サツキはいま悩んでいる。  
最近、ユウが使うティッシュの量が多くたまに変な匂いがする。  
悪い虫がつかないように女子には気を配っていたが  
男子の方がイケナイ知識を与えてしまったらしい。  
年頃だから仕方ないか、と思いふと考えた。  
(何を使って自慰しているのかな・・・?)  
 
ここは一つ正面から聞いてみよう。  
「ユウくん!!」  
「うわ、どうしたの?お姉ちゃん」  
「隠してもムダよ、一体どうやってゴニョゴニョしてるの!  
部屋を探してもそれっぽい本は出てこないし白状しなさい!!」  
ブラコンもここまでくると大変である。  
ちなみに現在地は教室。  
まだクラスメートは大勢いる中でそんなことを言われたらユウも困ってしまう。  
赤面して戸惑うユウの視線の先にはクラスメートの一団が・・・。  
(まさか、あの中の誰かを想像して?)  
ユウが誰かと付き合うことを想像して、頭から消そうとぶんぶん首を振る。  
幽体を見える人には変な行動が丸見えだった。  
 
 
あの後ユウに怒られ、サツキはしょんぼりと散歩していた。  
「ちょいとそこ行くユウレイさん」  
「きゃっ!びっくりっした」  
そこには幽霊以上に気配を消すのが上手なマラリヤの姿が。  
彼女は、幽体を見ることはできないが存在が分かるらしい。  
本人曰く、見るのではなく感じるのだそうだ。  
「さっきのあなた達の会話を聞いていたんだけど」  
「え、嘘!?」  
「すぐ後ろにいたわよ?  
それで、あなたに解決策を教えてあげようと思って」  
他人にさっきの話を聞かれたのは恥ずかしいが彼女の話も気になる。  
「要するにユウ君の性欲がなくなれば異性への興味も薄れるわけで・・・」  
 
その後サツキはマラリヤに頼まれ薬品に関する禁書を図書室から盗み出したり  
材料集めをさせられていた。  
どう考えても先ほどの作戦とは無関係な物もあるが文句は言えない。  
 
すべてはユウのためと言い聞かせマラリヤから複数の粉薬を受け取ると  
ユウの夕食に薬をかけサツキは夜を待つことにした。  
 
あの薬の効果を全部合わせると  
一度寝たら朝まで起きないが、体は触れれば反応し  
本人には都合のいい夢を見せるという副作用がないのか気になる内容です。  
 
「そろそろ寝ようか」  
「ふぁー、お姉ちゃんおやすみ。ぐー」  
即効で寝静まったユウにこっそり近づき、股間へ手を伸ばします。  
幽体では直接触れるわけではないが、お互いに何かしらの感触はあります。  
「んっ」  
ユウは反応したが薬のおかげで目を覚ます様子はありません。  
サツキはそのまま服越しにユウのものを擦ります。  
 
その頃、夢の中のユウは  
大好きな人に現実と同じ事をされていました。  
 
シコシコシコシコ・・・  
「あっ、大きくなってきた〜♪」  
サツキは喜び動きを激しくする。  
「んんー、んぁ!」  
 
クチュ、チュパ  
「こんなに立派になっちゃって・・・」  
恍惚とした表情で眺めていたが  
ユウのものが限界に達したように震えだす。  
「あ、まだダメ!」  
最低でも丸一日分の性は溜めてからにしてもらわねば。  
急いで精管を押さえ、無理やり止めてしまう。  
「う・・・ぁ」  
「苦しいのかな?でもこれもユウのため・・・」  
どう考えてもサツキ自身のためですが気にしたら負けです。  
その後サツキはユウが達しそうになると止める、を繰り返しました。  
 
疲れ知らずのサツキは夜明けまでユウの体を弄り続けました。  
寝ているのにユウの体は汗まみれで疲れているように見えます。  
「そろそろ終わりにしないと」  
そう言って力を緩めると・・・  
 
ドピュドピュッ!  
 
 
66 名前:危険な香り 投稿日:2007/04/16(月) 22:05:35 ID:8E0CFy+e 
「あ、服を脱がせればよかったわね」  
寝間着の股間の部分が精液で濡れてしまったようです。  
「さて、ユウが起きても怪しまれないようにしないと・・・」  
 
その後目覚めたユウはぐっすり寝たはずなのに疲労が残った体を疑問に持ちながらも  
自分の寝間着と布団が大変なことになっていることに気付き後片付けに翻弄されました。  
(ふふっ、朝勃ちもないみたいね。これでユウが異性を気にかけることもなくなって・・・)  
 
      ・・・・・・  
 
「ねえ、お姉ちゃん」  
なぜか満足そうなサツキに声をかけるユウ。  
「どうしたの、ユウ?」  
「昨日の話なんだけど、実は・・・その」  
そのことで忙しかったサツキは興味津々で耳を傾ける。  
「お姉ちゃん、リエルちゃんと本を描いたことがあるよね?  
その本をこっそり読んで知ってる人に当てはめちゃって・・・」  
 
確かに以前、リエルに頼まれて同人誌を手伝ったことがある。  
だがジャンルは確かや○い系・・・  
 
「アッー!!」  
「わ、どうかした?」  
(まさか、あれを見られていたなんて・・・。  
弟がアブノーマルな性癖に進まないように止めてあげなくちゃ)  
「あのね、ユウ」  
そこでふと考えた。  
(でも同性が相手なら結ばれる可能性は低いし、あんまり気にする必要はないか)  
「これからはお姉ちゃんを気にせずじゃんじゃんオナニーしていいわよ!」  
「ぇ・・・え?」  
 
こうしてサツキの悩みは解消され女子への警戒に替わり  
男子とユウの付き合いをチェックするようになりました。  
 
でもサツキは知りません。  
あの時のユウの夢の中に現れたのが自分だったということは・・・。  
 
 
その後、マラリヤに昔の同人誌をネタに脅されるリエルの姿があったのはまた別の話。  
 

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