マジックアカデミーにも、補講というのはある。  
それは授業中に寝ていたり先生が私的な用事で呼び出したりするときに使われる文句だ。  
 
・・・・後者には激しく問題がありそうだが、気にしてはいけない。  
サンダースも、その日はマロンに呼び出されていた。しかも、事もあろうにマロンの私室にだ。  
 
コンコン、とマロンの部屋のドア・・・可愛らしく飾られているのが印象的たが、サンダースは叩く。  
装飾は全く気にせず。  
軽く、ノックした。  
 
 
「あ、サンダース君♪来てくれたんだ」  
「はい。補講と聞きましたので」  
「んー、補講ってのは建前でね。サンダース君にお願いがあったんだけど」  
「なんでしょうか?」  
 
シャワーを浴びていたのだろうか、湿り気のある髪が光を受けて光っている。  
マロンの頬も赤みをおびていた。  
 
とまあこんなことは置いておき。  
マロンは指をもじもじさせながら、上目使いでサンダースにお願いした。  
 
・・・文字通り、いけないレッスンを。  
 
『ミランダもアメリアもリディアも、ユリちゃんもルキアちゃんもおっぱい大きいよねー?』  
『さぁ・・・女性の身体にはあまり興味を持ったことがないので何とも』  
『・・・・・』  
『如何しましたか?』  
『サンダース君ってさ、よくよく浮き世離れしてるんだなーって』  
『・・・馬鹿にされているんでしょうか?』  
『たぶんね』  
『・・まぁ仕方はないのでしょうが・・・』  
『・・話が逸れちゃったね。とにかく、私もみんなみたいに大きい胸が欲しいの』  
『・・・また唐突な』  
『しゃらっぷ!』『別にシャラップでなくとも、ビィクワイエットでいいんじゃあ・・・』  
『問答無用!おっぱいは女らしさの証なの!』  
『・・・・』  
『というわけで、おっぱいを大きくする方法を調べて来てね♪』  
『・・・・』  
『じゃないと成績ダメにしちゃうよ?』  
『了解しました・・・』  
 
 
以上の会話は、サンダースとマロンによるハレンチ極まりない約束の件。  
まぁぶっちゃけりゃあマロンはサンダースを脅迫したのだ。  
サンダースもサンダースで、ロマノフやらミランダやらに脅迫されたことを相談しに行けばいいのに、マロンの言葉を鵜呑みにしている  
 
数時間後。  
サンダースは調べた結果をマロンに報告しに、再度マロンの部屋を訪れていた。  
 
「サンダース君、どんな方法があったのー?」  
「大きく分けて二種類が有力であることが分かりました」  
「ふぅん」  
「一つ目は乳製品をしっかりとること」  
「牛乳嫌いー。却下ぁ」  
「・・もう一つは、男が女性の胸を撫でたり揉んだりすることです」  
「・・やらしいよぅ」  
 
どこでどうやって調べたのか、明らかに間違った知識を手に入れているサンダースと、牛乳嫌いなのに、とむくれるマロン。  
色々突っ込み所が満載だが、まぁ話を進めよう。  
 
ふにふに。ぷにぷに。  
サンダースはマロンに命じられるままに彼女の貧乳を撫で回している。  
揉めればいいのだが、揉むことが出来る程大きい(出ていない)ため、撫でるという行為になっている。  
 
「もう、もっと力いーっぱいやってもいいんだよ?」「力いっぱいって・・」  
「むぎゅーっとさ?」  
 
出来るだけの胸があればやっている、とサンダースは思うが、この状況で彼女が悲鳴をあげれば変質者は自分だ。  
下手な真似は出来ない。  
出来ないって言い過ぎな気がするが、気にするな。  
 
「ふぅ・・はぁ・・」  
 
サンダースが律儀に胸を撫で回していると、マロンが息を乱し頬を赤め、サンダースの手を自分で胸に押さえ付けるようにしだす。  
サンダースにはそれだけでビックリな出来事なのだが、マロンはサンダースを見るように振り返ると、熱に浮いたような眼差しを送る。  
 
――やばい。  
本能的に危機を察知したサンダースは、しかし逃げ出せない。  
マロンが足同士を絡ませ、サンダースの動きを封じているのだ。  
 
「サンダース君・・」  
「はい」  
「私、もう、我慢できないよ」  
「・・・・・」  
「先生としてじゃなくて、オンナとしてお願いがあるんだけど」  
「・・・・・」  
「・・・えっちしよ?」  
 
 
マジかよ。  
ありえねぇだろが。  
何を考えて・・何を考えているのかが分からない。  
サンダースが思案する間も、マロンは熱っぽい視線をサンダースに注ぎ続ける。期待に満ち満ちたそのくりくりの眼を見ているうち、サンダースは仕方ないかと息を吐いた。  
 
 
思案している間に呼吸しなかったためか、酷く息が乱れている。  
 
サンダースがマロンのスカートの中に手を入れると、そこは既に湿り気をおびており、マロンの幼い秘唇の筋がくっきりと分かる。  
マロンは多少身を強ばらせたようだが、さして抵抗するでもなくサンダースの愛撫を受けている。  
 
「マロン先生、もうこんなに濡れていますが・・」  
「ダメ・・言っちゃいやぁ・・・」  
 
サンダースの声に、泣きそうな声を出すマロン。  
 
「ほら。糸を引いていますよ?イヤラシイですね?」  
意地悪なことを言うことが楽しくなってきたサンダースは、わざとマロンに指の愛液を見せた。  
 

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