
(この人は女の子を誘ってどうして楽しいのだろう?)と彼女は思っていた。彼女は愛し合ってる男女2人が、本当は何をしているのか知らなかったのだ。  
 
「遠慮しておきます。わたし、さっきまで掃除してたし・・・紅茶は好きなんですけど・・・」  
キキーモラがそう言うと、インキュバスは淋しそうな表情をした。  
「そうかい・・残念だね。」  
彼の表情を見て、キキーモラの心に同情心が生まれた。  
(あぁ・・この人とてもかわいそう。)  
彼女はインキュバスの誘いを受けるつもりはなかったが、インキュバスについていくことにした。  
「あ・・やっぱり、一緒に行って大丈夫ですよ。」  
 
キキーモラがそう言うと、インキュバスの表情がパッと明るくなった。彼女はその表情を見ると少し幸せな気分になった。  
「本当かい!じゃあ行こうか。あの丘に僕の別荘があるから。」  
 
 
二人は丘の上の邸宅についた。その邸宅は外装はギリシャの神殿を思わせる白で、中からは街が一望でき解放感のあるつくりとなっていた。中には絵画やモダンアートが飾ってあった。  
「わぁ!とてもお洒落な部屋ね。」  
「そうだよ。僕もとても気に入ってるのさ。」  
 
キキーモラが壁にはってある鏡に映っている。この鏡もおそらく高価なものなのだろう。綺麗好きなキキーモラも掃除が行き届いてることに感心した。  
「本当、綺麗なところね。」  
彼女は周りを見渡して言った。  
「はは・・気に入ってくれて嬉しいよ。紅茶とケーキなんかいるかい?」  
「ありがとう。」  
キキーモラは受け取った紅茶を飲んだ。  
インキュバスと視線が交錯する。彼は笑って言った。  
「君はとてもかわいいよ。」  
キキーモラは顔を赤らめた。  
「そ・・そんなこと・・・」  
 
インキュバスは顔を赤らめるキキーモラの仕草を可愛いと思った。  
「はは・・本当にそう思ったから。ほら、髪だってサラサラだし・・」  
インキュバスはキキーモラの髪に触って言った。男性慣れしていないキキーモラは顔を赤らめてどぎまぎするばかりだった。  
「キスしていいかな・・・・?」  
「えっ・・・?」  
キキーモラが言葉を言う前にインキュバスは彼女に口付けをしていた。  
(どうしよう・・胸がドキドキする・・)  
 
インキュバスは胸に手をのばしてくる。  
「イ・・イヤッ!」  
キキーモラは必死でインキュバスの手を押し返そうとする。  
「心配しないで、大丈夫だから。」  
インキュバスはキキーモラの体を撫で回し始める。  
「イヤッ・・止めて・・汚い!」  
キキーモラがそう言うとインキュバスは再び悲しそうな顔をした。  
「ハニー・・僕は汚いのかい・・?」  
インキュバスの悲しい顔を見るとキキーモラは自分に対して罪悪感が生まれた。  
「ち・・違う。あなたは汚くないわ。」  
「じゃあ・・君に触っても良いのかい?」  
 
キキーモラはこれ以上自分の体を撫で回されたくなかったが、インキュバスが悲しい顔をする方がもっと嫌だったので。インキュバスの言葉に頷いた。  
「ありがとう。ハニーはやっぱり可愛い子だよ。」  
インキュバスは半ば強引に服を脱がし始めた。キキーモラは歯を食い縛って、恥ずかしさに耐えていた。  
(そ・・そんな・・裸だなんて恥ずかしい・・・)  
そして、インキュバスは胸を揉んだり、首筋を舐めたりした。インキュバスのやり方はかなり巧かったので、キキーモラはすぐに感じ始めた。  
「ハァ・・ハァ・・あぁ・・」  
 
(き・・気持ちいい・・なんで・・?)  
キキーモラが喘ぐさまを見て、インキュバスは薄笑いを浮かべて言った。  
「うふふ・・感じやすい子だね。」  
インキュバスはキキーモラの足をアルファベットのMの形にして、彼女の花弁を捲り舌で舐め始めた。  
「イヤッ・・!そ・・そんなトコ・・汚い・・あぁん!」  
逃れようのない恥ずかしさと快感で、キキーモラの頭は完全に混乱していた。キキーモラの呼吸が早くなる。  
 
ガラス張りの窓からは午後のやわらかな光が差し込んでいた。一枚の完全な風景の中に静寂が流れ、キキーモラの喘ぎ声だけがそこに響いていた。紅茶はすでに冷めていて、彼女は紅茶とケーキに自分の痴態を見られているのではないかという気持ちになった。  
「うふふ・・君からは蜂蜜の味がするよ・・ほら、見て御覧。」  
インキュバスはそう言うと、キキーモラの体を壁にはられた鏡に映した。そこには汗で汗で濡れた彼女の体、Mの形に固定された両足の真ん中では開かれた花弁が大量の蜂蜜に濡れて、さらに、キキーモラ自身が快楽に歪む顔が映っていた。  
 
(ああ・・・私は汚れてしまったんだ・・・)  
キキーモラの頬を涙が伝った。  
「なんで泣くんだい、ハニー?見て御覧、君はとても綺麗な姿をしてるじゃないか。」  
「綺麗じゃない・・汚れているわ・・」  
「違うよ・・君は今一番綺麗な姿をしているんだ。少なくとも、僕はそう思う・・」  
そう言われたキキーモラは先程までと種類の違う胸の鼓動を覚えた。  
インキュバスは自身の大きなモノをキキーモラの大事な部分にあてた。  
「入れるよ・・」  
彼女は頷いた。  
 
インキュバスがキキーモラの中に入っていく。インキュバスの前戯が上手だったのか、処女にしては珍しくスムーズに入った。  
「はぁ・・はぁ・あぁん!・・ッ!」  
「痛いかい?」  
「痛いけど・・気持ちいい・・」  
インキュバスは腰を前後に動かし始めた。痛みもあるが、それよりも快感の方が大きかった。キキーモラはすっかり肉欲の虜となっていた。  
インキュバスはキキーモラの尻をつかんで、座っていた椅子から持ち上げた。インキュバスのペニスがキキーモラの花びらの奥へと飲み込まれていった。  
「あぁん!はぁぁ!駄目・・イッちゃう!」  
 
キキーモラは快感で体を仰け反らせた。両手をインキュバスの首に回し、腰からは肉と肉がぶつかるが響いていた。  
(はぁ・・はぁ・・駄目・・気持ち良すぎる・・)  
しかし、インキュバスはキキーモラが頂点に達する前に彼女からペニスを抜いた。  
「えっ・・・?」  
インキュバスは薄笑いを浮かべて言った。  
「君だけイッちゃだめだよなぁ。」  
「そ・・そんな・・!」  
キキーモラの肉欲は快感の突然の停止に我慢できなかった。  
「早く・・早くしてぇ・・続きを・・」  
 
キキーモラは涙を流し始めた。  
「早くぅ・・早くして下さい・・うぅ・・」  
「じゃあ・・後ろを向いて俯せになりなよ。」  
「後ろ・・ですか?」  
「さっ、早く。」  
「は・・はいっ!」  
キキーモラはすぐに後ろを向いて俯せになった。  
「そして、お尻を僕の方に向けて高く突き出して振ってよ。」  
「そ・・そんなこと・・」  
「嫌ならいいんだけど・・」  
「は・・はいっ・・分かりました!」  
キキーモラは白くて引き締まった尻を上げると、それを振り始めた。  
「早くぅ・・!お願いします・・」  
 
キキーモラは死にたい位恥ずかしくて、でも体は言うことをきかない。  
インキュバスはキキーモラの尻を揉む。  
「白くて、柔らかくて、可愛いお尻だなぁ。」  
ピチャピチャ  
「ひぃっ?!」  
インキュバスは彼女のアナルを舐め始めた。  
「嘘・・あぁぁ!そんな汚いトコ・・止めてぇ!」  
「汚くないよ・・ピンク色してて・・綺麗さぁ!」  
次に、インキュバスは指をアナルに入れてくる。  
クチュ・クチュ・  
「はぁぁぁん!そ・・そんなぁ・・!」  
キキーモラは自分がまた感じていることを知った。  
 
キキーモラが快楽を感じれば感じる程、そこがアナルという体の中で最も恥ずかしく、汚い部分だということが意識された。  
(わたしは汚い女なの・・?あぁ・・何も考えられない・・呼吸がネバネバする・・)  
「じゃあ、そろそろかな・・」  
インキュバスはキキーモラのアナルに自分の性器を挿入した。キキーモラは悲鳴を上げた。  
「きゃあああ!痛い!」  
前のときと違い、異物を入れたことにキキーモラのアナルは反発して、押し返そうとしたがインキュバスは構わずに奥まで入れた。  
「ひぃぃぃ!あぐぅ!」  
 
「うふふ・・中々いい締め付けだね。」  
インキュバスは腰の動きを速める。キキーモラは腰から崩れ落ちそうになったが、インキュバスに手で持ち上げられ再び繰りされる。  
「うぅ・・うぁぁ!・・イクっ・・!」  
キキーモラが頂点に達すると同時にインキュバスは前を再び始めた。キキーモラにもう体力は残っていなかったが、抑えきれない衝動と快感が彼女の体を動かしていた。  
「あっ!あぁん!あぁっ!はぁッ!」  
「中々いい締め付けするねぇ。」 キキーモラの体も快感も限界に達しようとしていた。  
 
「そろそろかな・・」  
インキュバスは大きく反動を付けてキキーモラの奥まで射し込んだ。  
「はぁッ!イッちゃう!はぁ・・はぁ・・中に出してぇ!」  
ドクッドクッ  
「あぁぁッ!」  
 
 
キキーモラとインキュバスはしばらくの間脱力していた、寝たままでインキュバスがキキーモラに聞いた。  
「本当に良かったのかい?」  
「何が?」  
「中に出して・・」  
キキーモラは笑って答えた。  
「いいのよ。あなたなら。」  
インキュバスが少し涙ぐむのが、夕日に照らされ光っていた。  
 
 

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