「はい、今日はここまでー!来週は試験ですからきちんと勉強してきてくださいねー」  
今日の最後の授業が終わり皆話しながら帰り支度を始めている  
その中に1人かなり疲れてる女子生徒がいた彼女の名前はヤンヤン  
彼女は別に目的も無く麻雀大会に向かってる途中なぜかこのマジックアカデミーに入学する羽目になってしまったのだ  
「(う〜、私普通に授業受けてるけど本当は麻雀大会に出るはずだったのにこれで良いアルか?)」  
「(賢者になれば儲かるって聞いてここに居るアルが・・・・勉強は難しいアル)」  
少女は机にへばりながらそんな事を考えていた  
「・・・・まぁ、難しい事は考えない方が良いアルね」  
「それより、誰かと一緒に帰るとするアル」  
「おーい、ヒルダ一緒に帰ろうアル!」  
ヤンヤンはヒルダという名の赤髪の女子生徒に声をかける  
「ごっめーん、ヤンヤン今日は用事があるから早く帰らなきゃいけないんだ、じゃあね」  
そう言い去っていくヒルダを見送りながらヤンヤンは心の中で  
「(ふん、なにが用事アルか!どうせ、ルッツと一緒に帰るくせに、ムキー!!)」  
ヒルダという名の女子生徒とルッツと言う名の男子生徒が付き合ってる事は校内では有名だった  
「仕方ない・・・・・1人で帰るアル・・・・・」  
そう言いヤンヤンは1人寂しく教室を後にした  
 
ヤンヤンが外に出るとまだ青い空がまぶしく光っていた  
「はぁ・・・・部屋に戻って麻雀の練習でもするアルか・・・・」  
そういい寮に向かってると途中のベンチに1人の人影を見つける  
「む・・・・あれは・・・・・タイガあるか?」  
ヤンヤンの目線の先にはベンチにオモシロク無さそうに座るタイガと言う名の男子生徒が居た  
「ムフフ・・・・後ろから脅かしてやるアル」  
そう言いタイガに気づかれぬようにコッソリと後ろに近づいた  
「まったく、どいつもこいつもイチャつきやがって、うっとうしいのぅ!」  
そう言いながらタイガは周りでカップルで帰ってる生徒たちにガンを付け始める  
「何や!?何見てんねんボケ!!野郎1人だけで文句でもあるんかい?」  
そう言いイチャモンを付け始め近くに来るカップルを追い払っていったのだ  
「タイガ、お前そんなことして楽しいアルか?」  
後ろから声がしてタイガが振り返るとそこにはヤンヤンが立っていた  
「な、何や!?ヤンヤンやないか、ビビって損したわ」  
「なんやとは何アルか!!私じゃいけないアルか!?」  
「そうじゃないわ、けどな・・・・お前じゃな・・・・・」  
「言いたい事ははっきり言うアル」  
「俺は彼女が欲しいんや!、けど良い女が居ないし、何より皆付き合ってやがるから、チャンスがないんや!」  
「くだらないアル・・・・・」  
「な、なんやと!?  
タイガはベンチから腰を浮かせてヤンヤンに近づいた  
 
「くだらないとはどういうことや?」  
「お前そんな事して自分が寂しくないアルか?」  
ヤンヤンは珍しく真面目な表情でタイガを見つめ  
「へ、別にさみしくなんか無いわ!2輪乗りはロンリードライバーが最高なんや!」  
「お前・・・かわいそうな奴アル・・・・・!閃いたアル!!」  
ヤンヤンは何かを閃きタイガに抱きつき  
「今日から私と付き合うアル!そうすればお互い幸せアル!」  
抱きついてきたヤンヤンを離し  
「お前、ムチャいうなや俺にだって選択権は・・・」  
そう言い終える前にヤンヤンは  
「じゃあ明日は休みだしデートするアル!じゃあ、10時に校門前アル!」  
そう言うとあっという間に走り去っていってしまった  
「何やねん・・・・あいつ・・・・・俺なんでこんな目にあわなあかんねん・・・・」  
ぶつぶつ言いながらタイガも自分の寮に向け帰っていった  
 
「(まったく・・・・あいつどういうつもりや?)」  
「(私と付き合うアル!・・・・なんでやねん!!)」  
タイガはベットに横になりながら考えていた  
「(とりあえず、俺も暇やし行くだけ行ってやるか・・・・)」  
そして翌朝  
10時になった校門前  
「あちゃー!遅れたアルー!」  
ヤンヤンがダッシュで約束の場所に来て  
「ごめんアル、待ったアルか?」  
息を切らせながらも約束の場所で待っていたタイガにそう言い  
「待ったアルか?ってお前言いだしっぺが10分遅刻ってどういうことや!?」  
「タハハ・・・・時計が止まってたアル、だから寝坊したアル」  
「お前・・・・はぁ、今日1日お前と付き合わなくちゃいけないと思うと悲しくなってくるわ・・・・」  
そうタイガはつぶやくがそんなタイガに目もくれずヤンヤンは1人はしゃいでた  
「さ、映画でも見に行くアル今流行の『世界の中心で×を叫ぶ』でも見に行くアル!」  
「ちょっ、待て、俺の話を聞・・・」  
言い終える前にヤンヤンは1人で楽しそうに走っていき  
「まったく・・・・あいつホウキで行けば良いのに・・・・あ、そういやあいつホウキ駄目やったんや」  
「授業中何回も落ちかけてたしな・・・・・まったく仕方ないやっちゃ」  
タイガを振り回していることを自覚せずにヤンヤンは  
「早くするアル!!映画が始まるアル!」  
そう言いタイガのてをひっぱり映画館に向け走り出し  
タイガは手をひっぱられながら  
「(こんな事になるんやったら1人寂しく単車のカタログでも見てたほうが良かったわな・・・・)」  
タイガはそんな事を思いながらヤンヤンにてをひっぱられる形で走っていくのであった  
 
ヤンヤンに無理やり連れられる形で映画館に到着したタイガ  
早速席に座るが  
「(まったく・・・・なんで俺がおごらなきゃいけないんんやろ・・・・)」  
タイガが落ち込んでいるのを知れず横のヤンヤンは1人はしゃいでおり  
「早く始まらないアルか?楽しみアル〜!」  
「(うっとうしいわ・・・・)」  
そして映画は始まった内容は今流行の純愛もので  
ヤンヤンは食い入って見てるが、タイガは  
「(何やねん・・・・この映画オモロ無いわ・・・・・)」  
そうして映画が終わり、ヤンヤンは目に涙を浮かべながら  
「ううう・・・・・良い話アル・・・・泣けるアル・・・・」  
ヤンヤンは泣いているがタイガは面白く無さそうに  
「(あの映画どこが泣けるんや?)」  
「まぁ、泣くのはその辺にして今日はもう帰ろうや、」  
「えぇ!?、まだ昼前アル!」  
そう言いヤンヤンはまた1人で走り  
「あそこに美味そうなイタ飯屋があるから行くアル!」  
そう言いタイガの手を引っ張っていき  
思わずタイガは小さい声で  
「・・・・・飯まで食うんやな」  
しかしヤンヤンの耳には届かず、イタ飯屋の前まで来たが財布の中身を確認すると  
「(しまった・・・もう金が無いやんか)」  
「・・・・・なぁ、ヤンヤンちと公園行かないか?マジな話があるんや」  
タイガが珍しくまじめな顔をしてるのでヤンヤンもはしゃぐのをやめ  
「・・・・・良いアル」  
「そうか・・・・じゃあ行くで」  
「・・・タイガ?何で私の手を引っ張るアル?」  
「今度は俺が先行く番や!、黙ってついて来いや」  
そうして今度はタイガがヤンヤンの手をひっぱりながら公園に向け歩いていった  
 
2人が公園に着いたときすでに空は紅く染まっていた  
タイガはヤンヤンをベンチに座らせると話をし始めた  
「・・・・・お前、今日楽しかったか?」  
「楽しかったアル、タイガありがとうアル」  
ヤンヤンは笑ってみせる  
「そうか・・・・・なぁ、お前俺とホンマに付き合う気あるか?」  
そうタイガは聞いた  
「何でそんな事聞くアル?」  
「いやな・・・・お前は俺におごらせるだけ奢らせてあとはオサラバって考え・・・・」  
そう言いかけるとヤンヤンは掠れた声で  
「うっ・・・・私そんな汚い事・・・考えないアル・・・・貧しいけど汚い人間にはなるなって父上や母上も言ってたアル」  
「ヒッ・・・だからそんなこと無いアル・・・・」  
ヤンヤンは泣き出してしまい、タイガは慌てて  
「わ、悪かった冗談や冗談そやな、俺たちは付き合ってるからな」  
「な、泣くなってほら元気出せや」  
そう言いタイガはヤンヤンを抱きしめ  
「なぁ、ヤンヤン俺みたいな奴でもホンマにエェんか?」  
「勿論アル告白したのは私アル」  
「そうか、じゃあ付き合うならキスせんとな」  
タイガは急にそんな事を言い出し  
「な、キスするアルか!?」  
「あたりまえやないか、付き合うならキスはするやろ!」  
「で、でも私キスなんてした事無いアル・・・・恥ずかしいアル」  
そう言いヤンヤンは頬を紅くして  
「そ、そうアル私が目をつぶるアルそのうちにキスするアル!」  
そう言いヤンヤンは目を閉じタイガを待ち  
「俺も始めてやけど・・・・いくで」  
そう言いヤンヤンの唇に自らの唇を重ね口付けをして  
「これでお前は俺の女やからな、これからもヨロシク頼むで?」  
そうヤンヤンに言いヤンヤンも  
「勿論アルこれでタイガも私の男アルヨロシク頼むアルネ」  
「あぁ、解ってるって、さ、ぼちぼち帰るでそろそろ暗くなって来たやろ」  
「早く帰らないと先生に叱られるで」  
そう言いヤンヤンの手をとり  
「さ、急ぐいで帰るで!ヤンヤン」  
「解ったアル!タイガ急いで帰るアル!」  
そうして2人は手をしっかりとはなれないように握りながら  
夕焼けの中を走りながら帰路についていった  
    〜終〜  
 

PC用眼鏡【管理人も使ってますがマジで疲れません】 解約手数料0円【あしたでんき】 Yahoo 楽天 NTT-X Store

無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 ふるさと納税 海外旅行保険が無料! 海外ホテル