私はアメリア
マジックアカデミー生徒時代の恥ずかしい思い出がふとこみあげてきた
ある日、マロン先生によるテレポート魔法の練習のこと
「みんなちゅ〜も〜く!
テレポート魔法って言えば、ゲームとかでもよく出てくるけど、
今のみんなの実力なら、コツさえ掴めば短い距離をテレポートできるのだ!」
マロン先生ってば、この頃から今の姿のまんまなのよね!
「マロン先生って何歳なのかなぁ?」
「さぁ? 聞いてみても永遠の魔法少女の歳とか言うんじゃない?
アメリアもそう思うでしょ?」
「そうよね! でも実際は30代だったりして!」
「ちょっ、声が大きいよ!」
「平気平気! 聞こえちゃいな………ひでぶぅぁぁ!」
マロン先生のおしおきはすごいビリビリしたわ……癖になりそうだったな
「アメリアさん、罰としてみんなのお手本として先生といっしょにみんなの前へ来るのだ! ぷんぷん!」
「ひゃ……ひゃぁい……」
「いいみんな? 杖をまっすぐぴしっと頭の上にかざすの!
そしたら、こう唱えるの!
アンゲルスクイッツアッ!」
マロン先生がみんなの後ろの方にテレポートしたときは少し驚いちゃった
なんだかんだ言って、やっぱり先生なんだよね
「はい、アメリアさんもやってみるのだ!」
「はい!」
私はマロン先生に言われた通りにやってみた
でも呪文を間違えてしまって………
「アンゲルスクイッタァァァ!!」
テレポートには成功したの………でも………
「ア、アメリア………おっぱいでけぇぇ」
「下の毛あんまし生えてないな」
「え!? なんでみんなそんなことがわかるの?」
「アメリアさん、自分の体をよく見るのだ……」
「へっ? あっ////」
そう、わたしはすっ裸になってたの
服と下着はさっきまでいた場所に残して………
「み、みんな! 呪文間違えると大変なのだ!
気を付けるのだ!
アメリアさんは早く服を着て欲しいのだ……校長先生にしかられちゃうから」
「うぅ、はい………」
このときはお嫁に行けないと思ったわ……
何でこんなこと思い出したかってですって?
今やってるテレポート魔法の授業で、ヤンヤンさんが私と同じ事しちゃって……
「ただの恥晒しアル! うぅぇぇ!」
どうはげましたらいいか考えているとこなの……
私も今は教師
生徒を励ますのも教師の役目
この子の自信を取り