「どーして、キミは事あるごとにここに来るのかな?!」
…ギリギリ…
「っ…ぃてぇよ!てめぇ、仮にも看護婦だろーが、もーちょい怪我人を労れ!」
「キミが怪我する回数を減らしてくれたら考えるけどね!」
部屋のどこを見ても白で統一された部屋。ここは町で唯一の病院で、アルルのバイト先であった。
まぁ、彼女に看護の仕事が勤まるかどうかは、この際問題にはしないでおこうと思う。例え、点滴や注射を打つべき血管を間違えようと、包帯をきつく締め過ぎようとも、病院が人手不足だから仕方ない。
「病院が人手不足なのは分かるが、これはやばいだろ…。第一、オレの傷は包帯が必要な程、酷くない」
アルルに包帯を取り替えられていた哀れな人物−シェゾが睥睨とした目で言った。
彼の額から上−いつものように遺跡荒らしをしているときに、油断して魔物の爪…しかも特殊な分泌液付き…にやられたらしい−はマミー宜しく、包帯でぐるぐる巻きにされていた。これは巻き過ぎなんじゃないかと思う。
「十分酷い怪我してるよ!キミの事だから、魔力の篭ったお宝に目を眩ませてガーディアンの存在に気付くのが遅れるか、気付かなかくて不意打ちでも喰らったんでしょ?」
大体が当たっているだけに彼は反論が出来なかった。正確に言うと目が眩んだ…ではなくて妄想したから、だけど。
「うるせぇな。仮にも病院だろ…ココ」
個室とはいえ、看護婦が喚き散らしていいのか?
「大体!なんでいつも依頼こなしたり、遺跡荒らしをしたあとに厄介な怪我をしてくるんだよ!ボ…」
口は災いのもと。気付けば、アルルの桜色の唇に冷たいモノが重ねられていた。呆けた彼女がそれが何かを理解するまでたっぷり10秒、目の前には紺碧の蒼。
「んー!ん…むぅ」
喉の奥で鳴る淫靡なそれに導かれるままに舌を捩込み、絡めとる。
彼女の口内を十二分に味わった後、ゆっくりとした動作で唇を開放してやる。銀色の糸が掛橋を作るのはお約束で。
「な…にするんだよぉ」
潤んだ瞳で睨み付ける−本人はそのつもりだろうが、誘っているようにしか見えない−アルルに嗜虐心を擽られた彼は、日頃この病院に来る度に味わっている苦痛−包帯締め付けや、注射の血管突き抜け−の鬱憤を晴らすべく行動を始めた。
「や…待って、ここじゃ‥‥ひぁ‥ん、やぁ」
「じゃあ、何処なら良いんだ?」
はだけられた制服、さらけ出された小振りな胸、それを弄ばれる度に、小さく喘ぎながら拒絶の意思を口にするアルル。弄んでる当人はやめる気配を微塵も見せずに、弄びながら耳元に囁きかける。
「ふぁ…ん。だって、ボ…ボクしごとちゅ…ぅん」
「半脱ぎの淫らな格好で、仕事中…は説得力ないぜ!」
「ひゃあぁん!」
ぎゅっ!と乳首を摘まれ、感じるままに押し出された声が個室に余韻を伴って響く。
「あんまり、デカイ声だすなよ。みつかっちまうだろ?」
再び唇が重ねられ、今度は激しく口内を犯す。
「う…く、んん。んぅ」
クチュ…クチュ
粘膜が貪りあう音だけが聴覚を支配する。その間も彼の手は休む事なく動き続け、彼女のふとももをさすったり、時には下着の上から秘部をさすったりしていた。
きっちりと愛撫に反応した身体は秘部からとめどなく愛液を湧かせ、微かにヒクつき出していた。
「っふ、これだけ濡らして…どうしてほしい?」
唇を離し、シェゾは彼女の愛液に濡れた中指で桜色の唇を何度もなぞる。何かを煽る様にゆっくりと何度も。
「…っ!」
下唇の真ん中で指を止め、今度はなぞらずに浅く唇を割り開く。おずおずとした動作でそれに小さな舌が触れ、次の瞬間にはアルルの口に引き込まれくわえられる。
「ん…はぁ…」
「どうしてほしいんだ?口で言わないとしてやらない」
絡み付く舌を振りほどき、自分の指を引き出した彼は、いじわるく笑いながら執拗なまでの愛撫を立ち上がった乳首に与えながら、再び同じ事を問う。
「ん…ふぅん。はぁ…もっと、キモチヨク、シてぇ…」
「よく言えました。ご褒美やるよ」
仰向けに寝そべったアルルの腕を掴んで上体を引き起こしてやり、彼女の前に膝立ちした彼は下着とともにズボンを下ろし、いきり立つペニスをアルルの顔前に突き出した。
「…大きいぃ…」
「これを、そのお口でしゃぶらせてやってもいいんだぜ?」
「え///」
その言葉に顔を赤らめ彼女は顔を逸らすが、その喉が物欲しげにこくりと鳴るのを彼は見逃さず。間髪入れずに
「ほしいんだろ?ほしいならねだれよ。しゃぶらせてって」
と甘く囁きながらペニスを頬に押し付ける。
アルルは先程から引かない疼きに苛まれ、とうとう理性が快楽に抑えられ、懇願してしまった。
「し…シェゾの、ペ、ペニス…を…おしゃぶり…させて‥」
シェゾは何度目かのいじのわるい笑みを顔に張り付け、アルルの顔を自分の方に向けて、口元にペニスを押し付けた。
「お利口だな、アルルは。好きなだけしゃぶっていいぜ」
「ん…。いただき…ます」
シェゾにそう言えと言われたでもなく、ごく自然にアルルはいただきますをいってから、シェゾのペニスを可憐な口を大きく開けて根本まで頬張った。
「美味しいか?」
「うく…ぅん、んぐぅ…。!」
ずるぅ…っと何の前触れもなくシェゾはアルルの口からペニスを出した。唇の端から幾本の涎を垂らし、唇の真ん中からはペニスへと繋がる銀の糸をのばしたまま、拭いもせずアルルは喘ぎ混じりに声を出す。
「ぁ…やぁ、シェゾぉ」
「質問には応えるんだ、アルル。じゃないとおしゃぶりはおあずけだ」
潤んだ瞳、紅潮した頬、唇からペニスへと繋がる糸。シェゾはその全てに満足感を得ながら答えを促す。アルルにはその瞬間の表情がやけに生き生きとして見えた。
「美味いのか?オレのペニスは」
ペニスでアルルの唇をつつきながら彼はまた、同じ事を聞く。
「お…美味しい!凄く…だから、もっとください…シェゾ」
「そこまで絶賛されて、懇願されちゃ仕方ないな」
「う…ふぅ…くふぅ」
引き出した時と同じ様にいきなり突っ込み、後はアルルの好きにさせてやる。ふとももを擦り合わせながらしゃぶる姿は実にそそられる。
そそられるからといって必要以上に興奮するのだけはなんとか留まり、ねっとりと絡み付くアルルの舌を堪能する。
「いいぞ…。そろそろ」
「んく…ぅ。……ふ…むうっ…?!」
口にくわえたソレから吐き出された濃厚なミルクをアルルは無我夢中で飲み込んだ。
「ふはっ……シェゾォ。もう…たまんないよぅ」
一度射精しても変わらない硬度を保つシェゾのペニスを摩りながら身を寄せてくるアルル。その瞳にはいつもの天真爛漫な輝きはなく、快楽を求める牝の輝きが宿っていた。
「具体的にどうしたい?誰の何でどこをどういう風にしてほしいんだ?」
「あ、や…そんな事…ぃえないよぅ///」
「別にオレはここで止めても平気だぜ。辛いのは淫乱なお前であってオレじゃない」
羞恥心を煽るべく、淫乱の部分を強調して囁きながら、シェゾの手は小さな膨らみに伸ばされる。限界まで感じさせて、煽って堕とす。その行為にシェゾは言いようのない満足感を感じていた。
「さっきもおねだり出来たんだから、出来ないはずないだろ?」
「ほ…しい。シェゾ…のペニス、ボクの…ボクの…ここに…いれて」
クチュクチュと自分の秘部を捏ながら、アルルは二度目のおねだりをくちにした。
「四つん這いになったら入れてやる」
「…ハ…イ」
素直に四つん這いになったアルルは小さなお尻を高く上げ、もう一度シェゾに懇願した。
「も…おねがい…、早く…きてえぇ…」
ゆっくりとシェゾのペニスはアルルの膣を突き進み最奥を目指す。とめどなく溢れる愛液を湧かせていたアルルの秘部は何の抵抗もなくシェゾのペニスをくわえ込み、引きずり込んだ。
「ひっ…くぅん…ぁっ、はぁん」
一度根本まで突っ込んだ後はただひたすら激しくピストンをして責め続ける。パンパンと肉のぶつかり合う音と、クチュ…グチュという粘質な音、そして絶頂に近づき段々荒くなるアルルの吐息がこの部屋の音の全て。
そして高まる射精感。
「膣内(なか)に…出してやるよ」
「っふ…?…ぅん…あぁぁ!!」
うでの力が抜けたらしく、枕に突っ伏すアルルの背中に密着するように覆い被ったシェゾが甘く囁きながら腰を大きく突き出し、ペニスを子宮口に密着させ、精液を子宮に叩き付けた。
「………っ!!」
射精する瞬間乳首を強く摘まれてアルルも、声が出ないくらい激しい絶頂を迎えた。
「どーしてくれるんだよ!これじゃ、ボク…職務怠慢でクビだよ」
情事が終わって着衣の乱れを整えたアルルがシェゾに食ってかかる。気がつけば時計はアルルの勤務終了時刻をとうに超えていて、他の患者の所に行くこともなくこの部屋に篭っていたのはごまかしようのない事実。
それはすなわちサボりと同意義語なわけで、つまるところアルルにはクビになる条件を満たしてしまった訳だ。
「ブチブチとうるせぇ…病院なんかやめちまえよ」
「ここ、時給良いんだよ!他のとこより」
「心配するな、オレが雇ってやる」
「ふぇ?」
かくしてアルルはシェゾの策略にまんまと陥り、シェゾ専属のメイド−性奴隷と同意義−として躾られる日々の第一歩を踏み出したのだった。
ツヅク…?