たっぷりと舌を絡ませあったユウとラスクは互いの潤ませた瞳を見つめ合う。  
互いの顔が互いを欲情させるというある種の魔力に満ちた空気。  
漏れる息は正に天然の媚薬ガス。性欲を持余すってレベルじゃない。  
 
ユウは頭の中にある種の本能という名の大佐から任務を授かる。  
(聴こえるかスネーク。今君の目の前に居るのは身体は子供、頭脳は大人。  
 リードはしてくれるだろうが男がただ攻められるだけでいいと思うな。  
 まずは先ほどのしゅびどぅば〜感溢れるあそこを感じさせろ)  
 
実際にはサツキさんの声なのだがそれはどうでもいい。  
強いて言えば…  
 
 
 
 て、手が止まらない…よぉ。やだ…私こんな窓の外で自慰してるよぉ…  
 ユウ君が舌を絡めてる姿たまんないよぉ……ぁ……はぁ…  
 
 あぁ、もっと先が見たい……弟がもっとえっちな顔して喘ぐ姿が見たい…  
 恥ずかしくて目を逸らしながらも、ラスク君?ちゃん?のお豆を弄るところが見たい…。  
 
『ん…ぁぁ…』  
 あぁ、ユウ君が、弟が。見たことも無いような、あんなとろけそうな顔してる……。  
 こんなの…間違ってるのにぃ……ゃぁ………止まらない……  
 
 ぐちゅ……くちゅくちゅ…ぴちゃ……  
 
『指・・・止まらない………私、弟に欲情してるよぉ…  
 やん…私ったら……弟のキス覗き…見て興奮んん!…してるよぉ……  
 ハァ……んはぁ!……イイよぉ……』  
 
 まってぇ…こんなの孔明の罠だよぉ………  
 こんな…ユウ君がえっちな姿でいるなんてぇ……ぁぁっ  
 もういっその事もっとぐちゃぐちゃになって!  
   
『あんっ…ぃ…っ!……やぁん…!!あはぁ!♪』   
 
 
 妙な背徳感でスイッチの入った乙女はもう止まらなく、  
 絡み合ってる主役よりは先に絶頂を迎える事だけは確かということだ。  
 それにしてもこの姉。こんな特殊なシチュエーションで随分ノリノリである。  
 駄目だこの幽霊。頭の三角巾もどきにドリキャスペイントでもしてろ。  
   
 
 窓の外でDAIKOUHUNしている姉を知ってか知らずか、もうラスクしか見えていないのか。  
 ユウはラスクを後ろに向け、後ろから抱き締める。  
 服の裾下からゆっくりと手をのばしていく。  
 服を脱がさなかったのは果たして無垢のせいか、趣味のせいか。  
 
「あ………ん…」  
 
 まだ飽きないのか恐るべしディープキス。ユウがラスクに顔を寄せ、今度は攻めに入った。  
 しかしユウは舌を休めずに、同時にラスクのぱっとみあるかないかも分からない胸へと手を伸ばす。  
 たっぷりとキスで感じた体には胸はもう一問多答、正解1234と言ったところか。  
 
「んふぅ…ぁぁっ…ん…ゃん…っ!」  
 
 面白いように反応するラスクに、ユウの動きは少しずつ大胆になっていく。  
 
「ぁぁ…ぅ……んむぅ…」  
 撫で回す。  
「んむぅ!?」  
 乳首を爪弾く。  
「…んんん!!!?んぅ!」  
 力強く揉む。  
 
 揉むたびに先ほどまで自分をリードしていた舌がビクンと震える。  
 それを狙い舌先を絡めあう。  
 
「んふぅ……ゃぁ…ユウ…」  
「ラスク…んちゅ………やわらかい……ん…」  
「あそふなぁ……あんっ!…んぁ!!」  
 
 本当に彼らはキスが好きなようだ。  
 舌を絡ませあいつつきあい、湿らせあい貪り合う。  
 突き出し、刷り合わせ、混ぜあい、飲み込み合う。  
 
「ラスクのって……ん…んぢゅ…考える…だけで…んむ…おいしいね…」  
「んぢゅるる…ぼくもだよ……んくちゅ…あまぁぃ……」  
 
 あ、外のお姉さんノックアウトした。  
 ユウ&ラスク……恐ろしい子……!甘いのは君たちの空気とか言動その他諸々全部だ。  
 
 
「ん…ぁはあ♪…ユウの、あたってる……ん!」  
 
 30分以上の前戯でパンツの中が先走り液でねちょねちょになっている。  
 そんなユウの一物に、無駄な肉のない締まっている。それでいて柔らかいラスクの尻が服越しに押し付けられる。  
 涎を垂らし、胸を揉まれ腰を振る姿は傍から見ればとても淫靡な光景である。  
 どこぞのOPのように大っぴらに腰を振るのではなく、誘うようにゆっくりと。ぐいぐいと。  
 ユウは服越しでも予想出来た。きっとこの尻はぷりんぷりんでもぷるんぷるんでもなく、ぷりぷりなのだと。  
 剥きたての海老も勝てるわけがない。食べちゃいたい。そう思うくらいに。  
 
「あっ…!んちゅ…またおっきくなったぁ…んぁん!♪」  
「ら、ラスク…ちゅぱ……ぢゅるる…」  
 
   
 
***** 一方その頃ノックアウトされたサツキさん  
 
 寮前で落下していたサツキさん。幽霊なのに落下ってするのか  
 という、まさに「万有引力」の法則に違わぬ落ちっぷりでした。  
『は、激しすぎよぉ……はぁ……ハァ…ァ…ガクリ』  
 あ、死んだ。もともと死んでるけど。  
 
「きゃぁぁぁあああ!?もういやぁぁぁ!?  
 またあくりょ………えと……」  
 
 この話ではサツキさんと相当アツイ戦いを繰り広げてたリディア先生。  
 見回りの時間に再びサツキさんと遭遇。  
 が、倒れている霊、しかも苦しそうな顔で、目元に涙まで見えてしまっては  
 本来の落ち着きや優しさを取り戻さずには居られない。  
 だれがこんな状態の霊に雷をぶち込めるだろうか。  
 
「えっと、どうしましょう…??と、とりあえず私の部屋へ…?  
 触っても大丈夫かしら・・・ってか触れるのかしら。  
 ぅぉ、冷た!?」  
 
 どうやら幽霊の体温は低いようだ。  
 
 

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