ルキア「なんだか夏休みもやること無くなってきたわね」  
ユリ「なんか面白いことないかな?」  
シャロン「まず宿題を終わらせなさい、宿題を」  
アロエ「なんか皆で遊びたいよね」  
クララ「だったら王様ゲームでもしません?」  
ユリ「王様ゲーム?」  
ルキア「王様と数字が書かれてるくじを引いて、王様を引いた人が番号の人達に命令できるという、単純かつ過激なゲームのことね」  
シャロン「……確かに、命令によっては過激になるかもしれませんわ」  
クララ「まあ、所詮ゲームですから、命令も常識の範囲内ですけどね」  
アロエ「おもしろそー!」  
ユリ「じゃあ、人数も多いほうが盛り上がるから、あたし何人か連れてくる!」  
シャロン「わたくしが王様になって命令しまくってやりますわ!この下衆共!!!!」  
 
ルキア「それじゃあみんな、くじは引いた?」  
レオン「引いたぜ!」  
ユウ「引いたよ〜」  
クララ「や、やっぱりなんかドキドキしますね」  
ユリ「いつでもこい!!」  
マラリヤ「なんで私まで…」  
アロエ「それじゃあいきますわよ…せーの……」  
 
 
「「「「王様だーれだ?」」」」  
 
 
クララ「きゃーっ!!私が王様ですー!!」  
ユリ「クララが王様ー!!」  
レオン「くっ!」  
シャロン「何番の人に何をさせるか決めてちょうだい!」  
クララ「あ、そうですね。うーん……」  
ドキドキ……  
クララ「………よし、決めました!それじゃあ……」  
 
クララ「1番と4番がぁ……」  
クララ「ベタですけどぉ…」  
クララ「キスしてくださーーーーい!!」  
 
ウワアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!!!!!!!!!!!!  
 
アロエ「いきなり過激だねー♪」  
レオン「まあ、王道っちゃあ王道だけど」  
マラリヤ「キスだって!ねえキスだって!」  
セリオス「なん…だと…」  
 
ユリ「おやおやwセリオス君は何番ですかw」  
セリオス「くっ…!」  
ルキア「あらあらwセリオス君は1番ですかwちなみにあたしは3番」  
レオン「俺は2番」  
アロエ「私は5番」  
マラリヤ「7番ざまあwww」  
ユリ「あたしは6番よ」  
ユウ「僕は8番」  
タイガ「ワイは9番や」  
クララ「…ということは…」  
 
ざわ…ざわ…  
 
シャロン「………!」  
 
ルキア「…おやw」  
シャロン「……」  
ユリ「おやおやおやw」  
シャロン「……」  
レオン「一応聞いとくけどシャロンは何番なんだ?」  
シャロン「……………よ………ん…」  
マラリヤ「え?何?全然聞こえないわよお嬢様!!」  
シャロン(コイツ…!)  
アロエ「何番なのw?」  
シャロン「…で、ですから!4番ですわよ!!」  
 
「「「「「キャーーーーwwwwwwwwww」」」」」  
 
シャロン「ちょ、ちょっと!」  
マラリヤ「何よ?」  
シャロン「これは本当にするんですの!?」  
ユリ「当たり前でしょ」  
ユウ「王様の命令は絶対なんだよ」  
セリオス「こんなヤツとききききキスなんて死んでもお断りだ!!」  
シャロン「まぁ!!それはわたくしに対してdでもなく失礼な発言ではなくて!?」  
ルキア「ほら、ゴタゴタ言わずに」  
タイガ「これでやらなかったら興ざめやで」  
シャロン「っ!」  
 
キースしろ! キースしろ! キースしろ!  
 
セリオス「ちょっと待ったーーーーー!!!」  
クララ「何ですか?」  
セリオス「…し、しかし、キスといっても、頬やおでことかにするんだろ?まさか唇同士とかでは」  
マラリヤ「唇に決まってんだろクズ」  
セリオス「少し黙ってろよ」  
クララ「そうですね…ここはやはり王道で唇ということで」  
セリオス・シャロン「「できるかーーー!!!!!!」」  
シャロン「唇同士はいけません!キスは大切なものなのです!!」  
アロエ「全く…注文の多いお二人さんだねぇ…宮沢賢治もびっくりだよ」  
 
クララ「う〜ん…そうですね。やっぱり直にはまずいかもしれませんね」  
シャロン「そうですわ!その通りです!」  
クララ「だから、これを使いましょう」ピラッ  
ユウ「…これって」  
レオン「…ラップか?」  
クララ「ご名答」  
セリオス「何をラッピングすればいいんだ?」  
クララ「いやですね〜セリオス君♪そんなんじゃなくて…」  
 
 
クララ「二人にはラップ越しでキスを30秒間してもらいます!!!!」  
 
 
シャロン「なん…ですって…」  
 
 
クララ「どうします?ラップ無しでキスか、それともラップ越し30秒キスか。どっちでもいいですよ」  
シャロン「どっちと言われましても…」  
セリオス「………ラップ越しにしよう」  
シャロン「な!?」  
セリオス「考えてみるんだ。確かにラップという膜は薄いが」  
マラリヤ「膜は破るためにあるのよ」  
セリオス「そうそう破れるものではない。ラップという壁がある限り、この行為はキスにはならないはずだ。ノーカウントだ」  
シャロン「た、確かに」  
セリオス「よし!ラップ越しに決めたぞ!」  
ルキア「おうおうwセリオスったら威勢が良いのうw」  
マラリヤ「『競り押す』だけにねwwwwww」  
ルキア「それは無いわ」  
 
ユリ「ラップは手を使わず、唇だけで押さえるのよ」  
アロエ「30秒間頑張ってね〜♪実況とか罵声とか浴びせ続けるから」  
レオン「おいセリオス、シャロンの肩とか持って、安定させたほうがいいんじゃねえのか?」  
セリオス「くっ…!」  
ガシッ  
シャロン「キャッ…////」  
ルキア「あれ〜シャロン、顔赤くなってない〜?」  
シャロン「!そ、そんなことありませんわ!!」  
セリオス(大丈夫、これはただのゲームの罰ゲームみたいなものだ。たった30秒間耐えればいいだけだ。目でも瞑っておけば…)  
 
クララ「それじゃあいきますよ〜!今から30秒間、ラップを落としたらカウントし直しますからね」  
 
クララ「Ready………………Go!!!!」  
 
セリオス「…すまん!」  
シャロン「!」  
 
ちゅう  
 
「「「「うひゃぁぁぁぁあああwwwwww」」」」  
(´・ω・`)  
 
 
セリオス(……柔らかい)  
シャロン(……あったかい)  
アロエ「めっちゃプルプルしてるwwwww」  
ユリ「…でも二人とも、あんま動かないね」  
レオン「このままじゃ30秒経っちまうぞ」  
クララ「やはり短かったでしょうか」  
マラリヤ「でも、ラップが透明だから、遠くから見ると直にヤってるみたいに見えるわよ」  
 
セリオス(………よく考えたら30秒ってめっちゃ長くないかぁぁああ!!!?)  
シャロン(………ん…)  
 
セリオス(しかも体は密着状態だし、唇からシャロンの熱も感じる……)  
 
セリオス(もしかして、これは殆ど キ ス なんじゃないかぁぁああ!?!?)  
 
 
………………………………  
 
 
セリオス(くっそおおぉぉぉぉお!いきなり静かになりやがってぇぇえ!!どうせニヤニヤしながら見てんだろぉお!!視線でわかるんだよぉお!!!!)  
セリオス(今目を開けたらシャロンの顔が目の前に…いかん!今自分めっちゃ顔赤い!  
それは多分シャロンもだ!そんな感じがラップを通してめちゃくちゃ伝わってくるもん!!)  
シャロン(…////)  
 
セリオス(とにかく今は心頭滅却だ!心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却心頭滅却)  
マラリヤ「これってぶっちゃけ、ちゅってキスする方が全然楽よね」  
セリオス(野郎!!すげぇ水差すようなこと言いやがって!!!…ん?)  
シャロン「……んぅ…」  
 
 
ルキア「あれ?」  
ユリ「どうしたの?」  
ルキア「シャロンたら、少し舌入れてない?」  
アロエ「あ、本当だ!僅かながら!」  
 
セリオス(…!シャ、シャロン!君は一体何を!?)  
シャロン「ん………ぁふ……ぅぁ……」  
セリオス(い、いかん!このままでは理性が!理性が!!!!)  
 
理性「……これはこれは」  
セリオス(あ、理性さん!助けて下さい!)  
理性「いや、助けるも何も、今この状況を邪魔したら野暮ってもんですよ」  
本能「そうそうwお前だってこの娘の唇ん中に舌入れて、しゃぶりつきたいんだろw」  
セリオス(ほ、本能!)  
本能「ほらほらw俺に任せて、目の前の唇にしゃぶりつきなw」  
理性「それは駄目です」  
本能「え?」  
理性「いいですか?セリオス君。とりあえずこの場は我慢です。理性に身を任せなさい。  
人間と動物の違いがわかりますか?それは、理性があるか無いかの違いです。理性があるから今日の人類があると言っても過言ではありません。  
今仮に、本能で動くとしましょう。確かに快楽は得られるでしょう。キスという名の。  
しかし、我慢したら?もし今我慢して、この後二人きりになったら?」  
本能「…な、何が言いてえんだ?」  
理性「うるせえ!!霊長類なめんな!!!!!!!!!!」  
本能「ひぃ!!」  
理性「つまり、三行で表すと」  
 
後で  
自室で  
犯す  
 
セリオス(な…!!)  
理性「それに、目を開けてこの娘の顔を見てみなさい」  
シャロン「…ん…」  
理性「こんなうっとりとした表情して…多分、好きな人に抱かれてキスされるのが夢だったんでしょう」  
セリオス(うあああ…!)  
理性「セリオス君、自分に嘘をついてはいけませんよ」  
理性「じゃあの!」  
セリオス(せ…先生…)  
 
 
クララ「ここでタイムアップで〜す!」  
シャロン「ぷはぁっ!はぁ…はぁ……///」  
セリオス「はぁ…///」  
ユリ「二人とも、途中からゲームだってこと忘れてなかった〜?」  
ルキア「これ見てよ。涎(主にシャロン)でびちょびちょのラップ」  
 
シャロン「…はわっ!?わ、わたくしは一体今何を!?」  
セリオス「……シャロン」  
シャロン「あ///ち、違いますわ!!さっきのは、わたくしの体の中に悪魔が」  
 
 
ちゅっ  
 
 
シャロン「…………へ?」  
 
セリオス「好きだ」  
 
 
 
 
 
 
〜教訓〜  
ファーストキスは好きな人と  
 
 
  完  
 
 

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