前日の暗雲が吹き消されたように晴れ上がり、ひなた荘は朝の陽光に照らされて輝いていた。その外観は、平和な女子寮そのものである。しかし……  
 
施錠された正面玄関。そのロビーには、この時のための服装に身を包んだ五人の女が横一列に並んで座っていた。その前を、一人の男がゆっくりと歩いて往復している。女達がある種の期待に眼を潤ませてその姿を見つめる中、やがて歩みが止まり、穏やかな声が発せられた。  
 
「さてと、ではそろそろ……」  
 
皆、その次に来る宣言を期待していたのだ。餌の時間を前にした牝犬たち全員の首には、真新しい黒革製の首輪が鈍い光を放っている。その金具が、熱っぽい吐息の波に混じって金属的な音を立てた。  
 
「始めるとしようか。パーティの開幕だ」  
 
 
 
 
「はぁっ、うんっ、ああっ!ご主人様、もっとぉっ!!めちゃくちゃにしてぇっ!!」  
「あ、鶴子さん、そこが感じるんですっ……あ、ひゃうんっ」  
「はぁっ、はぁっ……むつみはんも上手や……ウチ、もう負けそうやわ……あうぅっ!」  
「ああっ!いいわ……そこよぉ……そこがいいのぉ……いっぱい、いっぱい突いてぇっ!!」  
「んっ、よっと……こらぁなる、いつまでご主人様独り占めしてんのや。ええ加減に代わらんかいな」  
「お盛んだねぇ、君たちも。そんなにこれが欲しいのかな?」  
 
数刻後、ひなた荘は淫楽の府と化していた。五人の女達が一人の男の寵愛を求めて、ところ構わず求め合い、互いを犯しあっている。何しろ五人もいるわけだから、一本の肉棒では到底対応しきれない。  
誰か一人が景太郎に抱かれている間、残りの四人は次の権利を巡って女同士での肉弾闘争を行うことになる。『ご主人様』が今抱いている女に飽きるか昇天させるまでに、あとの三人をイカせてしまえば、必然的に自分が抱いてもらえるというわけだった。  
今、ロビーにあるソファの上で、今流行りのカーディガンタイプの女子高生の制服の胸をはだけさせ、景太郎に乳首を吸われながら腰を上下させているのはなるであるが、それまでに彼の上に乗った女がその順番を何度変えたか、数えることもできない。  
 
そばの床ではむつみと鶴子がシックスナインの体勢で互いの秘部を舐め合っている。上に乗ったむつみは、その豊満な体にはいささかサイズが小さいと思われる体操着を着、穿いたブルマは鶴子の手によって限界まで割れ目に食い込まされ、その隙間から舌を差し入れられていた。  
一方、下の鶴子は昔遊郭の女郎が寝巻にしていたような淫猥で薄手の着物を着崩し、両膝を半ば立てた状態にしているため、丸見えになった花弁をむつみに攻められている。  
下着は?もちろん着けていない。誰もそんな無意味な物は必要としていないのだ。これは肉欲を満たすための饗宴なのだから。  
 
また白地に花柄のチャイナドレスの裾をめくり上げられたはるかは、ペニスバンドを装着したみつねに激しく子宮を叩かれ、狂おしげに腰を震わせていた。みつねは、バブルの頃に流行ったような、真紅のボディコンドレスを腹部に巻きつけるような格好で腰を動かしていた。  
股間の部分はペニスバンドを装着するのに邪魔だし、胸の部分は自分で自分の乳房を愛撫するのに邪魔になる。むつみや鶴子と張り合えるほどの巨乳を荒々しく揉みしだきながらピストン運動を続けるうち、嗜虐的な感情が彼女の中で急速に膨れ上がっていく。  
 
「はるか姐さん、そないにええんか?ならもっと腰振ったれや。それっ!」  
「ううんっ!うっ、あっ、な、中で動いてるぅ……ああんっ、だめぇっ!」  
「こんなグチョグチョにしといて、何がアカンちゅうねん。素直におねだりせんと、やめてまうで」  
「そ、そんな……ひゃうっ!!あ、ああっ……あたしのあそこがぁ……いあぅっ!」  
 
昨日までは処女だったはずのみつねが、今日では後背位の体勢で大きく突き出されたはるかの尻をぴしゃりと叩き、ケタケタと笑いながら頭の上がらない存在であったはるかを嬉々として犯している。  
その光景は、このロビーに充満する異常なまでに濃密な女の香りの中では、さほど特異とも感じられなかった。新しくひなた荘を支配した異種の価値観が、彼女達を暴走する欲情に駆り立てている。  
 
「あはは……ねえ、見てご主人様。みんな、あんなにいやらしい事してるよ……ほらぁ」  
「うんうん、自分の欲望に正直なのはいいことだよ。さて、そろそろ上の口でもしてもらおうかな」  
「はぁい。うん……しょっと」  
 
なるは景太郎の男性自身を膣から引き抜くと彼の前に膝をつき、自分の愛液で濡れたそれを美味そうに頬張る。そして、子供がお気に入りの飴を大事そうに舐めるような、じっとりとした舌使いを始めた。  
 
「んん……ずいぶん上手くなったじゃないか。口だけじゃなく、舌の使い方も覚えたね」  
「む〜、ふぁい……んっ、ちゅばっ、ちゅぷっ」  
 
その後ろでは、鶴子とむつみのくぐもった喘ぎがだんだんと大きくなっている。そろそろ二人とも、限界に来ているようだった。  
 
「んんっ、んちゅっ、あ、やんっ、鶴子さん、も、もう私……あ、だ、だめぇぇ───っ!!」  
「はぁっ、ふぁっ……ウチも、ウチももうあきまへん……ああんっ!」  
 
上になっていたむつみは急に仰け反ると、痙攣したように身体を震わせ、がっくりと倒れた。その下で荒く呼吸していた鶴子は、ふっと息を吐くと目を閉じて脱力した。  
そんな二人の姿を欲情した瞳に映しながら、這いつくばった格好で犯され続けるはるかも、ほどなく臨界点に達した。  
 
「ああっ!うぁうっ!!キツネ、あ、あ、い、いくっ!私、イクぅ───っ!!」  
「ほら、そらっ!はよいったらんかい、この淫乱年増っ!」  
「あ、んぁああああ────っ!!!……う……はふぅ……」  
 
みつねはびしょ濡れになって黒光りする擬似男根をはるかから抜くと、肩で息をしながら尻餅をつく。  
 
「ふう、はあ……よ、よーやっとイキよったか……まったく、なんちゅう助平女や」  
 
完全に焦点を失った瞳で、尻を宙に突き上げたままよだれを垂らしているはるかを見つめながら、みつねは呟く。そして、片手で目を覆って床に大の字になった。自分は一方的に攻める側に立っていながら、よほど疲れたらしい。  
 
一方、四人の後釜争いなど眼中に無いなるは、景太郎に頭を撫でられながらフェラチオに専念していたが、やがて口を離した。そして膝を進めると乳房を両手で抱え、その谷間に赤黒い男根を挟み込んで前後に動かし始める。  
時々、亀頭を舌先で転がしたり、キスをしたりして様々にバリエーションを持たせた。  
 
「んむっ、おお……これはなかなか……かなりいいよ。成瀬川」  
「もおっ、なるって呼んでよぉ。ご主人様ぁ……」  
「あ、ごめんごめん。上手くなったよ、なる」  
「うふふ……嬉しいな。私、もっとご主人様に気持ち良くなって欲しいの……」  
「うん、いい心がけだね。もっと頑張ったら、君を奴隷頭にしてあげてもいいかなあ」  
 
「え、本当!?私、頑張っちゃうから!」  
 
ここで奴隷頭と言えば昔の王室の正妻のようなもので、五人の肉奴隷筆頭として、妾である他の四人に対して命令することも出来るし、主人に抱かれる際に優先権が与えられる。  
寵愛を求める競争が激しい中で、安定した権力と快楽が手に入るわけであり、これを逃す手はなかった。俄然張り切って肉棒を愛撫しだすなるの向こうで、一人の女がむくりと起き上がった。  
 
「な……なんですて!?そんな勝手な話がありますかいな!ご主人様一の奴隷はウチやで!」  
 
それは、今まで半死半生の態で横になっていた鶴子だった。それが景太郎となるの聞き捨てならない会話を耳にしてにわかに目を血走らせ、這いながら二人の元へ迫ってきた。が……途中で腰をつかまれ、うつぶせに倒れた。  
なにすんのや、と言いながら後ろを振り返ると───みつねが、股間に黒いモノを光らせながら、彼女を見てにやにやと笑っている。  
 
「な、なにすんねん、アンタ!」  
「なにをする言うて、ナニに決まってるやんか」  
「や……あぅんっ!!」  
 
振りほどく間も無く、局部に異物が侵入するのを感じた鶴子は、思わず上体を躍らせて短く叫んだ。腰をしっかりと握ったみつねによって彼女の体はずるずると後ろへ引っ張られ、なるの脚をつかもうとして伸ばした手は空しくさまよって床を引っ掻いた。  
 
「嫌っ、嫌や!ウチが……ウチがご主人様の最初の奴隷なんや!……はぁんっ!!」  
「聞き分けのないこと言いなや。姐さんはこれで満足しい……よっ」  
「や、やめ……んふぅっ!あ、きゃふぅっ!!」  
「なんだかんだと言いながら、ここはずいぶんと御機嫌みたいやんか……しかし、はるかもアンタも、相当の好きモンやね。年増はこれやから困るわ」  
 
容赦のないみつねの言葉に、鶴子は涙目になって言い返す。  
 
「ううっ……!な、なんやて……堪忍せぇへんで……あ、んぁっ!ひゃうんっ!!」  
「堪忍せんのはこっちやて。ちょいと奴隷になったのが早いぐらいで、先輩風吹かすなや。ほれ、あんまり手間かけさせんと、アンタもさっさとイったらんかい!」  
「あああっ!う、うう……ご、ご主人様ぁ……ウチ……んっ、あっ、んやぁううん───っ!!」  
 
一時的に光を取り戻した凛々しい瞳が再び欲情に支配されるのと時を同じくして、鶴子は絶叫のような嬌声を上げた後、糸の切れた操り人形のように倒れ、昇天した。  
着崩していた着物が床に華を咲かせたように広がって落ち、充血しきった花弁から蜜を洪水のように溢れさせて悶絶する彼女を、みつねは優越感の入り混じった目で見下ろした。そして、足元の着物をあたかも今自分が汚した女そのものであるかのように踏みにじった。  
 
「ふ、ライバルは少ない方がええちゅうこっちゃ」  
 
そう言い捨てると、なるの横に座り、その肩を叩く。  
 
「こら、なる。独り占めはあかんゆーたやろ。ウチにもよこさんかいな」  
「ちゅっ……ぱっ……ん、もう。しょうがないわねえ」  
 
なるは両胸で包んでいたペニスを渋々放すと、裏側から舌を這わせ始めた。みつねもそれに続き、表側から亀頭にかけてしゃぶるように舌を使う。熱く、ざらついた感触が景太郎の海綿体を強力に刺激し、下半身から脳にかけてせり上がって来る快感が神経を強力に揺すぶった。  
 
「んんっ……!いいよ二人とも……そろそろいきそうだ」  
「ちゃぷっ……じゅばっ……は、早くちょうだい、ご主人様ぁ……」  
「んちゅ……う、ウチにも、ウチにもかけてぇ……」  
「う……い、いくぞっ!」  
 
心持ち腰を浮かせたと思うと、景太郎のそれから卵白に似たものが放射された。それはなるとみつねの指、唇、そして顔を白く染め、乱雑に化粧をしたような容貌に見せる。  
 
「はぁ……ご主人様のが、こんなにいっぱい……ちゅっ」  
「あはは。なる、アンタのそこにもついとるで」  
 
顔一面に付着した粘液を、二人は互いに舌で舐め合った。それがあらかた済むと、今度は亀頭の先端に残ったそれを、争って舐め取ろうとする。  
そうして、もうほとんど残っていない男の体液の残滓を女達が漁っている間に、それまで硬度を失っていた景太郎の男根が再びムクムクと鎌首をもたげてきた。  
 
「あ……」  
「う……これ」  
「ふう。こいつも元気だね、ははは」  
 
苦笑する景太郎の表情に、なるとみつねは顔を見合わせて不敵に笑い合う。お互い眼に対抗意識を浮かべてはいたが、それでも心の通い合った親友同士である。  
どちらがよりご主人様に気に入られるか、勝負の行方を楽しむだけの精神的余裕があった。そして、二人がまた奉仕の舌技を競おうとした、その時───  
 
「ひゃっ!?」  
「んっ?」  
 
なるの奇声に驚いたみつねは、彼女の腰に取り付いた腕の持ち主を見てぎょっとした。いつの間にか、むつみがにんまりと笑いながらなるを羽交い絞めにしようとしている。  
 
「うふ、うふふふふふ……油断しましたねえ、なるさん♪」  
「あ……む、むつみさん……」  
「あちゃあ……」  
 
これから起こる事態を想像して、みつねは顔を覆った。むつみは動作こそカメのように鈍いが、女性とは思えないパワーを誇ることはよく知っている。これでまたライバルが一人減ることは確実であったが、なぜか素直に喜べないみつねである。  
 
「や、やめっ……ちょっと、むつみさん……あんっ!」  
「ご主人様を〜独り占めしては〜いけませんよぉ〜……ちゅぱっ」  
 
人生ローギア一本槍女、乙姫むつみはなるを後ろから捕まえたまま、両脚を絡ませて床に仰向けに寝る格好を取った。これによってなるは極めて不安定な体勢となり、むつみの繰り出す性技の数々に一方的に嬲られるしかない。  
むつみは力で勝るというだけでなく、その入念な舌使いと指使いは同性を攻略するにも十分な効果を発揮した。むしろ、抵抗を封じた上での繊細な愛撫は、女性により有効であったかもしれない。  
 
「やあぁっ……どうしてそんな上手いの……いっちゃう、いっちゃうよぅ……」  
「いいですよ〜。いっちゃっても。ご主人様のことはあとは私に任せて下さいね〜」  
「はぁっ、んあっ、あ、だ、ダメぇっ!ひゃうぅんっ!」  
 
腕をばたつかせながら胸と股間の疼きに喘いでいたなるの身体から力が抜けるのを確認すると、むつみは下から体を抜いてなるに覆い被さり、既に絶頂を迎えて意識が朦朧としている彼女の身体をさらに愛撫し始める。  
その執拗とも言える攻めを言葉も無く見つめるみつねは、周囲の状況を確認する注意力を欠いていた。  
 
「な、なんちゅうエゲツない姐ちゃんや……はうっ!?」  
「ふふん。さっきは好き放題やってくれたじゃないか……キツネ」  
「あ、あわわ……」  
 
はるかが、脂汗を流して固まるみつねを、狩猟者の眼で楽しそうに眺めながら肩に手を置いていた。  
 
「な、なあはるかはん……ウチもさっきはちょいと調子に乗りすぎてなあ。ここは年の功ちゅうことで、勘弁してくれへん……?」  
 
必死に弁明するみつねを無視し、はるかは景太郎に寄りかかって囁く。  
 
「ねえご主人様。こんなアバズレの小娘より、あたしの方がもっといいことしてあげられるわ……」  
 
大人の女の誘惑の視線を受けながら、彼は涼しい表情で答えた。  
 
「僕は公平だからね。ここの原理は自由競争だ。僕のこれが欲しければ、自分で権利を勝ち取ることだね」  
「ふふ。わかったわ。そうすることにする」  
 
ニヤリと笑うと、はるかはみつねに向き直った。そして腰を抜かして後ずさりする彼女に、音も立てずに飛びかかり、押し倒すとペニスバンドに手を掛け、あっという間に外してしまった。  
 
「あ、あかん!堪忍やぁ!」  
「今さら、何言ってんのさ……」  
 
懇願するみつねに馬乗りになりながら、片手で器用にその道具を装着するはるか。準備が整うと、みつねの両脚をぐっと抱え上げて腰を浮かせ、無防備に濡れて光る目標にインサートする。  
 
「そらっ!」  
「あ、いやぁぁぁっ!!」  
 
はるかは先刻の借りを返すように、激しく腰を進退させる。かつて瀬田に向けられていた女としての湿った情念。  
それが奇形的変化を遂げて景太郎に対する服従心へと変質を余儀なくされた現在、彼女の中で行き場のない負の感情が、内圧を極限まで高めた内燃機関のように爆発寸前となってその五体を突き動かしていた。  
 
「どうだっ!?これがいいんだろ?お前にはこれがお似合いさ!」  
「はぁっ!あふうぅっ!やはんっっ!!」  
「本物は、私のものだ!私だけのものだ!お前は、これで満足してればいいんだよっ!」  
 
股間を熱く突き上げる侵略者の激烈さに、みつねはただ切なげな閨声を上げながら身悶えすることしか出来なかった。そんな昨日まで処女であったみつねと、彼女を獣のような眼で責め立てるはるかを、景太郎は椅子に頬杖を突きながら満足げに眺めていた。  
 
「さてと、なるさんももう十分みたいだし……今度はこちらをいただきますね♪」  
「おや、ご苦労さん」  
「あっ……くそっ」  
 
みつねを陵辱することに気を取られていたはるかは、むつみが景太郎の傍らにひざまずき、体操着を胸の上までたくし上げて両乳房の間に挟み込むのを見た。  
みつねを相手に鬱積を晴らしている最中に、今や彼自身よりも女達にとって重要な存在となったその器官を、あの豊満な胸に独占されたとなれば本末転倒である。  
彼女は慌てて失神しかけているみつねを放り出し、むつみを押しのけるようにして自分の支配者の前に座り、荒々しくドレスの前を開く。  
 
「むつみ、言っとくけどこれは私のなんだからね!」  
「そんなのズルイです〜私だってもらう権利がありますよぉ〜」  
「今の私は、ご主人様の奴隷頭候補筆頭だ!それ以上でも、それ以下でもない!」  
「歯を食いしばりなさい〜そんな大人、修正してあげます〜!」  
「あのね、君たち……」  
 
景太郎の奴隷になって以来、前より陽気で間延びした喋り方になったむつみだか、譲れないものに関してはより頑固になったらしい。言い争いが白熱して、話が妙な方向へ行きかけたのを見て景太郎は折衷案を出した。  
 
「じゃあ、こうしようか。二人で一緒にしてもらおう。それならいいだろ?」  
 
そう言ってその言葉に、互いに一歩も退かなかった二人はきょとんとしてしばし顔を見合わせた。  
が、すぐにその意味するところを理解すると左右に向かい合うように座り、やや斜めの角度からペニスを互いの乳房でサンドイッチするように、あるいは押し包むようにして前後に動かし始める。  
景太郎も、奉仕の邪魔にならないように両脚を大きく広げ、二人の背の後ろに置いている。  
 
「んんっ……かなりいいよ、二人とも」  
 
やや力みが要る体勢を取りながら、男性自身が四つの乳房に揉み洗いされるような感覚は、二人フェラチオとはまた違った快感があった。舌のようにざらついて熱い感触ではなく、あくまでも滑らかでやや冷たい柔質の物体に優しく刺激される感触は、また格別なものがある。  
 
「ああ……うっ、これはたまらないね……」  
「うふ、気持ちいい?ご主人様。私のとどっちがいいかしら」  
「私の方が大きいですから、私のですよねぇ〜」  
「ううん、なんとも採点しがたいな……二人いてこその……んんっ」  
 
景太郎は、自分が仕込んだ女達の出来栄えに満足していた。はるかとむつみは、ブルマの谷間とチャイナドレスの裾間から大量の愛液を垂れ流しながら一心不乱に奉仕を続けている。  
そして、二人の向こうでは、回復した鶴子がみつねの粘液でどろどろになった秘部に舌を這わせていた。  
 
「ひゃっ、ひゃあんっ……も、もう堪忍してぇ……」  
「ちゅくっ、ぺちゃっ、ちゅっ……こうなったらまずアンタから、ウチのモンにしたらなあきまへんなぁ。容赦しまへんえぇ?」  
「や、やはぁ……」  
「安心しぃ。ウチがご主人様の奴隷頭になったら、そこそこにええ思いさせたって……んあっ!?」  
 
油断大敵、常在戦場、注意一秒怪我一生。ひなた荘の異変が始まって以来、幾度も現実となったそれらの経験則が、ここでまたも証明されることとなった。  
いつの間にかなるが鶴子の後方に回り、みつねに負けず劣らず濡れそぼっている部分を舐め始めた。逃れようにも、腰をがっちりとホールドされているために逃れられない。  
 
「こ……このっ!離しや!離さんと……んはぁっ!」  
「むっ、ちゅっ……そっちこそキツネを離しなさいよ、このエロ年増!」  
「なんやて!この小娘が……ふぁんっ!」  
 
もがくうちに体が横倒しになり、引き剥がそうとして自然と前に出た。それに対し、なるが引き離されまいと脚をばたつかせている内に、ちょうど二人の体がと直角の線を形成する状態となる。  
両人がその体勢で攻め合っている最中、みつねの眼前に桜色に染まった何かが大きく迫ってきた。判断力を半ば喪失した頭で、彼女はぼんやりと浮かぶ思考の断片を繋ぎ合わせようと足掻く。そして、結論が出ると、無意識的に行動に移した。  
 
「あんっ!……キ、キツネ!?」  
「むちゅっ……ぴちゅっ……」  
 
自分の置かれた窮状から脱出するために、何かをしなくてはいけない。その考えは正しかったが、行動は事態を悪魔が微笑む方向に傾斜させた。  
鶴子はみつねの、なるは鶴子の、みつねはなるを陥落させようという、それだけの目的に基づいて舌と指を動かす、一つの機能と化している。今やこの三人は、ただ肉欲と本能に従ってのみ動く肉欲の三角形でしかない。  
 

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