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今までマロンとラスクの玩具にされた者たちはいずれもアカデミーから姿を消していた。
それは自主退学であったり、長期休学であったり様々だが、もともと実力至上主義なアカデミーにおいて珍しいことではなかったから、不審に感じた者もいないだろう。
レオンは彼女たちのその後を知らされていなかっただけに、今日の偶然には驚かされた。
他の少女たちもアロエの様子を見る限り「最悪の事態」ということはなさそうである。
この空の下に生きる彼女たちに、幸あらんことを…
レオンは赦されることを望まない。赦されない罪を背負い苦しみ続けることが自分への罰だと考えるから。
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そろそろ日が傾き始めた頃、二人はアカデミーまで戻ってきていた。
そもそも同じアカデミーの寮に住んでいるのに待ち合わせしたのもいまいちレオンには理解できない。まぁなんらかのこだわりなのだろうと思う。
「はぁ〜っ…疲れたぁ〜」
「そういうセリフは部屋に戻ってからにしてくださる?」
まあ、そこが彼らしいところなのだが。
「そういうなって。べつに悪い意味じゃないんだからさ。じゃ、また明日授業でな」
レオンがさっさと部屋に戻ろうとする。
「あっ……」
なんとなく、前にも似たような状況があったような気がする、と頭の隅で考える。
「ん?」
「……レディを一人で歩かせますの?」
「OK、お嬢様。お部屋までエスコートさせていただきます」
シャロンに手渡した荷物を再び手に、自分の部屋とは逆方向に歩き始めた。
*
自分の部屋までの距離…長いような短いような微妙な距離。
シャロンは悩んでいた。
自分はきっとレオンのことが好きなんだと思う。
いや、きっとではなく、好きなんだ。
しかも、それはもうとてつもなく。
しかし彼は救いようがないくらい鈍感なことも良くわかっているから、このままでは自分の想いは伝わらないだろう。
──告白する
それしかない。
だけど、もし断られたら?
彼なら今まで通りに接してくれるだろう。だけど…
今のままの関係を望んでいるわけじゃない。彼にとって特別な存在でありたい。できるなら今すぐにでも。
自分にとって特別なレオン。そのレオンにとって特別な存在でいたい。その為ならどんなこともできる。
──でも彼がそれを望まなかったら私はどうするんだろう?
その答えが出る前に、彼は歩みを止めて言った。
*
「着きましたよ、お嬢様」
「ご苦労様ですわ…ついでにお茶でもいかが?」
「うん…そうだな…じゃあ」
レオンはちょっとだけ意外そうな顔をして応え、シャロンに続いて部屋に入った。
第一印象は意外と可愛らしい、ということだった。
シャロンの部屋は意外にもぬいぐるみ(!)や小物が多いのだが、雑然としていない。
部屋にあるもの全てを含めて整っている、といった感じ。
シンプンで片づいてはいるがどこか雑然としたレオンの部屋とは対極的だった。
「あ、あまり見ないでくださる?恥ずかしいですわ…」
「ん…あぁ」
見慣れぬ部屋でそわそわするレオンとレオンに部屋を見られて落ち着かないシャロン。
とりあえずレオンに席を勧め、シャロンも向かいに座る。
「……」
無言で見つめられてつい俯くシャロン。
微妙な空気の中、レオンが口を開く。
「…あのさ」
「は、はいっ、なんですの?」
「…お茶、俺に淹れろってこと?」
「そっ、そうですわね。少しお待ちください」
赤面して席をたつシャロン。お茶でも、という口実で呼んだことなどすでに頭に無かった。
ひたすら考えながら手を動かすシャロン。
(とにかく…自分から言わなければ何も始まりませんわ)
覚悟を決めてお茶を出して自らも席に着く。
レオンはなんでさっきからシャロンが深刻な顔をしてるのだろうか、と窺いつつ熱い紅茶を口にする。
(…こういう時はなんて言うべきなんでしょう)
レオンが不思議そうに眺めている。緊張のあまり思考がまとまらない。
(とにかく何か言わなければいけませんわ…)
「…あのっ!」
レオンがこっちを見る。
視線が交錯する。
…顔が熱い。
自分の心臓の音が聞こえてきそうだ。
「じ、実は…」
自分がなにを言おうとしているのかわからなくなる。
「私…レオンさんのことが…」
シャロンの雰囲気を感じ取ってか、レオンの顔にも緊張が伝わる。
「レオンさんのことが好きなんです…私と付き合ってください」
─付き合ってください
目の前の彼女は顔を真っ赤にしてそう言っている。
混乱する頭を無理矢理働かせる。
「彼女の申し出を断るな」というのがマロンの言葉だ。
つまり、こうなることはマロンの予想の範囲内ということなのだろう。
(あの紅茶、か…?)
他に疑いようもない。
アカデミーで教鞭を振るう人間だ。惚れ薬くらいつくれるだろう。
そして、あのマロンのことだ。レオンが惚れ薬と気付くことも予想済みと思われる。
つまり「本来好きでもないし、また本来好かれてもいない人間と恋人ごっこをしろ」と言うことだ。
その上で、レオンは逆らわないと確信しているのだろう。
─なんという茶番。
だが、答えは決まっている。
なぜかアロエの不安気な顔が脳裏をよぎる。
─迷うな。
自分に言い聞かせてくだらない考えを全て一掃する。
俺のするべきことは一つ。
なぜ悩むことがあるのか。
前にそう決めたじゃないか。
ならば、俺のいうべき言葉は──
「俺なんかでいいなら…喜んで」
「ほ、本当ですの!?」
シャロンの顔に歓喜の色が広がっていく。
そんなシャロンにいままでにない類の罪悪感に苛まれる。
「…後悔しても知らねぇぞ」
ついそんな言葉が出てしまう。
レオンから断れない以上は自ら考えを改めてもらう他ない。
「後悔なんかしませんわ!」
嬉しい言葉だが、今のレオンにはそんな気持ちにはなれなかった。
その言葉がマロンの口から聞けたら…
(先生…俺に何をさせようとしてるんだ…)
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そのあとしばらく話し込んだ後、自寮に戻る時間になった。
「じゃあ、また明日」
と背を向ける。
が、ごほん、というわざとらしい咳ばらいに振り向く。
「私たちは先ほどの件で晴れて恋人同士ですわ」
やや顔が赤い。すこし間をおいて続ける。
「恋人同士がお別れするときに、何かすることはありませんこと?」
「…なに?」
真っ赤、という表現がふさわしい、耳まで赤く染まったシャロン。
赤面するシャロンを今日だけで何回目にしただろうか。
「………………ス」
「は?」
「………キス、ですわ」
「…してほしいの?」
「っ!違いますわ!してあげてもよろしくてよ、という意味ですわ」
どうやらキスしたいらしい、けど…
「…俺初めてなんだけど」
「そ、それは私もですわ」
あ、やっぱり…と思ったのは秘密だ。
「じゃあ…初めてだからわからないけど…変だったらごめん。とりあえず目、閉じて」
言われたままにレオンを見上げて目を閉じる。
シャロンの瑞々しい唇に目を奪われる。
(これから、ここに…)
肩を抱き寄せ、自身も目を閉じる。
シャロンを目の前に感じたとき、
唇に温かく柔らかい感触が伝わってきた。
すぐに離れてしまった、唇が触れ合うだけのキス。
だけどそれはひどく官能的で魅力的だった。
無言で赤くなったシャロンと顔を見合わせるうちに、なんだか気恥ずかしくなって「じゃあ明日」とだけ言ってそのまますぐに背を向けてしまった。
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二人が恋人になって…恋人ごっこを始めてから数週間が経過していた。
その後、特に変わったことはなく(見かけ上は)今まで通りだった。
変わったことと言えば、あの告白の前まではシャロンの笑顔に自然と自分も笑みがこぼれたものだが、今はなんだか複雑な気分になるということだろうか。
周りも二人の関係に気付き始めているようだ。
特に困ることでもないが、面倒なので何か聞かれても適当に答えているが。
今日もシャロンからお呼びがかかっている。一度自室に戻ってからシャロンの部屋へ向かった。
*
「はぁ…ぁっ」
濡れたため息が漏れる。
細い指を胸に這わせる。
コンプレックスな小さい胸の頂点から理性を狂わせる刺激が伝わってくる。
「んんッ…」
くぐもった声が抑えきれずに口を出る。
(ぁ……レオン…さん)
一人自室でレオンを想い、寂しさを紛らわせるシャロン。
黒地の制服に白い腕が潜りこんでいる。
その指先からは絶えず疼くような快感が与えられる。
透き通るような瞳は焦点を失い、今やシャロンの目の前にいるのは愛しいレオンに他ならない。
(…レオンさんが…私の胸を…)
そう意識した途端、熱くなった体の奥から何かが沸き上がるのを感じる。
空いた片方の手をスカートの下に持っていく。
(…濡れてる)
濡れてるところを見られてしまう…そう思うとますます体は熱を帯びていく。
布地越しにも熱い蜜が新たに湧き出てくるのがわかる。
おそるおそる濡れた下着の中に指を入れる。
「ん……ぁっ!」
そこに指が触れた瞬間電流が駆け、僅かな脱力感に襲われる。
それでも、熱くたぎる身体は乱れた呼吸を整えることすら忘れて甘美な刺激を要求する。
いまだ男を知らない女性器は更なる刺激を求め熱を増していく。
肌に張り付いた下着を脱ぎ捨てる。
濡れそぼったそこに中指を押し当て僅かに力を込める。
「くぅ…っ…はあっ…」
堪えきれずに声が出てしまう。
すでに男を迎え入れる準備のできた入り口。指一本程度なら大した抵抗もなく受け入れていく。
「…レオン…さん」
つい愛しい人の名が漏れ出る。
指をスライドさせるたびに背筋が痺れるような強烈な快感に見舞われる。
レオンさんのを受け入れたらこんな感じなのだろうか─
想像するだけで脳がとろける。
今考えられるのは愛しいレオンのことだけ。
「シャロン」
レオンの声が自分の名前を呼ぶ。
「…レオンさん…きて…」
ガチャ、という入り口の音でシャロンの頭は急速に冷静さを取り戻した。
*
これが神様のイタズラだとしたら、神様は残酷で、無情で、そしてきっと色好みに違いない。
とりあえず、ドアを開けたままの俺。目の前にはまともに服も着てない「彼女」。
OK、状況はわかった。ここから考えられるのは…
「…これは夢か?」
「…悪夢ですわ」
身体を隠しながら震えるシャロンが答える。
冷静さを取り戻した彼女が最初に恨んだのは自分の浅はかさだった。
何を隠そうレオンを呼んでのは自分で、そのことを忘れていたのだ。
そしてなにより、想像と現実の境がなくなるほど行為に没頭してしまったことだ。
ただ、これに関してはレオンがあまりに愛おしいのが悪いのであって、むしろこれはレオンのせい、と自己弁護。
「…俺はちゃんと呼んだぞ。『きて』っていうから開けただけだからな」
赤面したレオンはそれだけ言うと後ろを向いて出ていこうとする。
「ま、待って…」
慌てて制止の声をかけるシャロンに背を向けたまま答える。
「大丈夫だって。ちゃんと外で待ってるから早く着替えて…」
「そうではなくて…私…」
震えた小さな声が背後から聞こえる。
「私…もう耐えられませんわ……レオンさん…私を…レオンさんのものにしてください……」
俺は、どこまで踊らされるんだろうか─
後ろを向いたまま答える。
「……後悔しても知らねぇぞ?」
意を決して改めてシャロンに向き合う。
シャロンの少し潤んだ目がレオンを見つめる。
二人の間は10歩ほど。最初の一歩を踏み出してしまえばすぐにその距離はなくなる。
大事な部分を隠してはいるが、裸のシャロンが今手の届く範囲にいるという事実に頭が混乱する。
「…レオンさん」
「とりあえず…ベッドの方に……よっ、と」
「きゃっ」
膝の下と腰に手を回して持ち上げる。いわゆるお姫様だっこ。
恥ずかしそうに俯いてしまうシャロンを見ながらベッドまで運ぶと、硝子細工を扱うように優しく身体を降ろした。
真っ白なシーツの上に紅潮した裸体をさらす少女。そのえも言われぬコントラストにマロンのことも忘れかけて思わず唾を飲む。
「…私を…めちゃくちゃにしてください…」
いつもの強気なシャロンとは思えない「おねだり」だった。
シャロンの視線を感じながら上半身だけ服を脱ぐ。
「ほらシャロンも」
「……」
しばし押し黙る。
「……笑わないでくださいね」
(笑うって…あぁ、そういうことね)
シャロンが貧乳を気にしているらしいというのは実はアカデミーの生徒の間では共通認識だったりする。そしてそれは当たっているようだ。
すでにブラは外していたのか、上着を脱ぎ捨てると控えめな胸が姿を見せる。
その成長途上の肉体にマロンを重ねてみてしまう。
上目遣いに見上げるシャロンに覆い被さり、不意打ち気味に唇を奪う。
「んっ……」
一瞬驚いて目を見開くが、すぐにうっとりと目を閉じる。
シャロンの柔らかな唇を割って舌を進入させる。
抵抗なく受け入れたシャロンの舌は積極的にレオンの舌と絡み合う。
独立した生物のように動き回る二人の舌が互いに蹂躙していく。
それだけでシャロンは再び身体が熱を帯びてくるのを感じる。
「っはぁ……」
レオンの舌が引き抜かれる。
シャロンの舌との間に透明な糸が引いて、消えた。
シャロンの初めての大人のキスはほんの少しだけ甘い味がした。
「いきなりなんて…ずるいですわ…」
うっとりした顔のシャロンが言う。
「イヤだった?」
「…そんなことありませんわ」
「じゃ、もう一回」
顔を赤らめるシャロンに再び軽く口づける。
目を瞑ったままのシャロンに気づかれないように、胸の突起に触れる。
「ぅんっ!?」
途端に驚いて目を見開き、唇が離れる。
「レ、レオンさん…何を…」
小振りな胸全体をマッサージするように刺激する。心地よい弾力が指に伝わる。
「ぁ……」
その穏やかな刺激にシャロンが僅かに身悶えする。
「気持ちいい?」
「……」
恥ずかしくて答えられずに目を逸らしてしまう。
「気持ちよくない?でも、ここは…」
「ぁんッ……」
「気持ちよさそうだけど?」
隆起した乳首を撫で上げられる。
その反応に満足気なレオンの顔がシャロンの胸の先端に近づいていく。
「フッ」
「ひっ…」
敏感になった先に息を吹きかけられ、予想外の刺激に当惑する。
「敏感なんだな」
「……」
意地の悪い言葉を投げかけてくるレオン。嫌な感じはしないが、何だかいじめられているような気分になる。
黙って縮こまってしまうシャロンに嗜虐心を覚えるレオン。
「我慢しないで声出せよ」
小さな胸の中心で精一杯自己主張するそこに舌を這わせる。
「ぁっ……ふぅ……」
舌先で入念に舐られる。声を抑えきれずに喘いで…喘がされてしまう。
レオンの技術だけの問題ではなく、「レオンが自分の胸を見て、触れている」という事実がシャロンを高揚させる。
「レオンさん…私の胸…嫌いじゃありませんの…?」
「…なんで?」
「…だって…胸小さいですから…」
「俺は好きだけど」
そういうと乳首を口に含む。
「はぅ……ぁ…はぁ……」
口の中のコリコリとした感触を吸い上げ、舌でなぶる。
「んっ…いやっ……だめぇ……」
しつこく責め立てていたレオンが動きを止める。
少しだけ呼吸を乱したシャロンがレオンの様子を伺う。
「…どうして止めたんですの?」
レオンに訴えるその顔は少しだけ不満げに見える。
「ん、だって嫌なんだろ?」
ニヤついて言うレオン。
「そ、そういうわけじゃ…」
「じゃどうして欲しい?」
「それは……」
「言わないならもう終わりにするか」
「えっ!?」
明らかにシャロンの反応を楽しんでいる。
「……………てください…」
消え入りそうな声で呟く。
「…触って…気持ちよくして…」
自分から言わされる恥ずかしさに潰されそうになる。
それでもレオンにして貰う、ということと秤にかけたら答えは考えるまでもなかった。
「自分からおねだりするなんてシャロンはいやらしいなぁ?」
「…そんな…そんなことなんてありませんわ……」
嗜虐的なレオンの言葉に、なぜか身体が熱くなるのを感じる。
「じゃあ、いやらしいシャロンは望み通り気持ちよくさせてやろう」
焦らされるより、いやらしいと言われながらでもレオンに触れられていたかった。
「きゃぅ!……ぁう………」
レオンはシャロンの秘裂に標的を変えていた。
安堵の表情を見せたのも束の間、予想外の刺激に身を震わせる。
「はぁっ……そこは……」
つるりとした割れ目に沿ってゆっくり指を滑らせる。
「気持ちいい?」
「…ぁっ……」
「シャロンの望みは『気持ちよくしてほしい』だから気持ちよくないならやめるけど…?」
「……」
レオンの指に少し力が込められシャロンに浅く進入する。
「…んあぁ…ぁ……」
中は温かく、レオンの指をきつく締め付ける。
「どう?気持ちいい?」
「…き…気持ちいい…ですわ……」
シャロンはレオンに支配されているという感覚に身震いする。
「じゃ、続けようか」
湧き出た汁でいやらしく光るそこを指で割り開き、顔を近づける。
「…きれいな色だな」
「…ぁ…だめ…見ないでぇ……」
自分の大事な部分の中までレオンに見られている…羞恥心と歓喜が入り交じり、シャロンの奥から更に果汁が流れ出す。
「見られただけで感じた?」
「そ、そんな……あぁぁッ」
否定しようとするシャロンを無視して舌を突き入れる。
突然の刺激にシャロンがその小さな身体を震わせる。
シャロンの中に進入した舌は淫猥な水音をたてて無遠慮に動き回る。
「ふぅ…んっ……あぅ……」
目を瞑って息を荒げ、逃れようのない快楽に押し流される。自分でした時とは比べものにならない。
「ぁんッ!…」
レオンの舌がシャロンの弱点を見つける。「…んっ……あっ…あぁん……」
集中的に一点を攻められ、興奮の度合いが高まっていくのがわかる。
それに呼応するかのようにレオンの攻撃も激しさをます。
「…だめぇ!…も…もうっ!…ちょうだい………レ、レオンさんの…レオンさんの…お、おちんちん………」
限界まで熱くなったそこから舌を抜き、シャロンの耳元に唇を当て、
「…だ〜め」
レオンの指が腫れた陰核を捻り上げた。
「ぁ…あああぁぁぁぁッ!」
シャロンは甲高い声を上げて弓なりに身体を反らして、達した。
静かな部屋に脱力したシャロンとそれを見守るレオンが残った。
シャロンに毛布を被せて自分も入り込むと、「いじわる…」と言ってそっぽを向かれてしまった。