ある日のこと、ヤンヤンは悩んでいた。  
いつも元気いっぱいでうるさすぎるほどのヤンヤンが妙におとなしいので  
何人かが声をかけたものの、「何でもないアル」としか返事は返ってこなかった。  
他人に話しても仕方がないからだ。  
ヤンヤンの悩みとはずばり金銭のことだからである。  
「このままじゃ今月の学費がはらえないアル…」  
消え入りそうな声で呟きながら何どもガマ口を覗いては溜息をついていた。  
小さな農村出身でそもそも成り行きで入学してしまった  
ヤンヤンにはそんなに余裕は無かったのである。  
内職や先生の手伝いで日銭をかせいでたのであるが、今月は仕事が少なかったため  
学費分を稼ぐことができなかった。  
今となってはこのアカデミーは大切な場所でありもう一つの自分の家なのだ。  
お金がないからハイサヨナラなんてのはまっぴらだ。  
「どこかに金儲けの話はないアルか…」  
ヤンヤンは再び大きな溜息をついた。  
 
一方そのころ、シャロンも悩んでいた。  
シャロンの場合は金銭ではなく身体、ようするに胸(おっぱい)である。  
牛乳をたくさん飲んでも大きくならない、魔道書をいくら読んでも胸を大きくする魔法はない、  
とうとうシャロンは最後の望みを託し、放課後を待って恥を忍んで先生の下へ聞きに行ったのだ。  
リディア先生とミランダ先生に聞いてみるも二人とも呆れたような困ったような顔をするだけで  
何も教えてくれなかった。  
マロン先生にいたっては質問したとたん有無をいわさずお仕置きをされてしまった。  
いったい何がいけなかったのだろう?  
特大の電撃を食らってふらふらなシャロンはとりあえず寮に帰ろうと  
教室に荷物を取りに戻ることにした。  
「どこかに私の悩みを解決してくれる人はいませんの?…」  
シャロンは歩きながら溜息をついた。  
 
教室に戻るとそこにはヤンヤンだけであった。  
本来なら放課後になれば真っ先に教室から姿を消すヤンヤンが残っているのにシャロンは驚いた。  
心ここにあらずといった感じでシャロンが入ってきたのも気づいてないようだ。  
どうやら彼女も悩みを抱えているらしい。  
(珍しいこともあるものですわね)  
などと思って見ているとヤンヤンは左手で胸を押さえて溜息をつきながらうつむいていた。  
(胸を押さえながらどんな悩みを……はっ!まさか!!)  
ヤンヤンは単に無意識に胸に手を置いていて右手で開いたガマ口を覗いて  
溜息をついていたに過ぎなかったのだが、そこはシャロンからは死角になっていた。  
彼女は自分の中である結論に至った。  
(そうですわ、彼女も私と同じ揺れナイ組み…きっと私と同じ悩みを抱えていたに違いませんわ。  
 いわば彼女は同士!仲間!!心の友!!!)  
それほど追い詰められていたのか、はたまたマロン先生の電撃の当たり所が悪かったのか、  
シャロンは正気とは思えない共感をヤンヤンに覚えてしまった。  
そしてそのまま彼女へと近寄り声をかけた。  
「ヤンヤン一人で悩んではダメよ!」  
「なっ何事アルか!?」  
急にテンションの高い声をかけられヤンヤンは驚いた。  
「なにも言わずとも私にはわかりますわ…そう!胸のことですわよね!?」  
 
「・・・・・・・・・は?」  
 
今度は別の意味で驚いてしまった。  
いったいこの人は急になにを言い出すアル?  
「私は…」  
そんなちっぽけでみじめな悩み抱えてないアル、そう言葉を続けようとしたが  
あえて飲み込んだ。  
ヤンヤンの脳内コンピューターが感じ取ったのだ。  
ずばり、これは金儲けに利用できると!!  
脳内の演算装置が高速で動き出し計算を始めた。  
 
カチャカチャカチャカチャ…チーン!!!  
 
一つの答えが導き出され、ヤンヤンの目がマジカマークへと切り替わった。  
(これはいける…いけるアル!!)  
ヤンヤンは先ほどとはうって変わって笑顔で答えなおした。  
「そうアルそうアル! 私も胸のことで悩んでたアルよ!」  
「そ…そうですの。なんか急にテンション高くなりましたわね」  
「いやはや、私も儲け話…じゃなくて仲間が見つかってうれしいアルよ」  
シャロンの手を握ってぶんぶん振り回しながら答えた。  
「そこでアル。さっそく友情の証にシャロンに巨乳になる東洋の秘術を教えてあげるよ」  
「ほ、本当ですの!?…でもそんな秘術を知ってる割にはなんでヤンヤンは巨乳じゃないんですの?」  
「細かいこと気にしちゃ駄目アル。今晩私の部屋にくるヨロシ」  
「え、ええ…」  
なんか胡散臭さを感じたが、巨乳というキーワードがでては見過ごすことはできない。  
とりあえずシャロンは行くだけ行くことにしてその場をあとにした。  
再び教室に一人残されたヤンヤン。  
しかしその表情はさっきの暗いものではなかった。  
「ふふふ…さっそく今晩の作戦に向けて行動開始アルよ!!」  
意気揚々とその場を飛び出した。  
 
日も大分落ちたころにヤンヤンは自分の部屋に帰ってきた。  
その手にはビデオカメラが抱えられている。  
購買部のリエルから野鳥観察のためとそそのかして高画質のHDDビデオカメラを拝借してきたのだ。  
ヤンヤンの作戦とはずばりこうである。  
この部屋を訪ねてきたシャロンを胸が大きくなるマッサージと偽り、  
裸にひん剥いて性感マッサージを施そうというのだ。  
で、その模様をクローゼットに隠したビデオで隠し撮りするというものである。  
「シャロンは人気者アルからな〜。上映すればきっとガッポリアル」  
シャロン自身は自覚がないようだが、実は隠れファンがかなりいる。そのファンの大半は  
 
『シャロンは貧乳だからシャロンなのだ!』  
 
などとのたまっているのだ。  
むろんシャロンからすれば大きなお世話以外の何者でもなかろうが。  
無論、ヤンヤンとてできればこんなことはしたくはない。  
ヤンヤンは金持ちが嫌いではあるが、別にシャロン個人のことは嫌いではない。  
シャロンに罪はないし、努力家であることを知っているからである。  
むしろ、友達だと思っている。  
「友達を売るような真似は心が痛むアルが…販売やレンタルはしない一回きりの上映会だし、  
 大事なところはちゃんとモザイクいれるから勘弁ネ」  
などと、誰に言うわけでもなく独り言で弁解を行い、  
さっそく口の堅そうな顧客をリストアップすることにした。  
「セリオスやカイルはムッツリっぽいから1000マジカでも飛びついてくるネ。  
 レオンやタイガは口が軽そうアルな〜」  
シャロンにばれないよう一回きりの上映会なので、口の堅い人間でないと安心して呼べないのだ。  
とりあえず10人ほど見繕ったところで次なる準備に移ることにした。  
「さて…あとは部屋のムード作りとアレの準備アルな」  
今回の作戦の重要アイテムである秘密兵器の準備を始めた。  
いくらシャロンが世間知らずといっても、マッサージするから裸になれ、などと普通に言ったら  
さすがに警戒されて逃げられてしまうだろう。  
そこで秘密兵器の出番なのである。  
「この作戦に抜かりはないアル」  
準備の整ったヤンヤンはシャロンを待つことにした。  
 
ほどなくして、ドアがノックされた。  
「ヤンヤン、シャロンですわ」  
「待ってたアルよ!ささ、開けて入ってくるヨロシ」  
ドアを開けたシャロンが目にしたのは異様な光景だった。  
訳のわからない模様の絵が壁に貼られ、床にも変な模様のカーペットが敷かれていた。  
それ以上におかしかったのは部屋の中が霧のようにもやがかかっていたことだ。  
それに何だか不思議な香りもする。  
また、ヤンヤン自身も変わっていた。  
スリットの深いチャイナドレスを着ているのはまだしも、  
顔には花粉症の人間がかけているような  
鼻と口をすっぽり多いかぶせられるマスクがかけられていた。  
「早くドア閉めるアルよ。鍵もかけといてね」  
「あの…ヤンヤン?」  
さすがに不審に思ったシャロンが何かを尋ねようとした時  
「気にしたら負けヨ。私を信じるヨロシ」  
そういってヤンヤンはドアに近づき自分でドアを閉めて鍵をかけた。  
そして強引にシャロンをあらかじめバミリをしておいた位置に座らせる。  
「この部屋の様子と香りは何なんですの? それにそのマスクは?」  
シャロンがとりあえず確認したかったことをたずねると、  
「部屋の絵やカーペットは東洋風の雰囲気作りアル。意味は無いヨ」  
「じゃあこの香りは?」  
「これはブームはずれのアロマね。気分が落ち着くアルよ」  
「マスクは?」  
「いま風邪気味アル」  
たずねられたことに淡々と答える。  
だがもちろんこの部屋の不思議な香りはアロマなのではない。  
これこそがヤンヤンの秘密兵器『媚薬香』である。  
これはある一定量を体の中にとりいれると全身が性感帯となり、  
どんな堅物でも悦楽をもとめる性奴隷になってしまうという恐ろしい香である。  
この媚薬香はある日マロン先生とドンジャラで賭けをしたときせしめたものなのだが、  
なぜマロン先生がこんなものを持ってたのか、何に使うつもりだったのか真相は謎である。  
「ささ、細かいことは気にせずさっそく東洋の秘術、巨乳化マッサージを施すアルよ」  
そういって座り込んでいるシャロンの胸を後ろから鷲づかみにした。  
「ひゃあ! ちょ…ちょっとヤンヤン」  
驚いたシャロンが逃れようとするが  
「動いちゃ駄目アルよ。巨乳になりたくないアルか?」  
そういうとシャロンはおとなしくなった。  
恥ずかしいような、ちょっと気持ちの良いような微妙な感覚だったが、  
頭の中でユリやルキアの自分を見下す顔(被害妄想)を思い出しじっと動くのを我慢したのだ。  
(そうですわ、あの二人のようになるために耐えますわ!!)  
シャロンはひたすらこらえ続けた。  
 
しばらくヤンヤンは揉み続けていたが、シャロンの反応が思ったより鈍い。  
(媚薬香が足りないアルか…?)  
もどかしく思ったヤンヤンは一旦シャロンから離れ通常の3倍量を炊くことにした。  
部屋中がさらにもやに包まれ、香りも協力になった。  
「こんなにアロマを炊いて大丈夫なんですの?」  
「大丈夫、大丈夫、問題無ネ」  
再び胸を揉みはじめるヤンヤン。  
力を入れすぎず、抜きすぎずほどよいリズムでシャロンの小さな胸をいじくりまわす。  
「ん…あ…」  
シャロンの口から思わず小さな感嘆が漏れる。  
どうやら媚薬香が効き始めたようだ。  
 
さっきまではじっとしているとはいってもやはり小刻みに抵抗していたのだが、  
いまは完全になすがままだ。  
(ではそろそろ第2段階に移行するアル)  
今のシャロンの服装はTシャツにジーンズというラフな格好だ。  
ヤンヤンはシャロンのTシャツを強引に引っぺがし、ジーンズのベルトを緩め始めた。  
「な…ちょっとヤンヤン何を…」  
「シャツの上からでは効果薄いあるよ。やっぱり直揉みが一番ネ」  
そういいはなち、ジーンズも強引に脱がせた。  
シャロンは清楚な白いブラとショーツだけの姿となった。  
さらにヤンヤンはブラも剥ぎ取り、残るはショーツ一枚である。  
「こ…ここまでする必要は…」  
「あるアルよ」  
ヤンヤンはさらけ出されたシャロンの二つの乳首を指先で弄りはじめた。  
すでに乳首は起っており、やさしく弄るたびにシャロンの体が小刻みに揺れた。  
「ああ!や…やめ…ん…ああっ……」  
やめ、とはいっても手を振り払おうとも逃げようともしない。  
もはや完全にヤンヤンの虜となっている。  
後ろ側にいるヤンヤンからはシャロンの表情は見えないが、大体想像はついていた。  
左手で乳首を弄くりつつ右手をショーツへと伸ばす。  
(ふふ、ぐっしょりアルな)  
ショーツ越しからでも熱いほどの愛液がシャロンの下の口から流れていた。  
そのままショーツの中へと指をねじ込んだ。  
「ひゃあ!あん………」  
さらにシャロンの中へと指を滑り込ませ、掻き回す。  
かわいらしい吐息がもれつづけている。  
もうシャロンに抵抗の意思は無いようだ。  
(これは効果テキメンあるな)  
媚薬香の効果をたしかに感じて、ショーツをゆっくりと下げ始めた。  
ショーツが股間からはなれると愛液がトロリと太ももをつたって流れ始める。  
完全に生まれたままの姿となったシャロンの体をヤンヤンはさらに攻める。  
「ハァハァハァ…ん……あ…あっ……あん…」  
自分は全裸になっている。  
しかも大切なところを他人に弄くられ、恥ずかしい液までイヤらしく流れてる。  
通常なら死にたくなるほど恥辱感に満たされてるだろうにまったくそんなの感じない。  
むしろもっと激しく!もっとイヤらしくして欲しい・・・  
シャロンの理性はもはや完全に消し飛ぶ寸前である。  
「もっと!ヤンヤン!もっと弄繰り回してぇー!!!」  
ヤンヤンのほうを振り返りそう懇願する。  
改めてシャロンの表情を見たがもはやいつもの表情はなかった。  
顔は火照ったように赤く、半開きになった口からはイヤらしく涎が垂れている。  
目も完全に悦楽を求める淫乱者の目つきとなっていた。  
(これは…ちょっと効きすぎアルな)  
やはり3倍量はやりすぎたか、あまりハードな内容だと上映できないアル  
そう思い、部屋の換気をして媚薬香の空気を部屋から出そうと  
窓を開けるために立ち上がろうとした。  
 
だが…  
「ヤンヤン…どこへ行くんですの…」  
立ち上がろうとするヤンヤンをシャロンががっしりと掴む。  
細腕なのにすごい力だ。  
たちあがることができない。  
「ちょっと窓を開けるだけアル。どこもいかないから離すヨロシ!」  
「イヤ!!!早く続けて!!!体が熱くて我慢できない…」  
そういってシャロンは突然ヤンヤンのマスクを引っぺがした。  
そして強引にヤンヤンの唇を奪う。  
「ムッ……ムー!!!」  
突然ディープキスをされ戸惑うヤンヤン。  
しかもマスクを取られてしまった。  
早く換気をしないと自分まで媚薬香に取り込まれる…  
だがシャロンは自分から離れようとしない。  
(効果テキメンにも程があるアル!! マロン先生め!!!)  
明らかに自業自得なのだが、冷静な判断をしている余裕は無かった。  
渾身の力を振り絞りなんとかシャロンを振り払う。  
急いで立ち上がろうとするが急激に力が抜けていく。  
「きゃっ!…あっ……」  
チャイナドレスのスリットからシャロンの指が進入しヤンヤンのショーツの中へ突っ込まれたのだ。  
シャロンの指が不器用に動き回り、ヤンヤンの力が奪われていった。  
「あふぅ…はっ離すヨロシ…」  
「ダメですわ…私ばっかりこんなイヤらしいことされて。ヤンヤンにもイヤらしくなってもらわないと」  
「ひっひぃー」  
シャロンはヤンヤンのドレスを引きちぎるように取り去ると、  
ブラとショーツの位置をずらし、乳首を舐めはじめた。  
「ヤンヤンもこう直でみると結構胸がありますわね…羨ましいですわ。私にも栄養をわけてください」  
「なっ何を訳のわからないことを…」  
乳首を舐めつつ、下の口も同時に指で弄くっている。  
ヤンヤンはそのとき非常にイライラしていた。  
自分を離そうとしないシャロンにイラついていたのではない。  
シャロンがヘタすぎるのだ。  
(さっきのディープキスにしてもそう、今の乳首舐めや指使いにしてもそう!  
 こんなのじゃ…こんなのじゃ全然ダメある!!!)  
すでに換気をするという目的はヤンヤンの頭から消えていた。  
部屋中に充満した媚薬香は二人目の性奴隷を生み出していたのだ。  
自分の乳首を舐め続けているシャロンの頭を引っぺがすと、その唇を奪った。  
ヤンヤンの舌がシャロンの口の中へと強引に入ってくる。  
その舌の動きは生き物のようにシャロンの舌へと絡みつき、口の中でヌチュヌチュと音を立てる。  
二人の唾液が絡み合い、ヤンヤンが口を離すとイヤらしい一本の糸となり、重力で下へと垂れた。  
「これがディープキスってやつある。さっきのシャロンのテクじゃ男に嫌われるアルよ」  
「こ…これが本物ですのね…」  
戸惑いつつもうっとりとしている。  
どうやら世間知らずのシャロンは本当に性知識は低いようだ。  
「シャロンは本当にダメな子アルな〜。ならいまからレッスン開始アル」  
「レッスンってちょっとヤンヤン…」  
「ヤンヤンではない、先生と呼ぶヨロシ」  
そういってシャロンの生殖器の中へと指を入れる。  
「いまのシャロンでは合格点は上げられないネ。だからお仕置きの電撃アル」  
そういってシャロンの中を激しく掻き回す。  
そして女体の性感帯であるスポットを激しく弄くり始めた。  
「あっ…あっ………あぁぁぁぁ!!!」  
シャロンは体に電流が走ったような衝撃を受ける。  
上の口からは涎が、下の口からは愛液がとめどなくあふれ流れ続ける。  
もう頭の中が真っ白だった。  
これほどの快感を味わうのはシャロンが生を受けて初めてだった。  
「い…いやぁ……や、やめて…」  
そうもらしたシャロンにヤンヤンは意地悪い笑みを作って答えた。  
「ふ〜ん、そうアルか。じゃ、このへんにしとくアル」  
そういってすぐさま指を引っこ抜いた。  
 
「………!!」  
シャロンの表情が凍りつく。  
泣きそうな顔でヤンヤンに向き直る。  
「い…イヤです…もっと…」  
「おやおや〜? 私はシャロンがイヤだと言ったからやめたアルよ」  
サディスティックに笑いながらヤンヤンは答える。  
シャロンは泣き出しそうな上目遣いでヤンヤンを見つめている。  
その表情はまるで極上のエサを目の前にしながらずっとおあずけをくらっている犬のようである。  
ハァハァと吐息をもらしながらシャロンは小さく呟く。  
「もっと…シャロンにお仕置きを…」  
「ハァ〜!? よく聞こえないアルな〜?」  
「無知でイヤらしいシャロンにもっと激しいお仕置きを!! 先生!!!」  
そう叫んだシャロンに満足げにヤンヤンは答える。  
「ふふふ…もっと激しいお仕置きをお望みアルか。本当にシャロンはイヤらしい生徒アル」  
そういってヤンヤンは道具箱からごそごそと何かを取り出し始めた。  
かわった形をした小さな棒だ。魔法少女がもっているような棒を小型化したようにも見える。  
これもマロン先生から賭けドンジャラでせしめたものである。  
 
『これは赤ちゃん用の魔法のステッキなのだ!』  
 
などとマロン先生は言い張ってたが、何のことはない。結局はかわった形をしたバイブである。  
いい年してカマトトぶってたのか、本当にそう思い込んでいるのか、これも真相は謎である。  
当初の計画ではこれも性感マッサージに使うつもりだったのだが、さすがにこれはやりすぎだろうと思い  
道具箱にしまっておいたのだ。  
「ではお仕置きを再開するアルよ。さっきのはアメリア先生レベルのお仕置きだったアルが、  
 今度はロマノフ先生レベルあるよ」  
「ほ…本当ですか…」  
さっきより本当に激しいのがくることにシャロンは一瞬戸惑ったようだが、  
すぐにその表情は期待に満ちたものに変わった。  
 
「早く先生…そのバイブを…お願いします…」  
「ん〜?このバイブをどうして欲しいアルか?」  
「私の…アソコに…」  
「アソコってどこアル?解るようにはっきり答えるヨロシ」  
「私の…イヤらしくビショビショにぬれてる…おま○こに…」  
「ビショビショに濡れてるどこアル?」  
「私のおま○こに!!! はやくぶちこんでぇ〜!!!」  
シャロンはヤンヤンのほうに股をM字型にばっくり開いて待ち構えている。  
どんどん息遣いが荒くなり涎を垂れ流している。  
本当に我慢ができないようだ。  
「じゃあいくアルよ」  
バイブのスイッチをいれシャロンの中へと乱暴に突っ込んだ。  
すでに潤滑油はそうとう浸透しており、するりとバイブは受け入れられた。  
シャロンの中でバイブが暴れだす!  
「はぁ〜ん!!もっと!!!もっと〜!!!」  
シャロンの体にさきほど以上の電流が走る。  
足の指先から脳天まで全身が得たことのない快感で満ち溢れていた。  
だが、それでもまだ満足にいたってないようである。  
ヤンヤンは先ほどから放置されていたシャロンの小さな二つの山を空いた手で再び弄り始めた。  
さらに手が回りきらないようには舌でフォローする。  
先ほど以上の舌技で、シャロンのコチコチにかたまった乳首を  
なめくじのようにゆっくりと這い回った。  
「……はぁっ!…くはぁ〜!!」  
シャロンから言葉にならない絶叫が漏れる。  
さきほどまで快感のあまり激しく揺れていたシャロンの動きが徐々に収まっていった。  
どうやら悦楽の頂点まで到達したようだ。  
ヤンヤンはシャロンの体からバイブを抜いて離れた。  
 
「ハァ…ハァ…ハァ……」  
シャロンから小さな吐息が漏れる。  
目を瞑り口を半開きにしてるその表情はとても満足そうである。  
「どうだったアルか?」  
「最高…です……もう、どうなってもいい…」  
今から地球が滅ぶと聞いても今のシャロンならあっさり受け入れそうである。  
だがヤンヤンは意地悪く笑みをうかべて答える。  
「どうなってもいいアルか。ならばまだレッスンは続けられるアルな」  
「まだ…続くのですか?」  
「嫌アルか?」  
さすがに疲労感はあったが…  
「ぜひ…お願いします」  
それ以上にまだ快感を味あわせてもらえる幸福感のほうがまさっていた。  
「ではもっとレベルを上げるアルよ!」  
宴はまだまだ続いた……  
 
…チュンチュンチュン  
窓の外からは小鳥のさえずりとやわらかい光が漏れていた。  
そのころヤンヤンとシャロンはすっかり眠りこけていた。  
当然媚薬香はとうに効果が切れ、部屋のもやと香りは消えうせていた。  
「う・・・う〜ん」  
シャロンはだるい体を起こす。  
目覚ましをセットしなくても決まった定時には自然と体が目覚めてくれた。  
だがイマイチ頭がスッキリしない。  
(ここは…どこでしたっけ…? …きゃっ!)  
シャロンは自分の体を見て驚いた。  
全裸で、しかもベットにも入らずカーペットで眠りこけていた。  
しかも隣で寝息を立てているヤンヤンも全裸だ。  
なんでこんな状況に? 頭がうまく回らない…  
必死で思い出そうと部屋をきょろきょろと見回す。  
散らかった部屋の惨状をみてゆっくり思い出そうとしていた。  
(そう…たしか昨晩………ああっ!)  
ようやく頭が回りだしたころ、シャロンの目に時計が入った。  
まずい!このままでは1限目に遅刻してしまう!   
しかも今日の1限目はガルーダ先生の授業だ。  
「ちょっとヤンヤン!早く起きないと遅刻ですわよ!!」  
「ただの恥さらしアル〜!!」  
ただ一人不正解してる夢でも見てるのだろうか?  
うなされながら寝言を言っていた。  
「いつまで寝ぼけてるんですの!早く起きなさいって!」  
「んん…シャロンあるか…なんで私の部屋に?」  
「それは後! 1限目はガルーダ先生よ!」  
「ああ!これはマズいアル!! 急ぐアルよ!!!」  
「で、でもせめてシャワーくらいは浴びないと…」  
「電撃浴びるよりマシある!!!」  
二人は簡単な身支度だけすませ、いそいで教室へと走った。  
 
「…はぁ〜〜〜、まいったアル…」  
なんとか1限目にはまにあい、無事に放課後を迎えた。  
午前中は頭が回らなかったが、午後になってから昨晩のことを完全ではないが思い出したのだ。  
自分の立てていた計画を思い出し、急いで自分の部屋に帰りその惨状に愕然とした。  
お気に入りのカーペットは二人の愛液でカピカピになり、一張羅のチャイナドレスはぼろぼろだ。  
疲労を感じながらもとりあえず部屋を片付けた。  
(あれ…?バイブはどこ行ったアル?)  
夜までかけてなんとか見れるようにまで片付けたのだが、昨晩使用したバイブが見つからない。  
昨日の終盤は自分がどんなことをしたのか全く思い出せないのだ。  
 
(むー…まっいいか)  
それ以上の問題を解決しなければならないのでとりあえずバイブは後回しだ。  
ビデオ撮影していたのを思い出しさっそく再生してみる。  
「これは…強烈アルな…」  
冒頭のマッサージ部分はまだいいとしても、  
二人が絡みだしたあたりから完全に上映できるものではなかった。  
特に後半は隠語のオンパレードだし、カメラのほうに何度も御開帳している。  
編集でどうにかなるレベルではなかった。  
「上映料をもっと値上げして…ってそういう問題じゃないアルな」  
結局最後まで再生せず停止ボタンを押した。  
初期化ボタンを押して完全にデータをこの世から抹消する。  
こんなもの万が一流出したら自分もシャロンも身が危うい。  
 
今月の学費はロマノフ先生に頼んで待ってもらおう   
来月仕事量を増やせばいいだけのことだ  
初めから素直にこうすれば良かった 私のバカ  
結局今回の一件で残ったのはぼろぼろのチャイナドレスとカピカピのカーペット、  
それにシャロンに対する罪悪感だ。  
「きっと友達売ろうとした罰が当たったアル…」  
今日一日申し訳なくてシャロンのほうを見れなかった。  
シャロンからの視線はずっと感じていたがきっと非難の視線だったのだろう。  
「明日、ちゃんと謝るアル」  
そう決意したところでドアがノックされた。  
「だっ誰アルか?」  
「私…ですわ…」  
その声は紛れもないシャロンのものだ。  
きっと昨晩のことを糾弾に来たのだろう。  
「今開けるアル…」  
謝ろうと思っていてもさすがに足取りが重い。  
ドアの向こうに怒りのあまり真っ赤な顔のシャロンを想像しながらドアを開いた。  
「……?」  
ヤンヤンは思わずぽかんとしてしまった。  
たしかにシャロンの顔は真っ赤だった。  
だが、それは怒りで赤くなっているわけではないようだ。  
微熱があるかのように目も潤んでいる。  
ヤンヤンに対して向けられている視線は非難のものではなく、むしろ…  
「約束通り来ましたわ」  
「約束…?」  
「なにをとぼけたことを……ヤンヤ…先生がおっしゃったんですのよ。  
 これから毎晩無知なシャロンのために 性知識の授業を施してくださると」  
(そんなこと…言ったアルか…?)  
全く記憶にない。  
シャロンはすっと部屋に入り鍵を閉めた後、自分のスカートをめくった。  
ストッキングもショーツもなにも身につけていなかった  
さらに失くしたと思っていたバイブがシャロンの生殖器へと入れられていた。  
朝のドタバタの時しっかり持ちかえっていたようだ。  
「な…何してるアルか……」  
「またおとぼけになって…先生がノーパンでバイブを入れてから部屋に来ないと  
 レッスンを受けさせないと仰ったんじゃありませんか」  
(そ、そんなことまで言ったアルか………)  
無論、記憶にない。  
シャロンは期待に満ちた目でヤンヤンへと迫ってきた。  
「さぁ…無知でイヤらしいシャロンに昨晩以上のレッスンをお願いします…先生……」  
 
(やっぱり罰が当たったアル………)  
 
〜fin〜  
 

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