ある日の夜、廊下を一組の男女が歩いている。  
男子生徒の方は『軍曹』の通り名で知られるサンダース。女子生徒の方は『魔女』の通り名で有名なマラリヤだった。  
 二人は校内でも有名人だったので、この二人が付き合っている、という話が流れた時は、十人中十人の間に衝撃が走ったが、今ではすっかり校内でも有数のカップルの一組に選ばれるほどの中になったのである。  
 
 そんな二人が向かったのは、マラリヤの部屋である。二人は入るとベットに腰をかけた。  
「・・・今日もお疲れ様・・・」  
「ふむ、これぐらいで音を上げていたら賢者になってから身がもたぬ」  
(相変わらず前向きすぎる人だわ・・・)  
マラリヤは恋人に対し冷静な目で見ていた。もちろん、彼の事は愛しているのだが、そんな彼に対して時々物足りないことがある。それは・・・  
 
 
ものすごく優しすぎるのだ  
 
 
 マラリヤが引かれたのは、その貪欲なまでの前向きな姿勢だった。  
学校での勉学の姿勢しかり、考え方しかり、生活態度しかり・・・・  
時々、周りが見えなくなってしまい、暴走してしまう場面も見受けられるが、マラリヤにとってはまたほほえましく感じていた。  
 そして、当たって砕ける覚悟での告白。そしたら、相手も自分のことを想っていたことがわかり、そのまま恋人同士の中に進展したのだ。  
 キスは最初のデートの時、セックスも5回目のデートで済ませ、傍目には順調に進行しているように見える。  
 しかも、マラリヤに対しては(多少前向きではあるが)ものすごく優しい態度で接してくれていた。普通の恋人なら喜ぶべきものだが・・・マラリヤは多少なりとも不満を持ってしまった。  
あのたくましい腕に無理矢理引き込まれ、服を脱がされ、そしてその中で淫らになっている自分・・・いつの頃からか抱き始めた妄想はついにマラリヤの心の中を支配してしまい・・・欲望を募らせ、ついにそれを実現するチャンスに恵まれたのだ。  
 
「夕食も食べたし、寝るまで少し時間あるから少し予習でもするか?」  
「・・・そうね」  
マラリヤは返事をしながら立ち上がると、ろうそくみたいなモノに火を灯す。  
「ん?部屋の中は充分明るいが??」  
「集中力を高めるためのアロマよ・・・」  
 実は過去にマラリヤはサンダースの食べ物の中に媚薬などを仕込んだことがあるのだが、軍隊時代に薬物に対し耐性がついてしまっているらしく、効かなかったのだ。  
そこでマラリヤが考えた作戦は・・・  
 
そして二人はテーブルの前に並んで座り、今日学習したところの復習と明日勉強するであろう箇所の予習を始めたのだ。  
・・・・5分後、サンダースに少し変化が出てきた。  
肌がほんのり赤くなり、噴き出す汗を必死に抑えている様子が伺える  
(・・・どうやら効いてみたいね・・・)  
「・・・どうしたの、サンダース??」  
マラリヤは内心ニヤリとしながら、それを隠しながら彼を心配している素振りを見せながら話しかける。  
「マラリヤ・・・・我輩に・・何・・をし・・た・・・っ!」  
彼はマラリヤに疑問をぶつけてきた。これも彼女にとっては予測の範疇だが。  
「・・・サンダース・・・・無理をしてはダメよ・・・・」  
「な・・・に・・っ!?」  
 
 
「あなたの内にある欲望を解き放って・・・!」  
 
 
 その言葉がサンダースの中のリミッターを解除したのかどうかはわからない。  
しかし、その瞬間彼はマラリヤをベットに押し倒し、その上から彼女にのしかかり両手を絡ませながら、キスをしたのだ。  
「んんん!!???」  
普段の彼なら絶対にありえない強引なキス。  
マラリヤの口の中にサンダースの舌が強引に入り込み、蹂躙し始めた。  
(そうよ・・・これを待ってたのよ・・・っ!!)  
マラリヤはいきなりのサンダースの行動に驚きつつも、満足している自分がいた。  
そして、頭の中がしびれてきた感覚に侵されてきた。  
 サンダースはマラリヤの口に満足したらしく、唇をスッと離した。銀色の糸が名残り惜しいように伸びていった。  
そして、マラリヤの手袋を両方脱がすと片方をマラリヤのまとめた両手首に巻き、もう片方をベットの上の方に巻きつけたのだ。  
 マラリヤもドキドキしながらも、サンダースのされるままになっている。  
足のほうはそのままだったが、手首が自由にならないだけでもこの場を支配しているのがサンダースであることを示すには充分だった。  
 そして、サンダースはケープを取り、ベットの傍らにあったハサミを取ると、マラリヤの服のシースルーの部分を切りはじめた。そして、服を上から強引に脱がすと、マラリヤの二つの乳房があらわになったのだ。  
「・・・いつ見てもいいものだ・・・」  
そうつぶやくと、両手で乳房をもみ始めた。サンダースの手の中で乳房がいろんな形に変わっていく。  
「・・あ・・・んっ・・・!」  
「どうした?気持ち良いなら我慢しなくてもいいのだぞ」  
サンダースはそう言うと、あらわになった首筋に唇で点々と赤い印をつけていく。  
「はっ・・・あ・・・んっ!」  
マラリヤも自分がこの状況を楽しんでいるのが分かっている。  
 
 
(いつもより・・・感じるのが早い・・!?)  
 
 
 あのアロマの正体は、理性を抑えることにより、自分の欲望に対し忠実になる、  
という効用に合わせ、皮膚の感度も上げる効果も含めたマラリヤお手製のものだ。  
(ちなみにマラリヤ自身は最初から欲望に忠実なので、感度が上がる以外の効果は無い)  
 しかし・・・調合を失敗したとは思えなかったのだが・・・感度が上がりすぎている  
らしく、今のマラリヤには乳房への刺激だけでも絶頂に達してしまうほどの快楽の波が  
襲ってきている。  
(ど・・う・・・し・・・て・・・っ!?)  
「は・・・・ぁ・・・・ん・・・・っ・・・!!!」  
最初は自分の失敗に対し、臍を噛んだマラリヤだったが、快楽の波が彼女を思考停止に  
追い込む。そんな事とは露知らずに、マラリヤの感じる様子をみて、サンダースは耳元  
で囁いた。  
「・・・そんなに気持ちいいのか・・?」  
そういうと、フッ、と耳に軽く息を吹きかける。  
「!!!!!」  
ただでさえ、感度の上がっている身体に耳が弱点であるマラリヤに取っては拷問に近い  
電撃が貫く。  
「もっと気持ちよくして欲しいなら・・・我輩におねだりをしろ」  
マラリヤはトロンとした目で言った  
「お願いです・・・私をもっと・・・・弄って・・ください・・・!」  
「聞こえんなぁ・・・ちゃんと言わないと・・・こうだぞ」  
サンダースはそう言うと、ずっと愛撫していた乳房から手を離した。  
「あっ・・・・!!」  
「きちんとおねだりをしてくれるなら続きをやろう」  
囁くように、しかしあくまでも低い声で、マラリヤの耳元で言った。  
(・・・・もう駄目・・・・・・・!!!)  
マラリヤは自分の身体に対し、欲望に忠実になることを決めたのだ。  
 
 
「お願いです!あなたの手で、舌で、おち○ちんで・・・私をいっぱい弄ってくださいっ!」  
 
 
サンダースはマラリヤからの『おねだり』を聞くと口の端を少し吊り上げた。  
と、その瞬間両手でマラリヤの乳房をつかみ出し、左側の乳首を指で、右側の  
乳首を舌で同時に責め始めた。  
「あああああああんっっ!!!」  
マラリヤが待っていたかのように、嬌声を上げた。  
サンダースは舌ではまるでマラリヤの乳首を味わうように、指ではいろんな形にして  
遊ぶかのようにして愛撫をしている。そして、空いている片手で、スカートの中の  
ショーツの部分に手を伸ばす。  
 
「ん・・・・中は大分いい感じになってきているな・・・」  
そう言うと、マラリヤのショーツを一気に脱がした。  
クロッチ部分はすっかり濡れていて、中の状態がどうなっているかは一目瞭然だった。  
乳房への愛撫をやめ、スカートを一気に脱がすと、マラリヤの秘部がすっかり露わになった。  
まだ少し薄いヘアーもすっかり濡れていて、下の口の部分からはマラリヤの愛液が  
休む暇無くあふれてきているのが分かる。  
「うむ・・・」  
サンダースは短く言うと、右手の人指し指と中指でマラリヤの秘部に挿入した。  
「ひやぁぁぁんっっ!!」  
マラリヤの声からさらに先ほどより高い嬌声が上がった。じゅぶじゅぶ、と淫らな音も聞こえてきて、  
その音が愛液の量の多さを示していた。  
サンダースは、同時に親指で秘部にある肉芽を攻め始めたのだ。  
「ああんっっ!!もう・・だ・・・めっっんっ・・・・!!」  
的確な指の動きにマラリヤの中で白い光がフラッシュされ、思考は完全に停止されてしまった。  
 
 
彼女の秘部からさらに透明な液が出て、サンダースの右手を濡らした。  
 
 
 マラリヤが肩で荒い呼吸をしているのを見ながら、サンダースは自分の服を  
手早く脱ぎ始めた。そして、マラリヤの両手とベットを結んでいた手袋をほどき、  
両膝で立たせると彼女の顔に自分の分身を持ってきた。  
 マラリヤは結ばれている手でそれを愛おしげに撫でると、舌で舐め始めた。  
先の方から筋の裏まで、丁寧にじっくり舐めた後は口の中で唇と舌を使いじっくりと  
舐めていく。  
「う・・・・・・あっ」  
思わずサンダースの口からは吐息が漏れる。  
そして、マラリヤが頭全体で前後に動き始めた後は、両手をマラリヤの頭に持ってきて、  
手助けをした。  
じゅぶっ、じゅぶっ。部屋に響く淫らな水音。  
マラリヤの口からはあふれ出した涎が筋として流れていく。  
「で・・・出・・る・・・・ぞ・・・・っ・・!!」  
「んんんんんっ!!!」  
マラリヤの口の中にサンダースからの熱いモノが広がる。  
 
「それでは・・・・挿入るぞ・・!」  
サンダースにより、マラリヤは再びベットに結ばれ、うつ伏せで膝と肘で立たせられると、  
再びその硬さを増した分身を後ろから秘部にあてがわれ一気に挿入れた。  
「あああああああんっっっ!!!!」  
そして、サンダースはマラリヤの腰に手をあて後ろから腰を動かした。  
「ああぁぁ!!あああああんっっ!!」  
今までとは比べられない程の快楽の波が襲ってくる。  
 
今のマラリヤには快楽に対し、嬌声を上げるだけの存在になっていた。  
 
「いやぁぁ!!壊れる・・・っ!!!」  
「そんなに気持ちいいのか??」  
「はぁはぁはぁ・・!!いい・・です・・っ・・・もっともっと・・っっ!!!」  
「よし・・・・それでは・・・・」  
サンダースはそう言うと、マラリヤの片足を自分の肩に乗せさらに奥に深く挿入れた。  
「これは・・・どうだっ!」  
「ああんっっ!!いいのっ・・・・!!!」  
「この・・・淫らな雌豚めっっっ!!」  
「いやぁぁぁぁぁんっ!!」  
サンダース自身も出すのを我慢しているのか、若干苦しそうな顔をしていた。  
「もう・・・・・だめっっっ!!!!!」  
「中に・・・・出す・・・ぞっ・・!」  
「ああんっっ!お・・・お願い・・・・っっ!!中に・・・・いっぱ・・・い  
・・・だしてっっ!!!!」  
マラリヤは絶叫に近いおねだりをした  
「それでは・・・・いくぞっ・・!!」  
サンダースは一番奥深くまで貫くと、その中で再び熱いモノを広げた。  
(サンダースの・・・・暖かい・・・・・)  
 
 
マラリヤはそう思いながら意識を失った。  
 
 
結局あの後何度も何度も愛し合い、マラリヤは頭の先からつま先までサンダースに  
蹂躙されたのであった。  
 
「・・・・・すまぬ・・・・・・」  
結んでいた手も解かれた今、アロマの効果も切れ、元に戻ったサンダースからの一言だった。  
「・・・・いいのよ・・・・」  
まだ身体自体は動けなかったが、マラリヤは微笑むと答えた。  
両手首にはその蹂躙された証拠である痛々しい赤い跡が残っている。  
しかし、今のマラリヤにとっては自分の欲望を達成できた印なのだ。  
「・・・私は・・・とても・・・うれしかったの・・・・・」  
サンダースは一瞬驚きの顔を見せたが、すぐに穏やかな顔になり、右手でマラリヤの頭を撫でた。  
「・・・もう少し寝てなさい・・・」  
「・・・そうさせてもらうわ・・・・」  
 
 
マラリヤは瞼を閉じ、再び暗闇の世界に行った。  
 
 

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