深夜のアカデミー、サンダースの部屋の前にて。
ルキアは寝間着のまま、軽く二回ノックをする。
しかし返事はない。
また軽く二回ノックして、直ぐにドアノブをひねる。
きぃ、とドアが開くと同時に、ルキアは躊躇いなく部屋に飛び込んで行った。
「む、ルキアか」
どうやら寝てしまっていたらしいサンダースが、眠たげに目を擦りながら上半身だけを起こす。
ランプの灯りだけが室内を照らすが、互いを視認するのに、全く問題はなかった。
「ね、寝ようとしたら、疼いてきて、サンダースに、いっぱい、いっぱい、エッチしてほしくて、来ちゃったのぅ♪」
頬を紅潮させ、息を荒げながら、ルキアがサンダースの上に馬乗りになる。
寝間着の上からでも解る、ルキアの胸の部分だけが濡れていた。
触手に囚われたルキアは、エリーザとサンダースに助けられ、ミランダに身を蝕む毒を浄化してもらいはしたが、しかし完全に回復するには永遠に至らないとミランダが予想した通り、ルキアには後遺症が残った。
時折、予想も出来ないタイミングで発情し、セックスしなければ発狂しかねないというのが一つ。
そしてもう一つ、発情したとき限定でだが、ルキアの豊乳の先端から、甘いミルクが出るようになるのだ。
後遺症を持ったルキアの身を誰より案じたのは、やはりサンダースだった。
ルキアのことを甲斐甲斐しく世話をしたり、ルキアが発情した時には自ら彼女の精神安定を買って出ていた。
そんな生活が一週間続いた後に、ルキアはサンダースの恋人となった。
ルキアは自分を唯一委ねられる相手としてサンダースを選び、サンダースは自分が何より守るべき相手としてルキアを選んだ。
それだけなのに、ルキアは無垢な愛情と愛欲を全てサンダースに捧げた。
何があろうと、どんな時だろうと、サンダースに触れていたいと願っていた。
そして、サンダースはそれを全て受け入れた。
ルキアを愛し守り癒し、そして共にあらんと誓った。
だからこその、深夜の訪問だった。
「まずは搾乳するぞ。胸がキツいんだろう?」
「うん、私のオッパイ、ぎゅうって搾ってぇ♪」
恥じらいもなく寝間着を脱ぐルキアと、コップを二つ用意するサンダース。
何度もしているからか、手慣れたものである。
ルキアの乳頭をコップの口に向けさせると、サンダースはルキアの胸を掴む。
指がめり込むような柔らかなそれの先から、ピュッピュッと水鉄砲のように白い液体が飛び出し、垂れ流れる。
「また溜まっているな。キツければ何時でも搾ってやると言ったろうが」
「だ、だってぇ・・ぅぅんっ♪」
ルキアが甘い声を洩らす。
どうやら搾乳だけで絶頂したようだ。
「今度、牛用の搾乳器でも買ってやろうか?」
搾乳を終えたサンダースが微笑む。
「やだぁ、私牛じゃないもん・・・」
サンダースのからかいに、ぷぅと頬を膨らませながら、ルキアが抗議する。
「サンダースに搾って貰うのが、一番気持ちぃんだもん」
「・・・お前は」
上目遣いでサンダースに訴えるルキアが、サンダースには酷く可愛く見えて、不意に抱き締めたい衝動にかられる。
「あぁ、もう!今晩は寝かさんぞ!?」
「うん、うんっ♪」
サンダースに抱き締められるのが嬉しいのか、ルキアはサンダースに抱かれたまま、サンダースにすりつく。
一頻りじゃれあった後、ルキアはパンツまで全部脱ぎ、生まれた時のままの姿をサンダースに見せつける。
「サンダース、いっぱいエッチしてね?」
ツルンとした桃尻を高くあげ、犬の様に四つん這いになったルキアが、やはり甘えた声で訴える。
サンダースは、任せろ、と答えるよりも早く、既に勃起していた自分の肉棒をルキアの膣に突き入れた。
「んあぁっ♪サンダースのおっきぃのきたぁ♪一番奥まで来たぁっ♪」
ルキアの顔に、恍惚の色が濃くなる。
「擦れるのイイっ♪もっと、オッパイも搾っていいからぁ♪」
パンっ、パンっとサンダースが腰を打ち付ける音が響く。
サンダースの手でも掴みきれない程のバストに、サンダースの指が食い込む。
サンダースの肉棒が出入りする度に、ルキアの膣内がサンダースの肉棒に合わせて蠢き、収縮する。
「くぅっ・・」
「私、もうイッちゃうよ、イッちゃうからぁ!」
「イけ!私も射精(だ)すぞ!?」
ルキアの淫乳からまたミルクが零れ出す。
サンダースが肉棒を最奥まで突き込んだ瞬間に、ルキアの膣の締め付けが極限までサンダースを攻めた。
「だ、射精してぇ!私の膣にいっぱい射精していいからぁ!」
「っく、射精すぞ!?」
「あぁ、んぁ、熱いのいっぱいキテるぅっ♪サンダースのミルクでイッちゃうよぉ!」
ルキアとサンダースが、共にビクンビクンと震える。
「サンダース・・大好きぃ・・・♪」
息も絶え絶えに、ルキアはサンダースに呟く。
一度しかやっていないのに、身体は限界に近いらしい。
ルキアのワレメから、サンダースが放った白濁がトロリと溢れ出てきていた。
「今晩はこれで終わるか?」
「んぅ・・そうする〜・・・」
サンダースの腕を枕に、ルキアはまるくなる。
猫のようなその姿に、サンダースは少しばかり胸がキュンした。
「ずぅっと、ずぅっっっっと側にいてね、サンダースっ♪」
向日葵のような満面の笑顔でサンダースに甘える姿は、以前の彼女と同じで。
いや、以前とは違い、自分のものなのだと知っているサンダースは、一度、仰々しく首肯して、子守唄を唄ってやる。
サンダースは決して唄が上手いとは言えない。
むしろ下手でもある、が。
ルキアへの想いと優しさに溢れたその子守唄は、ルキアの心にじんわりと染み入り。
やがて、二人は柔らかな気持ちで抱き締めあいながら、眠りについた。
まるで幼い子供たちが互いを無垢に信じあうかのように。