「サツキちゃんとやりたいなぁ…」とユウはつぶやく。  
そんな状況を見てか「はぁ、私が生きていれば」とサツキは思う。  
「誰にも言えないなぁ」「そうですね」互いに思っていた。  
そんな状況を見かけたアメリアがユウ&サツキに話し掛けた。  
「どしたの?」  
「何でもないです」とユウ。  
「何でもないです!?」とサツキだが、「私が見えるのですか?」とサツキがアメリアに返す。  
「えぇ、バッチリ」とアメリア。  
「そうですか、実は相談が…」と言いかけたサツキに「辞めるんだサツキ」とユウが言い止めた。  
「出ていってくれ」とユウはアメリアを押し出した。  
 
「何でよ」「いいだろ」と二人?は言い争いになった。  
 
しばらくして  
 
「ごめん」「ごめんね」と互いに謝った。  
まだ、こっちに来てから日も浅く、サツキが見えた人は初めてだったので気が動転していたのかもしれない。  
「ユウ君、アメリア先生に相談に行こう」とサツキが言う。  
「うん、わかった」と多少渋っていた部分もあったが、謝るついでに行くかと自分に妥協しながらユウは言う。  
案内板を見て、アメリア先生の部屋へ行き、扉をノックした。  
 
「開いてるよぉ」とアメリア先生。ユウは恐る恐る扉を開けた。  
「昼間はすいません」とユウはアメリア先生に謝った。  
「いいのよ、気にしてないから」「それよりどうしたの?」と昼間の事は気にしてはおらず、相談内容が気になっているアメリア先生だった。  
「実は…」「実は?」「頑張るのよユウ君」  
「サツキを生身で抱いてみたい。」最初ははにかんでいたが、思い切って言ってみた。  
「はぁ?」何言ってんのと思ったが、ユウがサツキとの馴れ初めからサツキが殺されるまでの経緯を聞いているうちに、「わかったわ」「ちょっと待ってね」とアメリア先生はどこかへ行ってしまった。  
 
しばらくして  
 
「ごめん待った」  
「い、いえ」  
「私、そういう事専門外だから、そこへ行って連絡はしてあるから」とメモを渡され、「今日は遅いから寝なさい」とアメリア先生に言われた後別れた。  
 
翌日  
 
アメリア先生からもらったメモを見ながら行ってみると、別の先生の部屋へと着いた。  
ノックしてみると、「はいどうぞ」と声がしたので入ってみた。  
そこには、ミランダ先生がいた。  
「アメリアから概ねの話しは聞いているわ」と言ってすぐ、「なるほど」とミランダ先生はサツキを見た。  
「サツキが見えるのですか?」とユウ  
「ええ」「このくらいなら先生達には見えるわよ」と返事した後、付け加えた。  
「何か本人の遺留品は?」とミランダ  
「いえ、なにもないです」とユウ  
サツキの両親が用心深く、処分していたのだ。  
「仕様がないわね、誰か媒体を探すか」「それでいい?」とミランダ  
「いいですよ」とユウ  
「ちょっと待って」とユウをサツキが引っ張った。  
「媒体が傷つくじゃない」「サツキの遺留品がないから仕様がないよ」「遺体は火葬たし、骨は海へ、遺留品は両親が処分したでどうしようもないんだよ」「わかったわ」なんとか、サツキを納得させ話を進めた。  
 
「難しいわね」とミランダ  
サツキは生前、スタイルがよく、媒体が見つかりにくい。  
「遠い方がいい?」「いえ、できれば近くで」とミランダ先生の質問にユウは答えた。  
「ちょっと待ってね」とミランダ先生は言ってどこかへ行ってしまった。  
 
しばらくして  
 
「隠れて」と戻ってきて早々ミランダ先生は言った。「これしてて」とマスクを渡された。  
「いらっしゃい」  
「何ですかミランダ先生」と連れて来たのはルキアであった。  
確かに、サツキに匹敵するとしたら彼女ぐらいだとユウは見て思った。胸の大きさ以外はサツキだと思った。  
「最近、不眠症で悩んでいるって聞いたけど」  
「ええ、新学期早々で色々あって忙しくて寝る時間が中々取れなくて」とルキアはミランダ先生に言った。  
「新しい薬あるけど、どう?」  
「いただきます!」ともらって行こうとする、ルキアに「ちょっと待って、遅効性だから今飲んだ方がいいわよ」とミランダ先生はルキアを止めた。  
「それじゃ、いただきます」とルキアは薬を飲んだ。すると、「アレ?急激に眠気が…」と言ったとたん、その場に倒れ込んでしまった。  
 
「先生、大丈夫ですか?」とユウ  
「ええ、大丈夫よ」とミランダ先生  
「何ですか、あの薬は?」とユウ  
「アレは、速効性の睡眠と記憶を部分的に消す薬」「臭いを嗅いでも同じ作用が出るの」とミランダ先生は説明した。  
窓を開け、換気し、ルキアが寝ているのを確認して、別室へ運んだ。  
怪しげな魔法陣の上にルキアを置き、ユウにマスクを外すように言った後、ミランダ先生は呪文を唱え始めた。  
ユウはうとうとし、眠ってしまった。  
 
数時間後  
 
「ユウ君起きてよ」  
「サツキちゃん?」  
「ええそうよ」  
体はルキアさんものであるが、意識はサツキちゃんであった。  
「成功したわ。でも、時間は今日の午前0時までよ」  
「時間が過ぎるとサツキの状態は元に戻り、全てがルキアに戻るから注意してね」  
「今、午後3時だから残りを楽しんでらっしゃい」「私も寝るわ」と説明したミランダ先生は寝室へ行ってしまった。  
 
「後9時間何しよう?」とユウが聞く。  
「今からデートしよう」とサツキが言う。  
「どこがいい?」とユウが聞こうとしたとたん、  
ルキアに体を借りたサツキが「どこだっていいじゃない」とユウの腕を掴み走り出した。  
サツキはユウの通う学校の校内や施設を見回り、楽しい時間は過ぎて行った。  
 
夜も10時となった頃、ユウの部屋にて  
「今日は楽しかったねユウ君」  
「うん、サツキちゃん」「ユウ君はこんな学校に通っているってゆうのがわかってよかったわ」  
残り1:30  
 
「もう少しでお別れだねユウ君」  
「ああ、そうだね」と素っ気ないように言ってはみたが、辛いユウ。  
抱きたい、でも、体はルキアのものという葛藤から言えずにいた。  
どうしようと迷っているユウに「私を抱いて」とサツキが手を差し述べるように言った。  
サツキ(ルキア)は何も言わず脱ぎ、ユウも脱いだ。  
この二人には、時間など気にはせず欲のままに貪りだした。  
キスをして、愛撫をして、そして、気持ちが高ぶり出したとき。  
「ユウ君、挿入れて」  
「いいの?」  
「いいわ、私の遺留品はないけど、思い出を頂戴」  
「うん、わかった」とユウはいきりたつ棒を秘密の園へ挿入れた。  
サツキ(ルキア)は少し入ったところで、痛っていう表情に「大丈夫?」とユウが聞くと「うん」とサツキは答え、キスを求めた。  
 
奥深くまで挿入れることに成功し、ゆっくりと動かし始めた。  
「あぁ、ユウ君いい」  
とサツキは痛みに徐々に慣れ始め、自らも腰をふり始めた。  
「ユウ君」「サツキちゃん」…。  
「ぼ、僕、昇天そうだよ」「わ、私もよ」  
「一緒に昇天こう」「うん」と言った後ユウはラストスパートをかけた。  
「あぁ、いい、イキそう」「僕も」と渾身の力をふり絞るかのように貪った。  
「あぁ、も、もぅダメ」「あぁ、イク、イク」  
「あぁぁぁ…」  
「ぼ、僕も、うわぁぁぁ…」  
ほぼ同時に二人は昇天に達し、ベッドに重なった。  
ジリリリリ!!  
 
と偶然セットして置いた目覚まし時計が鳴り、時間を見ると11:30をさしていた。  
大丈夫?痛みはあるけど何とかと会話交わしながら着替え、急いでミランダ先生の部屋に行った。  
急いで着いた頃には10分前となっていた。  
慌ててノックをし、急いで入り、ミランダ先生を起こし、サツキ(ルキア)にかけられた呪文を解除した。  
ルキアは起きた。  
「ルキアさん大丈夫?」「ええ、大丈夫よ」とユウの言葉に答えるルキア。  
 
ルキアが立とうとした時、事件は起きた。  
痛っとどうしてかルキアは立てないでいると。  
「すいませんでした」と土下座するユウ。  
「どうしたの?」とわからないでいる、ルキア。実は…と今までの経緯を語り、本当に申し訳ありませんと平謝りした。  
多少納得してないけど、「責任とってよね」の一言でユウは安心と同時に重圧を背負うことになったのであった。  
一方、サツキはというとユウとの思い出に浸っていたのであった。  
 
数日後  
 
「この子がサツキちゃんです」  
「へぇ、この子がサツキちゃんねぇ」  
「はじめまして、この前はごめんなさい」  
「もう、アレはやめてよね」  
「はい、わかりました」  
そういう会話は交わされたかわからないが、ルキアとサツキは仲良しになりましたとさ。  
 
終わり  
 

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