ここはアカデミーの女子寮の一室。  
まだ昼間だというのに、部屋のカーテンは全て閉じられている。  
薄暗い室内に漂う、ラベンダーの香り。  
部屋の奥のベッドで一人、マラリヤは孤独で不毛な『一人遊び』に耽っていた。  
 
 
「んんっ…!」  
マラリヤの口から、くぐもった様な悩ましい声が漏れる。  
 
マラリヤは手にしたキノコを、自身の身体にうずめさせていた。  
その肉厚のキノコは男性のものと同様の硬さと弾力を持っており、マラリヤのお気に入りだった。  
 
キノコの太い柄を掴み、ゆっくりと動かす。  
キノコの少し膨らんだ傘が、体内の肉壁を何度も押しのけては引っ込み、それが彼女に堪え難い快感を与える。  
興奮と、自身がしている行為の恥ずかしさに頬を赤く染めながら、同時に空いているもう一方の手で、ビスチェの上から乳房を弄る。  
形の良い乳房の先端を責めると、また新たな愛液が溢れ、キノコのさらなる奥深くへの挿入を容易にする。  
 
押し寄せる快感と陵辱感に、目に涙を浮かべ、眉を八の字に折り悶えるマラリヤ。  
 
繰り返し訪れる快感の波にたゆたいながら、両方の瞼を閉じる。  
頭の中に描くのは、愛しい想い人の姿。  
その優しい眼差しと綺麗な声、強くしなやかな指先──それらを想像して、とても幸せな気持ちになる。  
例えそれらが、殆ど…自分に向けられる事が無かったとしても。  
 
 
「もっと、私を見て……」  
 
 
「あなたが好き…。抱いて欲しい…」  
 
 
「はぁっ…、はぁっ…」  
 
部屋はマラリヤの汗と愛液、ラベンダーの香りとが交じり合った、何とも濃密で淫猥な香りで満たされている。  
そこに、マラリヤの荒い呼吸の音だけが聞こえる。  
 
やがてマラリヤはキノコを体内から引き抜くと、今度はそれを口に含む。  
 
「んっ…」  
想い人のそれにするかの様に、いとおしそうに、自らの唾液を絡ませながら。  
キノコの身から、淫らな粘液を舐め取ってゆく。  
「んんっ…」  
太く弾力のある柄、先端で膨らんだ傘、その裏側の襞までも。  
それら全てを丁寧に、舌と唇で清めてゆく。  
 
 
「…くはぁっ」  
時間をかけ、口で清め終わると、キノコを再び秘裂へとあてがう。  
自身の唾液でまみれたキノコは、その大きさに反し容易に体内へと飲み込まれてゆく。  
目に涙を溜め、唾液の流れ落ちるのも構わず、マラリヤは太く逞しいそれを身体の奥深くへと迎える。  
そしてもう一方の手で、陰核を苛めるように強く擦り上げる。  
 
不意に想い人の優しい顔が脳裏によぎり、切なさにマラリヤの瞳から涙がこぼれ落ちる。  
 
 
「あなたに好かれるなら、私…どんな事でもするから…」  
 
「もっと…ちょうだい…いっぱい」  
 
 
こうしてマラリヤは今日も『一人遊び』に耽るのだった。  
 
 

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