サンダースは無愛想である。  
それはマジックアカデミーにいる者ならば、誰もが知っていることだと思われている。  
 
――違う、サンダースは無愛想ではない。  
 
彼とクラスメイトをやっている少女―アロエは、サンダースの上に馬乗りになりながら、一心不乱に喘いだ。  
 
―サンダースは、自分を表すのが苦手なだけ。  
 
サンダースの肉棒に貫かれるのは、もう両手両足の指では数えきれない回数になる。  
最初に処女を捧げ、次に菊門の初めても奪われて。  
気がついたら、毎日毎日愛し合うようになっていた。  
幼い体に刻まれた快楽は、間違いなくアロエを作り替えた。  
獣のように這いつくばって犯されるのも、真っ直ぐに抱き締められながら愛されるのも、自分が上になって愛するのも、全てが幸せに感じられる。  
性交を終えた後、苦笑いを浮かべつつも自分を労り慈しんでくれる恋人に、アロエは全てを捧げてあげたい。  
どんなに苛烈なプレイも、サンダースからならば受け入れることが出来る。  
 
―大好き、お兄ちゃん!  
―大好き、お兄ちゃん!  
―だから、ずっとずっと一緒にいてね!  
 
声に成らぬ声をアロエが発した瞬間、サンダースの肉棒が激しく脈動する。  
アロエの菊門を貫いていたそれから、灼熱が吐き出され。  
次の瞬間、アロエはその腹を灼く白濁に、絶頂へと追いやられた。  
 
ビュルビュル、どくんどくんと、激しく脈動した後、サンダースの肉棒がアロエの菊門から抜かれる。  
排泄に似た感覚がアロエの背筋を走り、それだけで絶頂してしまう。  
 
「は・・ぁ、すごく良かったよ、お兄ちゃん・・・♪」  
「く・・・何故にこうも淫らになったのだろうな、アロエは・・」  
 
疲労困憊と言った様子のサンダースは、しかしアロエを抱き寄せて、優しく口付ける。  
舌を絡ませあうような深いモノではないが、しかしゆっくりと互いの想いを確かめあうには相応しい、優しいキス。  
アロエはサンダースに身を委ねて、汗だくの幼い体を震わせ続ける。  
 
「私がエッチになったの、お兄ちゃんのせいだよ?」  
「我輩の?」  
 
髪飾りを取ったアロエの髪を、サンダースはすくように撫でながら。  
 
「お兄ちゃんと一杯エッチしたいから、頑張ったんだもん」  
「・・・・ならば、責任は取らねばな」  
「アロエ、お兄ちゃん以外の人の恋人になんてなりたくないもん」  
「解っているさ」  
 
思いがけず無垢な想いをぶつけられたサンダースは、やはり苦笑する。  
ただ、この幸せを失いたくはない―それだけは、間違いない。  
疲れきったか、ウトウトしつつアロエを抱き寄せて布団にくるまりながら、サンダースはまたひとつアロエに恋をしていると痛感していた。  
 

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