秋も深まり、気候も暑さから寒さを感じるようになった今日この頃。
シャロンは自分の部屋で、一人自慰に浸っていた。
恋人が出来るまでは性的なことをしたりはしなかったし、恋人が出来てからは結ばれるばかりで、はっきりと言えば自慰などしたことがなかったにも関わらずだ。
「ふ・・・うぅぅっ」
甘い声を漏らして隣室の少女にバレるようなことはしたくないと、タオルを口にくわえて声を殺しながら。
散々に拡張された秘部は鮮やかなピンクを維持しつつ、しかし愛液をトロトロと絶え間無く溢れさせる。
「ふ・・・んんんんっっ♪」
先端の小さな突起を指で摘まむだけで、背筋が震える程の絶頂に至り。
息を吐き終える間もなく、その白魚のような指を押し込んでみる。
―――あぁ、ダメだ。
ふるふると震えながら、シャロンは痛感する。
気持ちいいのは事実。身を震わせる程に絶頂しているのだ、それを偽るつもりは毛頭ない。
が、しかし足りないのだ。
恋人に愛される時の、あの征服されるような、それでいて充たされるような感覚。
凌辱されても構わないと身も心も委ねる安寧が、足りない。
「・・・もう、我慢出来ませんわ」
小さくポツリと呟いたシャロンは、いそいそと携帯電話を手にすると、真っ先に恋人の番号へと電話をかける。
いきなりだと怒られるだろうか?
もしかしたら嫌われるかも知れない。
そんな不安ごと飲み込みながら、少女は相手が電話に出たのを確認して、口を開いた。
「ふふ、少しお願いがあって電話しましたの。今から私の部屋まで来て戴けますかしら?・・・えぇ、犯して欲しいの」