『GLAMOROUS SKY』
お互い牛乳を手に、テラスでばったりと出会ったラスクとシャロン。
「あっ…シャロン」
「あら、こんばんは。考えることは一緒ですわね」
「あはは、そーだね」
「どうですの、身長のほうは」「ぜーんぜん。シャロンは?」「見ての通りですわ」
「ご、ごめん…」
「いえ、どうせ元からこんな大きさよ」
「……」
「……」
「あのさ、僕は胸が大きい人が好きなわけじゃないから。小さい人のほうがスラッとしてて綺麗だと思う」
「な、慰めなんか要りませんわ!」
「本当だよ、シャロン」
「わたくしだって背の高い男性が好きというわけではありませんわ!」
「あの…じゃあ、シャロンは僕が彼氏でもいいの?」
「…!な、何を…」
「僕、本気だよ」
(どうしよう…なんだか胸が…まさか告白されるなんて…)
「ダメかな…?」
「…わたくしのような女と一緒にいると疲れますわよ。それでもよろしくて?」
「いいの?ありがと!」
「こんな貧相な体が好みなんてあなたも変わってるのね」
「あはは、シャロンらしいや。僕の前では強がらなくていいんだからね」
「つ…強がってなんか!」
ラスクはにこにこと微笑み、シャロンは頬を染める。
初々しいふたりを夜空に瞬く星たちが見守っていた。