放課後の教室。  
今日のそこは人気の少ない部屋にもかかわらず圧迫的な雰囲気を感じさせている。  
「また全問不正解……これで5回目だよね?」  
「あ、あはは、はは……」  
「また『次こそ頑張りますから!』って言うのかな?」  
ルキアはその重い空気の中乾いた笑いをあげることしかできない。  
ここの所アニゲの成績が非常にふるわないルキアは何度も何度も補習に呼び出されている。  
流石のマロン先生も連日の自分の進歩のなさに怒りを覚えているのではなかろうか?  
そんなことを考えながらチラチラと顔色を伺う。  
案の定マロンはステッキを掲げこちらを睨み付けている。  
「これはまた飛びっきりイッタイのお見舞いするしかなさそうだなぁ……」  
「ひっ……!?」  
バチバチと物騒な音を立てステッキに魔力がたまっていく。  
一体何人の生徒達がアレの犠牲になってきたことか。  
ちなみにここ最近ルキアは食らいっぱなしである。  
「うぇーん!もう痛いのイヤーッ!!」  
わめいた所で無駄だとは分かっていた。  
しかし今日はこの悲痛な叫びが効いてしまったのかマロンは高々と掲げたステッキを下げた。  
「……そうだなぁ。いつもいつも痛い目にあっても全然懲りてないもんね。」  
「うぅ……」  
痛い目にはあわなかったがさり気なく毒を吐かれげんなり。  
代替案は既にあったのか、すぐにステッキをルキアに振りかざす。  
「よっし!じゃあ今日のお仕置きはこいつだぁっ!」  
魔力の高まりを感じ思わず目をつぶる。  
しかしいつまでたっても何も来る気配がない。  
「あ……れ?」  
薄目を開けたその時!  
「なんちゃらボールっ!」  
「ふぁっ!?」  
ステッキの先から放たれたピンク色の球体がルキアにヒット!  
みるみるうちに球体はルキアの身体のなかにじんわりと消えていく。  
「えっ、なになに!?何だったの!?」  
「ふふーん、ルキアちゃんに時限爆弾を仕掛けたの。」  
「じげん……!?」  
急に血の気が引いていく。  
痛くないってまさか痛みすら感じさせないで……ってこと?  
「あ、いきなり爆死とか心臓停止とかそんなハードなのじゃないから。」  
流石にないだろうとは思っていたが自然にため息が漏れた。  
「じゃあ一体何なんですか?」  
「ルキアちゃんは今日これから三回突然エッチしたくてたまらくなっちゃうのだ!」  
「えぇっ、えっちに……!?」  
「しかも!いつエッチになるかはあたしもルキアちゃんもわからない!」  
「そんなぁ!じゃあみんなの前とかでえっちになっちゃったらどうするんですか!?」  
すると今までノリノリだったマロンの顔が冷酷なものに切り替わる。  
そして冷たく言い放った。  
「勉強しなかったルキアちゃんが悪い。不真面目なルキアちゃんはみんなの前で浅ましくお股いじって喘いじゃえば?そういうお仕置きだし。」  
「で、でも……」  
「これが嫌なら今度こそちゃんと勉強してくること!じゃ、あたし会議あるから。」  
マロンはいつもの調子に戻ったかと思うとさっさと出ていった。  
ルキアはその後ろ姿をただただ眺めることしかできなかった。  
「あ、あわわ……どうしよう……」  
 
ピンチは三回!  
残り時間不明!  
果たしてルキアの運命は!?  
 
 
「はぁ……どうしよう……」  
よろよろと独り廊下を歩く。  
お仕置きの件が心配で気が気ではない。  
なるべく人目につかない道を選んでいる所からもその心境が伺える。  
「誰にも見つからないで部屋でひっそりやれば……多分ばれないよね?」  
足早に寮の自室を目指す。  
寮の壁はそれなりに厚いので声さえ抑えれば隣人にも悟られない。  
そう思いこむだけで少し安心する。  
「でも三回かぁ。今夕方だから多分ご飯前に一回は来るよね。だとすると……わっ!?」  
ぼんやり考え事をしながら歩いてたら階段を踏み外した。  
「うわわっ……きゃっ!」  
バランスを取り直せずそのまま踊り場まで転げ落ちてしまった。  
幸い残りの段が少なく大怪我は免れた。が……  
「いたたた……ボーッとして、た……あれ?」  
頭がぼんやりする。  
思考が緩やかに停止に向かっていき身体が徐々に熱を帯びはじめた。  
(なんだろ……身体がぽかぽかする。)  
目の焦点がぼやける。  
じんわりと汗が滲み出して下着や制服が張りついてくる。  
 
(暑いなぁ……脱いじゃえ。)  
制服のボタンに手を掛け一つ一つ取っていく。  
「んっ……」  
上着を脱ぎ去ると火照った身体が外気に触れて気持ちいい。  
同時に胸の先端が硬くしこりはじめていくのを感じた。  
(ちくび……)  
自然と指が触れた。  
本能的にそこが快感のもとだと知っていたから。  
そのまま指で軽くなぞると身体の奥が震えた。  
「ふぁっ……」  
(きもちいい……もっと、きもちよくなりたい……)  
乳首を摘み擦ってやるだけで幸せな気持ちになってくる。  
甘い声を上げながらひたすらに刺激する。  
「きもちいい……ちくび、きもちいいよぉ……」  
そこにいるのは明朗快活、元気印の少女ではなく、ただ欲求を満たさんとするいやらしい少女だった。  
ルキアは本能に飲まれ快楽の波に溺れていく。  
(もっと、もっときもちいいのほしい……)  
「はぁ、はぁ……濡れてる……」執拗なまでの愛撫に昂ぶってきたのか、ショーツは汗とは異質の液体で潤っていた。  
それを脱ぐと水源からねっとりと糸を引いた。  
まだ少し幼さを見せるそこは既に機能を果たす準備が出来ていた。  
「指、入るかな……?」  
割れ目の中をなぞりながら入り口に指を這わせる。  
少し力を込めるとつぷりと指を迎え入れる。  
「くぅっ、うあぁっ……!」  
指がくわえこまれ吸い付かれていく。  
指で中から襞を擦ると身体中が快感に震える。  
(すごい、きもちいいっ……!)  
「はぁ、はぁ、だめぇ……へんになっちゃうぅ……!」  
抑えが利かなくなり、ひたすらに指を動かす。  
水の音が一層激しくなるにつれてルキアは高みに昇っていく。  
「だめっ……もうだめぇっ!イクッ、イっちゃうよぉ……」  
もはや止めるものは何もない。  
ただ思うがまま我が身を貪る。  
「ふぁ、あっ……あぁぁぁぁぁぁんっ!」  
絶頂を迎えた。  
全身を痙攣させながらその快感を楽しむ。  
二つの口からはだらしなく汁を垂れ流していた。  
 
「はぁ、はぁ……はっ!?」  
快感の余波からルキアは我に帰った。  
「う、うそっ!?何であたしこんな……」  
ルキアは自分の醜態を目の当たりにした。  
脱ぎ捨てられた制服。  
大きく開いたままの脚。  
いまだ潤う秘部。  
辺りに立ちこめる女の臭い。  
「そんな……こんなところでしちゃうなんて……」  
事に及んでいたときの事ははっきり覚えている。  
しかし何か強い力により自制が利かなかった。  
これが「お仕置き」の力なのだろう。  
「と、とりあえず着替えて……」  
「こんな所で何をしているんだ。」  
「……へ?」  
声の方を向くとセリオスが立っていた。  
彼の目線の先にはほぼ全裸のルキア。  
「いや、あの、これは……えーと……何でもないっ!じゃっ!!」  
いても立ってもいられなくなり猛スピードで逃げる。裸で。  
「おい、待て!……どうすればいいんだこれは。」  
彼の足元には雑然と脱ぎ捨てられた制服とブラ。  
「……いや、きっと疲れているんだな。帰って寝よう。」  
余りにも非現実的な状況に戸惑ったセリオスは全て疲労のせいにして何事もなかったかのように去っていった。  
 
 
「はぁっ、はぁっ……はあ。」  
適当に走り去っていたら結局教室に戻って来てしまった。  
「あーあ……ゴールがまた遠く……」  
運良く人はいない。  
このまままた寮を目指して突っ走ってしまえば問題は  
「へくしゅっ!」  
……あった。  
「そういや制服置いてきちゃったんだ。取りに行かないと……」  
取りにいくにしても実質靴下だけのこの姿。  
これで制服を取りに行く最中誰かに見つかりでもしたら発情せずとも明日から痴女扱いである。  
「うーっ、何でパンツまで脱いじゃうのよあたしのバカぁっ!」  
グチグチしていても仕方がない。  
気を取り直し辺りに使えそうなものを探してみる。  
するとロッカーの中、運良く着替えを見つけた。  
 
「んしょっ、と。少し落ち着かないなぁ……」  
体操着を着終えたルキアは伸びを一つ。  
誰かの体育の忘れ物だろうか、体操着が入ったままだった。  
胸元は少しきついし、なにより直にブルマを履くことになってしまった事が違和感を感じさせる。  
「誰か知らないけどごめんね、あとで返すから。」  
そのまま教室を出ようとするが、きつめの胸元で乳首が擦れて魔法とは関係なく変な気分になってくる。  
「くぅ、ん……」  
それを堪えて階段を目指す。  
人がいなくとも教室でするのはプライドが許さない。  
はずなのだが。  
ドクン……!  
(えっ……!?もう次来ちゃうの!?)  
再び思考が急激に奪われていく。  
(だめっ!だめ……なのに……んっ)  
眼がとろんとして、自然と顔に紅が刺さる。  
ルキアは再び性に従順な少女へと変貌を遂げてしまっていた。  
 
(あぁっ、だめ……我慢できないよぉっ!)  
机に這いつくばる。  
自然と角が股の中心を捉える形になった。  
「だめぇ、机の角で気持ち良くなっちゃうぅ……あんっ。」  
当然のことの様に角にそこを擦り付ける。  
ブルマの紺色がみるみるうちに濃く染まっていく。  
「ふぁあ……ここぉ、ここいいのぉっ!くりくりすると気持ちいいよぉっ!」  
丁度ルキアの陰核を先端でこねくり回す様に腰を振る。  
ルキアの目は遠く何かを見つめている様だ。  
「はぁっ……もっと、もっとぉ……」  
ただただ腰を振り続け快楽を享受する。  
じっとり蒸れたブルマからはいやらしい臭気が漂う。  
「あっ、あぁっ……くる……」  
絶頂へとたどりつかんとするルキア。  
教室に人が入ってきたのはその時だった。  
「あ、あの、ルキア……ちゃん?」  
声の主はクララ。  
忘れ物(体操着)を取りに来たのだがルキアの尋常でない行動に戸惑い茫然としている。  
「ふぁっ、らめぇっ!なにか来ちゃうよぉっ!」  
「す、すごい……」  
そんなクララに目もくれずルキアは一層激しく腰を動かし頂にたどり着こうとしていた。  
「らめっ、いっ……ふあぁぁぁぁぁぁっ!!」  
最高の快感に全身を震わせる。  
そのまま余韻に浸るように机に身を預ける。  
その折にクララと目が合った。  
「ふあっ、クラ……ラ?」  
「あ、あのっ……それ……」  
ルキアが着ているそれこそクララの体操着。  
顔を真っ赤にしたクララがうつむいてゴニョゴニョと何かをつぶやく様を見てルキアは可愛いと感じた。  
(クララは可愛いなぁ……可愛がってあげちゃえ♪)  
魔法の効果はまだ続いている。  
ルキアは妖艶な笑みを浮かべてクララに歩み寄った。  
 
「クーララッ♪」  
「ふわっ!?」  
歩み寄るどころかそのままの勢いでクララを押し倒した。  
慌てるクララを押さえ込むように唇を奪う。  
そうしながらスカートの上から脚をなでてやると甘い声と共に徐々に抵抗がおさまっていく。  
「んーっ、んふっ、ん……」  
「ぷぁっ……クララ、あたしのオナニー見てたんだよね?」  
「そっ、それは……」  
顔を赤くしてクララは慌てふためく。  
胸の鼓動が早まるのを感じる。  
「あたしもクララのエッチなところ、見たいなぁ……」  
「ひゃうぅっ!?」  
ルキアの手がスカートの中に潜り込みクララのパンツを指でくすぐりはじめた。  
突然のことにクララの胸はどくんと跳ねる。  
「だめぇっ、ルキアちゃんやめてぇ……!」  
「クララ、かわいいっ♪」  
徐々に指に力を込めて割れ目を押し割っていく。  
布ごしのその感覚は焦れったくもありやわらかくもある。  
その感覚に次第にクララも堕ちはじめた。  
「はぁっ、はぁっ……やぁっ……」  
「クララ、あたしがいっぱいイかせてあげる……えいっ!」  
「ひぅんっ!そこっ……」  
布の隙間から指を潜り込ませ、クララの豆を捕捉する。  
そして皮を剥いてキュッと摘んだ。  
「ひあっ、いっ、あぁぁぁぁぁぁっ!」  
たまらずクララは絶頂を迎え全身で悦ぶ。  
そのままぐったりと余韻に漂う彼女の服をルキアは素早く脱がせてゆく。  
「ふふっ、食べちゃおっ♪」  
「ふぁ……えっ?はぅぅっ!?」ルキアはクララの乳房にむしゃぶりついていた。  
「やっ、だめぇ……!」  
胸から腹、臍と降りて徐々に先程の快楽の中心へと近づいていく。  
その途中途中でキスの雨を振らせるたびクララの口から甘い声が漏れた。  
 
「っ、あぅぅ……そっちはだめぇ……」  
そして遂にルキアはクララの秘所にたどり着く。  
「とうちゃーく♪」  
「る、ルキアちゃん、そこ……」  
言い終わるが早いかルキアはためらいもなくそこに頭を寄せ舌で軽くなぞった。  
「ひあぁんっ!?」  
あまりに突然だったため完全に不意を突かれたクララ。  
一度主導権を握られてしまったが最後、ルキアは舌で割れ目を犯していく。  
「あっ、あうっ!やだ……いやぁ……!」  
本能を揺さ振る強い快感がクララに襲い掛かる。  
「だめっ、ふぁっ!イっちゃうっ!」  
「ふふっ、どーぞ♪」  
待ってましたとばかりにルキアはいやらしい笑みを浮かべるとむき出しの芽を舌で舐め上げる。  
「うぁっ……ふあぁぁぁぁぁぁっ!」  
再び高みに上り詰めたクララは潮を吹きながら身体を震わせたが、すぐに糸が切れたように身体を床に投げ出してしまった。  
「ふふっ、気を失っちゃうまでイっちゃったんだ。かわい、い……ってわあぁぁぁぁっ!?」  
くったり眠るクララを満足気に眺めていたときに丁度我に返った。  
「あ、あたし自分でしちゃうだけじゃなくクララにまで手出しちゃったの……?」  
信じたくない。  
しかし口の中にいまだ残る雌の後味、濡れた指先、その全てが現実である証明となり嫌でも信じざるをえない。  
ブルマ越しに外気が触れ股がひんやりする。  
「クララ、ごめんね……」  
クララの頭を少し撫で、それから服装を整えてあげた。  
枕代わりやかけるものを探したがちょうどいい物はなく諦めた。  
「でも、やっぱりかわいかったなぁ……いやいやダメダメっ!」  
頭に浮かぶ寝乱れるクララの光景を振りはらい先程の階段に向かう。  
不安材料だった着替えは無事見つかり念のため体操着をクララの元へお詫びの手紙を添え置いて、遂に寮の自室へと帰り着いたのである。  
 
しかしあと一回。  
平穏を味わうにはまだ少し早いのであった。  
 
 
続く?  
 

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