ルキアは一人、昼間なのに薄暗い森の中に立ち竦んでいた。  
理由は簡単、この見知らぬ森の奥深くで道を見失い、帰ることも出来なくなったのだ。  
 
端的に言えば―迷子になったのだ。  
 
 
「何よこの森、やけに広いし、道は途切れてるし・・・!!」  
 
街の人に偶然聞いた『闇の森』。  
興味本意で訪れたのは自分だが、こんなに怖い場所とは思っていなかった。  
 
「早く、早く帰らないと・・・・・」  
 
どうにも嫌な予感が止まらない。  
愛用の杖を片手に、ルキアは再び歩き出した。  
空を飛べばいいと思ってもいたが、一度試した時には、恐怖で心が乱れていたか、飛ぶことは出来なかった。  
 
恐る恐る歩きながら、ルキアは次第に精神的な余裕を持てるようになってきていた。  
確かに雰囲気としては怖いが、だからといって何かがある訳でもない。  
そう思ったルキアは、すぐに心を持ち直した。  
 
 
が、彼女が安心した瞬間、彼女の両足首を鞭の様なものが縛り、そのまま逆さ吊りにされる。  
 
「な、なに!?な・・もぐぁ!?」  
 
ルキアが悲鳴をあげる間もなく、鞭の様なそれが口の中に殺到する。  
呼吸することも言葉を発する事も出来ず、ただルキアは目を見開いて涙を流している。  
絶対的な恐怖が、気丈な彼女の心さえもを凍りつかせた。  
 
その鞭の様なもの―触手がまず行った事は、まさに鞭の如く唸りをあげ、ルキアの衣服を破り去ること。  
そしてルキアの口内に殺到した触手達が、甘い甘い、しかしドロッとした液体をルキアに飲み込ませることだった。  
液体を吐き出したくても吐き出せず、ルキアは嫌々にそれを嚥下し、途端にその甘露に夢中になった。  
 
森の中をさまよい、疲れきった体に甘露が満たされ、疲れがどんどんと抜け落ちていく錯覚に陥る。  
触手たちの僅かな隙間から、ルキアの唾液が滴っていた。  
 
ルキアが液体を嚥下することに夢中になっている最中になっている、彼女の衣服は完全にぼろ布のようになっていた。  
秘部や菊門は晒され、豊かすぎる乳房もふるふると揺れている。  
ルキアが嚥下していることを感知した触手は晒され、まず彼女の乳房を縛り上げた。  
 
「!?」  
 
ルキアが一瞬そちらに目を向けるが、直ぐ様口の中に溢れる液体を飲み干す作業に戻らされる。  
触手はルキアの体の全てを舐め、噛み、媚毒を注ぐ。  
乳房、乳首とて例外ではない。  
噛み付かれ、媚毒を注がれた箇所は例外なく敏感になっていた。  
 
触手の媚毒が全身に回った今、ルキアはとてつもない情欲に煽られていた。  
触手の一体が足、太股を這うだけで秘部から愛液がトロトロと溢れ出て、自身の顔を濡らしていく。  
顔を桃色に染めながら、ルキアは完全に内部から性欲に侵されていた。  
縛られていない右手で秘部を触り、やがて指での自慰に浸ろうとするが、どうにも満足出来ない。  
彼女が自慰を止めた瞬間に、彼女の乳房の先端をなぶっていた触手が、役割を果たしたとばかりに乳房を離れる。  
代わりにルキアの両手を一体の触手が縛り上げ、遂に自慰さえ出来なくなってしまう。  
 
両手を縛られたルキアがもがいていると、触手たちは彼女の膣、そしてアナルに殺到した。  
 
躊躇いもなく破られる処女の証、しかしその痛みさえ今のルキアには絶頂する程の快楽でしかない。  
膣の奥、子宮口まで到底した触手たちは、自身たちの子を孕ませるべく白濁を吐き出していく。  
 
ジュルリ、ジュルリと音を立てて触手が子宮に到底する度にルキアは絶頂し、白濁を吐き出される事で更なる高みに至る。  
膣を犯した触手は次に彼女のアナルに襲いかかる。  
 
ココア色の小さな穴目掛け、相当数の触手が殺到する。  
ロストバージン直後の膣は、しかし愛液と純潔の証であった鮮血、そして触手の子種になる白濁したジェリーのごとき液体が入り雑じっており。  
そのジェリー状のミックスジュースを纏った触手は、全くの苦も無くルキアの肛門に滑り込んでいく。  
 
(〜〜〜〜〜!?)  
 
排泄するための器官に、数多の未知の物体が『挿入ってくる』。  
散々に弄られ、そして今も絶えずに孕ませるべく犯される前の穴の甘い快感が、未体験の感覚に塗り替えられていく。  
 
ルキアのアナルから、一筋の白濁が伝い零れ落ちていった。  
 
ルキアのアナルに注ぎ込まれた触手の子種汁は、灼熱の如き熱さのまま直腸へと流される。  
ルキアがそれを知覚する直前に、ルキアの体は反転、逆さに吊り下げられる。  
大股を開かされた状態で、膣と肛門からは遂に異物を排泄することさえ出来なくなり、そしてルキアの口腔を犯していた触手たちも、役目を終えたと彼女の口から飛び出す。  
 
ちゅぽん、と小気味の良い音がした瞬間、ルキアの顔に浮かんだのは、紛れもない切なさを含めた色。  
唾液が糸となり、そしてその糸が唇から溢れ、とろとろと垂れ流れていく。  
 
しかし、ルキアの端正な唇に、今度は細い細い管の様な触手が数本入り込む。  
虚ろな顔でそれが自身の体を犯すことを望んでしまったルキアは、それを迷わず受け入れた。  
 
細い触手たちは、彼女の体内を巡り、子宮へと辿り着く。  
無論人体には強力な胃液や消化機関があるため、一部は溶けてなくなってしまっているが。  
 
ここで、ルキアは初めて人智を越えた絶頂を味わった。  
 
アナルに入っていた触手たちが、吸い上げたのだ。  
ルキアの肛門内の白濁も、直腸に溜まった便も、全てを吸い上げているのだ。  
便秘に苦しむのは女の性だが、その便秘が解消し、溜まりに溜まった便を排泄する気持ち良さは堪らない。  
ルキアは、3日排泄出来なかった宿便を、一度に、しかも快楽を味わいながら排泄したのだ。  
 
ルキアの目から火花が出る。  
そう錯覚しても仕方ない程の絶頂に、ルキアの体からは一切の力が抜けきる。  
瞳は彩を失い、口からは数本の触手を伝う涎。  
緊張が抜けきった股間からは、黄金色の小便を吹き出し、時折白濁をも吐き出してもいる。  
しかし、ルキアはそれを虚ろな目で見つめるのみで。  
 
次の瞬間、更に子種を注ぐべくアナルと膣に触手が侵入したときも、ビクリと痙攣の様に肢体を震わせるだけだった。  
 
 
完全に触手たちの為すがままになっている、堕ちきったルキアを、触手の本体となる生物は、そのまま『取り込んだ』。  
人では予想もしえぬ巨大なそれは、ルキアを胎内に取り込み、子を増やすためだけの道具と定めたのだ。  
 
胎内に取り込まれたルキアに、触手たちが殺到する。  
衣服どころか下着の欠片さえも剥ぎ取られ、成長過多な肢体の全てに触手が絡み付く。  
 
鼻腔、口腔、耳、乳首にある乳腺、アナル、へそ、膣、その全てが触手に埋められ、しかしルキアの体は快楽のみを伝える。  
やがて触手たちが子種を放つと、ルキアの身体は白濁のドレスを纏うかの如く装飾され、頭のてっぺんから足の爪先まで子種まみれにされた。  
乳腺に注がれた媚毒は女性としてのルキアを更に育て、女性ホルモンの異常分泌を促し、胸を豊かと言うには豊満すぎるほどに脹らませた。  
 
触手が余りに多く挿入されているためか、ルキアの腹部は妊婦の如く膨らみ、しかし触手の動きをトレースするかのように蠢いてもいる。  
巨乳ではない、超乳とでも言うべきにまで歪んだ胸は、触手に搾られる度に甘い香りのミルクを噴き出すミルクタンクと化し。  
何度も何度も肛門に白濁ではない、媚薬を注がれ、吸い出されと繰り返したことで、汚物を垂れ流すだけの醜い器官となり。  
しかしルキアの子宮には、間違いなく触手の子種が溢れ、確実な受精を促す。  
ルキアのアナルから時折漏れ出る汚物は、触手に吸い取られ、触手たちの栄養となり。  
 
やがて口腔を完全に封じられ、鼻腔での呼吸のみが生命活動の要と化したルキアは、触手たちの子を、その身に宿すこととなった。  
 
ルキアが姿を消して、3日。  
アカデミーの生徒や教師たちが血眼となって捜しても、あの快活な美少女は見付からなかった。  
必然、このような状況下では捏造とも真実ともつかぬ噂がアカデミーに蔓延った。  
曰く、裏取引現場を見てしまったとか。  
曰く、誘拐されてしまったとか。  
 
人々は好奇心の限りにルキアの行き先を勘ぐり、それを笑い飛ばしたりし、そしてルキアの二度とはない帰りを待っていた。  
 
ゴボ、ゴボ・・・。  
美少女と名高く、また恋人になってほしいと人気もあった少女は、数日前に胎内に宿した命を、正に今産もうとしていた。  
 
ゴボ、ゴボ・・・。  
止むことのない凌辱に、遂にぽっかりと穴の開いたままの膣から、子種である白濁が溢れ続ける。  
触手とて、一個の生物であるのだ。  
自身の遺伝子を持つモノが産まれる際にまで、母体に負担はかけたりしない。  
 
グジュ、グジャア・・・・。  
白濁にまみれながら、ルキアの膣から一本の小さな触手が姿を見せる。  
両腕、両足を触手に引っ張られ、大の字のまま凌辱されつづけた少女は、しかしこれが最後の苦難だと、余りに早すぎる出産に耐える。  
しかし、一度は失った自我を取り戻すのが、妊娠した時の陣痛だとは皮肉な話だ。  
 
ピチャン!  
 
音のない空間に、水飛沫の音が響いた。  
 
ルキアの膣から漏れ出た白濁の水溜まりに、チューリップの球根のようなものが、落ちる。  
それは、切っ掛けでしかなかった。  
その一つ目が出た孔から、球根のようなものが、二つ、三つと産まれ、やがて数えきれぬほどの触手の子が産まれた。  
本来なら激痛を感じる出産儀式に、しかしじっくり調教され、身体自体が性感帯にされているルキアは、ミルクタンクと化した胸から母乳を搾られ、噴水のごとく撒き散らしながら絶頂を繰り返していた。  
その母乳は、産まれたばかりの触手の子に飲まれる異常。  
搾っても搾っても終わらない噴乳。  
口腔を封じていた触手が抜け出した瞬間、ルキアは思い切りに叫んでいた。  
 
『じぼっでぇぇぇぇ!わだじのおっばい、じぼっでぇぇぇぇ!』  
 
ルキアの端正な肢体は醜く汚されながら、しかしルキアの精神が完全に崩壊しきった証だった。  
 
『もっど、もっどぉ!おじりも、おまだも、じぇんぶ、もっどぎもぢよぐじでぇ♪』  
 
万力のごとき力で搾乳されながら、ルキアは歓喜の悲鳴を上げ続ける。  
触手の胎内にて、既に助からぬ深淵にまで堕ちた少女に、初回とは比べ物にならぬ数の触手が群がる。  
耳の穴、口腔、鼻腔、膣、肛門、全ての孔に子種を注がれ、孕ませるために。  
優れた母体と認められた少女は、これ以後、何人からも姿を確認されはしない。  
ただ、子を産み続けるだけに生かされ続けることになる。  
 
『―――――っ♪』  
 
最早声にもならぬ悲鳴が、触手の胎内に響き渡っていた。  
 
 
ルキアが行方不明になり、暫く。  
特に仲の良かった級友たちが捜索を続けても、ルキアの姿は依然として見つからない。  
サンダースが軍に進言し、小隊を割いてまで捜しても、発見情報さえもがなく。  
 
 
そして、ルキアの級友の一人が、『闇の森』の話を聞き。  
 
 
その森に潜む、ルキアを獲物としたそれとは別の個体に、母体と選ばれて。  
 
 
凌辱は、連鎖し続ける。  
そう、母体となるモノがいるかぎり、永遠に・・・。  
 
― Bad End ―  
 

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