〜プロローグ〜  
「おらおらおらっっっ!!!」  
「ああんっっっ!!」  
深夜のとある寮、一人の男子生徒が激しく少女を責め立てている「最中」であった  
「中にぶちまけるぞっっ!!」  
「い、いやぁっっっっ!!!!」  
女子生徒の拒絶を無視し、男子生徒は少女の中で果てた  
そして、己の欲望を満たすとフラフラと何処かへ消えてしまった  
その場には無残な姿を晒した少女のみが残された・・・  
 
 
 
「・・・・これで3人目ですか・・・・」  
「酷い・・・一体誰が・・・」  
ミランダとマロンが同時にため息をつく。  
ここは、とある少女の一室。ここの部屋の主はベットに寝かされていた。  
「まったく、己の欲望を満たすだけに汚れない少女を襲うなんて・・・」  
ここ1週間でもう3人もの女子生徒が襲われている。そのたびにミランダとマロンが  
女子生徒を介抱しているのだが・・・  
ミランダは苦虫をつぶしたような顔で言った  
「それにしても・・・レイプにしては抵抗をした時に付く外傷がまったくないのが不思議なんです  
よねぇ・・・」  
「でも、女の子の反応は典型的なレイプの被害者の反応だよ」  
二人はまた同時にため息を付いた。  
「私は・・・絶対に許さないっ!絶対に犯人を見つけるよっっ!!」  
マロンは決意したのだった。  
 
 学校はまさに夏休み真っ盛り。だが、中には諸般の事情で学校で過ごす者も少なくない。  
家庭の事情しかり、自分の意思しかり・・・  
「しかし、暑いねぇ・・・・」  
「学校が空を飛んでた時はもう少し涼しかったのになぁ・・・」  
ここは学校に設けられて自習室。空調があまりきいていないのか、中は暑かった。  
ルキアとユリはここでまさに勉強中だったのだが、あまりの暑さでなかなか勉強がはかどらなかった。  
「なんか涼しいこと無いかなぁ・・・」  
ルキアの隣にいるレオンも一緒になってダレている。  
「ふぇぇぇん、暑くて頭が働かないよぉ・・・」  
ユウも3人と一緒に勉強をしているのだが、目が回る寸前だ  
(ユウ君、大丈夫・・・???)  
傍らでサツキが心配そうに見ているものの、霊体の身であるサツキには涼ませることができない。  
 
「ユリ、そういえばタイガの調子は??」  
「う、うん・・・相変わらず『ダルい』を連発しているよ」  
タイガに異変が起きたのは10日前ぐらいからだ。夏バテなのか、あんまり外に出たがらなくなってしまった。  
「本当に大丈夫かなぁ・・・??」  
「一応、マラリヤから滋養強壮の薬を貰っているけど、あんまり効果無さそうだし」  
「・・・・私の薬があんまり効いてないの?」  
近くにいたマラリヤがちょっとムッとした感じで聞き返す。  
「なんか・・・もう私何をしたら良いのか分からないよぉ・・・」  
一気にしんみりムード突入。  
「そ、そういえば・・・・最近、ユーレイの話を聞くんだけどぉ・・・」  
そんな暗いムードを打ち破るかのようにルキアが別の話題を降った。  
「なに??」  
「最近、生徒寮にユーレイが現れてるんだって・・・噂だと、ずっと昔に寮で自殺した男子生徒の寮が  
真夜中にフラフラと・・・・」  
「まさか、ここの学園にもそんなのがいるのか・・・!?」  
「ねぇ、ここはいっちょみんなで確認してみない??」  
ルキアが悪戯っぽい笑みを浮かべる  
「賛成賛成!!」  
「楽しそうじゃん!」  
「・・・私も賛成だわ・・・」  
「ね、ユウとサンダースは???」  
ルキアは端っこでずっと黙って話を聞いているサンダースとユウに問いかける。  
「ふんっ、莫迦莫迦しいが・・・付き合ってやるか」  
「え・・・・・」  
まさに両極端な反応を示した。  
「・・・無理なら大丈夫だよ・・?!」  
(楽しそう♪行きましょう〜)  
「おねぇちゃんっ・・・・」  
ユウは小声で反論したものの、サツキは行く気満々である  
「・・・行くよ・・・」  
消えそうな声で同意した  
「じゃあ、決まりね♪今夜11時に寮の入り口に集合!!」  
「タイガも誘っておくね〜」  
それからは皆自習に取り掛かった。  
 
1時間後、自習を終えたサンダースは自習室を出たところでマラリヤに呼び止められた  
「何か用か??」  
「用が無ければ呼ばないわよ・・・今日の夜の事なんだけど」  
「あのユーレイの話か??」  
「ええ、実は貴方に協力して欲しいことがあるの・・・」  
 
 夜11時。  
自習室ののメンバーが挙って集まって来ている  
「あれ、マラリヤとサンダースは??」  
「二人なら別件があるとかで来ないよ」  
「あの二人、デキているんじゃないの??」  
「をいをい、憶測だけで言うなよ」  
「タイガは??」  
「誘ったんだけど『気乗りせぇへん』って言われた」  
「タイガもダメかぁ・・・しょうがない、4人で行くか」  
ユウはかなり乗り気で無かったが、傍らでウキウキ気分の姉を見るとため息を出さずにいられなかった。  
 
 懐中電灯を持っているレオンを先頭に、ルキア・ユウ・(サツキ)・ユリの順番で  
寮の中を歩いていく。  
いつも歩き慣れてるところだが、深夜の誰もいないところで歩くのではいつもとは違う新鮮な感じがした。  
「・・・なんか出そうな雰囲気ねぇ・・・・」  
ルキアが少し震えた声で言った。  
「そういうこと言うなよ・・・!」  
レオンが反論したが、語尾は震えている  
「・・・あっ、アレ見てっ!」  
ユリが何かを見つけたらしく、指を先の廊下の角を指している。  
一瞬だけ、青白い何かが角を曲がったのだ。  
「よし!追いかけるぞ!!」  
追いかけると言っても、半分抜き差し指し足で追いかけていった。  
 
4人(と一人)は夢中で追いかける  
(このルートは・・・まさか・・・)  
ユリはとある不安を感じていた。  
そして、青白い何かが消えたところのドアに立ち尽くしている。  
「ここは・・・・っ!!」  
全員が絶句をしている。そこはタイガの自室だった。  
「タイガ・・・入るよ・・・」  
施錠もしてなかったので、レオンがコッソリ入った  
その後に他のメンバーも入ってくる。  
ベットにはタイガが寝ているが、ベットの傍らにいるのは・・・まぎれもなくタイガだったのだ!!  
「・・・タイガが二人?」  
「よく見ろよぉ・・・」  
ベットの傍らにいるタイガは目をギラギラさせ、右側の唇を引きつかせて笑っている。  
普段のタイガはと全く違う別人だった。  
「・・・」  
「・・・タイガ??」  
「やぁ〜らぁ〜せぇ〜ろぉ・・・・・」  
その瞬間、最速の速さで近づいてきた!  
「きゃぁ!」「逃げろっ!」  
みんなは無我夢中で逃げている。  
ユウも逃げて、いつも傍らにいる姉に話しかけようとしたのだが・・・  
(・・・いない???)  
「お姉ちゃんっっっ!!!」  
「・・・どうしたの??ユウ君??」  
「お、おねぇ・・・ちゃんが・・・い、いないの・・・!!」  
「????????」  
サツキが見えているのはユウだけなので、その場の全員は一瞬何のことを言っているのか全然分からなかった。  
「さ、探してこなきゃ・・・!!」  
ユウは力を絞って立ち上がると、タイガの部屋へ走りだした  
「ユ、ユウ君!?」  
その後をユリが追いかける  
「ユリっ!!」  
ルキアは呼び止めたが、ユウ・ユリ両者の姿はアッと言う間に消えてしまった・・・  
 
「がぁっっっ・・!!!」  
「い、いやぁぁ・・・・!!!」  
サツキは・・・タイガの霊につかまってしまったのだ。サツキの上にしかかる形でタイガが上にいる  
タイガは両手を伸ばすと乱暴にサツキの両胸を揉みだした  
「だ、誰かぁ・・・・!!ひぃっ!!」  
「誰も助けには来ないでぇ・・」  
サツキはハッとした。自分は霊体。少なくともユウ以外は自分の姿は見えないし、声も聞こえない。  
ということは・・・・サツキはこれから自分の身の上に起こりえる事を思って、身震いをした。  
タイガの手でサツキの着ている制服がビリビリと左右に引き裂かれる  
「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」  
 
「そこまでよ!!」  
 
いつの間に二人の霊体の近くにはマラリヤとサンダースがいた。  
「・・・やっぱりね・・・そんなことだろうと思ったわ」  
マラリヤは魔女が被る黒のとんがり帽子に杖を持っている。  
「しかし・・・あんなタイガ見たことないぞ」  
「え・・・もしかして、あなた方二人とも私が見えているの!?」  
「ええ、そうよ・・・安心して、貴方を助けに来たのよ」  
タイガが邪魔者に対し、忌々しい目を向けている。  
サンダースはタイガに向かって殴りかかった  
「生身の人間ではワイには・・・・がはっっ!!」  
右ストレートを受け、タイガはよろけた  
「な、なんでやっ!!」  
「今のサンダースは私の特殊な薬で、霊体に対し影響を与えられることが出来るようになっているのよ」  
「な、なんやって・・!!」  
「私ももちろんその薬を飲んだので、私も二人とも見えているわ」  
マラリヤはそう言いながら、サツキの近くに寄った。  
「大丈夫??」  
「あ・・・ありがと・・・」  
サツキは助かった安堵感でマラリヤの胸でしがみついた  
そんな二人(?)を庇うように、サンダースが立ってタイガと対峙する。  
 
「ユウ君!ま、まって・・・」  
ユリはアッと言う間にユウに追いつくと、腕を掴んだ。  
「ユ、ユリさん!?離してください・・お、お姉・・」  
「ユウ君!」  
ユリはユウを正面から見据えると両手をユウの両肩に乗せて力強く言った  
「お姉さんは私が助けるから、部屋に戻ってて!」  
ユウは「でも・・」と言いたかったが、ユリの真摯な目に打たれて頷いた。  
「わ、分かったよ・・・」  
ユリは微笑むと「ありがとう」とお礼を言った  
「あと、ルキアとレオンには『先に部屋に戻って休んでいて』って伝えといて」  
「う、うん分かった・・・ユリさん、気をつけて」  
「ありがと・・・」  
ユリはタイガの部屋に向かった  
(タイガ・・・・ごめん!・・・全部・・・私のせいだ・・・!!!)  
 
「くうぅ・・・・・!」  
タイガはサンダースにじりじりと迫られていた。  
「マラリヤ・・・・どうするのだコイツは・・」  
「・・・本当は自分の意志で消えてもらうのが一番なんだけど・・・最悪、私たちの手で消すことに・・」  
「そ、それは嫌や・・!!せっかく、ワイは自由を手に入れたのに・・!!」  
「・・・自由ですって・・!?女の子を無差別に襲うのが自由ですって??笑わせないでよ!」  
ピシャリとマラリヤは言い放った  
「この・・・アマ・・!!」  
タイガはギラギラとした目で3人を睨んでいる  
 
「ま、まってっ!!!!」  
いきなり、部屋の中にユリが入ってきた。  
「・・・ユ、ユリ・・・!!」  
タイガがユリを見て、かなり動揺し始めた。  
「い、嫌や・・・っっっ!!!!!!」  
部屋の温度が一気に下がった  
「みんな伏せて!!!」  
その瞬間扉が閉まり、部屋の中の物が勝手に飛び交い始めた。  
「・・・な、なんて事に・・・」  
さすがのマラリヤも動揺を隠せない。  
「ね・・・やっぱりあれはタイガなの??」  
頭を両手で抱えながらユリが聞いた  
「・・・正確に言えばタイガの『性欲』が生霊という形になったのよ」  
「あう・・・やっぱり私のせいだ・・・!!」  
「・・・心当たりがあるのね??」  
ユリは頷いた  
「・・・何があったのか良かったら聞かせてくれる??」  
 
 話は10日前のこと。  
ここはタイガの部屋。ユリとタイガはベットに一緒に座っていた。  
二人は付き合い始めてからもう4ヶ月。一応、キスとハグは済ませ、後は・・・・  
「なぁ、ええやろ・・そろそろ??」  
そのセリフはここ2週間のタイガの口癖だった。  
「う〜〜〜ん・・・・」  
(確かにタイガとはもっともっと触れ合っていたいけど・・・)  
ユリは正直迷っていた。タイガが「カラダを目的に」なんて考えるようになってしまう自分が嫌だった  
というのもあるが・・・  
「・・・ね・・・もうちょ」  
「もう待てへん!!!!」  
タイガはユリのやんわりとした拒絶をピシャリと押さえつける  
この日のタイガは完全にやる気満々だ。ユリはベットに押し倒されてしまった  
(ま、まだ心の準備が・・・!!)  
 
 最初はソフトなキスから始める  
「あ・・・」  
いつの間にユリは服を脱がされていた  
タイガはユリの大きな胸を最初はゆっくりと、だんだんとスピードをつけてもんで行く。  
「・・あっ・・あんっ・・!!」  
そして、全身をタイガの愛撫とキスでほぐされ、後は・・・・  
「・・・入れるでぇ・・・・」  
タイガのモノがユリの中に入ろうとしたその瞬間。  
「あ・・・あ・・・」  
ユリは恐怖におののいてしまった。  
「・・・・ダメ!!!やっぱり・・・・ダメ!!!!!!!!」  
ユリはタイガを突き飛ばし、服を持ってそのまま部屋を飛び出してしまった。  
 
「・・・そう、そんな事が・・・」  
「タイガは・・・私の事を考えて緊張をほぐす為に優しくしてくれていたのに・・・  
怖くなっちゃって・・・・・」  
確かにユリを見た時のタイガの過剰反応の理由が頷ける  
 
 バンッ!!!!  
タイガの部屋の扉が勢いよく開かれた  
中で飛んでいた物は下にバラバラと落ちていった  
「そこまでだっ!犯人!!」  
扉の傍らには、マロンが立っていた。  
「レイプ犯はタイガ君だったなんて・・・・確かに霊体で犯されたなら、生身の体には外傷は無いはず」  
「マ、マロン先生、これには訳が・・・!」  
「ユリさん、アナタは黙ってて!!」  
マロンは持っている魔法ステッキを振りかざすと呪文を唱えた  
青い鞭が出てきて、タイガのカラダを巻きつきぐいぐいと締め付けている  
「ぐはぁぁぁぁぁ!!!!」  
「悪いことをする子はたーんとお仕置きをしなくちゃ・・!!」  
ユリはその瞬間、寝ているタイガの顔を見た。寝顔のまま、苦しい顔をしている  
「タ・・タイガっっ!!!!」  
マロンを突き飛ばし、寝ているタイガの上に唇を重ねる  
タイガの生霊は青い鞭から解放された。  
「ご、ごめんねっ・・・・タイガっっ!!!!!私の全部あげるから!!!  
だから、目を覚まして・・・っっ!!」  
ユリは泣き声で懇願している。  
タイガの生霊は段々と普段の穏やかな顔に戻っていく。  
「・・・ユリ・・・堪忍な・・・ワイもユリのこと考えないでヤルことばっかり・・・」  
「ううん、私も自分の事ばっかり・・・本当にごめんね・・・」  
「ユリ・・・好きやで」「私もだよ、タイガ・・・」  
部屋の中は、完全にラブラブモードになってしまった。  
 
「・・・でもね」  
マロンは咳払いを一つした  
「タイガ君のやったことは・・・残念だけど犯罪なのだ」  
タイガはシュンとした  
その時、ミランダが走って部屋の中に入ってきた。  
「マロン先生!!!」「どうしたの??ミランダ先生」  
「あの子たちが目を覚ましました・・・だけど、襲われた記憶が全く無いみたいで普通に目覚めましたけど」  
「え!?!?!?」マロンが目を丸くした。  
 
「何を飲ませた、マラリヤ」サンダースが小声でマラリヤに聞いた  
「・・・別に、忘れ草という草から作った記憶を消す薬を飲ませただけだけど」  
「いつ飲ませた」  
「・・・あなたと会う前よ」  
マラリヤはクスリと笑った  
「・・・私って友達思いでしょ??」  
「そういうことは自分では言わん」  
コホン、とまた咳払いをするとマロンは改めてタイガに向いた  
「・・・まぁ、そういう事で、被害者がいないと事件も成立しないし、今回はこれで勘弁するのだ」  
ユリは泣き笑いながらマロンに抱きついた。  
「先生!!ありがと・・!!」  
「いや・・・私は何もしてないのだ・・・」  
「・・・これで私たちは引き上げるわね・・・」「マラリヤ、サンダース・・・ありがとね」  
「じゃあ、私たちもこれで引き上げますかね」「そうね」  
 
 その頃、ユウの部屋では、一睡もできないユウが机に座っていた。  
「お姉ちゃん・・・!!!」  
(ただいま〜〜〜)  
「!!」  
ユウはサツキを見ると、泣き出してしまった  
「お姉ちゃん・・・・心配したよぉ〜〜」  
(ユウ、ごめんね・・・・一人にしちゃって)  
その後、サツキの傍らでユウは泣き続け、疲れて寝てしまった。  
それからと言うもの、ユーレイの噂はいつの間に消えていった・・・・  
 
 
 
〜エピローグ〜  
「あ〜あ、あの時は大変だったなぁ・・・」  
あの事件から1週間後、またいつもの自習室にいつものメンバーがいる。  
1週間前と違うところは・・・・  
「まぁ・・・心配かけたな」  
ユリの隣にタイガの姿があった。  
「結局は痴話喧嘩に振り回されただけだったしぃ〜」  
「痴話喧嘩言うな!」  
「あはは・・・・」ユリも照れ笑いを浮かべる  
「・・・ねぇ、ルキア」小声でレオンが聞いた  
「何??」  
「なんだかあの二人、以前よりも親密になってね??」  
「・・・・それが今回の事件の元凶だったのよ」  
「・・・・・」  
レオンは反応に困ってしまった  
 
 そして、タイガの隣の席を3つほど空いたところにユウがいる  
「あれ以来、ユウにはすっかり嫌われてしもうたなぁ・・・」  
ユウはタイガを見ると3mは離れるようになった  
(そ、そんなユウ君・・・もう大丈夫よぉ〜)  
(お姉ちゃんは大丈夫でもボクは嫌だよ)  
(襲われることはもうないのにぃ・・・)  
(一人になるのはもう嫌だよっ!!)  
サツキはユウが自分のことを思ってくれているのはうれしいのだが・・・なんとも複雑な心境だった  
 
 
アカデミーは今のところ(一部除いて)平和の様相を呈していた。  
 

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