こんな夜更けに、ダンジョンの中にナイトメアを走らせるのは誰だろう。  
 それはシェゾと闇の剣だ。シェゾは言葉をを話す闇の剣を腰に吊っている。  
 
闇の剣   「シェゾよ、なぜ顔を隠すのだ」  
シェゾ   「闇の剣にはルーンロードが見えないのか?変なかんむりをかぶって、長い衣を着ている・・・」  
闇の剣   「あれはたなびく霧だ・・・」  
ルーンロード 「かわいい坊や、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはきれいなゲイがたたずんでいるし、ももも酒をヴァルキリーがたくさん用意して待っているよ。」  
シェゾ  「闇の剣、闇の剣!きこえないの。ルーンロードが俺になにかいっている。」  
闇の剣  「落ち着きなさい、マンドレイクが風にざわめいているだけだよ。」  
ルーンロード 「いい子だ、私と一緒に行こう。サキュバスたちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ。」  
シェゾ 「闇の剣、闇の剣!見えないのか、あの暗いところにサキュバスが!」  
闇の剣 「見えるよ。だが、あれは占いオババだよ。」  
ルーンロード 「愛しているよ、坊や。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」  
シェゾ 「闇の剣、闇の剣!ルーンロードが俺をつかまえる!ルーンロードが俺をひどい目にあわせる!」  
 
 闇の剣はぎょっとして、ナイトメアを全力で走らせた。あえぐシェゾを両腕に抱え、やっとの思いで出口に着いた・・・  
 腕に抱えられた子はすでに変態になっていた。  
 
 
 

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