アカデミーの一室
外は全てのモノが死に絶えたかのような静寂が広がっている
そんな中、暗闇に響く呻き声
声の主は幼い少女
少女、アロエは普段ならとっくに寝入っている時間だろう
そのアロエの歳相応の可愛らしい寝間着が乱れている
いや、乱されている…
腕を拘束されて、口にも何かかまされているアロエにできる精一杯の行動が「呻き声」
上着はすでにまくり上げられまだ成長途上の胸を晒している
そして秘部には幼いアロエには大きすぎる男の象徴が深々と突き刺さり血を流している
アロエに覆い被さっている男、レオンは無表情に苦悶の表情に涙を浮かべるアロエを見下ろしていた
アロエの抵抗が無くなってきたことを確認したレオンはアロエの華奢な足を掴み腰を動かし始める
「ぅんんッ!!」
端から愛撫も皆無の状態のアロエに強引に突き入れた為、僅かに動くだけでアロエに苦悩の表情が走る
「…ちッ!」
初めて表情を変えたレオンが小さく舌打ちするとそれまで以上に強引に腰を叩きつけていく
赤く腫れ上がり流血する秘部を醜い凶器で抉られる激痛にアロエはただ目を閉じたまま涙を流し続ける
「ぅ…くッ」
レオンがうめき、力強くアロエを最奥まで貫く
「んん〜!…んむぅ!」
性の知識は乏しいながらその意味を察したアロエが目を見開き体を捻って逃れようとするがなんの意味もなかった
レオンは苦しそうな表情のまま動きを止めアロエの体に煮えたぎる欲望をぶちまける
やがて全てを諦め動かなくなったアロエからレオンが自身を引き抜く
痛々しく傷つけられたそこからは少女の純血の証とレオンの欲望の塊が流れ出した
身なりを整えたレオンが哀れな人形の拘束を解くとその場を立ち去った
その時アロエは聞いた気がする
「ごめん」
と…
*
「それで、相談ってなぁに?」
誰に対してもフレンドリーな少女(?)が相対するレオンに笑顔で尋ねる
レオンがマロンに個人的な相談があると話を持ちかけたのは昨日のことだった
マロンの個室で椅子に座って向かい合う二人
「えっと…そ、相談というか…あの…マロン先生ッ!」
「どうしたの?そんなに大きな声で」
ガタン!と音を立てて立ち上がるレオン
「俺、先生が好きです!」
拳を握り締め、普段とは違う真剣な眼差しでマロンを見据えるレオン
対するマロンは「予選落ちだと思ってたらそれどころか一位突破を通告された」ような顔で呆気にとられていた
二人だけの空間に重苦しい静寂の時が流れる
部屋の外の喧噪はレオンの耳に届かない
その耳は愛しいマロンの言葉を捉える為だけに働き、その目は愛しいマロンの唇が発する次の言葉の為だけに光を映す
「ごめんなさい」
「……」
ストン、と静かに椅子に墜ちるレオン
「あのね、わたし、好きな子がいるの」
静かに落ち着いた口調でマロンが話し出す
「ホントはね、先生と生徒が、とか…こういうのいけないんだけど。レオンくんだけに言わせるのはずるいもんね」
俯いたままだったレオンが顔を上げて言う
「それでもいいから、俺は先生と一緒にいたい」
「…わたしは他に好きな子がいるんだよ?」
「俺は諦められない…可能性が0じゃないんでしょう?」
身を乗り出すレオン
「…じゃあ、わたしのお願い聞いてくれる?」
マロンが妖しく微笑んで言った
*
「おはようレオンくん、首尾はどう?」
「あぁ…言われた通りに」
どこか気の乗らないような雰囲気のレオン
「うんっ!良かった〜アロエちゃんは一番のライバルだったの」
それに反してマロンは喜色満面
「じゃあ、また後でねレオンくん」
マロンの「お願い」はずばりマロンの好きな相手であるラスクの恋敵を陵辱すること
そんな「お願い」もレオンには何故かどうしても断れなかったのだった
レオンは「あの」後からずっと自己嫌悪と罪悪感に苛まされ続けていた
マロンはそんなレオンの背中をこの上なく楽しそうな顔で見送るのだった
「先生お待たせ〜」
緑髪の少年が勢いよくマロンの部屋に現れる
「あ、ラスクくんいらっしゃい〜例の件どうだった?」
「ダメだよダメ。ぜ〜んぜんダメ。一応やることはやったみたいだけど」
マロンが用意していたケーキと紅茶をラスクに勧める
出されたケーキにがっつきながらノンストップで喋り続けるラクス
「レオン兄ちゃんったらギリギリまで自分でしてからアロエちゃんに入れてそのまますぐ出しちゃってたんだよぉ?もっと痛めつけないと面白くないよねぇ?あ、これがその映像ね」
「そうね〜…コレは後で見させて貰うとして…次はもっと楽しませて貰わないといけないわよね」
「それにしてもこの薬の効き目、凄いね。アロエちゃんに少し使っただけで突然優しくなるし。う〜ん…優しくっていうか…」そこまで言うとラスクは紅茶を飲み干す
「一言でいうと惚れたのよ。惚れ薬っていうのも使い方次第よね」
ラスクが紅茶を口にしている間にマロンが説明する
「惚れ薬って本当にあるんだなぁ…で、今度は誰を僕に惚れさせればいいの?」
「そうねぇ…誰にしようかしら…」
二人は満面の笑みで次の獲物と計画について話し合うのだった