「やだ、スッゴい臭い……」  
資料室の扉を開けて入ってきて目を丸くしているのはサツキだった。  
中にいるユウは手首を合わせた状態で両腕をあげて、両足は目一杯足を広げた状態でいた。  
もう何度イっただろうか。  
目は光を失っていて、サツキを見ているのかサツキを見ていないのかも分からないような虚ろな目をしている。  
制服も黒のはず、もとい黒だったはずなのにズボンはほぼ真っ白に染まっていた。  
さらにかなり暴れたのだろう、ユウが何とかローターを外そうと床を転がったのか下半身に限らず体中に精液がこびりついていた。  
その静寂の部屋でユウは何もしゃべっていない、部屋に響いているのはサツキの生み出したローターの動作音だけだ。  
「おね……ちゃ……」  
何かを言おうと、何かをサツキに伝えようとしているのかユウの口は酸素を求める魚のごとくパクパクと動いている。  
しかしその動きからわずかな言葉を吐くことしか出来ず、ほぼただの動きでしかなかった。  
「も……や……あ!」  
ユウの完全に萎えたはずのソレから、再び白濁液が吐き出され制服を濡らしていく。  
すでに射精の際の一時的な現象さえ顔を出さないようになっていて、白濁液は萎えたまま流れ出ていた。  
サツキはそんなユウの姿を見て、ほんの一瞬後悔したような表情を浮かべる。  
しかしその表情はすぐに泡沫と化し、妖艶なものへと変わりユウへと歩み寄る。  
「うふふ……ごめんねぇユウ、もう少し早く帰ってくる予定だったんだけど会議が延びちゃって二時間もかかっちゃって。でもそのお陰で良い感じの反省時間になったでしょう?」  
「も……て……ない」  
「モテない?」  
「もうや、めて。何、もしない……」  
「うんうん、反省したのは本当みたいだね。じゃあ足枷ははずしてあげましょう!」  
 
サツキは満面の笑みでユウの両足首の間に手刀を入れるそぶりを見せた。  
すると何かが弾ける音がして、ユウの足首は自由を取り戻した。  
「よし、手枷はもう少しあとで……」  
サツキがそう言って顔をあげたその時だった。  
「ふあああ!」  
「うそっ!?」  
突如ユウの目付きが変わったかと思うと足を大きく開き、まるでクワガタのようにサツキの胴体を挟んだ。  
そしてユウは体を左側に転がし、段ボールの山に突っ込むような形でサツキを引きずり込んだ。  
「キャアアア!」  
「うっ、ぐっ……!」  
サツキの悲鳴とユウのこらえるような悲鳴がこだまし、二人に高く積み上がった段ボールが崩れ降り注いだ。  
やがてもうもうと巻き上がるホコリの中で、ユウがプルプルと震える足で立ち上がった。  
「お姉ちゃん……どこ?」  
「下よ、何て無茶苦茶なことするのよ!」  
「もう、色々無理って思った……手はどうしたの?」  
「段ボールの中に入ってたコードみたいなのに引っ掛かって抜けないのよ、ユウがやったんだから何とかして抜いてよ」  
サツキは仰向けの体勢、そして手首を合わせた状態で頭上の段ボールの中から手が抜けない。  
つまり先ほどまでのユウの体勢に瓜二つになっていたのだ。  
ユウの目付きはすでに限界が近いのか、再び虚ろな目になる。。  
むしろ足はプルプルと震えて立っているのも困難、ユウのソレも出すものを出し尽くした上に手枷ははめられている。  
さらに両乳首、ソレの裏筋に袋などあらゆる性感帯をローターに犯されている。  
ユウの目は先ほどよりも虚ろで、いつ倒れてもおかしくない重病患者の目だった。  
しかしそんな目にもどこか不釣り合いにも程があるくらいの力があり、それはサツキが寒気を感じるほどの力を宿していた。  
その上周囲から見えないこの場所……必ず何かされる、サツキはそんな予想が頭をよぎった。  
 
「ゆ、ユウ。お姉ちゃんが悪かったわ、ローターも外すし手枷も外すから……だからお姉ちゃんには何もしないで、ね?」  
「別に、なにもするつ、もりはないよ……悪、いことしたのは、僕だから。すぐ助け、るから」  
ユウはいまだせりあがる快感を懸命にこらえ、サツキの腹部の上に膝立ちしながら手枷をつけられたまま段ボールをどかし始めた。  
ちなみに段ボールの落下状況はと言えば、まるで図ったようにサツキが一人寝転がって少し余裕があるくらいの空間がある。  
つまり縦に二メートル、横に一メートルの空間にユウとサツキが閉じ込められているからユウもサツキの上に膝立ちせざるを得ないのだ。  
「うっ、くっ……お姉、ちゃん、大丈夫?」  
「わ、私は大丈夫だけどユウこそ平気なの? 膝も震えてるしソレもプルプルしてるけど」  
「変なこと言わな、いで……先に、横に広げ、るから」  
ユウが座る位置をサツキの腰辺りに移動させたそのとき、ついにユウの目から焦点が消えた。  
「あっ……ごめ、んなさいお姉ちゃん……僕……もう、あんな事し、ないから……ね……」  
ユウはそのままサツキの上に倒れ込んだ。  
「ああああん! ダメェ! ユウ、起きてぇぇ! ローター、ローターがぁ! ああん!」  
ついに限界を迎えたユウ、しかし倒れ込んだサツキに悪夢が待っていた。  
もう一度ユウについているローターの位置を思い出してみよう……大きく分ければ、ズバリ胸と股間。  
ユウの乳首についているローターはサツキの胸に強く押し当てられた。  
またソレについている三つのローターは身長差により、袋のものがサツキの陰茎に押し当たり裏筋のものと先のものは腹部をくすぐった。  
「はぁっ、くぅん! ユウ、お願い……目、覚ましてぇ! ふああん!」  
 
三つのローターは身長差により、袋のものがサツキの陰茎に押し当たり裏筋のものと先のものは腹部をくすぐった。  
「はぁっ、くぅん! ユウ、お願い……目、覚ましてぇ! ふああん!」  
サツキは懸命に体をよじり、ユウを振り落とさないまでもローターの位置をずらそうと試みていた。  
しかし自らが生み出したローターとはいえ、サツキの言う通りそのローターの威力は市販の約三倍を誇る。  
あっという間にサツキの頭は真っ白にされ、体中の力が抜け始め股間が濡れていく。  
(んっ! ダメ……頭が真っ白になって、何も考えられない。アソコももうビチョビチョ、いっそこのままイけば楽になれるかな?)  
一瞬サツキの思考がとんだ。  
しかしそれが幸いしてか、サツキの意思は確固たるものとなり新たなる力を得た。  
「ダメ、こんなところで……イってたまるもんですかぁー!!」  
サツキはそう叫んでから、血が滲まんとするほどに唇を噛み締めてもがいた。  
時間がない、少しでも迷い時間を食えば自分の体はあっという間にローターに侵食される。  
それも自分の生み出した三倍の力を持つローターに……。  
やがてサツキのもがきが功を奏し、徐々に腕が段ボールから抜け始めた。  
「よし、このまま……このまま」  
しかしユウをいじめた罰だろうか、徐々に押し出していた足元の段ボールが外に抜けた。  
そして足元の一番下の段ボールが抜けるすなわち、二段目から上の段ボールがサツキと気を失ったユウに降り注いだ。  
自分の方に降り注ぐ段ボール、サツキはとっさの判断で足を曲げてユウを段ボールの外に蹴り出すことを思い付いた。  
サツキの足がユウの両肩に乗り段ボールが降り注ぐ。  
「ユウ、ごめんね!」  
 
ツルン。  
それはサツキの足がユウの肩を滑り、それと同時にサツキの命運が尽きる音だった。  
ユウはご存じの通り、お仕置きと称してサツキに二時間のイカされ続けていた。  
まだ暴れる元気があったとき、ユウが何とかローターを外そうと床を転がったせいで下半身に限らず体中に精液がこびりついていた。  
つまり先ほどのツルンという音、それは肩を蹴って押し出そうとしたサツキの足が精液で滑った音。  
「キャアアア、二回目ええ!」  
サツキに二回目の段ボールの雨だった。  
それと同時に悪夢が……  
「ああああ! ダメえええ! ユウ、どいて! お姉ちゃんイっちゃう、潮吹いちゃうう!」  
サツキの声と同時に、陰部から大量の潮が吹く。  
その量と言ったら半端ではなく、一瞬でサツキのパンツをビチョビチョに濡らして床に染み出すほどだった。  
ちなみにこれはユウが中途半端に滑りローターの位置がズレたせいで、サツキの陰部にちょうどローターが三つ……いや、ユウの裏筋も合わせ四つが集中攻撃を浴びせたから。  
すでに限界ギリギリで快感と戦っていたサツキにそれはとどめ以上の破壊力、まさに追い討ちといった感じだった。  
それもまだ続いている。  
「うぐっ、ううん〜! あはぁっ、あ〜ダメ! また……またイクううう!」  
サツキは間髪入れず、三連続で潮を吹き出した。  
激しく腰を跳ねさせるが、何故かユウは振り落とされることはなく完全にサツキの上で何度か跳ねるだけだった。  
 
それが数時間も続いた後、夜も更けてきた頃にようやくユウが目を覚ました。  
ユウはぼんやりした視界に教室にかけられている時計をとらえながらぼやいた。  
「ん〜……? 何で僕段ボールの山の中にいるんだろ? ……あ! そう言えばお姉ちゃんにお仕置きされて資料室に置いてかれちゃったんだ、夜中の3時ってお姉ちゃん僕置いてったんじゃないのかな!?」  
「大丈夫、ユウを置いていくなんて真似しないよ。私なら下にいるでしょ?」  
「ふぇ?」  
ユウがサツキの声に反応して下を見ると、服をビチョビチョに濡らし自らもそのビチョビチョの液体に浸されているサツキがいた。  
心なしか目がトロンとしており、色っぽさ艶っぽさ申し分ない顔をしていた。  
「お姉ちゃん、大丈夫? 何か目が危ないんだけど……」  
「そう思うならもう少し早く目を覚ましてよね、まぁ気を失わせたのは私だったけど……ま、早く私の手に乗ってる段ボールどかしてちょうだい」  
「……あれ? 僕いつの間に手枷無くなったんだろう、足枷もないし自由に動けるよ。何かマッサージ機みたいにブーンって言うやつもないし」  
ユウは手をブンブンと振り、片足で立っては片足をフラフラさせて自由を噛み締めた。  
サツキは呆れたように言う。  
 
「私のスタミナが尽きたせいよ、授業で教えたでしょ? 魔法を使うには十分な知識に豊富な魔力、そして充実したスタミナが必要だって。早いところ私の手を段ボールから……」  
「ん〜、ちょっとダメかなぁ。ほら、僕こんな姿形で男の子だし。やっぱりしてみたいんだよ、男の子だし」  
「してみたいって……だ、ダメよユウ! こら、やめなさい!」  
ユウはちょっと怪しく、そして無邪気にサツキの体をよじ登りながら言う。  
しかしサツキは冗談じゃないとばかりに必死に体をよじらせて抵抗する。  
今の今までローターに責め立てられていたのだから、これ以上されるわけにはいかないもといされたくなかったのだ。  
しかしやはりユウは体が自由、サツキは簡単に胸元までユウに登り詰められた。  
「まだ夜中の3時、それに確か明日からはこの間の大会の振り替え休日が何日かあったよね? だから完全閉校日、時間ならたっぷりあるから僕がどんな思いでされたのかとか。  
どんなに気持ち良かったのか、僕が先生になってたっぷり教えてあげるからね。というより、お姉ちゃんのそんな甘い顔初めて見るからいじめたくなっちゃうんだ」  
「ダメ、お願いよユウ。やめて!」  
「ここからじっくり、時間をかけて教えてあげるから」  
「んっ、ユウ……ダメ、んんぅ! んぁ、ん!」  
ユウは優しく唇を重ねて、サツキの体に愛撫を始めた。  
二人だけの特別授業は、まだ始まったばかりだ。  
 

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