「ん〜、リエルったらまた大きくなっちゃって……」  
「……なんだかさっきから誰かに見られてる気が……まぁいいか。」  
「あ〜ん、食べちゃいたい♪」  
ゾクゾクッ  
「……っ!気のせい……ですよね?」  
 
「はぁはぁ・・・リエルったら可愛いわ・・・。」  
浴室の窓からリエルのお風呂を覗き込むサツキ。  
「・・・何か・・・気配を感じますね・・・?」  
「あの小さかった胸も一段と大きくなっちゃって・・・。」  
リエルの胸に熱い視線を送る。  
「さっき髪を洗っている最中に『だるまさんが転んだ』を唱えたのが駄目だったんでしょうか・・・?」  
「はぁ・・・リエルのお尻も白くて良いわぁ・・・。かじりたいわ・・・。」  
怖がるリエルを気にせず、リエルのお尻を見て涎を垂らす。  
「まさか、本当に水子霊を呼んじゃったんじゃ・・・?」  
「・・・もうちょっと、近くで見ようっと♪」  
サツキが身を乗り出した瞬間、リエルの悲鳴が浴室に響き渡った。  
リエルの裸に集中し過ぎた為、サツキの姿を消す力が弱まったのだ。  
「いやぁぁぁぁぁ!」  
一糸まとわず、浴場から飛び出すリエル。  
後、近くを通りかかった男子に助けを求めるも裸だった為に鼻血を噴かせる事に。  
 
サ(…リエルの胸、また大きくなったわね。)  
つん  
リ「えっ!?…今誰かに触られたような…」  
サ(昔は手に収まったのに。…揉みすぎたかしら?)  
ぷに  
リ「ふぇっ!?誰ですか!?いいかげん姿を現して下さいっ!」  
サ(そんな事言われてもねー?)  
ぐわしっ  
リ「ふぁぁん!せんせぇー!サツキぃー!誰かたすけてぇー!」(涙  
 
───…サツキは私なのに。  
親友が私に救いを求めた。  
けれども、二つの理由により、私は助けることが出来ない。  
一つは幽霊という身分。  
もう一つは、仕掛人であること。  
「ああっ…助けて…サツキぃ…」  
親友は胸元を両手で隠し、泣きそうな声色で故人を呼ぶ。  
何かにすがろうとするリエル。  
サツキの悪戯心がムクリと起きた。  
幽霊であることを逆手に取り、サツキはスルリと首に腕を回す。  
「ひうっ」  
生身のリエルの首を冷えた気配が撫でた。  
「だ、誰ですか!私に悪戯を…魔法で‥隠れても、バレバレです!」  
半分正解。  
リエルがどんなにあがいても、サツキはその目に映らない。  
──んもぅ、リエルは私のスキンシップを忘れたの?  
「タ、タタッタイガくんですか?こんなこと、しても…お母さんが泣きますよ!」  
────……タイガ、か。  
光の速さで、サツキのブラックリストにタイガが入力された。  
日がな私のリエルにセクハラをするとは無礼だ!  
サツキの手は下に下る。  
左手は乳房を掴み、右手は何のガードもない無防備な秘部を撫でる。  
「ひぃやっ!あっ、だ…めぇ‥」  
サツキがいなくなってから、リエルに何の変化があったのか不明だが、  
リエルの感度は以前より開発されている。  
何故?  
「サツキ…!」  
 
楽しみはここまでにして、サツキはその場を離れた。  
弟は何処だ?  
 
 

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