「相撲というスポーツは日本古来より存在していたんだ。その根拠に……」  
「〜♪」  
「……ということから相撲には儀式的な色合いもあり……ん?くぉらクララぁ、聞いてんのかっ!」  
「ひゃっ!?すいません!」  
「……今何を隠した?見せてみろ。」  
「う……はいぃ……」  
「どれ……?ほぉ、これはクララが描いたのか。なかなか上手いじゃないか!」  
「あ……」  
「相撲を取るレオンとセリオスか。授業で喋っていたからなぁ。」  
「そ…それは………」  
「ハハハ、だがクララ、マワシを描き忘れてるぞ!」  
「!?」  
ザワザワ……  
「それに後ろからつかみかかるのは相撲としてはおかしいな。それに二人は何故気持ちよさそうな顔をしている?」  
「あ……あぅぁぅ……」  
「ちゃんと授業聞いて相撲を理解するんだ!いいか?」  
「………はい。」  
「なぁ……クララって………」  
「みたいだね……意外……」  
「この僕がネタにされるとは……!」  
「……ちょっと見てみたいわね。」  
「(うぅぅ……マロン先生に頼まれただけなのにぃ…)」  
 
翌日クララは人生初のズル休みをした。  
 

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