カリカリと教室中にシャープペンシルの音が響く。
今はテスト中。いつもは五月蝿い教室だが今日は静かだ。
一方、監視役のアメリア先生は椅子にもたれ掛かって暇そうな顔をしている。
「はい、いきなりですが問題です。」
テスト中、アメリア先生が手を上げて突然立ち上がる。
何事かと皆が手を休め、顔をあげてアメリアを見る。
「魔法のランプと男性器。さて、これに共通するものは?」
暫しの沈黙の後、皆作業に戻る。
「あぁん、皆無視しないでよぉ・・・。誰か答えてくれない?」
見渡すが皆無視をする。
「くすん・・・いいわよ、皆で先生を無視して・・・。」
教室の隅でしゃがんで足元に転がる消しゴムをいじる。
「あの・・・先生?」
クララが話しかける。
「え、何々?答える気になった?」
ぱぁっと明るい笑顔になる。
「いえ、その消しゴム落としたので返して貰えますか?」
(´・ω・`)とした顔でクララに返す。
「あの・・・さっきの答えって『形』ですか?」
返す時、クララが答える。
「残念、正解は『擦ると精が出てくる』よ。この精とはランプの・・・」
説明しようとしたその時・・・
「こらー、アメリアちゃん!テスト中に邪魔をしたら駄目なのだー!」
「マ、マロン先生・・・。」
教室の戸が開きマロン先生登場。
「君には指導が必要だね。お仕置きだー♪」
首根っこを掴まれ何処かへ引き摺られていくアメリアでした。
「わ〜ん、ごめんなさ〜い。だって暇だったんだも〜ん。」