ラグナスが仕事から帰ってみたら、すでに自宅に灯があった。  
ドラコが来てるらしい。  
別に珍しいことではないので、というかそれがほとんど日常なので、普通に帰宅する。  
「ただいま」  
「おかえり〜」  
ちょっとして奥からエプロン姿のドラコが迎えてくれた。  
おかえりって言ってくれるひとがいて、うれしい。  
「あ〜、今日は早かったねえ」  
「そうかな。って今なんか遅いほうがよかったみたいな言い方じゃなかった…?」  
「うーん、そうかもしれないっていうか」  
「ん?」  
「ごはんまでできてないの」  
「あ、そうなんだ」  
「それでね、えっと。ポレンタとトマトソースをね、今作ってるんだけど……」  
「えっ、どっちも自分で作ってるの?」  
それは、以前、ラグナスがドラコのために作ったことがある料理だった。  
両方とも手作りするのはけっこう手間がかかる。  
それを今度は彼女が今日挑戦してるというのならちょっと大変だろうなと思った。  
「ポレンタはちゃんと出来そうなんだけど、トマトソースがまだこれからなのよ」  
「なるほどね。ごめんね」  
きっと彼女は自分が帰るまでに完成させたかったんだろうなと思って、なんだか申し訳なった。  
「あっ、謝らないで。あたしが勝手にやってるだけなんだし」  
「そっか。うん」  
「それより、ラグナス……」  
「ああ」  
「んっ」  
おねだり通りに、ラグナスはドラコにただいまのキスをしてあげた。  
肩に手を置いて一瞬唇を落とすだけの軽いキス。  
「……えへへ、おかえりっ」  
 
ドラコはまたぱたぱたとキッチンに戻った。  
「じゃあ、がんばって残り作るから、待っててね」  
ラグナスはカバン置いたり手洗ったりしながら、その間、ちょっと考える。  
ドラコって、言動があまりにも恋する乙女状態になりすぎてると思う。  
そして、自分もそんな彼女がかわいいとあまりにも全面的に喜びすぎてやいないかと。  
客観的に考えるとものすごく恥ずかしいアツアツカップルなんだろうな。  
まあ、自覚してても、症状はいっこうに治まりそうもないんだけど。  
 
キッチンに戻って、料理と、ドラコの様子を見る。  
「おお〜、ポレンタ完璧だね!」  
「そっかなっ」  
「トマトも缶詰め使わないんだ」  
ドラコはたまねぎとかを炒めてるみたいだ。  
「手伝おうか」  
「ん〜ん、いらない。ひとりで全部やりたいから」  
ラグナスは料理が得意だからよくわかるけど、彼女の料理の上達の早さはものすごい。  
きっと自分なんかそのうち追い抜かれる。感心どころか感動する。  
 
ドラコはごきげんでしっぽのハート型の先端をふりふりさせてる。  
ラグナスはその後ろ姿をしばしぽ〜っと眺めた。  
愛しい。  
あまりにも愛しすぎる。  
…………愛しくて愛しくてどうしようもなくなってきた。  
帰宅早々だけど、どうしようもなくなったので、彼女とこの場でいちゃつくことにした。  
”ごはんにする?お風呂にする?それともあ・た・し?”ってわけでもないけど。  
ラグナスはうずうずしながら最後の良心で彼女の作業のきりのいいところまで待った。  
「よしっ」  
フライパンの炒めものが終わったようだ。  
 
「ド〜ラコ」  
「なあに?」  
ドラコはこっちを見ずに返事をする。次の作業に移ろうとする。  
「ちょっと手、止めて」  
「え」  
彼女が振り向きかけたところでラグナスはしっぽの先を掴んだ。  
「ひゃあっ!」  
彼女はしっぽが弱点だ。  
「な、なに……?」  
「ドラコ〜」  
甘え声を出しながら、滑らかでちょっと冷たいしっぽを根元に向かって撫でる。  
「や、やあ!」  
手をしっぽの先端から腰へと移して、後ろから抱き着いた。  
「ちょっと、ラグナス…?」  
キッチンでエッチなことするのはなにも今が初めてじゃない。  
だから彼女も分かってて”これからするの!?”ってことを聞いてくる。  
「だ、だめだって……」  
彼女は腰をもじもじさせたり背中の羽を揺すったりして、ちょっと抵抗したので、  
ラグナスはちょっと力を込めて彼女の体をぎゅっと抱き締めた。  
「きゃ!」  
「……俺、料理よりもまずドラコを食べたいな」  
彼女も、こんなときは抵抗しても無駄だってことを分かってて一応大人しくなった。  
「でも……」  
でも、まだ言葉では抵抗してくる。  
ラグナスはエプロンの上から彼女の太ももや下腹をなでなでした。  
そして後ろから彼女の耳元に囁く。  
「好きだよ、ドラコ……」  
「あ……」  
こわばった体から力が抜けるのが分かった。  
 
ラグナスはこんな時は愛の言葉を囁いてあげるとドラコが早くとろけることを学んでいる。  
なんだかセックスするための口実にしてる気がしないでもないけど、  
彼女のことが誰より好きなのは事実なんだから、いいかなって思ってしまう。若いし!  
それに、彼女はいつもはものすごく恥ずかしがり屋な性格のくせに、  
急に発情しだして自分が問答無用で襲われる逆のパターンだって実はかなり多かったりする。  
だからお互い様。今はこっちが思う存分襲う番。  
「ドラコ。好きだよ、ドラコ……」  
「あっ、あっ……。ラグナスゥ…」  
スカートをめくり上げながら素足を撫でて、左手で胸を触った。  
足はすべすべで、乳房も弾力がある。  
ドラコももう観念したか、大人しく愛撫を受け入れ始めた。  
顔を真っ赤にさせて恥じらいながら、気持ち良さそうに。  
「んうぅ……」  
スカートの中の手がパンツに触れて、その上から股間をまさぐる。  
後ろからも、抱き締めてる服越しにペニスをお尻に押し付けてぐりぐりした。  
そうする時とか、後ろから首筋にキスするときには、彼女のしっぽや羽は少し邪魔になる。  
でも、ラグナスはそういうもどかしさが嫌いじゃない。彼女のしっぽと羽もとても好きだ。  
だから、羽にもキスしてあげて、しっぽも自分の両足でぎゅっと挟み込んだ。  
「ふやっ」  
ドラコが崩れそうになったので胸を揉んでいた左手で彼女を支えた。  
で、股間をまさぐるほうの右手に集中して愛撫する。  
レースの手触りと、股間の部分の熱く柔らかい感触を楽しんだ。  
「かわいいドラコ、大好きだよ……」  
「えっ、そんな…あぁっ」  
ぬるぬるしてきたのがパンツ越しに分かってきて、そこを指でいじる。  
いじってるうちに大きくなってきたクリトリスの筋をパンツの裏地でぬるぬるこすった。  
劣情といっしょに、指先に大好きって気持ちを精一杯込めて恥辱と快感を与える。  
くちゅくちゅくちゅ……  
背後から彼女のとがった耳たぶを舐めたり耳の穴に舌を差し込んだりもする。  
「ひッ…ひああん、ふやああッ!」  
 
ドラコは足をがくがくさせて快感にもだえた。  
「あっ、あたし!うあぁ……」  
ラグナスはようやくパンツの中に指を滑り込ませた。  
ぐちょぐちょに濡れているクリトリスの包皮を剥いて直接しごく。  
「あたしも…す、好きぃ…ひあぁ…!」  
「ドラコ……」  
ドラコは抱き締めてるほうの左腕にぎゅっと両手ですがりついてきた。  
「ラグナス!だいすき!いやあぁ!イっ………くうぅ!」  
腕の中の彼女が一瞬硬直して、小さく痙攣する。  
あそこをいじって5分も経ってないのに、彼女はあっけなく達してしまった。  
「ドラコ…もういっちゃったんだ……」  
「はあー、はー……だ、だって……」  
「君はどんどんいきやすいカラダになってくよね…」  
「そ……んなの、あなたの、せいよ……」  
真っ赤になって涙をこぼして軽くいった後の切なげな表情を見せるどらちゃん。  
その愛しい表情を見てると、当初はこのキッチンで彼女を抱こうと思ってたけど、  
裸同士になって本格的に愛し合いたくなってきた。  
というわけでラグナスはくたっとしてるドラコをひょいと抱っこした。  
「ひゃっ」  
「続き、ベッドでちゃんとしよう」  
「……えっ。でも、ごはん……」  
「だめ。ごはんより君を食べたいの!」  
「あ……じゃ、じゃあ、せめて…シャワーを」  
「それもだめ」  
彼女の哀願を却下して、寝室に運んでベッドに降ろす。  
そしてうきうきと彼女の服を剥く。  
「やあんっ」  
まずは、ちょっと脱がすのがもったいないけどかわいいエプロンを取り去る。  
シャツとスカートは、彼女にはしっぽと羽があるから脱がすときもコツがいるけど、  
もうお手のもので、慣れた手付きで彼女を下着姿にさせた。  
 
今日のドラコの下着はちゃんと上下揃ったラグナスが好きな白のブラとパンツ。  
上品で女らしい下着がとてもよく似合っている。  
「あ……」  
恥じらいと快感で肌が赤く染まってて下着の純白とよく映える。  
パンツは愛液でぐしょ濡れになってて恥毛がレースに透けている。  
「ラ、ラグナス……」  
「きれいだよ」  
下着姿をじゅうぶん鑑賞した後、ようやくそれに手をかける。  
押し倒してあちこちを撫でてキスして舐めながら、下着を剥ぎ取って全裸にさせた。  
「はあ、あぁ…」  
自分も早々に全裸になる。その様子を彼女がぽーっと恥ずかしそうに見つめていた。  
「ほら、俺もさっきから、もうこんなだよ……」  
「ああ……」  
反り返って勃起している大きなペニスを見せつける。  
下から見上げてる彼女にはなおさら巨大に見えているだろう。  
「ねえ……ラ、ラグナスって、なんで…いつもそんなに、すごい、の…?」  
「それは……君がいつもかわいいから、だよ……」  
「また、そんな…。そんなこと、ない……」  
「ううん。ドラコ、かわいいよ。もっとかわいいとこ、見せて……」  
ドラコの両足を掴んで、思いきり股を開かせる。  
「あ!いや!」  
「手で隠したらだめ」  
掴んだ両足をさらに持ち上げて、彼女の体をひっくり返して、抱きかかえた。  
「やあー、ああん!」  
ドラコはしっぽをくねくねさせて身をよじった。  
目前で彼女の一番大事な部分がぱっくり開いて晒される。  
「ドラコ……ここ、食べてもいい?」  
「あ………」  
ドラコは抵抗をやめて、両手を離しても屈辱的な姿勢のまま大人しくなる。  
”どうぞあたしを食べて”っていう無言のサイン。  
 
ドラコの性器は、とろとろに濡れそぼってひくひくと蠢いていた。  
溢れる愛液は性器の表面だけじゃなくておしりの穴や恥毛までぐっしょり濡らしている。  
「ああ、ドラコ……」  
両手の指でさらに広げてじっくり見つめる。  
「ああぁ……」  
膣口がにちゅ…と開いて、甘いチーズのような香りがラグナスの脳髄をくらくらさせる。  
彼女の中身は、濃いピンク色の粘膜が幾重にも襞になっていて、  
入口の辺りはさらに細かい襞と、処女膜の跡がかすかに残っている。  
「ラグナスゥ……」  
見つめているとさらに薄白い液体がこぼれておへそのほうへと垂れ落ちた。  
たまらなくなって指をうずめて舌を這わせて味わった。  
「ひああッ!」  
ぺちょぺちょ、ぐちゅぐちゅ……  
「ドラコ…おいしい、よ……」  
ラグナスは夢中になってクンニリングスを続ける。  
ドラコの味は、甘酸っぱくて塩っぽくて本当においしいと感じた。  
「ひゃあ…あふああッ!ふあぁん!」  
指を根元まで膣内に埋めて、中で激しくもがくように動かした。  
彼女がよく感じるポイントを指先で的確にこすって、唇で思いきり吸い付いた。  
「ひやぁッ!あっ、あっ!だめッ!ラグナスゥ!また…いく!いくよう!」  
ドラコはしっぽをばたばたさせて悲鳴をあげた。  
「いっちゃう!いっちゃうッ!あああぁーッ!」  
2度目の絶頂。彼女はいきやすいだけじゃなくて何度でもいけるカラダになっている。  
「あ、あ…あぁ〜…」  
ラグナスはとくんとくんと溢れ出る液体を飲み込んだ。  
そして、手足を伸ばして横たわって荒い息をつくドラコに、また口付けを交わす。  
「ドラコも…飲んで」  
舌を絡めて、口の中に残る愛液を自分の唾液と混ぜて彼女自身にも飲ませる。  
「んむぅん…んふう、んく」  
ドラコは息苦しそうにしつつも、素直に喉をこくんと鳴らした。  
 
そろそろラグナスも限界。  
ペニスははちきれそうになって先端から先走りの液体が漏れている。  
「ドラコ……そろそろ、いくよ」  
ドラコと正常位で向かい合って、お互いの性器をこすり合わせる。  
こうしていると、自分のペニスはずいぶん黒ずんでごつごつしてきてるのに、  
彼女の陰唇は鮮やかなピンク色でずっと綺麗なままで、その対比がくっきり目立つ。  
醜悪な凶器を可憐な花びらにぴったりあてがった。  
「ん、はぁ…ラグ…ナス……」  
彼女はたった今2回いったばかりだけど、休ませずにもう1回思いきりいかせてやりたい。  
そして自分も彼女をいっしょにいきたい。  
ゆっくりと膣口にペニスを押し込んでいった。  
「あ……あ……」  
根元まで挿入して、ぴったり全身を密着させてしばらくじっとする。  
「はーっ、はあー…」  
ドラコはラグナスに両手両足でしがみついて、彼の胸板に乳房をむにゅっと押し付けて、  
もぞもぞ動いて、無意識に快感を求めた。  
「あ、動いたらだめ……。ちょっと止まって」  
「え……な、んで?」  
ラグナスはドラコの動きをぎゅっと制した。  
「ほら……こうやってじっとしててもさ、ドラコの中、すごく動いてるの、分かる……?」  
ペニスを受け入れた彼女の膣壁は、ぐにぐにと蠢いて絡み付いている。  
「ドラコのおまんこ、いやらしく動いてるよ……」  
「ああ、あ……。そんな…はずか、し…」  
「ああ…。すごく気持ちいいよ……」  
ようやくラグナスはゆるゆると動き出した。  
すごく締めつけるのに柔らかくて、動かすと信じられないくらい気持ちいい。  
にゅ…にゅる……  
「うあぁ、あッ!ああッ!」  
膣壁の無数の襞がペニスに吸い付いて絡み付いてこすりあげる。  
次第に夢中になって、動きが激しくなる。  
 
にゅる…、にゅ!ぎゅ!ぐちゅぐちゅ!  
「ああ!あーッ!やあぁー!」  
「……うぅ!」  
何度も何度もいろんな角度を付けて突きまくる。  
そのたびにドラコはかわいい鳴き声をあげて、それを聞いてまた興奮していく。  
きつくて柔らかい膣内の襞がラグナスのペニスをしごきあげた。  
彼女の中は何段階か特に強く締め付けてくる部分があって、  
とくに一番奥まで貫いたときのちょうど雁首部分への締め付けが一番凄い。  
亀頭で弾力ある子宮口を突きながらそこでしごくと腰が抜けそうになる。  
そして抜こうとするときにはまるで抜かないでって言ってるみたいに  
絶妙な抵抗感を与えてきて、少しでも気を抜くとあっという間に射精してしまう。  
ラグナスはドラコ以外の女は知らないけど、絶対彼女は極上の名器だと思う。  
俺はこれだけを好きなだけ味わっていればいいんだ、と思う。  
「ラグナス!ああっ、あ!ああーッ!」  
全身に鳥肌が立って、射精感が満ちてくる。  
「ドラコ!もう…いくよ!君もいっ…しょにいって!」  
「ラグッ、ラグナス!やああーッ!いく!いくッ!いくぅ!」  
全体重をかけるようにしてペニスを膣奥のさらに奥をめがけてめり込ませる。  
そこで爆発させた。  
どくんッ!!  
それに合わせてドラコも3度目の本気の絶頂に達した。  
「あ!あ!あ……あ…あああぁーッ!!」  
びくん、びくん……びく、びく……  
二人はお互いをきつく抱き締め合って何度も痙攣した。  
「はぁー……」  
「…………あ……まって…。ま、まだ、この、ままで…い、て……」  
注ぎ込んだ精液が子宮に染み渡るまで、二人はそのままで余韻に浸った。  
「かわいい…ドラコ……好きだよ……」  
「……あたし、も……大好き……」  
 
「……あ。……ごはん、作らなきゃ……」  
「あ、そうか……」  
夕食前に戯れでいちゃつくつもりが、思いっきり本気で愛し合ってしまった。  
ラグナスはようやく抱擁を解いて、情事の後始末をしてあげて、いそいそと服を着直す。  
「あれ、どしたの?」  
でもドラコはまだ全裸でベッドにぺたんと座ったままだった。  
「………あ…えっと……腰、抜けちゃった、みたい……」  
「え!?1回しかしてないのに?」  
夜通し何度もセックスした翌朝に腰が抜けたことはあるけど、  
1回のセックスだけで腰が抜けてしまったってのは初めてだった。  
「なんか、本当にどんどん感じやすいカラダになってくね」  
ラグナスはそれが自分のせいなのを棚にあげて苦笑する。  
「じゃあ、休んでなよ。残りは俺が作るから」  
立てなくなってる彼女にとりあえずシャツを着るのを手伝って、ふとんのシーツをかぶせた。  
「え、やだよう」  
「でも、君が休んでる間俺が作っとくのが早いだろう」  
「あたしが作りたいのに……」  
「なんで…?」  
「………………だって、あたし、あなたのお嫁さんになるんだもん……。  
 あなたが作れる料理は、あたしもちゃんと作れるようになりたいのに……」  
……ドラコは、さっきまで犯されてた時以上の恥じらいの表情で、呟いた。  
「う」  
「……?」  
「……そ、それなら俺だってお嫁さんになんでも任せっきりにしたくないよ。  
 いいから休んでてよ。俺が作るからさ!」  
ラグナスはドラコを残してさっさとキッチンへと駆けていった。  
ああだめだ。やっぱりドラコはかわいすぎる。  
夕食を食べ終わったら、このかわいいお嫁さんを、また抱きたい…って思った。  
 
おわり。  
 

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