ある日の放課後。
カリカリと机に向かうタイガ。
いつもの彼からは想像できない姿だ。
「なんや珍しくやる気マックスやな!とことんやったるで!」
傍らにミルクティーを置いて学問の時間である。
そんな彼の元に一人の少女が……
「ふむ……」
「ねぇ…タイガお兄ちゃん?」
「ん……?おぉアロエ、どないしたん?」
声の主はアロエ。
今日もその人なつこい笑顔でタイガを見つめていた。
「えとね、教えてほしいことがあるの。」
「何や?何でもお兄ちゃんに任せとき!」
実際全体成績でいうとアロエに軍配が上がるのだが。
まぁそこは大人の余裕である。
さりげなくミルクティーを口にして大人の余裕をアピールして見せた。
「あのね……おなにーって何?」
「ぶふっ!?」
ミルクティー吹いた。
大人の余裕台無し。
まぁ質問が素っ頓狂すぎたからなのだが。
「……アロエ、そんな言葉どこで聞いた?」
「レオンお兄ちゃんのお部屋にあった本に書いてあったよ。」
あほったれ、そういうもんはちゃんと見つからんよう整理せんかい!
とレオンに突っ込みたいがそれも出来ない。
とりあえずノートを閉じアロエに向き直る。
せっかくのやる気はとうに吹き飛んでいた。
「…で、何で俺に聞くんや?」
もっともなことを聞く。
「はじめはルキアお姉ちゃんに聞いたんだよ?でもお顔真っ赤にしてタイガお兄ちゃんに聞けって。」
なるほど、ルキアが俺をドスケベ大王だと認識しとるんはわかった。
というか男の俺に振るな。
「うーん、でもお兄ちゃんもそんな詳しくないんや。それにやっぱり女子に聞いた方ええと思うな。」
事実男からオナニーを教えてもらうというのも知らないとはいえかなり複雑な心境だろう。
正直教える側としても困っていた。
「うー……誰も教えてくれなかったの。」
「う゛っ……」
全員にあたったんかい……
露骨にしょんぼりするアロエ。
そんな顔はしてほしくない。
他に手はない。
アロエは自分を信用して頼ってきた。
ならば期待に応えるのが最良の手段だろう。
タイガは決心してアロエの顔を覗いた。
「……そんなに知りたいんか?」
「えっ……お兄ちゃんおなにー知ってるの?」
「あ、まぁ一応……な。で、どや?」
曇っていた顔がにぱっと微笑む。
「うんっ!教えてお兄ちゃん!」
「う……うし、まかしとき……」
流石のタイガもこのときばかりは天才飛び級少女の飽くなき探求心を呪った。
「取りあえず保健室行こか。」
「ふぇ?どうして?」
「その方が教えやすいんや。わかりやすい方ええやろ?」
「うん!」
実は建前。
保健室にはミランダ先生がいる。
アロエをミランダ先生に丸投げしてしまう作戦だ。
保健室にたどり着くと案の定ドアには在室のプレートが下がっていた。
「センセ、こんちは!」
「あら、珍しい組み合わせね。どうかした?」
「実はアロエが聞きたいことある言うてて……ほら、俺やのうてセンセに聞いてみ?」
ここまでは計画通り。
「えと、おなにーって何ですか?」
上手くいった。
そう確信したタイガは外に出ようとした。
しかし……
「うーん、先生も知らないわけじゃないけど……タイガ君の方がすごくわかりやす〜く教えてくれるわよ。ね?」
「ぬなっ!?」
何を言うこの教師。
あんたの方が大人だから知ってて当然だろ。
「それに私これから用事があるの。だから頑張って教えてあげて、タイガ君?」
「くっ…はい。」
コレが本当の大人の余裕という奴か。
さすがの受け流しである。
これでアロエの性教育者役は避けられない。
「今日はなんかおっぱいお化けに厄介押しつけられっぱなしや……」
まぁおっぱいは嫌いではないのだが。
「……ゴホン、俺アホやから言葉で上手く説明できん。こっち来てや。」
姿見の前に椅子を置く。
それに座ったタイガは自分の股のスペースにアロエを招く。
「うんっ♪」
無垢な笑顔。
そんな少女にエッチなことをこれから教えるとなると気が気ではない。
「んしょっ……と。座ったよ?」
「おう、じゃあ…その、脚開いて……?」
「?……うん。」
「それから裾を少しめくるんや。」
「えぇっ!恥ずかしいよぉ……」
「我慢や、おなにーの為やで!」
「う……うん。」
少しためらいつつ裾をめくる。
姿見にはパンツを晒したアロエの姿。
「とりあえずこんなもんやな……」
「うぅ……」
「ええかアロエ、おなにーってのはエッチなことなんや。今から俺が少しやり方教えたる。」
とは言いつつも当の本人も性行為の知識はその手の本でかじった程度。
どこまで教えられるかは不安であった。
「手ぇ貸し?」
アロエの手を彼女のパンツの上へ運ぶ。
たどり着いた先はちょうど中心。
「わっ……だめ!そこ汚いよぉ!」
「だいじょぶや!俺は気にせん。」
「でも……んっ。」
反論しきれぬうちにくぐもった吐息が漏れる。
アロエの指がタイガに操られパンツを撫でていた。
「だめっ…そこ……汚いよぉ……」
「平気やて、風呂入っとるやろ?」
「でもぉ……」
踏ん切りがつかないアロエ。
するとタイガは手を止めアロエの顔を覗く。
「ほぉ、ならおなにーわからんままでええんやな?ほな俺帰るわ。」
「えっ!?ま…待って!!」
立ち上がろうとするタイガを慌てて制止するアロエ。
「アロエ……我慢する。だから、おねがい……」
目を潤ませて懇願する。
ロリコンな訳ではないがこれはかなり効いた。
断る余地はない。
「……ホンマか?」
「うん……」
先ほどのように今度は自分から制服の裾をめくり上げる。
白のパンツに再び二人分の手が乗る。
「ええか、オナニーってのは……まぁ、体で覚えよか。」
やはりうまく言葉にまとめられない。
仕方がないので実力行使。
アロエの指でパンツの下にあるだろうスジを撫でてやる。
「んぅ……なに、なんだか変だよぉ……」
「まだ序の口や。じきにようなるで?」
撫でる動きに押しつける動きを加える。
ぐにゅりと柔らかく指を挟み込む感触。
「あぅ……んっ、変……だよぉ……」
慣れない性感に悶えるアロエ。
目の前の姿見に映る少女にタイガも反応し始めていた。
「(あかん……耐えろ俺!)」
指の動きに集中する。
むにむにと柔らかな肉の感触が二人を更に惑わせる。
タイガは一旦手を外す。
「ふぁ……タイガ、お兄ちゃん?」
「んー……今度は自分で指動かしてみ?」
「ぅ……うん……」
そっとパンツの上を撫でる。
タイガにされたように少しずつ大きく動かすと不思議な感覚に襲われる。
「ぃやっ……だめぇ……へんになっちゃう……」
目の前の少女がぎこちなく自慰行為をしている。
タイガも今苦しい状況だ。
しかし今は教育者、欲に飲まれるわけには行かない。
「(何とか気を紛らわせな……)」
姿見の中のアロエを見る。
触れたい欲求が生まれてくる。
「(……っ!)」
タイガはアロエの制服に手をかけた。
「アロエ、こっちも気持ちええで?」
「ふぇ?……ひゃんっ!」
制服を少しはだけ胸を撫でてやる。
まだ可愛らしい大きさの膨らみについた突起。
それを指で摘んでみたり擦ったりしてみる。
「やぁ……!だめぇ、おっぱいだめなのぉっ!」
「ほぉ、アロエはおっぱい弱いんか?」
アロエのもう片方の手を胸に持ってくる。
「ほれ、こっちも自分でやるんや。」
「ふぇ…うん……」
指をぎこちなく動かし全身をいじるアロエ。
息づかいは年に不釣り合いなほど妙に艶っぽい。
「お兄……ちゃん……これが…おなにー、なの?」
「あ?…あぁ、せや、せやで!」
思わず姿見に見入ってしまっていた。
アロエの肌はうっすら汗を浮かべている。
そして……汗とは違う湿り気を帯びたパンツ。
「おなにーって……へんな…感じだよぉ……」
指を動かす度ニチャニチャと音がする。
タイガは下唇を強く噛んで理性を保つ。
「そろそろ濡れてきたなぁ……」
「ふぁ……ん、ん、んふぅ……」
次の段階に進んでもいい頃か。
アロエの腕をつかみ一旦止めさせる。
「アロエ、パンツ脱ごか。濡れて気持ち悪いやろ?」
「うん……お兄ちゃん、……アロエおもらししてないよ?」
一瞬何のことかと思ったがすぐに理解した。
ハハハと軽く笑いアロエの頭を撫でる。
「ええか、女の子はみんなおなにーすると気持ちようなってここが濡れちゃうんや。せやから気にせんでええ。」
「えぇっ!?……じゃあミランダ先生もおなにーすると濡れちゃうの?」
不覚にも一瞬想像してしまった。
「ん……濡れるで。」
「そうなんだぁ……」
こんな時まで好奇心旺盛である。
流石天才少女。
「ほな……」
少しだけパンツを下げてやろうとするとアロエが慌ててそれを止めた。
「じ……自分で脱げるもんっ!」
何をそこで張り合ったのかは知らないがもぞもぞと脚を抜いていく。
すると幼さがにじみ出た無毛の割れ目が姿を現す。
しかしそれはしっかりと機能を果たすべく準備ができていた。
「ほぉ……やっぱはえてないんか?」
「あぅぅ……みないでよぉ」
見るなというのが無茶だった。
油断するとジーッと眺めてしまう。
「……!あかんあかん。アロエ、直にさわっておなにーしてみ?」
「うん。……ひゃっ!?」
アロエが手を伸ばしたと思うと急にピクッと痙攣する。
指が触れていた先は少し膨らんだクリトリス。
「な……なに、いまの?」
「アロエ、そこは一番気持ちいいとこなんや。指でなでなでしたりぐりぐりしたるとええんや。やってみ?」
「ぐ、ぐりぐり……」
言葉の響きに恐怖を感じつつも好奇心がそれをさせる。
指の腹で軽く触れ、そのまま強く指圧する。
「あっ……ひぅ、にゃあぁぁぁっ!?」
強い刺激に頭を揺らされた。
理性が揺らぎ、欲望が強くなる。
もっと触りたい。
「んふっ……おにいちゃ…すごいよぉっ!アロエ、変になっちゃうよぉ!」
「変になってもええんや、女の子はここいじられると皆気持ちええんやで?」
「あぅん……んーっ!おなにーいい……ぐりぐりってすると気持ちいいよぉっ!」
すっかり自慰の虜になったアロエを前かがみで姿見越しに眺めるタイガ。
今ならロリコンという人種に理解を示せそうな気がした。
「にゃ……ぁふ、んゃ……あぅっ!」
ピクッピクッと細かく震えながらよがる。
必死に今夜の肴用に目に今の光景を焼き付ける。
「(ロリ……ええかも。)」
そんなことを考えていると、アロエの息が一段と苦しそうになる。
絶えず胸と股の突起を指で擦っていたアロエ。
「くぅん……だめぇ、でちゃう!でちゃうよぉっ!」
どうやらイきそうらしい。
しかしおもらしの兆候かと思っているのか頑なに解放しようとしない。
見かねたタイガは……
「我慢は体に毒やで?」
ふっとアロエの耳に息を吹きかけた。
「ふにゃ……ぁっ!やだ!でちゃう!」
一瞬力が抜け、抵抗する力がなくなったアロエはもう流されるだけだった。
「にゃっ!んっ、やぁぁぁぁぁんっ!」
弓なりに体をしならせ細かく痙攣しながら潮を噴くアロエ。
彼女の人生初の性的絶頂だった。
「あっ……やだ、だめぇ……」
やはり失禁したと勘違いしているのか羞恥の色を隠せないアロエ。
しばらくそれを楽しむのもいいかと思ったが教える名目がある以上教えてあげるのが筋。
「アロエ、イっちゃったんやな?……それはおもらしちゃうで。」
「ふぇ……違うの?」
「おう、おなにーしていっぱい気持ちよくなったらそうなるんや。」
「そうなんだ……」
少し安心したアロエ。
まだ息は荒い。
「どやった?これがおなにーや!だいたいわかったか?」
「うん……わかった。」
まだぼんやりしているのか返事に身が入っていない。
アロエの手はまだ股におかれたままだ。
「ん……まだしたいんか?」
首はふらない。
どうやら迷っているみたいだ。
「うー……まだおまたジンジンする……」
「ふむ……」
あまり慣れないうちに連続してするのはどうなのかよくわからない。
ただ、タイガにももう少しエッチなアロエを見たいという欲求はあった。
そんな時ある日見た本の光景を思い出す。
「(……あぁ、あれなら教えてもええかな?)」
少し躊躇したが、控えめに乳首をいじいじしているアロエを見てまだ大丈夫だろうと感じ教えてみることにした。
「……足りないんやろ?」
「ひゃっ!?」
胸から手をはねのけるアロエ。
どうやら正直に言うのが恥ずかしいらしい。
「何もそんな恥ずかしがらんでええやん。今くらい正直になってまお?したいんやろ?」
しばらく俯いていたが、本能には勝てない。
「……したい。」
叱られた子のようにポツリと答える。
タイガは内心とても喜んだ。
「よし、よく言った!じゃあ特別授業、とっておきやで!」
タイガはいつもミランダ先生が使っている机の近くにアロエを招く。
アロエはパンツも穿かず誘われるがままタイガの元へ。
「ん〜……職員用やもんなぁ。」
タイガはどこからかみかん箱を引っ張り出しアロエの足下に置いた。
「この上に乗るんや。」
「う……うん。」
何をされるのか不安は拭えないが言われるままに箱に乗る。
おどおどするアロエの腰が後ろからゆっくり押され……
「えっ……?ひうっ!」
突然机の角に割れ目を広げられる感覚。
敏感な芽を擦りつける無機質の感触。
「あっ……あぁっ!んっ……!」
後ろから更に上下左右に力が加わる。
無機的なモノに犯されアロエのそこは再び潤いを取り戻し始めた。
「(あかん、AVなんか目やない……)」
目の前の光景はとても日常からは考えられない。
淫らなアロエを見てタイガは欲望を抑えるのがきつくなってきた。
「え……ええか!これもオナニーや!ええやろ?」
もはやしどろもどろ。
「だめっ……ふぁっ!角、こすれて……やっ、んんぅっ!」
タイガがそっと腰から手を外してもアロエは机を欲していた。
「つくえ……いい、気持ちいいのっ!はぁ、はぁっ……!」
「(むぅ、すっかりエッチな娘にしてもた……)」
内心反省はしている。
でも見入らずにいられない。
できればこのまましちゃいたいのだがそれはまずい。
ならば最低限欲求を満たすことにしよう。
「手伝おか?」
タイガはせめて胸くらいは触らせてもらうことにした。
「え……?ふにゃっ!」
「気持ちよーくしたるからな?」
「あっ…やん……タイガ、お兄ちゃん……!」
突然の不意打ちにアロエはどんどん高まっていく。
それに伴い腰も強く激しく机に擦りつける。
「あ……アロエ、変になっちゃう……んふっ……変になっちゃうよぉ!」
机の角が芽を押しつぶすと同時。
「くるっ……何か来る、んっ、にゃあぁぁぁっ!」
アロエは再び絶頂を感じ机にもたれた。
その少し後。
そのまま机にもたれ失神してしまったアロエの服を直しベッドに寝かしつけた。
「……やりすぎたかのぅ。」
ベッドを眺めタイガは反省する。
しかし自分は欲望に負けずよく頑張ったと思う。
その分ご褒美はうま味たっぷり。
「今夜のおかずは決まりや……」
目を閉じると鮮明に浮かび上がる光景。
普段の優等生なアロエ。
エッチになっていくアロエ。
目の前で机に欲情するアロエ。
「あぁ……ロリも悪くないなぁ……」
「あら、新境地開拓かしら?」
気づいたら隣にミランダがいた。
「……のわっ!?センセ用事は!?」
「うふふ、ちょっとね♪」
微笑むミランダを見て予感した。
この教師……ずっと見てやがった。
「ご苦労様、いろいろ大変だったでしょ?」
「そりゃあ……まぁ。」
「そんなタイガ君にご褒美。はいコレ。」
ティッシュを一箱渡される。
「……なんやこれ?」
「夜のお供よ。今夜はオールナイトフィーバーなんでしょ?若いっていいわねぇ……」
「は、ははは……」
完全に見透かされている。
がっくりとうなだれ教師の偉大さを感じるタイガであった……
その翌日からタイガがアロエを性の対象として見るようになったのはまた別の話。