『う…ん………』
目を覚ます。ベッドの上らしい。
視界に移る天井。見慣れているようで違う。
私たちの部屋のはこんな洒落たインテリアライトなど置いていない。
暖色のオレンジが部屋を映し出す。やはりこの部屋は知らない。
寮の中であることは確かなのだけど。
「え、え、と…目、覚めたかしら? の、呪わないでねぇ〜、お願いだから〜」
机の下から、誰かが覗き込んでる。リディア先生だ。
あれ、今回は雷は飛んで来ないのかしら。さっき脅かしちゃったのに。
『あ、はい。その、とりあえず素数でも数えて落ち着きませんか』
涙目で恐る恐る覗かれたら寧ろ先生が幽霊に見えます。
「1,3,5,7,11,13……あぁ、落ち着いた……かな?」
2が抜けてます先生。
「え、えとどうしてあんな所で倒れてたの?男子寮の前だなんて…
も、もしかしてウチの子たちの誰かに恨みでも、あ、あっちゃったりとかするのかしら?」
『う、恨みだなんてとんでもない!』
「じゃぁ、誰かに恋してるコース? 一途ねぇ……」
今どんな想像されたのかしら……。
「今日は2回目よ〜、おばけ見るの…。今日はついてないわねぇ。
あ、貴女以外は人魂みたいだったのだけど…」
ん?すると?さっきのは人魂状態で?
今は人型で見られてて、しかもお部屋まで運んで貰って来たってことね…。
ってことはもしかしてハァハァしているところ見られてた!?
「あ、あの〜。何考えてるの?そんな深刻そうに…
あんまり深く考えると白髪が増えるわよ」
失礼な。これは銀髪です。とりあえずは黒歴史級の変態行為は見られてなかったようで……。
…あれ?……おかしい。ワタシノカミノイロッテコレダッケ?
やだ…こんな基本的なこと……思い出せない!?
『え、どうなってるの?家族の事は覚えてる。
アカデミーでの生活も。編入前の生活も!泣いてくれた友人のことも!!
全部覚えているのに私のことだけどうしてこんな不明瞭!!?』
「ちょっと、大丈夫?!」
『どこを忘れたの?誕生日?名前?昔好きだった人の名前?
苦手な食べ物?忘れたくなかった思い出は??
いやっ、怖い………っ。コワイ!!』
「しっかりなさい!」
パァァァン!
『あ……。……ぁ』
飛んできた張り手。痛みに現実に引き戻される。
その痛みを寄り処にし、霊の構成である、前提条件を考え直す。
私の名前はサツキ。弟はユウ。ここだけは間違えない。大丈夫。少なくとも消滅や暴走は無い。
『あ、ありがとうございます。落ち着きました』
「ごめんなさいね…。それにしても、あなたがうろたえる姿を見て、私の方が落ち着いちゃったわ…
見たところウチの学校の生徒には違いないようだけど、詳しく。ね?」
順を追って話す。確実に、私の知識の確実に正解できる部分から。
今は記憶のロストが一時的な欠陥なのかそれとも……それは忘れよう。考えただけで飲み込まれてしまうかもしれない。
私は亡霊ではなく、半死の生霊。
事故死した弟を蘇生させるため禁忌を犯したこと。
そして……
『弟を賢者に出来れば、私を生霊の状態から戻して頂けるという条件が提示されました』
「ん…」
『学長には話を通して頂けると聞きましたが先生方には話が通ってないようですね…』
「ユウ君のお姉さん……そういうこと……」
「ごめんなさい。てっきり学長の話、別のクラスのイオリ君の事かと……」
『勘違いかよ!!!!! なにそれ私雷撃たれ損!?』
『うわ〜ん、訴えてやるぅぅ……』
「それはいいけど、そんな臭い漂わせて泣いてたら強姦でもされたみたいよ?」
背筋が凍った。確かに今私の背筋が凍った。
しかも急に何だか覇気が……。
『え……っ』
いやしかし、臭いが残ってるって発想はなかった!だから先生想い人のくだりでやけに顔赤くしてたのね!?
「窓越しに可愛い弟が自慰でもしてたのかしら?」
『あ……』
「図星?可愛いわね……」
まって、この人目があの、その、ソッチ系の香りがするんですけれど、その、はい。
『私腐女子なんで、薔薇はともかく百合はちょっと……』
「そう、関係ないわ」
押し倒される。先生の肌柔らかい……じゃなくて!
『真に受けないで下さい……あと生徒を襲わないで下さい』
「残念ながら『今は』生徒じゃないでしょう?だから、GO U HO U♪」
しまったそうだった。顔が近いです。そんな近寄られると、
その、さっきの、ユウ君の……ぁぁ……
「長生きしてると、色々楽しみが増えるのよ〜。
見慣れてみればあなた、随分美味しそうよ?」
お、狼!羊とおっとりと天然の皮を被った狼だわ!!
…それにしても、属性範囲広い…。
いったいこのエルフ何歳ですか。訊いたら打ち抜かれそう……。
ってそんなこと考えてる場合じゃない!
『そ、その、勘弁してくださ……ん……』
せ、せめてフレンチキスから…。違う!!
さっきから全く正常な判断の下せない私の頭などおかまいなしに、
私の口の中をリディア先生の舌が蹂躙していきます。
ち…ちから…はいらない…ぁ…
「ずいぶんと…ん……感じやすいのねぇ…」
『ん!…んんん…!?』
なんという制圧力!!
私の感じる場所を正確かつ迅速に調べ上げ攻めてくる。
れろ……れろ?ちゅぷちゅぱ…ぶちゅ…
『ひぃゃぁ……そ、そ…んなにぃ…そこ舐められるとぉ…』
「やっは…り…ここ…ね?」
耳元から聞こえる声がこんなに淫靡な魔力を含んでるだなんて…
キスだけでこんなに感じちゃうなんて…私えっちなのかなぁ…
でもユウ君たちの凄かったなぁ・・・。
そんなこと思っている間にも先生の舌が私の舌の側面を執拗に舐め上げます。
「サツキちゃん…ん……面白いくらい感じてくれるのね…
コッチの気………んぁ…素質十分よぉ…」
『そんなことぉ……』
「あるわよぉ…んぷは……こんなに濡れちゃってるんだから」
『!?!?∀AЩЯ!?』
気づけば私のアソコはびしょびしょでショーツが透けるに違いないレベルでしsた。
「もしかして初めから期待してた?」
そんな…さっきまで驚かせていた先生に責められて
弟たちの行為で性欲を持余して…
「まったくサツキちゃんったら」
もうなんだから変に逆らわなくてもいいような気がして…
何だかもう、ずっと、焦らされ続けてて我慢が出来ない……
「い ん ら ん ね ♪」
頭の中で何かが切れた。
『……て………だ……い』
「なぁに?聴こえないわよ?」
『もっと…してください…えっちで淫乱な私を
もっともっとぐちゃぐちゃにs
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