新任教師のアメリアは悩んでいた。  
 ここは彼女の研究室。  
 アメリアの目の前では、ひとりの女子生徒が椅子に座っている。  
 俯いているので、表情は見えない。  
 垂れ下がった前髪の間から、眼鏡のレンズが見えるのみである。  
 だが、二本のおさげが元気なく垂れ下がっているのと同様に、彼女の表情が打ちひしがれているであろうことは容易に想像できた。  
 
 女子生徒の名前はクララといった。  
 教員としての経験が浅いアメリアには、あまり手が掛からない生徒、言い換えれば問題行動を起こさない模範生が重点的に配置されたのだが、クララもそのうちのひとりだった。  
 事実、昨年度において、クララの成績は学年トップクラスを維持しつづけ、優等生の名をほしいままにしてきた。  
 そんな彼女に、致命的な弱点があった。  
 
 同級生に比べ、運動が極端に苦手だったのだ。  
 
 体育実技が苦手なくらいはまだいい。  
 だが、今年からは、箒で空を飛ばなければならない。  
 
 彼女にはそれができなかった。  
 
 まったく空を飛べない、といえば嘘になるが、クララができるのは、地面から浮き、不安定で危険な移動を繰り返すのみだった。  
 とうてい「空を飛べる」とは言いがたい。  
 去年までの学科はほとんどがアカデミーの構内で行なわれたので、それが問題になることはなかった。  
 だが、これからは、非実技系の科目でも移動手段として箒に乗れることが要求される。  
 さらに、移動手段としてだけではなく、箒に乗りながら魔術を使うことすら要求されるようになる。  
 箒に乗って空を飛ぶ事は、これからマジックアカデミーで授業を受けつづける為の大前提といえた。  
 つまり、箒に乗って空を飛べないということは、アカデミーに在籍しつづける事ができないことを意味する。  
 
 そのことは、当然、クララも分かっているはずだ。  
 だからこそ、ここ最近は毎晩のように努力を続けて―――そして、やはり飛べなかったのだ。  
 だが、努力を知っている以上、アメリアにはクララになんと声を掛けるべきか、まったく見当がつかなかった。  
 
 そして、先日の教員会議の後、ついにお偉方にほのめかされたのだ。  
 場合によっては転校させる事も視野に入れてくれ、と。  
 
 アメリアは考えていた。  
 もっと知識に特化した学校なら―――箒で空を飛ばなくても進級できる学校なら、彼女はうまくやれるのだろうか。  
 だが、そのような単科学校で学問を修めても、その評価はここマジックアカデミーを卒業するに比べ、著しく低くなってしまう。  
 マジックアカデミーの卒業生であるということは、いかなる事態にも対応できるゼネラリストであることを意味する。  
 当然、世間の評価も高い。  
 
「いかなる事態にも対応、ね……」  
 
 アメリアはやや自嘲的につぶやいた。  
 それを聞いてクララが少し顔を上げるが、またすぐにうつむいてしまう。  
 
 ―――卒業生がいかなる事態にも対応できるというのなら、マジックアカデミーの卒業生の私は、この事態にどう対処すべきなのかしらね。  
 
 クララを単科学校に転校させるなんて、そんなもったいない事ができるはずもない。  
 科目ごとに得手不得手はあるものの、彼女の成績はすべての科目で概ねトップクラスだった。  
 言い換えれば、今のクララの問題は、箒に乗れない、ただそれだけなのだ。  
 そんな彼女を単科学校に転籍など、させられるはずがない。  
 
 なぜ、た か が 箒 に 乗 れ な い ご と き で、この優等生の―――私の可愛い教え子の芽を摘まなければならないのか。  
 
 アメリアは意を決し、口を開いた。  
「クララさん」  
 クララが顔を上げる。レンズの奥の目が、少し赤い。  
「……はい」  
 覇気の感じられないクララの返事。  
「箒を持って、保健室へいらっしゃい。私は先に行ってるわ」  
「……はい」  
 
 クララの去った研究室で、アメリアはひとりごちた。  
「クララさんにはちょっと可哀想だけど……」  
 だが、他にどうしようもない。  
 
 結局のところ、アメリアはクララを手放したくなかったのだ。  
 
 
 飛行用の箒を手に持ち、クララは廊下をとぼとぼと歩く。  
 通常、飛行用の箒を舎内に持ち込むことはないので、少し違和感のある風景である。  
 
 保健室へ向かう足が重い。  
 普段なら、アメリアの所へ向かうのだから、もっと足取りも軽やかだろう。  
 
 クララは、アメリアに憧れていた。  
 模範生であるがゆえの教師への憧れ。  
 思春期の少女に特有の、自分にないものを持つ年上の女性への憧れ。  
 同じ女であり、眼鏡を掛けていて、そしてかつてはマジックアカデミーの生徒だったという共通点を持つ女性が教師をしている、その教師への憧れ。  
 そのようなものが入り乱れた感情を、クララはアメリアに対して抱いていた。  
 
 ―――だから、今まで頑張ってきたのに。  
 
 クララがマジックアカデミーに入学するまでは、彼女が勉強が好きなのは、単に知識を得ることを好んでいたからだった。  
 マジックアカデミーに入学して以降は、もうひとつの理由が、彼女が勉学に励むより大きな動機となった。  
 
 ―――アメリア先生に褒められたいから。  
 
 だが、今、クララがアメリアに呼び出されているのは、少なくともクララを褒める為ではない。  
「クララさん、箒で空を飛ぶのにいちばん大切な事はなんだかわかる?」  
 アメリアの言葉がクララの脳裏をよぎる。  
「箒と友達になることよ」  
 そうアメリアは言った。  
 こればかりは感覚的なことだから、理詰めだけではどうにもならない、とも。  
 しかし、クララにはその方法がわからない。  
 
 ―――こんな所を、先生に見られたくなかった。  
 
 このまま学校を出て行ってしまおうか。  
 そんな考えが脳裏をよぎった時、クララは既に保健室の前に着いていた。  
 
「失礼します……」  
 アメリアの待つ保健室に、箒を持ったままクララが入る。  
 普段はミランダが座る椅子から立ち上がり、アメリアはクララの箒に目をやった。  
 直径2センチほどの竹の柄に、ホウキギの枝を束ねた穂がついている。  
 全長は160センチ程で、クララの身長よりそこそこ長い。  
 
 ―――こいつがクララさんの言う事を聞かない箒ね。  
 
「じゃあクララさん、ちょっとその箒を貸してもらえるかしら」  
「あ、はい」  
 クララから箒を受け取ったアメリアは、その柄をタオルで念入りに拭き始めた。  
 その様子を不思議そうに眺めるクララ。  
 タオルが動く度に、消毒用アルコールの匂いがクララの鼻腔を刺激する。  
「……と、これくらいでいいかしらね」  
 そう言うと、アメリアは立ち上がり、箒を事務机に立てかけた。  
「さて、クララさん」  
 アメリアはクララの周りをゆっくりと歩きながらたずねた。  
「箒で空を飛ぶのに、いちばん大切な事はなんだったかしら?」  
 それは、今までにうんざりするほど聞かれた言葉だった。  
「……箒と、友達になることです」  
「そう、そのとおりね」アメリアは続けた。「でもその為には、箒の囁きが聴こえなくちゃいけないの」  
「……はい」  
 それが聴こえたら、どんなに楽だったろう。  
「だから今日は、箒の言葉が聞こえるようになる最後の手段を使うわ」  
「最後の……」  
 クララは訝しく思った。それはどんな手段なのだろうか。  
「ちょっとつらいと思うけど……もし箒で空を飛べなかったらどうなるか、解るわね?」  
「……はい」  
 ここに、いさせてください。その言葉をクララは飲み込んだ。  
「じゃあ、始めるわね」  
 そう言うと同時に、背後から伸びたアメリアの両手が、クララの胸のふくらみに重ねられた。  
 
「……!?」  
 驚くクララをよそに、アメリアの掌は、クララのまだ柔らかくなりきれないふくらみを、その制服の上から揉みまわす。  
「あっ……ちょっ、先、せ……っ」  
「静かにして。我慢よ、我慢」  
 アメリアに掴まれているクララの右の乳房は、アメリアの掌が揉むとおりに形を変え、左の乳房は、先端の敏感な部分を、指で執拗に捏ね回される。  
「先……せっ、やっ、痛っ……あふ」  
 左だけでなく、右の乳頭も指先で捏ね回す。  
「やっあ……両方……なんてっ」  
 まったく予期しなかったアメリアの行為に、クララは戸惑い、どうすればいいのかわからない。  
 それどころか、アメリアから与えられる恥ずかしい刺激に、次第に体が火照り、呼吸も荒くなる。  
 クララの様子を見たアメリアは、片腕でクララの体をホールドする。  
 その掌は、当然のようにクララの胸に重ねられている。  
 そして、片手をクララのスカートの中に入れ、下着に覆われたクララの両脚の付け根を撫でまわす。  
「ひゃう……っ」  
 背筋を反らせるクララ。  
「せんせっ、そこはぁ……っ」  
「大丈夫よ。大丈夫だから先生に任せて。それに……」  
 クララの耳元に唇を寄せて囁く。  
「気持ちいいでしょ?」  
「……」  
 クララは頬を赤らめ、こくりと頷いた。  
「素直な子ね」  
 くすっと笑いつつ、アメリアはクララの股間の敏感な部分の周囲を、指先で焦らす。  
 脚をガクガクと震わせるクララ。  
 立っていられなくなり、アメリアに体重を預ける。  
「さあ、こっちよ」  
 そんなクララを誘導し、ベッドに腰掛けさせる。  
「靴を脱いでね。あと、ぱんつも」  
「ぱ……ぱんつも、ですか?」  
 
「このまま続けたら、ぱんつが汚れちゃうわよ」  
「……はい……」  
 クララは腰を少し上げ、スカートの中に両手を入れた。  
 純白で、小さなリボンがついているショーツを、おずおずと膝の辺りまで下ろす。  
 靴を脱ぎ、ショーツから脚を片方ずつ引き抜く。  
 アメリアはクララからそれを受け取ると、スカートのポケットの中にしまった。  
「さあ、横になって体の力を抜いて」  
「あ、はい……」  
「続きを、してあげる」  
 アメリアはクララのスカートをたくし上げ、両脚を開かせた。  
 先程までショーツに覆われていた、クララの女になりかけの部分を隠すものは、すでにない。  
 かすかな和毛が生えているばかりのそこを見つめながら、アメリアは、既に先ほどまでの悪戯で湿り始めているクララの閉じた部分を、指先で直になぞる。  
 往復する度に、指先への力を少しずつ強くしてゆく。  
「んっ、う……んっ」  
 声が漏れそうになるのを我慢するクララだったが、どうしても漏れてしまう。  
「我慢しなくていいのよ」  
 それでも、声を上げてしまうのが恥ずかしいクララは、我慢しようとする。  
「あら、どこまで我慢できるかしら」  
 クララの閉じた部分の往復を続けながら、アメリアは、クララの最も敏感な部分の周囲を、指先で焦らすように撫でる。  
「せ、せんせ……ひゃあんっ!」  
 ぴくんと腰が跳ねる。  
「ふふ、だいぶ感じてるみたいね」  
 クララの隠された唇から、透明な雫が幾重にも垂れ落ちてゆく。  
 アメリアは、その唇を指先で開かせる。  
「きれいね……」  
 クララの未熟な薄紅色に、思わずうっとりするアメリア。  
「先生……恥ずかしいです……」  
 今まで誰にも見られたことのない場所を覗き込まれ、しどろもどろになるクララ。  
「ふふっ、今までは恥ずかしくなかったの?」  
「そうじゃ……ないですけど……」  
 
「なら平気よね」  
「うぅ……」  
 アメリアは中指をクララの雫で湿らせると、恥ずかしがるクララの膣口に指を押し込んだ。  
「んう……っ」  
 自分の内側に異物が侵入する感覚に、思わず身をすくめるクララ。  
「クララさんの中って、暖かくて湿ってて、本当に生き物の内側って感じね」  
「いやぁ……」  
 不思議な感触と恥ずかしさとに襲われ、両手で顔を覆うクララ。  
 アメリアは指を動かし、恥ずかしがるクララの膣内をまさぐる。  
 女が最も悦ぶ場所。  
 アメリアも女であるが故に、その場所は熟知している。  
 アメリアは、クララのその部分を指先で探り当て、執拗に攻め始めた。  
「ひ……いやぁ、ああっ……!」  
 クララの膣口から、空気と水が混ざる音が響く。  
 それとともに、愛液が溢れ出し、アメリアの手をしとどに濡らしてゆく。  
「先生そこやめてぇ……っ!」  
「あら、ココは『もっとしてください』って言ってるわよ?」  
 喋りながらも、アメリアはクララへの責めをやめない。  
 もはやアメリアが何を言っても、クララにとっては言葉責めに聴こえてしまう。  
「あっはあっ……先生、先生せんせえっ……」  
 苦しんでいるかのようなクララの喘ぎ声が響く。  
「はぁっ、あっ……ひゃあっ、あっああああっ」  
 クララの体がだんだんと登りつめつつあるのが、アメリアにも感じ取れた。  
 アメリアは突如、クララを責めていた指の動きを止め、クララから引き抜いた。  
 少しばかりの粘性を帯びたクララの蜜が、アメリアの指先とクララの花弁との間に糸を引く。  
「っふ……先生……?」  
 苦しそうに肩で息をしつつも、期待していた突如として行為を中断された物足りなさ、不満を帯びた言葉が、思わず口から漏れてしまう。  
「さて、そろそろかしらね」  
 アメリアの声と同時に、先ほどまでとは違う、何か硬いものが、クララの膣口にあてがわれる。  
 不審に思って首を上げたクララが目にしたのは、クララの箒の柄を手にしたアメリアの姿だった。  
 
「……っ! 先生それって……」  
「心配しないで。同級生の男の子のモノに比べたら、こんなの細いくらいよ」  
「う……嘘ですよね……」  
「あら本当よ。今度の保健体育の授業が楽しみね」  
「いえ、あの……それをどうするんですか……?」  
 アメリアは、箒を持っていない方の手で、クララの手を握った。  
「大丈夫。絶対飛べるようになるから、先生を信じて」  
「先生……」  
 アメリアの真剣な言葉に、クララは覚悟を決めた。  
 このひとに、身を任せよう。  
「はい、じゃあ、あの……お願いします……」  
 アメリアは、躊躇うことなくクララの膣内にそれを押し込んだ。  
「ああっ!? いやあああっ!!」  
 覚悟をしていたとは言え、思わず背をのけぞるクララ。アメリアの手を握る力も強くなってしまう。  
 アメリアも、クララの手を握り返す。  
 それでも、アメリアは箒に込める力を緩めない。  
 硬く、無機的なそれが、クララの膣内にずぶずぶと侵入してゆく。  
 だが、先程までアメリアの指を受け入れて悦んでいたクララの身体は、それの侵入すら恋焦がれているようだった。  
 アメリアも、クララに無理が掛からないよう、ゆっくりとそれを押し込み、クララの体を慣らしてゆく。  
「っぁ……痛ぁ……」  
「頑張って、クララさん」  
 体の一部が裂かれてゆく感覚と、性感帯を刺激される快感。  
 そして、憧れの先生に奪われたという安堵感。  
 これらが複雑に入り乱れた感触に全身を支配される。  
 クララの体が慣れてきたのを受け、アメリアは箒の柄を小刻みに動かし始めた。  
 アメリアの手によって動かされる箒の柄が、クララの奥をコツコツと刺激する。  
「あ、ふ……先生……奥に……当たって……っあはぁ……」  
 ベッドの上で可愛い教え子が発する官能的な声に、箒を動かすアメリアの手の動きも大胆になってゆく。  
 
 箒の角度を微妙に変え、クララの膣内のあちこちに箒の先端を当てる。  
「あふぅ……ぅあん……んっんっうっうっ……」  
 箒が往復運動をする度に、クララの膣で箒が淫らな水音を発する。  
 それに同期するように、クララの口から淫らな声が漏れる。  
「あっ、あっ……あっあんあんあんあん」  
 クララの声の高まりは、極限が近いことをアメリアに悟らせた。  
「先生もう、もうだめぇ……私、私もう……」  
 クララが快感に流されそうになりながらも、必死でアメリアに言葉を紡ぐ。  
「私もう飛んじゃうううぅぅぅ……っ!」  
「いいわ。思う通りに飛んでみなさい」  
 アメリアはクララを握っていた手を放し、クララの敏感な肉芽に刺激を与えつつ、クララの奥に箒を打ち付ける。  
「んううぅ……ぅあ……あっあああああああああああぁぁぁ……っ!」  
 生まれて初めての絶頂を受け止めきれず、意識と体を翻弄されるクララ。  
 その瞬間、クララの膣内に押し込まれた箒から魔力の奔流が噴き出し、クララのさらに奥へと流れ込んでいった。  
 
 薄れ行く意識の中、クララは声を聞いた気がした。  
 
“Hello, my master.”  
 
 
 一時の怒涛から解放され、ベッドの上でようやく落ち着きを取り戻したクララに紅茶を勧めながら、アメリアが語りかける。  
「今日は部屋に戻ってゆっくり休みなさい。明日からまた特訓よ」  
 自身も紅茶に口をつけながら言う。  
「心配しなくても、絶対飛べるようになってるから。―――ああ、そうそう」  
 
 アメリアはクララの耳元に唇を近づけ、何かを囁いた。  
 ……こくり、と頷くクララ。  
 
 翌日の放課後。  
 そこには、箒乗りの特訓に勤しむクララの姿があった。  
 
「え、えっと……前進微速、アップツリム8度」  
“Okay, my master!”  
 
 
 その日、アメリアは、再び保健室にいた。  
 先程まで窓際で体育の授業を見ていたのだが、それも既に終わり、グラウンドに生徒の姿はない。  
 と、保健室のドアがノックされる。  
 ドアを開くと、そこにはクララがいた。  
 体育の授業が終わってすぐにこちらへ来たらしく、小柄ながらも若くて張りのある太腿が、紺色の体操服からむき出している。  
「先生、あのっ」  
 クララを室内に招き入れるアメリア。  
「見てたわよ。よく頑張ったわね」  
 途端にクララが笑顔に変わる。  
「はいっ、先生のおかげです! ありがとうございました!」  
 感謝を込め、ぺこり、と一礼するクララ。  
 
「それで、先生、その……」  
「わかってるわ。約束だものね」  
 口篭もるクララに、アメリアが微笑みながら囁く。  
 頬をいっそう赤く染めたクララを、アメリアは抱き寄せた。  
 クララは目を閉じ、背伸びをして、アメリアに唇を近づける。  
 眼鏡が触れ合う音とともに、二人の唇が重なる。  
 
『もしクララさんが箒乗りを完走できたら、もっと気持ちよくしてあげる』  
 
 二人の長い放課後が始まった。  
 
(終)  
 
 

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