アルルとおつきさま  
 
今はアルルは生理中。  
もちろんシェゾにはそっち方面の女の苦労など計り知れない。  
だからこそ男はこういうときこそ女をいたわってやらねばならないっ。  
 
「あははははっ」  
 
……のはずなんだけどアルルは生理痛などものともしていない。  
筋金入りの健康優良少女の彼女は生理痛というものがほとんどないらしく、  
そしていつもものすごく順調なようだ。  
きっと世の女達から羨まれていることだろう。  
いたわるとか思わせるまでもなく今日も元気いっぱいでシェゾにじゃれついてくる。  
 
アルルはソファーに座ってるシェゾをぐんぐん端っこに追いやって、  
シートのほとんどを占領して寝転んでシェゾに膝枕させた。  
「シェ〜ゾッ」  
「なんだよ」  
寝転がった姿勢のままで、くりくりした瞳で見上げてくる。  
「シェゾ〜」  
「だからなんだって」  
「もうさ〜」  
「ん」  
「3日もえっちしてないね」  
ふたりはお互いの家を行き来してほとんど同棲してるも同然で、大抵毎日セックスもしてる。  
しないのは会えない日、他の都合がある日、それとこうして彼女が生理の日くらいだ。  
(あとはカーバンクルがいて邪魔された日。今日はもう大人しく寝ている)  
 
「そろそろたまってきてるんじゃない〜?」  
男なんてシェゾ以外全く知らないくせに、アルルは”にゅふふ”って感じの笑みを浮かべて  
生意気に男の生理について指摘してきた。  
 
「それとももう一人でしちゃった?」  
アルルはにゅふふ顔のまま、さらに際どいことも聞いてきた。  
もともと彼女は素直な性格なぶんセックスにも積極的なほうだけど、  
今はもっと露骨なことにも抵抗がなくなってきているようだった。  
 
一瞬ぎょっとしたけど、シェゾはすぐになんのことか理解した。  
アルルは、ちょっと、ルナティックになってるらしい。  
てゆうか単純に生理中にえっちな気分になったってだけかもしれないけどね。  
「……してないさ」  
「じゃあさ…………しようよ」  
「だめだって」  
「平気だよう」  
じっと見つめられながら、シェゾは彼女の頭をなでなでしてたしなめる。  
「体調は問題なくても、今おまえの中、すごく傷つきやすくなってるんだぞ。できないって」  
「つまんないな〜」  
「馬鹿。おまえが大事だから言ってるんだろ……」  
「うん……」  
猫みたいに体を丸めてシェゾの膝枕と頭なでなでを大人しく受けるアルル。  
でもいきなりがばっと起きて、ぐっと顔を寄せてきた。  
「でもさっ、キミだってほんとは今すぐしたいんでしょお?」  
いつものかわいらしい童顔が、なんか一瞬すごく妖艶に見えた。  
ストレートに本能を見透かされる。  
たしかに”たまってる”のは事実なわけだし。  
「そりゃあ、な」  
「じゃあさじゃあさ…………すっきりさせてあげる〜」  
「アルル」  
「最後までしなかったら、問題ないんでしょ。まかせて」  
 
アルルは再びシェゾをソファーの真ん中にゆったり座らせて、  
自分はカーペットにひざをついて、シェゾの正面、両足の間に陣取った。  
シェゾは、こうなったらもうアルルはおさまらないだろうと彼女に従う。  
いや、自分がして欲しいと思ったからかもしれないけど。  
 
いつもとちょっとだけ雰囲気の違うアルルが、ちょっとだけ新鮮で、  
なんだかんだいってシェゾもだんだん期待が湧いてくる。  
「あ……ちょーっとだけ、おっきくなってるよ……」  
アルルは嬉しそうにズボンのうえから股間をすりすりする。  
「もっと、おっきくして、あげるね」  
アルルはゆっくりと、でもスムーズに、シェゾのズボンの前を開いて、  
トランクスの前開きからペニスを露出させた。  
 
シェゾの服を器用に脱がす彼女の男の扱い方は、もう慣れたものだ。  
天真爛漫が売りの”ロリ系”の彼女がこんな一面を見せるギャップと  
それを見れるのは彼女をそうさせたこの自分だけだって感慨がたまらない。  
そう思っているだけで、なにかされるまでもなくペニスが充血していった。  
だんだんペニスが大きくなっていく様をアルルが潤んだ瞳で見つめる。  
「すごい、ね……」  
心なしか声も小さくかすれ気味に。その吐息がペニスにふぅっと当たる。  
まじまじと見られてさすがにシェゾもちょっと照れくさいけど  
自分の恥部を愛しい女に見せつけてやるのが気持ちよかった。  
 
アルルはペニスを両手で持って、すりすりと撫でた。  
「熱い……」  
茎をしごいたり亀頭の肉を指でふにふにしたりしていじくり回す。  
そうされているうちに、ペニスも全体が張ってきて完全な勃起状態になる。  
「おっきくなったっ」  
アルルはなおも指だけでペニスを愛撫する。ちょっともどかしい。  
生意気にもじらそうとしてるらしい。  
シェゾは無言で右手をのばして、アルルの髪を撫でる。  
それだけでもっとして欲しいって気持ちが伝わったようで  
アルルは目を細めて微笑みながら、ペニスに口を近づけた。  
「シェゾ……だいすき」  
そして彼女はいきなりペニスを口の中にほおばった。  
「うあっ」  
シェゾは不覚にも声をあげてしまった。  
 
シェゾはもちろんアルルによくフェラチオもしてもらってるんだけど  
いつも彼女は最初はかわいらしい軽いキスから始めるものだったから  
いきなりくわえられるのがかなり意外だった。  
彼女はあらかじめ口の中に充分に唾液をためていたようで  
舌や粘膜と絡まってねっとりとした感触が亀頭全体に広がった。  
「んふっ、んっ……」  
大きなペニスを小さい口で精一杯奥までほおばって中でもごもご舌を動かす。  
「今日は、すごいな……」  
「んふふっ」  
シェゾの感嘆の言葉に、アルルは顔をふせてフェラチオしたまま笑う。  
かすかな声も張り詰めているペニスにじんじんと直接響いた。  
 
そしてアルルは首を動かしてペニスを口でしごいてきた。  
唇をぎゅっとすぼめながら、抜くときは舌で裏筋の敏感な部分をこすりあげて、  
入れるときは唇の肉と舌で亀頭全部を包むように飲み込んでいく。  
にゅるるん……ちゅく…ちゅぷぷ……  
「……っ」  
シェゾはその激しい快感にしびれていく。  
アルルのフェラチオのテクニックは自分が彼女に教え込んだものもあれば  
彼女が自分自身で身につけたものもある。  
それにあまり疲れずにすむ力の入れ加減も覚えていて、  
積極的なフェラチオをずっと続けてくれる。  
ほんとにアルルはフェラチオが上手だ。  
 
びくびくっ  
たまらずにペニスが激しく痙攣した。  
「うぅ…!」  
「んうぅん……」  
その拍子にアルルもいったん唇からペニスを離した。  
溢れたよだれも拭かないまま、アルルが囁く。  
「シェゾ……きもちいい?」  
「ああ……」  
 
「あは、うれし………」  
今度は亀頭に集中して唇と舌でねぶられていく。  
じゅうっと思い切り吸われたり、雁首を舌で激しく舐め回されたり、  
舌先を尖らせて鈴口をつつかれたり、絶妙な加減で噛まれたり、  
彼女の可憐な唇が、文字通り男の欲望の塊であるペニスにしゃぶりついている。  
その刺激とその光景がシェゾをあっという間に昂ぶらせていく。  
彼女の頭に添えている手に一瞬力を入れてしまいそうになった。  
アルルもそれに気付いて、シェゾに尋ねてきた。  
「……もう、いきそう?」  
「あ、ああ」  
「じゃあ、好きなときに、いっていいからね……」  
アルルはまた亀頭全体を口の中にふくむ。  
そして舌と唇と首を小刻みに激しく動かした。  
「ア、アルル……!」  
彼女の口の中はいつもより熱い気がして、敏感な部分を徹底的に刺激されて、  
一気に限界がおとずれた。  
脳髄から腰へ突き抜けるような快感を浴びながら、アルルの口の中で射精した。  
びゅくんッ!びくん!  
 
彼女は慌てたりむせたりすることなく、それを受け止める。  
どくん……どくん……  
脈動するペニスの先端をじっとくわえてシェゾの精液を口内に溜めていく。  
ここ数日分たまっていた精液はかなり多くて、すぐに口の中いっぱいになった。  
アルルは当たり前のように、それをゆっくり飲み込んでいった。  
ごくん……と喉を鳴らしながらも、決してペニスを離さずに、  
あとから溢れてくる精液も全くこぼさずに。  
「ふうっ、ふう……」  
「んくっ、ん、んちゅ……」  
「アルル……」  
アルルはシェゾの精液を全部飲んでから、ようやく唇を離す。  
ペニスは精液と唾液にまみれていて、湯気が出そうなほど熱く火照っていた。  
 
「飲んじゃった……」  
アルルは恍惚とした表情で囁いた。  
 
「きもちよかった?」  
「……ああ、すごく良かったよ」  
「よかったあ……」  
アルルは射精後のペニスもかいがいしく後始末してくれた。  
彼女自身がずっとペニスに触れていたがってるようでもあって、  
ティッシュで全部拭いてくれて綺麗になってもずっと手を離さない。  
シェゾも彼女の髪をずっとなでなでし続ける。  
 
「…………はぁっ」  
しばらくそうしてるとアルルはその姿勢のままで切なそうな吐息を漏らした。  
「あの、シェゾ、シェゾ」  
「どした」  
「あのね、キミの、してたら、ボクも…我慢できなく、なっちゃった……」  
アルルはフェラチオしてるうちに自分も興奮してきたらしい。  
シェゾはたぶんそうなるだろうって予想はついてたけど、  
彼女の最高にえっちな表情とセリフがかわいいので、黙って見続ける。  
一回射精してある程度の欲情はもうおさまったものの、  
かわいいアルルのえっちなところを鑑賞するのはやっぱり嬉しい。  
「ね、ね、おねがい……ボ、ボクのことも、して……。  
中に入ってくるのは、だめなら、その……ま、前のところだけでもいいから  
シェゾに、して、欲しいの……」  
「前のところって?……ちゃんと言ったら、してやるよ」  
もっとえっちな言葉を聞きたくて、分かってて質問する。  
「あ、その…………ボクの、クリトリスの、ところ……」  
アルルは上気しきって恥ずかしそうに、でも少し嬉しそうにえっちな言葉を囁く。  
シェゾもそれを聞いて満足して、応えてあげることにした。  
「おいで」  
「……うんっ」  
 
シェゾは自分の衣服をさっと整えて、ソファーに深く腰掛け直して、  
アルルを自分の前に座らせて背後からだっこしてあげた。  
そしてまずはセーターの上から胸をふにふに揉んだ。  
「あん、あっ……ねっ、シェゾォ……そっちは、いいからぁ……」  
「ああ」  
彼女は段階を踏まずにすぐにでもクリトリスを愛撫して欲しいようだった。  
その要望に応えて、シェゾは彼女のミニスカートにさっそく手をかけて  
ホックを外してファスナーをおろした。その中に手をつっこむ。  
厚手の生理用パンツの上から股間のあたりを撫で回す。  
触ってみた感じナプキンはつけてないようだった。  
(もっともナプキンつけてたら最初から男に触らせたりはしないか)  
そのかわりしっかりタンポンをつけてるようで、  
普段ならもう愛液でぐしょぐしょになってそうなのに、あまり漏れてない。  
「んはぁ、はあぁ」  
でもものすごく気持ちよさそうにアルルは甘い吐息を漏らした。  
 
シェゾはパンツの中にも手を入れて、薄い恥毛の奥のクリトリスを探る。  
そこはもう大きく勃起しきっていてすぐにとらえることができた。  
指でそっと触れると、アルルはぴくんぴくんと体を震わせて悶えた。  
「痛くないか?」  
「だ、だいじょぶ……ふあぁっ」  
あまり濡れてないけど興奮しきってるようなので直接触っても痛くないようだ。  
シェゾは片手で彼女の体をぎゅっとだきしめてあげながら、  
もう片手でクリトリスを包皮の上からくりくりと愛撫を始めた。  
「んああぁ……ああっ、シェ…ゾォッ!」  
彼女の反応はすごくよくて、このぶんだとすぐにいきそうだ。  
 
アルルをもう片方の手でぎゅっと抱きしめてあげながら、  
後ろから首筋や耳たぶにキスしたり舌を這わせたりする。  
若い少女が使ってそうなシャンプーかコロンの香りといっしょに  
彼女自身の甘酸っぱい体臭も感じたような気がして、  
シェゾは夢中でそれを味わいながら愛撫を続けた。  
 
さらにクリトリスも激しくしごき続ける。  
「んっ、んううっ……んはあぁ!」  
かわいいアルルが自分の腕の中でカラダの中で一番気持ちいい部分をゆだねて  
えっちな鳴き声をあげながら喘ぎまくっている。  
その様子が愛しくてたまらない。  
シェゾはその気持ちを彼女の耳元に、ほんとに密着するくらい間近で直接囁きかけた。  
「アルル……愛してる」  
「……ッ!」  
びくびくびくッ!!  
アルルはその瞬間に、思い切り絶頂に達した。  
「あ、あっ、あ!ああぁー!」  
アルルの瞳に溜まっていた涙が頬を伝って流れ落ちる。  
シェゾはそんな彼女のえっちでかわいい表情もじっくり楽しみながら  
びくびくと小刻みにカラダを震わす彼女をじっとだっこし続けてあげた。  
 
ちゅっちゅと軽くキスしてあげる。  
さっきまで自分のペニスをしゃぶらせていた唇だけど嫌悪感は全くない。  
「んっ……はあぁ、シェゾォ……」  
「よかった?」  
「うん、すごく、よかった……」  
ようやくアルルも満足してくれたようだった。  
 
でも実はシェゾのほうが今ので欲求不満がまた蓄積され始めていた。  
一度はおさまったペニスがまたズボンの中で勃起している。  
でも、ここはじっと我慢することにする。  
これからあと3、4日オナニーも決してしないで溜めておいて、  
アルルの生理が終わったときに、思う存分彼女が気絶するまでやりまくってやろうと  
固く心に誓うのであったっ。  
 
おわり。  
 

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