「眼鏡っ娘の悩み」 三人称視点  
 
 「また追試ね…」  
 教員室の自分の机でため息をつく女教師が一人。彼女は、自分が担任  
しているある生徒の成績不振に頭を抱えていた。  
 その生徒の名は、クララといった。クララは学級委員長も務め、品行方正、  
容姿端麗、才色兼備といった言葉が良く似合う、万能少女だ。  
――いや、「だった」と言った方が齟齬が少ないかもしれない。  
 ここ最近、誰の目から見てもハッキリと分かるほどクララの成績は落ち込んで  
いた。教師達も皆、クララにおしおきをする回数が増えたことを実感していた。  
それだけではない。最近のクララは、誤って花瓶を割る、箒から落ちるなど、  
今までは殆ど無かったような失敗を繰り返すようになり、行動面でも罰を受けることが  
しばしばあった。。クラスメートも委員長だから疲れているのだろうと思いつつ、  
その変わり様に不思議がっていた。  
 彼女は思わずため息をついた。  
「どうかなさいました、アメリア先生?」  
 話しかけたのは、今年から検定試験を担当しているエリーザだ。教師としての  
経験は長く、厳しく、時に優しく指導をする彼女は、生徒だけでなく後輩教師からの  
信頼も厚い。アメリアは相談してみようと思った。  
「あっ、エリーザ先生。今お時間いいですか」  
「ええ、結構ですよ」  
「実はですね……」  
 アメリアは事情を話した。  
「そう。私も彼女の変化には気付いてはいたけど、そこまで深刻とはねえ……」  
「エリーザ先生、何とかしていただけませんか」  
「わかりましたわ。今度直接指導してみます」  
 
 
 数日後。  
 エリーザは、普段使っている検定試験会場の隣の空き教室にクララを呼び出していた。  
普段呼ばれることの無い先生に呼ばれて、クララは緊張していた。エリーザはそれを  
感じ取ったのか、クララに紅茶を振舞い、雑談から入ることにした。しばらく話した後、  
 
「――で、本題なんだけど」  
 エリーザは今までより少しだけ語勢を強め、毅然とした態度で言った。  
「あなた、最近成績や生活態度が芳しくないようだけど、何か理由があって?」  
 突然の質問に、クララは回答を躊躇う。暫くの沈黙。窓を揺らしていた風も止んだ。  
 
「先生、私、その……おしおきしてほしいんです」  
 
「え?それは……どういうこと?」  
 
 聞けばクララの最近の悪態は、おしおきや罰を受けたいが為に行ったことだと言う。  
「どうしてそんなにおしおきされたいの?」  
「え、っと……自分でもよく分からないんですけど、尊敬する先生方にもっと厳しく  
指導していただければ、私も成長できるかな、って……あ、あの、決してマゾヒストとか  
そういうんじゃなくて……多分」  
 エリーザは落ち着いた振る舞いをしながらも、あくまで厳しく臨んだ。  
「そう。よく分かったわ。でもねクララさん、いくらおしおきを受けたいからと言って、  
成績を下げるだけでなく、周りに迷惑をかけるのは問題ね。あなた、学級委員長だったわね」  
「は、はい……」  
「なら尚更ね。とにかく、あなたの犯した過ちは大きいわ」  
「すみません……」  
「特別指導が必要ね。あなたの部屋まで案内しなさい」  
「えっ?でも」  
「いいから早く」  
「は、はいっ」  
 クララは寮の自室にエリーザを案内した。友達を招待することはよくあるが、先生は  
招いたことがない――まあ至極当たり前のことだが――ので、緊張していた。まだみんなが  
寮に戻ってくる時間帯ではなく、辺りが静まり返っていることも、クララの緊張を増加させた。  
 
「クララ」  
 不意に、エリーザが尖った口調で言った。  
「はいっ」  
「あなたは意図的に成績を下げるばかりでなく、学級委員長としての  
責任を軽視し、他の学生に多大な迷惑をかけました。この罪の重さは  
分かっていますね」  
「はい……」  
「では、今からあなたに特別なおしおきを行います」  
「特別な……おしおき、ですか?」  
 少しだけいたずらっぽい目で、エリーザは続ける。  
「ええ。二度とこのような過ちを繰り返さないためにね。いいこと?」  
「はい、お願いします……」  
「声が小さいわ」  
「お願いします!」  
「いい返事だわ。まず、そこに四つん這いになりなさい」  
「あの、これって……」  
「文句を言う前に指示に従うこと。分かったら返事」  
「は、はい」  
「聞こえません」  
「はいっ!」  
 クララは指示された通り、部屋の真ん中の空いたスペースに四つん這いの姿勢をとった。  
「こ、こうですか?」  
「よろしい。では、始めます」  
 そう言うとエリーザは、クララのスカートの中に手を入れ、ショーツを  
引きずり下ろした。  
「歯を食いしばりなさい……」  
 次の瞬間、エリーザの右手はクララの尻にクリーンヒット。  
「いたぁい!」  
 あまりの痛さに、クララは思わず声を上げてしまった。  
「あら、声を出したらやり直しよ」  
「先生、そんな……」  
「何か文句でもおあり?」  
「いえ、ありませんっ」  
「そう、ならばよろしい。早くさっきの姿勢に戻しなさい」  
 クララは再び四つん這いの姿勢をとり、全身に力を込めた。  
「いくわよ」  
 エリーザが手を振り下ろすと、部屋に乾いた音が響き渡った。  
「……っ!!」  
 何とか、声を出さずに耐えることが出来た。  
「今度は耐えたようね。お尻叩きはおしまいよ」  
 クララがほっとしたのも束の間、エリーザは続けて言った。  
 
「次は、ここもおしおきしましょうか」  
 エリーザは四つん這いになっているクララに覆い被さるような形で、胸に手を回した。  
「ひゃっ、先生そこは……」  
「あなたのここ、可愛いわ。もっと触らせてちょうだい」  
 制服の上からではあるが、エリーザの手は確実にクララの胸の突起を捉え、弄り始める。  
「あっ、先生、んっ……」  
 クララの体は火照り始め、下のほうにも疼くものを感じた。それを察したのかエリーザは、  
「スカートを脱ぎなさい」  
「えっ、でも……」  
「脱がないと汚れちゃうわよ。分かったら返事」  
「はっ、はい」  
 クララは先程お尻叩きの時半分まで下げていたショーツを完全に脱ぎ、スカートも脱いだ。  
「脱いだら、ベッドに仰向けになりなさい」  
 言われるがまま、クララはベッドに仰向けになる。  
「そうよ。じゃあこっちもおしおきしますよ」  
 エリーザは自らもベッドに上り、クララの隣で横になった。そのまま片方の手をクララの  
股間へと伸ばす。  
「い、いやあっ……せん、せ……」  
「あなたもまだまだ未熟ね」  
 少しずつ、割れ目の奥へと指を進めていく。同じ女ということもあり、クララの豆は  
すぐに探り当てることができた。緩急をつけながら、それを責めるエリーザ。  
「はぁっ、んっ……ああっ、あっあああっ」  
 もうすこしで絶頂に達するかというとき、不意にエリーザの指の動きが止まった。  
「はぁっ、はぁ……先、生?」  
「あら、おしおきはもう終わりよ?」  
 あまりに突然の終了宣言に、クララは拍子抜けしてしまった。それと同時に、まだ満たされ  
ない本能の欲求を感じた。  
 エリーザは小悪魔のような笑みをうかべて訊いた。  
「うふっ、もっと指導してほしい?」  
 顔を真っ赤にしながら、クララはこくんと頷く。  
「いけない生徒ね。つくづく問題児だわ」  
 そう言いつつ、エリーザは再びクララの股に手を伸ばす。今度は先ほどよりも強く、  
激しく動かす。淫らな音が、他に誰もいない密室にこだまする。  
 二人だけの世界。二人だけのおしおき。  
「あっ……あっ、あんあん」  
「あら、もう逝きそうなの?早いのね」  
「せんせ……逝かせて……ください」  
「わかったわ」  
 ラストスパート。エリーザはクララの未熟なそれを更に強く、執拗に責めた。  
「んうっ……あっ……ぅあっああああああああ!」  
 全身からこみ上げる絶頂の快楽に、クララの意識は朦朧とする。  
 
「これで特別指導はおしまいです。これに懲りて、二度と同じ過ちを繰り返さないこと」  
「は、はい……ありがとう……ございました」  
「それと」  
 
「おしおきして欲しかったら、いつでも私のところに来なさい」  
 
 『眼鏡っ娘の悩み』 〜完〜  
 

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