『はぁん!!カイル!!いいわぁ!!』
『先生……僕ももう……!!』
『はぁん!!ラスクは絶対……あの小娘に渡さないわ!!』
『シャロン、落ち着いて!!乱暴しないで……あぅ!!』
「……ふぅ、この子達随分と張り切ってるわね……」
いつもの用にセックスに励む二組の盗聴をしていたミランダが、ふとそんな事を零した。
「……そういえば私も随分ご無沙汰よねぇ……ラスク君を落とす時は本番までやらなかったし……」
しばらく二組のやりとりを聞きながら物思いに耽っていると、気づいた時には自分の指が秘所に触れていた。
「……久々にフランシス先生の所にでも押しかけようかしら……?」
そう思い立つまで時間はかからず、善は急げと言わんばかりに準備を始めたミランダであった。
……数刻後……
コンコンッ
「鍵は開いているよ、入りたまえ。」
情報整理と問題作成の仕事をしていたフランシスはノックの音に目を向けずに返す。
ガチャッ
扉の開く音に目を向けると、そこに入ってきたのはミランダであった。
「……すまんが私の記憶だと問題はこの間渡したばっかりの気がするのだが……?」
「えぇ、今月分は昨日受け取ったわよ?
今回は別件で来たの♪」
「別件……なるほど、そう言う事か。」
フランシスはふと、ミランダの胸元を見てうんざりとした表情を見せる。そこにはミランダ特性の媚薬が入った小瓶が挟まっていた。
「最近私もさびしくなったの……久々に、ね?」
「シャロンが君と関わり始めたと思ったらしばらくぶりにそれか。」
「あら、知ってたの?」
「生徒の行動は多少なりともチェックしているからな、シャロンが君の案内で部屋に連れて行った事まで確認したぞ。」
「フランシス先生お得意の千里眼ね。」
「あぁ、まぁ君の部屋を迂闊に覗くと見てはいけない物まで見えてしまうからな……それでなくても君の部屋はバリアが張ってあって見難いんだが……」
「ふふっ、女の部屋を覗くのは男としてあってはならない事よ?」
「……まぁそれはともかく、見ての通り仕事中だからそういう用事ならまた今度にしてもらえるか?」
「あら?貴方は常時仕事をしている様にしか見えないわよ?現に昨日受け取ったと言うのにもう来月分の問題を作ってるし……少しは肩の力を抜いたら?」
甘えながら近づいてくるミランダに、フランシスもどうしたものかと逡巡する。
とは言え、以前しつこく断り、結果酷い目にあった事を思い出し、仕方が無いと言わんばかりにため息をつく。
「しょうがない……ただし今回終わったらしばらくはこの件で部屋に来ないでもらえるか?」
「えぇ、それで構わないわよ。」
ミランダは心の中でガッツポーズをしつつ、胸元から小瓶を取り出すと寝室のベット脇の机に置く。
フランシスは外の看板を『ただいま入室お断り』の表示に変え、鍵を掛けてから寝室に入ってくる。
フランシスが寝室に戻ると、既にミランダは下着姿でベットの上に座っていた。
フランシスも上着を脱ぎ、半裸になると、ミランダの隣に座った。
ミランダがフランシスの首に腕を回し、そのまま互いの唇を重ね合わせ、互いに舌を絡み合わせる。
「ん……くちゅ…」
「ん…むふ…ちゅ…んはぁ…」
しばらく互いの舌を舐めあった後、ミランダが名残惜しそうに唇を離す。
フランシスがキスの余韻に浸っていると、ミランダが首に回した腕を思いっきり引っ張り、自らをフランシスに押し倒させる。
引き倒されて上になったフランシスに、ミランダがそっとつぶやく。
「いつものようにやさしく……ね♪」
その言葉に答えるように、ミランダの秘所をショーツ越しに愛撫しつつ、首筋を唇で揉み解すように愛撫する。
ミランダの方も、右腕でフランシスの体を抱き、彼の胸板に自分の乳房を押し付けつつ左手は彼のモノに伸ばし、ゆっくりとしごき始める。
しばしの間互いにそれを繰り返し、ミランダの吐息が荒くなってきた頃合でミランダは右腕の力を緩める。
フランシスはそれを感じ取り、ゆっくりと体を離していく。
二人はふと下半身を見ると、フランシスのモノは大きくそそり立ち、ミランダのショーツは既にぐっしょりとなっていた。
フランシスはゆっくりとショーツを下ろし、ミランダの秘所が露になったところで、改めて触れてみる。
「きゃんっ!!指じゃなくて貴方の熱いのじゃなきゃいやぁ……」
ミランダの言葉を無視し、フランシスは一心不乱に指をミランダの秘所へ突き入れる。
「ゃんっ!!あんっ!!あんっ!!」
フランシスが秘所へ突き入れる指を2本3本と増やしていく。
(こうでもしないと、本当に気絶するまで離してくれないからな……先に感じさせるだけ感じさせて満足させないと……)
次第に突き入れる指の速度を上げ、ラストスパートを掛ける。
「あっ!!あっ!!はっ!!イっちゃう〜!!」
喘ぎ声と共に指への締め付けがきつくなったのを感じ、フランシスは指を一気に突き入れる。
「あああぁぁぁっ!!」
ミランダが絶頂に達した事を確認し、フランシスは指を引き抜く。
荒い息を整えているミランダを更に満足させるべく、フランシスは自らのモノをミランダの秘所へとゆっくりと入れていく。
と、ここで思いも寄らない事が起こった。
突然ミランダの腕がフランシスの体に伸び、ごろりと上下を逆転してしまったのだ。
「ふふふ……まさか指だけでイかされちゃうなんてね……
今まではそっちが気絶した時点で止めていたけど、そっちがそのつもりなら、私が満足するまで離してあげないんだから♪」
フランシスは自ら墓穴を掘った事に気がついた。
とどのつまり、前回までは気絶するまで離さなかったのではなく『気絶したから仕方なく離した』に過ぎなかったと言う事だ。
ミランダの腰がゆっくりと動き始める……
二人の行為(主にミランダの一方的な、が頭に付く)は、それから明け方まで続いた。
コンコンッ。
「フランシス先生?いらっしゃいますか?」
シャロンがフランシスの部屋に声を掛ける。
「鍵は開いてるよ。入りたまえ。」
声が微妙に弱弱しく感じた事に疑問を感じつつ、扉を開けて中に入る。
「先生、この問題ですが……」
部屋に居たフランシスの様子をみて言葉を詰まらせる。中に居たフランシスは骨と皮だけと言うのも言いすぎだが、それに近い状態で仕事をしていたのである。
この時、フランシス寮全体に絶叫が響き渡ったのは、また別のお話である。
to be continue?