まるでドラマの一シーンみたい。
そう思った。マサチューセッツ州ケンブリッジ。MITのビルの一室。
でも、中身はまるでスィートのホテルみたい。私服をきちんと着こんだ燈馬君が、窓辺に立って
私を眺めている。
彼に見られただけで、私の股間は濡れてくる。
私に近づいた燈馬君は、手を伸ばし、肩を引き寄せる。倒れ込むようにして彼に身を預ける私。
「ああ……燈馬君」
「水原さん……」
ズボン越しに彼の股間がふくらんでいるのが判る。彼の手が私の胸を揉み始める。たちまち快
感がわき上がってくる。
「あっ……うん……ああ……」
あえぎ声を出す私を微笑みつつ、燈馬君が見つめる。
「水原さん……ぼく、もうこんなになってますよ」
そういって彼は私の手をズボンに這わせる。さっきよりもさらに大きくなっている。
そのまま無言で彼はベッドに私を……押し倒された。続いてたちまち衣服を剥がれる。燈馬君も
素早く服を脱いで、
そして……。
燈馬君が上になった。やがて、あそこに燈馬君の太くて固いモノが当たるのが判る。
「いくよ」
「あ……あん」
思わず最初から声が漏れる。太いものが私の中に入ってくる。数回出入りしただけで、私のあそこ
は濡れてとろとろになる。
「あん……ああん……燈馬君、燈馬君……ああ〜ん」
知らず知らずのうちに、私は声を張り上げる。ああ、気持ちいい。
私が燈馬君とこうなったのは、彼が18歳になったからだ。
誕生日のその日、世界的OSメーカー会長、アランがまた現れた。そして
『俺と勝負して負けたら、おまえはアメリカ国籍を選んで俺の部下になるんだ』
毎度のことながら、勝手な奴。で、対戦場所に燈馬君の母校のMITを指定してきた。
勝負がどう決まったのかは、私にはよく判らない。素数とか虚数がどうたらといっていたけど……
マンゴープリンの世界だもんね。重要なのは、燈馬君が勝ったということ。
嬉しさのあまり、私は思わず彼に抱きついた。今度こそ、私は彼への気持ちを自覚した。
燈馬君のことが、好き。
桜の話みたいに『このまままったりでもいいや』じゃ、もう物足りない。
彼に私の全部をあげたい。心からそう思った。
だから、その晩……ホテルの一室で彼に迫ったの。一糸まとわぬ姿で、バスローブをまとい、彼の
部屋に行き……あとは。
全裸になった私を見て、燈馬君は驚きに目を見開き、恥ずかしさからか顔を真っ赤にしていた。顔
をあからめていたのは、私も同じと思う。
抱きついてから先のことは、何が何だかもう判らなくなった。気が付いてみると、私は彼と抱き合い
つつあえぎ声をあげていたの。痛くなかったって?
私、剣道を始めにいろいろスポーツやっているから、運動中に処女膜が破けていたみたいなの。よく
あるんですって。
だから、最初から気持ちよかった。
やったね! という感じ。燈馬君のアレをすんなり受け入れて、衝かれるたびに声が漏れちゃった。
それからは、もうやみつき。日本に帰るより、ここにいたほうが燈馬君と長く一緒にいられるし、物珍し
さもあるから……MITに居座っている。彼はここでも著名で、簡単に専用の部屋をもらえた。
しかも、最上階の部屋。
大学のみんなが帰った後の夕方は、私との愛の巣。大学のキャンバスを足下に眺めつつ、燈馬君と
たっぷり愛し合っている。
説明はこれでおしまい。あとは……燈馬君とエッチをするだけ。
「ああん……ああ、あっふ〜ん」
燈馬君に貫かれた瞬間、いやらしい声が漏れる。漏れてしまう。
「あう、……ううむ」
燈馬君がうめく。腰を動かして、鮮やかに体位を変える。バックにされて、再び太いモノが子宮の奥ま
で衝きあげる。
「ああん、あん、あん……燈馬君〜!」
気持ちいい。
気持ちいい。
一回衝かれるごとに、声がでちゃう。止められない。
「はぁん……ああん、あっふぅ〜ん、燈馬君〜」
衝かれる度に声が漏れる。身体が喜んで、弾んでいく。
燈馬君の息が荒くなって来た。
「み、水原さん……」
うめいた瞬間、私の身体の中に熱い液体が噴出する。ドクッ、ドクッと脈打ちつつ、精液が私の子宮に
突き刺さる。
燈馬君は、覚えが早い。天才だと思う。
童貞を喪ってから今日でまだ七日なのに、あらゆる性の技を覚え込んでしまった。インターネットと本
の読破で知識を身につけ、それを毎晩私に試したみたい。
「水原さん……気持ち、よかった?」
「うん……」
最後はいつもこの科白で〆る。燈馬君。私の大切な、大切な王子様……。