選択肢 A
「……はぁっ」
バッカみたい、私。何でこんな惨めな気持ちになるんだろう。
これじゃ、まるで私の方が変態みたいじゃない…ハア。
…イヤ、これはそもそもアイツが悪いのよ、毎日毎日部屋に通って、私をこんな体にして…。
「ん…くぅ」
想像の中で、あいつの手がやさしく、私を撫でた。肩のあたりに手を触れて、そっと撫で降ろして…。
そして、静かに押し倒す。床の冷たい感触まで、リアルに感じられる。
私は何時の間にか、自分から指を動かして、想像の世界に浸っていった。
「あ…ちょっと止めなさいよ、バカ…」
想像の中で、あたし達は何故か制服っぽい物を着て、ひなた荘の裏庭に居た。
私は必死に抵抗したけど、体に力が入らない。…そうしている内に、どんどんボタンは外されていく。
「やだ、誰かに見られちゃ…んっ」
顔を振って必死にイヤイヤをしようとしたら、その前に景太郎の舌につかまってしまった。
舌は容赦なく、私の口の中を攻め立てた。
「ん、んむっ…」
今、現実では私の表情はどうなっているのかしら。性欲の塊になった淫らな女子大生の顔?
想像したくもないけど、いつもキスの時、あいつに一部始終見られてるのよね…。
やがて、景太郎の手が前がけのブラのホックをはずし、二つの膨らみを空気に露出させる。
実際にやったら、ひんやりして気持ちいいんだろうなぁ…スースーして。
そして、二つの掌が、私の双球を包み込むと、ゆっくり揉みほぐし始めた。
…多分、自分でやってるんだろうけど。
「んはっ、ダメぇ、けいたろ…スケ…ヘぇッ……」
両手の主は、腰をくねらせながら、その動きを更に加速させる。
「…はぁっ!」
やがて、片方の手が下のほうに下がっていき、スカートの下からパンツを少しずつずり下げる。
そのまま、脇腹、下腹部、太ももと交互に刺激し、私の物とも彼の物ともつかない指が、秘部をこねくり回しはじめた。
「…んくっ……き、け、けー…たらぅっ…!」
何時の間にか、息を粗くして、必死に喘いでる私が居る。
そして、お尻の方で、私の両足を限界まで広げ、青空と自分に向かって秘部を拝ませるようにして、
夢中で指を出し入れしている景太郎が居る。
サイタマ!! サイタマ!!
「ん、んはっ、けーたろう、あ、い……ィィイイ!(・∀・)人(゚∀゚)人(゚∀゚)人(・∀・)イイイィィィ!!」
すると、何かの力で、指があそこから引き離され、私の脳髄に電撃が走った。
頭の中に、訳の分からないノイズが入り、脳みそがショートしそうな感覚に襲われる。
「ひゃ、ひゃあんっ!?」
突然、何かが押し込まれる感覚…しかも、極上に張りのある物。
やがて、それは私の中をかきまわし、上下運動し、奥をつく。
…もう慣れっこだけど、それでいてすごく気持ちの良い感触。
そっか、私、想像の中でまでちゃんとエッチ出来るほど、こいつに抱かれたいんだ…。
「はぁっ、景太郎、私、もう…」
あるはずの無い感触にすがり付き、思いっきり腕を回す。
彼の腰の動きが加速し、私自身の腰の動きも、それに合わせて激しさを増す。
段々と体温が上がっているのが分かり、フワフワ体が宙を舞う。
「あ、いや、ひっぁぁ、あくぅ!!!」
最後の一回、お互いの腰の動きがピッタリと合い、体の中の、少し弾力のある部分で結合する。
何かが弾けて、終わり無い海のような喪失感が支配した後、何とも言えない虚脱感が待っている。
私は必死に、どこかに飛んで行きそうな意識をつなぎとめていた。
…やっと、元の天井が見えてきた。正気を取り戻したらしい。息はまだひぃひぃ言ってるけど。
「それに、しても…私って、やっぱり、スケベなのかなあ…」
ぽそっと呟いた次の瞬間、私は心臓が飛び出しそうな衝撃を感じた。
『…でも、スッゴイ可愛かったよ。なる』
「ななな、何やってんのアンタッ!」
「…いや、名前呼ばれたもんで、何かなと思ってのぞいたら…」
「ししし、しかもアンタ、中に…中に出しちゃったの!? つーか本当に入れてたの!?」
『ゴ、ゴメン、あんまりカワイかったから、つい…と言うか、目の前で自分の彼女が全裸でひろげてりゃ…』
覗き、レイプ、子作り、前科三犯!!!
選択肢 A 『暴走なる』 完